皆さんは普段英語を勉強していて、「よく見かけるけれど、実は意味や使い方があまりよく分かっていない…」という単語に出会うことはないでしょうか?
今回は、「otherwise」という単語に焦点を当ててみたいと思います。「otherwise」は意味や使い方を覚えてしまえば、幅広いシチュエーションで使える便利な言葉です。「otherwise」を文中で用いることで、言いたいことがより適切に表現できるようになります。
この記事では、そもそも「otherwise」という単語のイメージはどのようなものか、品詞や意味、使い方など基本的なところからわかりやすく解説します。また、合わせて「otherwise」と「or」の違いや、「otherwise」が含まれるフレーズについても丁寧に解説していきます。それぞれに例文を付けていますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
Otherwise イメージ
まずは、基本からチェックしていきましょう!「otherwise」は「アザーワイズ」と発音します。アクセントは、単語の頭の「o(発音:ア)」の部分に置かれます。thの発音は日本語にはない音ですので、ネイティブスピーカーの発音を聞いて何度も練習してみてくださいね。
「otherwise」の品詞は「副詞」です。「otherwise」のコアイメージですが、other + wise と分割して読み解いてみると理解しやすいです。
「other」は「他の・別の」という意味があります。「wise」は、ここでは「賢い」という意味の形容詞ではなく、「方向・関連性・方法・やり方・仕方・作法」という意味を持つ接尾辞です。そのため、この2つの単語の意味から、「otherwise」は「他の方法ならば」「他のやり方では」「別の方法」というコアイメージになります。
これから「otherwise」が持つ5つの意味・使い方をご紹介していきますが、いずれも「他の方法ならば・別の方法」というイメージを常に念頭に置いておくと理解しやすいです。
ちなみに、接尾辞とは、接辞のうち語基の後ろに付くものであり、単語に新たな意味やニュアンスを加えたり、単語の品詞を決定する役割を担ったりしているものを指します。
「wise」がつく他の単語として、「location-wise(場所・ロケーションとしては)」「sales-wise(営業面で)」「timewise(時間的には)」「clockwise(時計回りで)」「likewise(同じく)」などがあります。接尾辞「wise」がつく単語は、ビジネスシーンでもよく使われます。
Otherwise 意味と使い方
ここからは、「otherwise」が持つ5つの主な意味
「そうでなければ(~だろうに)」
「他の方法で」
「その他の点では・それ以外は」
「他の・違った」
と、その使い方についてわかりやすく解説していきます。なお、最後の「他の・違った」は形容詞的用法で、その他の4つは副詞的用法です。
さもないと・そうでないと
まず、もっともよく使われる「otherwise」の意味は「さもないと・そうでないと」です。みなさんも英語を勉強していて、この意味で使われている「otherwise」に出会うことは多いのではないでしょうか?
命令文や提案の文の後に置かれ、「その命令や提案に従わないと〇〇という結果になる」という意味になります。「条件」と捉えても良いでしょう。
コアイメージを使って考えると、「(Aの方法以外の)他の方法ならば」「(これ以外の)他のやり方では何かが起こってしまう」というニュアンスです。
文法としては、副詞ではありますが、接続詞のようなニュアンスも持つため、「主語+述語, otherwise 主語+述語」のような語順になります。
私の言うとおりにしないと、あなたは後悔することになりますよ。
そろそろ家を出た方がいいですね。そうでないと電車に乗り遅れてしまいます。
静かにしないと、僕たちがここにいるって先生に気づかれちゃうよ。
手紙のことを話した方がいいよ。そうでないと彼女が怒るかもしれないよ。
そうでなければ(~だろうに)
1つ目の意味と似ていますが、2つ目の「そうでなければ(~だろうに)」は、「もし〇〇でなければ~~だった」という意味があり、現実に起こらなかったことを述べる場合に使われます。主に仮定法と一緒に使われ、if節の代わりとして用いられます。
あなたがミーティングに間に合ってよかったです。そうでなければ上司に怒られていたでしょう。
彼女は10分前にオフィスを出た。そうでなければバスに乗り遅れるところだっただろう。
私の娘はすぐにタスクに取りかかりました。そうでなければ彼女は夕飯を食べられなかったでしょう。
他の方法で
「otherwise」には「その他の手法では・違った風に・別のやり方で」という意味もあります。「differently(違う)」という単語にニュアンスが近いです。
私の上司なら違ったふうに言ったでしょう。
その他の点では、それ以外は
「その他の点では・それ以外は」という意味もあり、言及対象を他に転じる場面や、「先に言及したものを除いて〇〇だ」と言いたい場合に使われます。
ちょっと辛すぎますが、それ以外は完璧なカレーです。
他の、違った
最後にご紹介するのは「otherwise」の形容詞的用法で、「他の・違った」という意味になります。ここまでご紹介してきた「otherwise」と比べると、ややフォーマルな印象を与える使い方です。
私はベストを尽くしましたが、結果はそうではありませんでした。
「Or」との違いは?
「or」も「otherwise」のような使い方ができますが、「or」の方が「二者択一」のニュアンスが強く、意味合いも「otherwise」より強くなります。
Do what I say, or you should just leave.
上記の例文では、otherwiseを使った場合「私の言うことに従わないのなら去るべきだ」で、orを使った場合は「私の言うことに従わないのなら去れ」といったニュアンスになります。
「Otherwise」が含まれるフレーズ
「otherwise」を含むフレーズにはさまざまなものがあります。例えば、「and otherwise」は「~とそうでないもの・その他・~や何か」という意味があります。
また、文末で使われることの多い「or otherwise」は、「~だろうがなんだろうが」という意味になります。また、「そうでない場合を除き」という意味を持つ「unless otherwise」というフレーズもあります。
経済的な問題もありますし、それ以外の問題もあります。
私はこのドレスが高価であろうとなかろうと、欲しくありませんでした。
特に発表のない限り、試験開始は午前9時です。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「otherwise」のコアイメージや、5つの主な意味や使い方についてご紹介しました。また、混乱しやすい「otherwise」と「or」の違いや、「otherwise」が含まれるフレーズについても例文を用いてわかりやすく解説しました。この記事が、それぞれの意味や使い方を理解するきっかけになればうれしいです。
また、今回学んだ「otherwise」について「ネイティブスピーカーはどのようにotherwiseを使っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。「otherwise」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、似たような単語について講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.