秋分の日は海外にもあるの?英語で説明できるようになるには?

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落ち葉

みなさん、こんにちは。ネイティブキャンプブログ編集部です。

「秋分の日は英語で何ていうの?」と尋ねられたとき、英語が得意な人でもすぐに返答するのは難しいかもしれません。

秋分の日が海外にあるのかどうかも、意識して調べないかぎりは知ることができないでしょう。

さらに、秋分の日にどんな意味があるのかを、日本文化に詳しくない外国人へ説明するとなると大変です。

この機会に、秋分の日を英語で説明できるようになっておきましょう。

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秋分の日は英語で何ていうの?

秋分の日を英語でいうと?

秋分の日は英語で、Autumnal Equinox Dayといいます。

autumnalは、秋を意味するautumnの形容詞となり、「秋の、秋らしい」というのが日本語訳です。

equinoxは、秋分の日や春分の日を表すときに使われる単語で、昼と夜の長さが等しくなる「昼夜平分時」を意味し、そのまま「春分、秋分」とも日本語訳されます。

実際のところ、秋分の日や春分の日は昼の時間が少し長いです。

ですが、太陽と地球の関係から昼と夜の長さが等しくなる日と一般的に思われており、それがequinoxという単語が使用される理由でしょう。

彼岸を説明できる?

秋分の日は、秋の彼岸における中日です。

そのため、秋分の日を英語で説明しようとすると、彼岸についてもある程度説明に加えないと、その意味するするところが伝わりにくくなるでしょう。

彼岸は英語で、equinoctial weekといいます。

equinoctialは、equinoxと同様に「昼夜平分時の」、「春分の、秋分の」を意味します。
彼岸の中日は、the equinoctial dayと呼ばれ、もっとわかりやすくするためには、ここにof Higanと付け足すとよいでしょう。

そして、彼岸というものが日本では祖先を供養する行事だと説明すれば、秋分の日の説明もその流れにそって行うことができます。

春分の日は?

秋分の日がAutumnal Equinox Dayであるならば、春分の日は何というのでしょうか?春分の日は、Vernal Equinox Dayといいます。

equinoxが使われているため、一緒に覚えてしまうと頭の整理がしやすいです。
vernalは、「春の」や「若々しい」といった意味となります。

ついでに、夏至と冬至の英語表現も確認しておきましょう。

夏至は the summer solstice
冬至は the winter solstice

と呼ばれます。

solsticeは、太陽が地球の南北にもっとも離れたときを示す天文学の言葉です。

あまり使用頻度が多い単語ではないため、夏至をthe longest day of the year「1年でもっとも長い日」、冬至をthe shortest day of the year「1年でもっとも短い日」というのも一般的となっています。

FallとAutumn

英語の授業では、FallAutumnも秋を意味する単語だと習います。

spring、summer、winterには2つ以上の表現を用いないのに、なぜ秋だけがFallとAutumnのどちらを使ってもよいのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。

その答えは、主にアメリカで使われているのがFallで、イギリスで多く使われているのがAutumnなのです。

Fallは落ち葉を意味する「Fall of the leaf」からきているとされ、アメリカ大陸へ移住した人たちがAutumnよりもFallを使う人が多かったといった理由があるようです。

主にイギリスで使用されているAutumnは、収穫期を意味するラテン語が由来とされています。

どちらも秋を意味する単語として英語圏では使用されるため、覚えておきましょう。

 

そもそも秋分の日はどんな意味があるの?

秋分の日を英語で説明するには、どんな意味のある日なのかを知る必要があります。

使い慣れている日本語の言葉でも、いざ外国人に説明するとなるとその意味や由来についてわからないということはよくあることです。

秋分の日について知っておきましょう。

日本の祝日

秋分の日は日本固有の祝日です。

海外には秋分の日を日本と同じような意味合いで祝うといった風習はありません。
日付は指定されておらず、9月23日頃の1日を選んで前年に定められます。

秋分の日は、祖先を敬い亡くなった人をしのぶ日として、1948年に法律で制定されました。秋の彼岸の中日にあたり、お墓参りに行ってご先祖様を家にお迎えするといった意味合いがあります。

秋分の日の決め方

秋分の日は、国立天文台が太陽と地球の位置から算出した「秋分日」をもとに、前年の2月1日に官報で告示されます。

秋分日は計算によって予想することが可能ですが、地球の運行は日々変化しているため、2月1日の告示までは次の年の秋分の日は確定しません。

秋分の日と春分の日は、太陽が赤道上を真東からのぼって真西に沈んでいく日です。

そのため、昼と夜の長さが等しくなる日とされていますが、実際は昼の方が少し長くなります。
これは、日の出と日の入りの定義方法や、大気の影響などが原因ですが、秋分の日を説明するときにここまでの情報は求められないでしょう。

天体の動きに興味がある人は、調べてみると面白いかもしれません。

 

秋分の日を英語で説明してみよう!

秋分の日の意味や英語での表現をこれまで見てきました。
それでは、いよいよ秋分の日を英語で説明してみましょう。

秋分の日とは

まずは、秋分の日をできるだけ正確に伝える努力をすることが大切です。
日本文化に興味を持っている外国人であれば、秋分の日がどのように扱われているのかを日本人から聞ける機会は貴重でしょう。

Autumn Equinox Day is called Shu-bun-no-hi in Japan.
「Autumn Equinox Dayは、日本で秋分の日と呼ばれています。」

Autumn Equinox Day is the national holiday that occurs around September 23rd.
「秋分の日は国民の祝日となっており、9月23日頃にやってきます。」

Autumn Equinox Day is the middle day of the equinoctial week called Higan.
「秋分の日は、彼岸と呼ばれる昼夜平分時となる週の中日です。」

秋分の日が国民の祝日であること、9月23日頃にやってくることを説明します。
その後、彼岸の中日にあたるという説明から、彼岸についてもふれていくと理解が深まるでしょう。

彼岸を説明するには

彼岸にはどんな由来があるのかを説明すると、先祖を敬って故人をしのぶという彼岸や秋分の日の意味もしっかりと伝わることでしょう。

ただし、未知の文化の説明で固有名詞を多用すると、それらの言葉を一時的に覚えるだけで大変になってしまいます。

できるだけ平易な表現を心がけるのがおすすめです。

Higan is the equinoctial week between the Vernal Equinox Day and the Autumnal Equinox Day.
「彼岸は春分の日と秋分の日を中日とした1週間のことです。」

Higan is a Buddhist word and it means the other side of the river, which flows between this world and the other world.
「彼岸は仏教の言葉で、この世とあの世を隔てる川の向こう側を意味します。」

Buddhists believe that the spirits of ancestors come to see their families and descendants during Higan.
「仏教徒は、彼岸の間に先祖の霊が家族や子孫に会いに来ると信じています。」

Many Japanese people return to their hometowns during Higan and go to the graves of their ancestors.
「多くの日本人は彼岸の間に実家へ帰り、先祖のお墓参りに行きます。」

多くの日本人が実家に帰って家族と一緒に過ごし、先祖の墓参りをすることも説明すると、サンクスギビングなどの自国の文化と比較することが可能となり、理解を深めるきっかけになるかもしれません。

説明を十分にわかってもらえた場合には、三途の川などのユニークな言葉を紹介するのもよいでしょう。

 

世界の国々に秋分の日はあるの?

世界の国々に日本の秋分の日のような祝日はありません。

ただ、日本では「暑さ寒さも彼岸まで」などといって冬や夏の終わりを表現しますが、秋は海外の先進国では夏期休暇が終わって仕事を始める時期でもあります。

また、学校の入学式シーズンとも重なります。そういった意味合いにおいて、秋分の日を季節の変わり目ととらえている傾向はあるようです。

海外の秋のイベントは?

キリスト教文化が根付いている土地の場合、秋にはハロウィンやサンクスギビング(感謝祭)などの大きなイベントがあります。

Halloween

ハロウィンは、日本でも仮装で街に繰り出して盛り上がるイベントとなっていますが、もともとはヨーロッパで大きな勢力を誇った古代ケルト人の行事でした。

古代ケルト人にとって、ハロウィンの日である10月31日は、1年の最終日、日本でいえば大晦日にあたります。

その日、死者の霊が家に帰ってくると信じられていました。

仮面を付けるのは、死者と一緒に魔女など害をもたらす存在も集まってくるため、自分の身を守るためです。

死者が家に帰ってくるというのは、日本のお盆や彼岸と似ているところがあるかもしれません。

現在では、子どもたちが仮装してお菓子をもらいに行くイベントとなっています。
子どもたちが叫ぶ「Trick or treat!(お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ!)」は、ハロウィンの決まり文句として有名です。

Thanksgiving Day

サンクスギビング(感謝祭)はアメリカやカナダの祝日となっており、アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日です。

イギリスからアメリカ大陸に渡った移民であるピルグリム・ファーザーズが、協力関係を築いたネイティブアメリカンたちと最初の収穫を祝った日と伝えられています。

現代では宗教的な意味合いはあまり見られません。

離れた場所に住んでいる家族や親族が集まって、食事などをしながら一緒の時間を過ごす行事です。

七面鳥の丸焼きを食べるのが恒例となっています。

 

まとめ

秋分の日はAutumnal Equinox Day、彼岸はequinoctial weekです。

ちょっと聞き慣れない単語が入っていますが、覚えてしまえば会話の糸口を増やすことができます。

秋分の日などの日本文化を外国人に説明するとき、説明できるだけの知識を持っていないことに気づく場合があります。

それらの言葉や行事が日本人には当たり前すぎて、意味や由来について深く考えたことがないためにしばしば起こることです。

その場合、日本人としての実体験を語ることはできますが、知識不足から中途半端な説明になってしまうこともあるでしょう。

日本文化に興味をもっている外国人が目の前にいたときに、日本への理解を深める機会をなくしてしまうのはもったいないです。

英語学習のモチベーションを高めるためにも、日本文化を英語で伝えることを意識してみましょう。

最後まで読んで下さりありがとうございます。
ネイティブキャンプブログ編集部