見知らぬ人と会話をするとき、あなたは何を話題にしますか?
私たちが母国語としている日本語においては、初対面の人と会話をするときよく聞く「定番の質問」が存在します。
これから付き合いが長くなることが想定される人との会話であればあるほど、個人的な質問として血液型・出身地・星座・趣味など相手のことを知る会話がなされますよね。ただ、そういった質問内容や聞き方は、会話の流れによって注意が必要にもなるものです。
そんなふうに日本語であっても少し不安があることを英会話で行うとなれば、どうしたら相手に失礼のないようにニュアンスが伝わるかと考える人も多いのではないでしょうか。
今回はそういった、日本語において会話の定番質問のひとつ「血液型」に焦点を当ててみました。
血液型の仕組みや海外での扱い、質問する際の例文など、関連事項をまとめてご紹介します。
日常生活の様々な場面で仕える話題なので、豆知識として持っておきスムーズな受け答えを目指しましょう。
- 血液型の仕組み ABO型とRh型
- 英語で血液型は何と言う?
- 血液型を聞いてみよう
- 血液型の略表記
- 血液型に関する注意点
- 血液型に関する日本と外国の大きな違い
- 血液型占いのような海外のメジャーな診断・占い
- 初対面で聞く質問。英語では?
- 海外での常識を身に付ける方法
- まとめ
血液型の仕組み ABO型とRh型
日本ではABO判定が一般的に多く用いられていますが、実はこの他にも血液の型はたくさんあります。
ここでは日常、また輸血の際によく用いられる血液型としてABO型、Rh型の仕組みを軽く紹介します。
ABO式血液型
ABO式の血液型は皆さんご存知の通り、A型・B型・O型・AB型があります。
ABO式はほぼ全世界共通の区分ですので、英会話を用いる国であっても問題なく認識されます。
型の判定は、抗原と抗体の関わりで行います。
輸血に関わるこれらの2つの血液型ですが、知っておいて損はありません。
抗原抗体反応と呼ばれるこの反応は、同じ型の抗原と抗体を出会わせてしまうと起こります。
例えばABO式血液型であれば、型の名前は持っている抗原に由来します。
A型:A抗原
B型:B抗原
O型:なし
AB型:A抗原、B抗原
これら抗原に対して、別で抗体というものが存在します。
抗体は特定の抗原を受け付けないようになっています。
例えば、B型に存在する「抗A抗原」は、A型が持つA抗原と出会うと攻撃を始める、といった仕組みです。
そのため、輸血を行う場合はA型からA型というように同じ血液型で行うことが必要となります。
Rh血液型
そしてABO式とは別に、Rh血液型というものが存在します。
この型はプラスかマイナスに分かれ、輸血の際に重要な指標となります。
これは前述したABO式とは別の抗原が関わってきます。
日本人であれば、99.5%の人はRh+(プラス)です。
しかし0.5%だけ、Rh-(マイナス)の人がいます。
仕組みとしてはD抗原を持っているか、持っていないかという違いですが、知らないままに違う型同士で輸血をしてしまうと重大な副作用が起こってしまうので注意が必要です。
英語で血液型は何と言う?
それでは、いよいよ本題です。
はじめに書いた通り、血液型の区分の仕方は万国共通、ABO式で問題ありません。
では英語圏では表し方も同じで良いのでしょうか?見ていきましょう。
血液型の単語
まず、血液型自体は「blood type」「type of blood」と記述します。
直訳で血の型。
そのままですね!この他「blood group」も可能です。
ABO型の場合:
A型、B型を英語で表すと「type A」「type B」となります。
ABOの区別自体は同じなので、気を付けるのは語順だけです。
型に対応する「type」を後に持ってきましょう。
このほか、話題の中で血液型を指していることが分かっている場合は「A」「B」のみでも構いません。
Rh型の場合:
そのままRhで問題ありません。血液型は全世界共通の項目であるので、Rhという概念も英語圏に存在します。
ただし日本語でプラスマイナスという表現をしている(+)(-)の部分は、それぞれプラスが「 positive (陽性)」、マイナスが「negative (陰性)」と表されます。
血液型を聞いてみよう
血液型を英会話の中で聞く尋ね方はどのようになるのでしょうか。
例をいくつか押さえておきましょう。
例1:血液型は何型ですか?
「What is your blood type?」
例2:自分の血液型をご存知ですか?
「Do you know your blood type?」
例3:血液型を教えていただけませんか?
「Could you tell me what your blood type is? 」
血液型の略表記
英語での血液型表記に略表記は存在するのでしょうか。
実際の例文を用いて見てみましょう。
例:AB型Rh(-) の献血者は血液が希少なので珍しい存在です。
「AB - blood donors are rare due to the rarity of the blood.」
上記のように文の中に「blood」という単語が入っていれば血液型の話題であることが明白なので、型「type」や「Rh」は抜かして最低限の単語に略すことができます。
ここまで血液型に関する単語や例文を見てきましたが、これらの質問をする際には押さえておくべきポイントがあります。
次に注意点をまとめました。
血液型に関する注意点
前項では血液型を表す単語や尋ね方についてご紹介しましたが、ここで注意点があります。きっと気になっていた人もいるはずです。
それは、日本と英語圏の文化の違い。
例えば
・血液型を英語圏の人に聞くと、本来の意味でない何か別の意図を持ってしまう質問とならないか
・個人的な質問ということで失礼に当たらないだろうか
ということ。1つずつ見ていきましょう。
まず【本意でない意味を含んだ質問とならないか】ということ。
これは問題ありません。血液型のみを聞く上記の質問であれば、ただ文字通りに「血液型を知りたい質問」であると認識してもらえます。
次に【失礼にあたる質問ではないだろうか】という点。
ここで注意が必要になります。実は、血液型を皆が知っているというのは日本独特の習慣なのです。海外では、病院で検査してもらって初めて知るという人も多く、とてもプライベートな質問だと認識している人もいます。
日本と同じ感性で、初対面の人に「血液型はなんですか?」と気軽に聞いてしまうのはやめておきましょう。
「病院関係者でもなく仲良くもない人が、私の血液型を知って何に使うつもりだろう」と不審に思われる可能性大です。
血液型に関する日本と外国の大きな違い
ここでちょっとした豆知識をご紹介します。
血液型分布の違い
血液型の割合は、実は日本と外国では異なります。
日本ではA型の割合が多いという認識が一般的です。
正確には、A型が38%、B型が22%、O型が31%、AB型が9%となっています。
ところが日本の外、例えばアメリカの例でいけばA型が41%、 B型が10%、O型が45%、AB型が4%となっています。
日本よりも偏りが大きく、しかもO型がほぼ5割を占めるという結果でした。
実はこの偏りの大きさ、次に紹介する性格診断とも関係がありそうです。
血液型と性格の結びつき
血液型性格占いをご存知でしょうか。
例えば、A型は几帳面、O型は大雑把、など型によってある程度の性格が判断できるというもの。
日本ではおなじみの概念ですが、英語圏にも存在するのかは気になるところでしょう。
結論からお伝えすると、日本の以外にこの占いは存在しません。
前述したとおり、日本以外ではそもそも血液型の分布が均等ではありません。そのため、性格と結び付けてしまうと当てはまる確率も低くなってしまうため、そもそも占いの形を成さないので、そういった文化がないと考えられます。
実際こういった概念がなければ、血液型を知って使用する場面は輸血ぐらいのものなので、英語圏でプライベートな質問として認識されているのもうなずける話ですね。
血液型占いのような海外のメジャーな診断・占い
ここまで血液型にまつわる色々についてをご紹介してきました。
血液型が日常会話であったり、血液型を性格と結び付けて占いを行うのは日本独自の文化であることが分かりました。
では日本人が行う血液型占いに相当する海外の診断や占いは何かというと、そもそもあまり占い自体がメジャーではないようです。
ただそのなかでもよく使われるものとして、
・星座占い「horoscope」
・手相占い「palm reading」
がありました。
血液型でなければ、日本でもよく見られるものでした。
ちなみに占いは「fortune telling」「psychic reading」と表され、会話例は以下のようなものがあげられます。
例1:あなたは占いを信じますか?
「Do you believe in fortune telling?」
例2:星座は何ですか?
「What is your horoscope?」
「 What is your (zodiac) sign?」
1つ覚えておくと、楽しい話題提供ができるかもしれませんね!
初対面で聞く質問。英語では?
ここまで血液型にまつわる様々なことをお伝えしてきましたが、英会話において初対面で質問することは避けた方が良さそうです。
では他にどんなことが聞けるのか、例として初対面で聞く質問のいくつかをご紹介します。
◎名前:お名前はなんですか?
「What's your name?」
◎生年月日:いつ生まれですか?
「What's your date of birth?」
◎出身地:ご出身はどこですか?
「Where were you born?」
「Where are you from?」
◎趣味:趣味はなんですか?
「What do you like to do in your free time?」
◎嫌いな物:嫌いな食べ物はありますか?
「Are there any foods that you dislike?」
会話が続かず困ってしまう事態は避けたい!そんなあなたは、以上の質問を押さえておきましょう。
海外での常識を身に付ける方法
これまで初対面での英会話、特に血液型に関する様々な情報を見てきました。
単語や文法、言い回しなどは辞書などを使って時間をかければ勉強して個人で身に付けることも可能ですが、このような常識ともいうべき認識の数々は現地に行ってみなければ難しいものです。
「現地に行くまでに、英会話をある程度のレベルにしておきたい。」
「けれど、現地に行かなければ聞いていいか悪いかの判断基準が得られない。」
そんなジレンマの解決手段の一つに、オンライン英会話があります。
例えば英会話教室に通うとなった場合、問題になるのは面倒くさくなってしまうことですよね。
家から遠い、駅から遠い、時間も指定されていて、お金も結構かかってしまう。
例えば仕事をしながら教室に行くとなると、急な用事でキャンセルが続いてそのまま行かなくなる・・・なんてこともあるかと思います。
その点オンライン英会話は、時間・場所・お金の面で教室に通う英会話よりも融通が利くのが特徴。スマートフォンやパソコン越しにいつでもどこでも、ネイティブスピーカーの先生と会話が可能です。
忙しい日々の中で時間を上手く使い、英会話を磨きながらネイティブスピーカーにしか分からないようなことも聞けるとなれば、一石二鳥ですね。
特に「ネイティブキャンプ」であれば、選択の幅が大きいので個人に合わせた受講が可能です。
言葉だけでは想像がつかず不安な方は、無料体験レッスンで一度お試しをしてみるとよいかもしれません。
まとめ
今回は、英語の血液型にまつわる様々についてご紹介しました。
おおらか、器が広いというイメージがあるアメリカ人との会話であっても、やはり初対面の印象は大事なものです。
今回の「血液型」の話題は、英語圏においては会話であまり用いられない要素でしたが、英会話においてメジャーなもの・マイナーなものというさじ加減は、日本にいながら習得するにはなかなか難しいものがあります。
英語をスラスラと話したい人が通うには時間もお金も場所もコストがかかる英会話教室ですが、オンライン英会話はその点をクリアし、外国人教師も在籍しています。こういった常識もその場で聞けるということが利点になりますね。
英語初心者だからと許されるかどうかは置いておいて、仲良くなりたい人との会話では不快な気持ちにさせることなくスムーズにコミュニケーションを取りたいものです。
知識を無理なく身に付けられる環境は大事な要素なので、自分に合う方法を見つけたうえで、自然な英会話を身に付けていきましょう。
京都府出身で高校から英語を専攻。大学の英文科を卒業後、都内で食品メーカーの営業職として就職。英語からは離れた生活を送っていました。 食べること、料理をすることが大好き! 海外旅行をするたびにご当地グルメを食べつくし、帰国後自宅で再現する事が趣味です。 人と話すことも大好きなので不自由なく世界中の人をコミュニケーションをとりたいと思い、しばらく離れていた英語学習を再開し、オンライン英会話を活用しながら猛勉強。 不自由なくコミュニケーションをとれるようになってからは、色んな情報を吸収できるようになり、得た情報をシェアしたいと思いブログを始めました。 なんでも楽しむことをモットーに生きています!