何歳から?給食はある?フィリピンの小学校について徹底解説!

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7歳になる年に入学する、毎日給食や掃除の時間がある、朝からお昼過ぎ・15時ごろまで授業があるといったことは、日本の小学校の基本的なルール・文化ですよね。

もちろん私立と公立での違いや、地域や地方による違い、それぞれの学校による違いはあるものの、基本的にはこうした制度がとられていますよね。

では、海外の小学校はどうでしょうか?子どもたちにとって大切な教育の場であることは変わりませんが、制度や文化・風習は日本と違う場合もよくあります。

そこで、今回の記事では、
フィリピンの小学校」にフォーカスし、特徴をご紹介していきたいと思います。

そもそもフィリピンの教育制度はどのようなものか、フィリピンの小学校は何歳から通うのか、フィリピンの小学校に日本のような給食はあるのか、フィリピンの小学校における1日や年間のスケジュール例、フィリピンと日本の小学校の違いなどを詳しくていねいに解説します。

世界の小学校事情に興味がある方、フィリピンの小学校について知りたい方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

フィリピンの教育制度

そもそも、フィリピンの小学校と聞いてもまったくイメージできないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、まずは、フィリピンの教育制度についてざっくりご紹介します。

フィリピンの教育制度・義務教育

フィリピンでは、2012年に学制改革がありました。
それにより、初等教育6年間、中等教育4年間の義務教育から、幼稚園1年間、初等教育6年間、中等教育6年間の合計13年の義務教育へと変更になりました。

幼稚園はKindergartenと呼ばれ、5~6歳の1年間通います。

小学校はGrade Schoolとよばれます。中学校はJuior High School、高校はSeniior High Schoolと呼ばれ、それぞれ日本の中学校・高校に相当しますが、中学校が4年、高校が2年という点は日本と異なります。

その後、さらに教育を受ける場合は大学(University/College)などに行きます。

就学率など

フィリピンにおける2021年の総就学率は、初等教育92.40%、前期中等教育96.95%、後期中等教育77.11%となっています。

教育費など

公立校の場合、義務教育の期間は教育費が無償です。

ただし、PTA費用や雑費などで、1年間に400ペソ程度(1,000円程度)の支払いが発生します。

また、学校で使う諸用品や教材、制服、通学にかかる費用などが発生します。

ちなみに、フィリピンの小学校の約90パーセントが公立です。

私立学校の場合、2022年の学費は初等学校で25,000~100,000ペソ(約61,000~246,000円)とされています。

また、公立の学校と同じように、PTA費用、雑費、学校で使う諸用品や教材、制服、通学にかかる費用、また教科書購入費用などもかかります。

フィリピンの小学校は何歳から通う?

フィリピンの小学校(Grade School)には、子どもが6~7歳の年に入学します。

保護者が子どもを就学させる義務を負っています。

日本のように学区の指定はありますが、強制ではないため別の学校に通うこともできます。

フィリピンの小学校に給食はある?

日本の小学校といえば、給食ですよね。
子どものころ、給食の時間を楽しみにしていたという方も多いのではないでしょうか。

しかし、フィリピンには給食制度がありません
子どもたちは、登校するときにお弁当も持ってくるか、お昼の時間に親が学校へお弁当を届けにくる、というのが一般的です。

日本の小学校の給食は、先生も同じものを一緒に食べますよね。

しかし、上記のとおりフィリピンには給食制度がないため、先生たちもお弁当を持参するか、学校のなかにある売店でお昼ごはんを買うということが多いです。

お昼は先生も生徒と一緒に教室で食べています。

そのほか、学校のなかに食堂がある場合は食堂で食べる場合もありますし、子どもが一度自宅に帰ってそこでお昼ごはんを家族と食べるという場合もあります。

なお、最近ではUber Eatsを使う生徒もいるそうです。
いずれにせよ、給食制度がある日本とは大きく違う点ですね。

フィリピンの小学校における1日のスケジュール例

入学する年齢や給食制度の有無などがわかったところで、続いてここからはフィリピンの小学校における1日のスケジュール例をチェックしていきましょう!

授業がある曜日

フィリピンの小学校では、基本的に月曜日から金曜日まで授業があります。
土曜日・日曜日・祝日はお休みです。

代表的な1日のスケジュール例

フィリピンの小学校の特徴として、二部制(午前・午後)の学校もあるという点です。

特に国内でも生徒数が多い学校は、生徒の数に対して教室の数が足りていないという状況のため、午前と午後に分けているのです。

午前の場合は6時~7時半から授業が始まり、お昼までとなります。

午後の場合は13時~13時半から授業が始まり、夕方(17時半くらい)まで続きます。

午前が良い・午後が良いといった希望は生徒からすることはできず、学校がそれぞれの生徒を振り分けています。

10時ごろ休憩時間があり、12時ごろ昼食となります。
また、午後は15時ごろに休憩時間があります。
なお、休憩時間がない学校もあるようです。

ちなみに、二部制ではなく一部制の学校の場合は、低学年は14時半ごろ、高学年は16時ごろに授業が終わり下校します。

フィリピンの小学校における年間スケジュール例

続いて、フィリピンの小学校における年間スケジュール例をご紹介します。

まず、小学校は4学期制(1学期、2学期、3学期、4学期)となっています。
新学期は9月に始まり、1学期は12月中旬までとなります。
年末年始のお休みがあり、2学期は1月から始まり2月までとなります。

一週間程度のお休みをはさんで、3学期は3月から5月上旬、4学期は5月中旬から7月中旬となります。
その後夏休みとなり、次の学年へとうつります。

年間の授業日数は約200日で、こちらは日本とほとんど変わりません。

フィリピンと日本の小学校の違い

フィリピンの小学校の1日や1年のスケジュール例を通じて、何となくフィリピンの小学校のイメージがついたでしょうか?最後に、ここからは日本の小学校との違いをご紹介します。

登下校について

フィリピンの小学生は、家族が送り迎えをすることが一般的です。

日本では、1人で登下校することもありますが、治安などの面から、海外ではあまり見る光景ではありません。

徒歩やバイクタクシーで一緒に登校したり、私立の場合はスクールバスがあることもあります。

下校時刻になると、保護者が校門まで迎えに行きます(高学年の場合、友達同士で帰ることもあります)。

朝礼について

フィリピンの小学校では、1コマ目の授業が始まる前に朝礼があります。

国旗を掲げ、国歌を歌います。先生の話を聞いたり、運動をしたりすることもあります。
そして、朝礼のあと、教室内の掃除を行います。

長期休みについて

フィリピンでは、年末年始の数日間のお休み、2学期から3学期の間に1週間程度のお休み、7月中旬から8月下旬にかけての夏休みがあります。

日本のように、春休みや冬休み、GWのお休みなどはありません。

髪型・アクセサリーなどについて

フィリピンでは、靴やかばん、アクセサリーや髪型は自由という学校が多いです。

そのため、ピアス、ブレスレット、ネックレスなどをしている子どももいます。

英語教育について

フィリピンでは、小学校1年生から英語教育が始まり(1日1時間は英語の授業が入っています)、小学校3年生になると「英語で」学ぶことが始まります。

先生が話すのも英語になったり、教科書の中身が英語で書かれているといった状況になります。

授業の受講スタイルについて

小学校にはクラス担任がいますが、授業を行うのはそれぞれの科目の先生です。

日本の中学校以上の教育をイメージするとわかりやすいでしょう。

ただし、日本の中学校・高校では担当の先生が教室に来ますが、フィリピンでは日本の大学のように生徒がそれぞれの授業が行われる教室に移動するということです。

ちなみに、小学校の授業でもグループ課題やディスカッションが多く設けられています。

まとめ

今回の記事では、移住先としても近年注目を集めているフィリピンについて、現地の小学校の事情についてご紹介していきました。

具体的には、そもそもフィリピンの教育制度はどのようなものか、フィリピンの小学校は何歳から通うのか、フィリピンの小学校に日本のような給食はあるのか、フィリピンの小学校における1日や年間のスケジュール例、フィリピンと日本の小学校の違いなどについてわかりやすく解説していきました。

記事のなかでもご紹介したとおり、フィリピンでは近年の教育改革などにより、教育制度や状況も改善されてきています。

しかし、日本の小学校と異なる点も多いため、もしお子さんをフィリピンの現地の小学校に入学させたいと考えている方は、知っておいた方がいいことはたくさんあります。

ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

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