日本では、夏になるとホラー映画が公開されたり、テレビで心霊特集が放送されたりと一気に怪談ムードに染まります。怪談話で涼をとることを夏の楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。
ところで、怪談話で必ず登場する「化け物」や「おばけ」を英語でどう表現するのか知っていますか?
本記事では、「化け物」「おばけ」の英語表現をわかりやすく解説します。ホラー映画・怪談話が好きな方、必読です!
化け物とおばけの違い
まず、化け物とおばけの違いを確認しましょう。化け物もおばけも超自然的な存在という共通点はあるものの、両者には微妙な違いがあります。
化け物は、一般的に妖怪や魔物、怪物などの存在を指します。動物や人間が変化して、特別な力を持った存在として表現されることが多いです。日本では、狐や狸、猫が化けて怪しい姿になったものを化け物と表現しますよね。また、天狗や河童、鬼なども良い例です。
一方、お化けは、主に幽霊といった霊的な存在を指します。怖い話やホラー映画によく登場する存在です。
次項では、「化け物」「おばけ」の英語表現を紹介していきます。
化け物 英語表現
化け物の英語表現は以下の6つです。
・Monster
・Demon
・Creature
・Bugaboo
・Hobgoblin
・Bogey
上記はどれも「化け物」に近い存在を意味する単語です。ただし、ニュアンスがそれぞれ異なるため、化け物や妖怪の種類・特徴に応じて使い分けることがポイントです。それぞれ例文とともに見ていきましょう!
Monster
「monster」(マンスタァ)は「怪物」を意味する一般的な英語です。日本語でも「モンスター」とそのまま使われているのでイメージしやすいでしょう。
「monster」は、異形の存在や恐ろしい生き物を指す言葉です。怪物、妖怪、非常に大きいまたは醜い存在などに対して使われます。
「monster」は、もともとは神や自然が人々に示す不吉な兆候や警告を意味していましたが、次第に、異形の存在や恐ろしい生物を意味するようになったと言われています。
英語例文は以下を参考にしてください。
The villagers were terrified of the monster living in the mountain.
(村人たちは山に住む怪物を恐れていた。)
The hero battled the fire-breathing monster to save the town.
(英雄は街を救うために火を吹く怪物と戦った。)
Demon
「demon」(デーモン)は悪魔や邪悪な精霊を指す言葉です。
「demon」は、様々な宗教や神話、英語、ゲームなどに登場します。その姿や性質は文化によって異なりますが、一般的に恐怖の対象として描かれていることが多いです。
英語例文は以下を参考にしてください。
She believed the house was haunted by a demon."
(彼女はその家が悪霊に取り憑かれていると信じていた。)
Creature
「creature」は動物や生物を指す単語ですが、文脈によっては、不可解な存在・不思議なもの・神話やファンタジーの中で創造された生物などを意味することがあります。
「creature」は、実在する生物から神秘的な生物、恐ろしい化け物まで、多岐にわたる意味で用いられます。文脈からどのような存在を意味しているのか読み取ることが大切です。
英語例文は以下を参考にしてください。
The lake was rumored to be inhabited by a mysterious creature.
(その湖には謎の生物が生息していると噂されていた。)
Bugaboo
「bugaboo」(バガブー)は、正体のわからない架空の恐ろしい化け物を連想させる言葉です。
「bugaboo」は、特に子供を怖がらせるために使われます。
英語例文は以下の通りです。
Parents sometimes use the idea of a bugaboo to keep their children from misbehaving.
(親たちは時々、子供たちが悪さをしないようにバガブーの話を使う。
Hobgoblin
「hobgoblin」(ホブゴブリン)は、いたずら好きな小鬼や妖精、小悪魔を指す単語です。
「hobgoblin」は主にヨーロッパの民間伝承で、いたずら好きの妖精や小悪魔を指します。恐怖の対象となる恐ろしい化け物というよりは、悪意のないちょっとしたいたずらをする愛らしい存在として解釈されることが多いです。
英語例文は以下を参考にしてください。
The man claimed he saw a hobgoblin dancing in the moonlight near the ancient oak tree.
(その男は、古いオークの木の近くで、月明かりの中踊るホブゴブリンを見たと主張しました。)
Bogey
「bogey」(ボギィ)は、子供を怖がらせるために用いられる架空の怪物や化け物を指す言葉です。「いたずらするとbogeyが来るよ」「森に入るとbogeyに捕まるよ。」などの使い方をされることが多く、日本の「鬼」のようなニュアンスです。
英語例文は以下を参考にしてください。
Don't go into the woods, or the bogey will catch you.
(あの森に行ってはいけないよ、さもないとブギーが君を捕まえるよ。)
おばけ 英語表現
続いて、おばけを意味する単語を4つ紹介します。
・Ghost
・Ghantom
・Spirit
・Apparition
上記はどれも「おばけ」に近い存在を意味する単語です。ただし、ニュアンスがそれぞれ異なるため、おばけの種類・特徴に応じて使い分けることがポイントです。それぞれ例文とともに見ていきましょう!
Ghost
「ghost」(ゴウスト)はおばけを意味するもっとも一般的な単語です。
「ghost」は、死後も存在する人間の魂や霊的な存在を指します。日本の幽霊話に登場する「おばけ」のニュアンスに最も近い単語です。
英語例文は以下を参考にしてください。
The children were terrified by the ghost stories their camp leader told them.
(子供たちはキャンプのリーダーが話した幽霊話に恐怖を感じた。)
Phantom
「phantom」(ファントム)は幽霊や亡霊を意味する単語です。
現実にはいないけれど見えるように感じるものや、見えるのに実体がない霊的な存在に対して使われます。
英語例文は以下を参考にしてください。
The house was said to be haunted by a phantom that appeared only at midnight.
(その家は真夜中にのみ現れるとされる幽霊に取り憑かれていると言われていた。)
Spirit
「spirit」(スピリット)は、死後も存在し続ける人間の魂や霊的な存在を指す言葉です。日本語の「スピリット」と同じような意味合いです。
「spirit」は、様々な宗教や文化で重要な概念として認識されています。魂や幽霊などを意味するだけでなく、精神や意志、エネルギーなどポジティブな意味合いも強く持っている単語です。
英語例文は以下を参考にしてください。
The villagers believed that evil spirits haunted the lake.
(村人たちは湖に邪悪な霊が住んでいると信じていた。)
Apparition
「apparition」(アパリション)は「幽霊」「亡霊」を意味する英語です。
「apparition」は、幽霊や超自然現象を描写する際によく使われます。特に、心霊現象や霊的な出来事を説明するときに用いられることが特徴です。また、一般には不可解で恐怖を伴う存在として捉えられます。
英語例文は以下の通りです。
He reported seeing strange apparitions in the old cemetery.
(彼は古い墓地で奇妙な幻影を見たと報告した。)
驚きの表現での「化け物」
最後に、驚きの表現での「化け物」に相当する英語表現を紹介します。
日本語では、並外れた能力や驚異的な特性を持つ人物に対して、「化け物のように速い」「バケモン級の力」などと表現することがありますよね。
英語でも、驚きや感嘆を表現する際に「monster」や「beast」といった「化け物」を意味する単語を使うことがあります。特に、非常に大きくて恐ろしい存在や、驚くべき力を持つ存在を意味する際に用いられます。
例文は以下を参考にしてください。
He’s a beast! He can lift twice his weight effortlessly.
(彼は化け物並みにすごい!軽々と自分の体重の2倍の重さを持ち上げられるんだ。)
His intellect is on a monster level.
(彼の頭脳はモンスター級だ。)
驚きや感嘆を表現したい際には、ぜひ使ってみてくださいね。
化け物 英語 まとめ
この記事では「化け物」「おばけ」の英語表現を解説しました。両者を意味する単語は複数あり、それぞれニュアンスや意味合いが異なります。文脈に応じて適切な単語を選べるように練習してくださいね。
会話の中でこれらの表現を使いたくなったら、ぜひオンライン英会話スクール「ネイティブキャンプ」のレッスンで使ってみてください。レッスンは受け放題なので、たくさんアウトプットしてくださいね!
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.