【もう迷わない】Ms.とMrs.の違い!男性と女性の敬称の使い方

Ms.Mrs、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

こんにちは。今日は、敬称を英語で言うにはどうすればいいのかについてご紹介します。

日本には、敬語の文化があります。そのため、相手の名前を呼ぶときも「〇〇さん」「〇〇先輩」「〇〇先生」などのように言います。

しかし、英語ではどう表現すればいいのでしょうか。英語の文化には、皆さんもご存じの通り、敬語があまり存在しません。そのため、敬称もあまり使わないイメージが多いでしょう。実際、海外の人は仕事でも、下の名前やニックネームで呼び合うことが普通です。しかし、敬称がないわけではありません。

この記事では、敬称の使い方について解説します。

英語の敬称とは?

日常でよく使われ、皆さんも聞いたことがあるのが、「Mr.」や「Miss.」などでしょう。英語でも相手を丁寧に呼びたい時に使うことができます。

日本語では、名前の後に「さん」などと付け加えますが、英語の場合は、ほとんどが名前の前につけます。また、男性や女性によって表現が変わるのもポイントです。

男性の敬称「Mr.」「Sir」「Mstr.」

男性に対して付ける場合、一番使われるのが「Mr.」です。これは、「Mister(ミスター)」の省略形ですが、発音は「ミスター」です。「Mr.」の後には、下の名前ではなく、ファミリーネームかフルネームをつけます。

Mr. Sato works at a supermarket near the station.

佐藤さんは駅の近くのスーパーで働いています。

Mr. Johnson is my neighbor.

ジョンソンさんは私のご近所さんです。

次に紹介する「Sir」は、名前がわからない男性に対して使うことができます。名前はわからないですが、敬語を使う場合に使います。例えば、レストランなどでメニューを尋ねられた際、回答するウェイターがお客の男性に対して「Sir」と使うことがあります。

May I help you, sir?

ご主人、お手伝いできることはありますか?

次に紹介する「Mstr.」はあまり見慣れませんが、15歳未満の男の子に対して使われます。「Master(マスター)」と言います。現在では、あまり使われていません。

Mstr. Bob Davis invites his friends to his 10th birthday party.

ボブ・デイビスは、彼の10歳の誕生日会に友達を招待している。

女性の敬称「Ms.」「Mrs.」「Miss」「Madam」

女性の場合も、男性と同じく敬称があります。「Ms.」「Mrs.」「Miss」という呼び方です。女性の苗字やフルネームの前につける敬称です。結婚しているか、していないかで表現が若干変わります。

「Mrs.」既婚者に対して使うことができます。「Mistress」を省略した形です。すでに離婚していたり、夫をなくした人に対しても使うことができます。「Mrs.」は、「ミセス」や「ミスィズ」などと言います。

I had lunch with Mrs. Nakamura yesterday.

昨日、中村さんとランチをしました。

「Miss」は、未婚の女性に対して使うことができます。「ミス・ユニバース」などと使われることがあるのは有名ですね。若い女の人というイメージです。女の子やお嬢さんと呼びたい時にも使います。

Miss Aoi Kimura, please come in.

(病院などで)木村あおいさん、お入りください。

次に紹介する「Ms.」とは、どの立場の女性に対しても使うことができる敬称です。最近は、ジェンダーの問題などもあります。MissかMs.かMrs.かわからないときは「Ms.」を使うことをおすすめします。

Ms. White is my English teacher.

ワイト先生は私の英語の先生です。

I would like to introduce Ms. Miller to you.

私はあなたにミラーさんを紹介したいです。

男性と同様、名前がわからない場合にも呼び方があります。「Ma’am」「Madam」と呼ぶことができます。こちらも未婚女性か既婚女性かは関係なく呼ぶことができます。「奥様」や「お嬢様」といったニュアンスがあります。

Excuse me, madam. Do you have a reservation number?

(ホテルなどで)すみません、奥様 予約番号をおもちですか?

I can assist you, ma’am.

私がアシストします。お嬢様。

相手の性別が分からない時はどうすれば良い?

英語圏では、相手を敬称をつけて呼ぶ際、男性と女性によって呼び方が異なることがわかりました。筆者は、よく友達のペットの性別が分からず、何と呼べばいいか困ることがあります。このように、相手の性別に困ることもあります。このような時は、どうすれば良いでしょうか。

「Esq.」は、「Esquire」を省略したものです。「〜様、〜殿」といった意味になります。男女構わず使うことができます。この「Esq.」は、「Mr.」「Ms.」と違い、ファミリーネームやフルネームの後につけます。

Caren Tanaka, Esq.

(メールや手紙で)田中 カレン様

「Mx.」も男女関係なく使うことができる敬称です。「ミクス」または、「マクス」と発音し、ニュートラルな呼び方です。男女で分けられたくない時などに使用することができます。今を生きる現代の男女に配慮した呼び方です。

The package is addressed to Mx. Riku Saito.

この荷物は斎藤りくさん宛てです。

医者や先生などに使う敬称は?

相手に敬意を持って「さん」付けをしたい時は「Mr.」や「Ms.」などを使用することを学習しました。次は、特定の職業につける敬称を紹介します。

Dr. (Doctor)

「Dr.」、医者や博士号を持つ人に対してつけることができます。「Doctor」の略で「ドクター」と発音します。「Dr.」の後に苗字をつけます。

I have an appointment with Dr. Brown at 11 AM.

ブラウン先生と11時に会う約束をしています。

Prof. (Professor)

「Prof.」は、大学の教授に対してつける敬称です。「Professor」の省略形で、「プロフェッサー」と呼びます。「Dr.」同様、後ろに苗字をつけます。

日本では、大学の教授を「先生」と呼ぶことがあります。幼稚園から大学まで「先生」呼びしますが、この「Prof.」教授に対してのみ使うことができるので、他の先生呼びに使うことはできません。

Prof. Smith published a new book about education.

スミス教授は教育に関する新しい本を出版しました。

ONE PIECEに登場する海軍の階級、英語で言える?

世界的に大人気漫画「ONE PIECE」には、階級が登場してきます。海軍の階級は、英語で何という表現をするのでしょうか。少し学んでみましょう。

階級一覧

上から順に

元帥(海軍トップ)FLEET ADMIRAL

大将(総督)ADMIRAL

中将、少将、准将 VICE ADMIRAL, REAR ADMIRAL, COMMODORE

大佐、中佐、少佐 CAPTAIN, COMMANDER, LIEUTENANT COMMANDER

大尉、中尉、少尉 LIEUTENANT, LIEUTENANT JUNIOR GRADE, ENSIGN

准尉 WARRANT, OFFICER

曹長、軍曹、伍長 MASTER CHIEF PETTY OFFICER, CHIEF PETTY OFFICER, PETTY OFFICER

一等兵、二等兵、三等兵 SEAMAN, SEAMAN APPRENTICE, SEAMAN RECRUIT

雑用 CHORE, BOY

と呼びます。

「大佐」は"Captain"?それとも"Colonel"?軍隊によって変わる敬称の違い

大人気漫画「ONE PIECE」で登場した大佐には、「Captain」が使用されていました。しかし、大佐の意味を調べると「Colonel」とも出てきます。どちらが正解なのでしょうか。

実は、同じ階級でも海軍か陸軍かによって呼び方が変わります。海軍だと「Captain」を使い、陸軍だと「Colonel」を使用します。もっと詳しく説明すると、アメリカとイギリスの英語によっても少し変わる場合があります。また、階級によっては陸軍、空軍、海兵隊、海軍によっても呼び方が多少変わります。

普段は馴染みがないかもしれませんが、覚えておくと漫画もすらすら読めてもっと楽しくなること間違いなしです。

Naval Captain “Axe-hand Morgan”

海軍大佐 “斧手のモーガン”

敬称を用いる際の注意点

敬称をつける際は、苗字やフルネームと共に使うことが一般的です。しかし稀に、保育園や幼稚園などで親しみを込めて、敬称と共にファーストネームで使われることがあるようです。

また、日本では頻繁に使われる「先輩」という呼び方は、英語には存在しません。これは日本とは違い、あまり年功序列を意識しない文化だからという理由が考えられます。もし、年上などの方を先輩のように呼びたい時は、今日習った敬称「Mr.」や「Ms.」を状況に合わせて使用してください。

敬称を使うととても丁寧ですが、ずっと使い続けていると距離を置かれていると海外文化では思われてしまいます。ある程度親しい間柄になったら、ビジネスの場であっても「Mr.」や「Ms.」はつけないで、ファーストネームやニックネームなどで呼び合うこともおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?よく耳にする敬称以外にも、様々な呼び方がありました。場所や状況に合わせて使い分けましょう。男女の使い分けなどにあまり慣れていない人は注意が必要です。失礼のないよう、上手に使えると良いですね。

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