英語で「また」の表現を使いこなさそう!tooやalsoなど

最終更新日:2019-05-26

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「~も」や「また」という表現は、日本語でも英語でもよく使われる表現です。

よく耳にする”too”や”also”は特に使われる表現ではありますが、ネイティブスピーカーたちの会話を聞いていると、もっと多くの表現が使われているのです。

その上使い分けや用法はさまざま。

実は、ネイティブスピーカーからみると
「その表現は違うんだよなぁ…」
と思われてしまうことも。

今回は「~も」「また」と言いたい時に使える表現・言葉について例文を中心に解説していきます。

 

「また」「~も」を表現する英語

 

「また」「~も」を表現する英語3個を、例文と合わせて紹介します。

 

一番最初に習う「~も」の表現“too”

 

中学英語で習う同調表現として、“too”は非常に広く用いられる単語です。

“too”は、「私もそうだ。」と言いたい時などに、シンプルに文章の最後につけることで「~も」という意味になります。

ただし“too”が使えるのは肯定文の文末のみです。

疑問文になったとき、文末に使います。

これが基本的な“too”の使い方ですが、限定的な使い方として主語のすぐ後ろに置く場合があります。

文中で主語の直後に“,(コンマ)”を挟んで“too”を使う用法です。

フォーマルな場面で使用することが多いため、日常的に耳にすることは少ないでしょう。

なお、文末で使用する場合は「,(コンマ)」を入れても入れなくても文法的には正しい使用法と言えるでしょう。

 

Alan:I’m feeling very tired today.
Ben:
Me, too. The hot weather is killing me!
Alan:
Yeah, it was really hot yesterday too. I hate the heat.
Ben: I, too, got tired by the recent temperature.

Alan: 今日すごい疲れてるよ。
Ben: 僕も。この暑い気候が体にこたえるよ。
Alan: そうだよね。昨日も暑かったしね。この熱は耐えられない。
Ben: 僕も最近の気温にはすっかり疲れちゃったよ。

中学英語で習う“too”は使い勝手がよいため、ついつい否定文にも使ってしまいそうになるという人も少なくありません。

しかし、一般的には原則肯定文でのみ使える表現となっているため、自然と同調表現を使い分けられるようになるまでは意識的に気を付けてみましょう。

 

実は“too”と同じ意味の“as well”

 

“as well as”なら比較級の勉強をしているときに聞いたことがあるかもしれませんね。

これは、“as 形容詞 as”という比較級の形が基になって出来上がった表現なのです。

“A as well as B”は「BだけでなくAも」という意味を持ち、“not only B but also A”と言い換えることも可能です。このとき意味的には、Aが強調されることになります。

 

“as well”を単体で使う場合、文末につけて“too”と同じような意味で使うことができます。

イギリス英語ではかなり使われている表現でが、アメリカ英語でも意味は通じます。

 

Chris: I have a hangover. I drunk too much at the party last night.
Denis: Oh, did you go to the party as well? I wasn't able to recognise you.
Chris: I saw you there, but you seemed to be drunk as well. So I didn’t say hello.
Denis: Yeah, actually I have a hangover, as well. I want to skip class.
Chris: Me as well. But we have an important exam today!
Denis: Oh…

Chris: 二日酔いだよ。昨日のパーティーで飲みすぎた。
Denis: 君もパーティーに行ってたの?気づかなかった。
Chris: 僕は君のことを見たけど、君もとても酔ってるみたいだったよ。だから挨拶しなかったんだ。
Denis: そうなんだ。実は僕も二日酔いだよ。授業を休みたいな。
Chris: 僕も休みたいよ。でも今日は大事なテストがあるし。
Denis: ああ・・・

 

文頭や文中で使える“also”

 

“also”は”too”や”as well”と違い、文中で使える表現です。

文中で使う場合はbe動詞や助動詞がある場合には直後に置き、一般動詞の場合はその直前に置いて使います。

では早速さまざまなフレーズの入った会話例で使い方をみてみましょう。
ちなみに”also”は文末に置いても間違いではありませんが一般的には文中で使うだけで、口語では”too”や”as well”の方が自然です。

そのため使用頻度はそれほど高くない傾向にあります。

 

Eric: I like Italian food the most, but I also like Thai food.
Frank: Yeah, Italian and Thai are really great! Also, some Japanese meals are nice, don’t you think?
Eric: I agree. Some Japanese meals are also nice, but I can’t eat raw fish.

Eric: 僕はイタリア料理が一番好きだけど、タイ料理も好きなんだよね。
Frank: うん、イタリア料理とタイ料理は本当に美味しいね!それから、日本食にもおいしい料理があると思わない?
Eric: そうだね。日本食も美味しい料理があるけど、僕は生魚は食べられないんだ。

 

too、as well、alsoの使い分け

 

“too”や“as well”そして“also”について解説しましたが、その使い分けについて整理してみましょう。

 

①文中で使う位置

 

“too”や“as well”は基本的には文末で使われます。
一方で“also”はbe動詞や助動詞の後ろに、あるいは一般動詞の直前に置かれることが文法的に正しい使い方となるのです。

 

②文語的か口語的か

例えば、“also”は文語的に用いられることが多く、イギリス英語では“as well”が口語的に日常英会話で用いられます。
また、アメリカ英語では“too”が口語で頻繁に使用されます。

以上の2点が“too”と“as well”そして“also”を使い分ける際に重要となるポイントと言えるでしょう。

 

否定形で「~も」という時に使う“either”

 

否定文で「~も」と表現するときは“either”を使います。

また“not either”の意味を一語で表す“neither”もかなり使われる表現です。

こちらの使い方は肯定文か否定文かという違いだけで、“too”と同じですから、サクッと例文を見てみましょう。

Greg: I haven’t done the homework yet.
Henry: I haven’t done it either. Actually, I didn't do my homework last time, either, but the teacher said nothing to me.
Greg: She always does that. I guess she doesn’t really care about homework.

Greg: まだ宿題をやってないんだ。
Henry: 僕もやっていないよ。実は前回のもやってないんだけど、先生は何も言わなかったよ。
Greg: 彼女はいつもそうだよね。多分先生も宿題のことなんて気にしてないんだよ。

 

「私も~ない」なら“me neither.”

 

“either”は否定文の中で”too”のように使えると説明しましたが、実は“me too”を否定文に対して使う場合は、“me either”ではなく、“me neither”となります。
例文をみてみましょう。

 

Ian: I didn’t understand what Mariko just said.
Jack: Me neither, but I don’t have the time to ask her right now.
Ian: Me neither. Let’s talk to her later.

Ian: 今まりこがなんて言ったかわからなかった。
Jack: 僕もだよ。でも今は彼女に訊く時間がないな。
Ian: 僕もだ。あとで彼女と話してみよう。

 

少し変わった表現“So do I.”と“Neither do I.”

 

次に紹介する「私も」という表現は、少し上級者向きです。一般的に高校英語や英会話学校では構文として扱われることも多いでしょう。

 

相手が言った文章にたいして「私もそうなんだ」のように答えるには、“So do I.”“So am I.”、または否定文に返答する場合“Neither do I.”“Neither am I.”となります。

助動詞“so”や“neither”の後に、倒置法によって動詞+名詞の語順となる用法です。

もちろん“I”(私)という主語だけではなく、YouやHe/Sheなどにも使えます。

“do”なのか“am”なのかは、相手が言ってきた文章によって変えましょう

では例文を見て、フレーズからその使い方を学んでみましょう。

Kevin: I ate too much.
Lenny: So did I. I can’t move anymore.
Kevin: Neither can I. I just want to lie down on my bed.
Lenny: So do I, but my mother wouldn’t let me.
Kevin: Neither would my mother.

Kevin: 食べ過ぎたよ。
Lenny: 僕もだよ。もう動けない。
Kevin: 僕も動けないよ。ベッドに寝転がりたい。
Lenny: 僕もそうしたいよ。でもお母さんがそうさせてくれないだろう。
Kevin: 僕のお母さんも。

 

この表現の使い方がわかるように何度も入れているので、少し会話文に違和感があるかもしれません。
実際の会話文では、こんなに連続してこの表現を使うことはありません。

使い方だけこんなもんだと知っておいて、実際の会話では時折はさむような頻度で使ってみましょう。

 

まとめ

 

日常英会話の中で登場する「もまた」という同意表現は、使う場面やニュアンスによってさまざまな言い回しがあります。

文章ごとの適切な文法だけでなく、話す相手や自分の使う言葉がイギリス英語なのかアメリカ英語なのかなど、状況に応じて使い分けれるようになるのが英語力を向上させるためのカギとなることでしょう。

イギリス人にはイギリス英語の“as well”を用いたり、アメリカ人にはアメリカ英語の“too”を使用したりすることで自然な英語を使えるようになるでしょう。

また表現のバリエーションをより豊富に身につけることにより、会話の中の口語表現だけでなく、手紙や論文、メールなどといいった文語表現の場面においても言い回しが単一化せずにメリハリのあるいきいきとした文章をつくることができることも大きなメリットとなること間違いなしです。


 

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