「あてにする」を英語で言うと?さまざまなパターンを例文フレーズでご紹介!

あてにする, オンライン英会話, ネイティブキャンプ

「あなたのことあてにしてるよ」「他人をあてにしすぎだよ」なんて表現を、何気ない会話の中で使うことがあるでしょう。では、そんなフレーズを英語でどう言えば良いかわかりますか?すぐには出てこないな…なんて人もいるかもしれませんね。

この記事では、「あてにする」をどう英語で表現すれば良いのかをご紹介します。覚えておくと英語表現の幅が広がり、ますます英会話が楽しくなるはずです!

「あてにする」を英語で表現する方法は複数ある!

冒頭の2つの日本語例文を見てみましょう。

「あなたのことあてにしてるよ」

「他人をあてにしすぎだよ」

この2つを見比べて、最初の「あてにする」と2つ目の「あてにする」では若干ニュアンスが違うことがわかるでしょうか?

「あてにする」を英語で言うと?

日本語ではこの2つの文章で同じ「あてにする」という言葉を使っていますが、英語ではニュアンスに合わせて使われる単語が異なります。つまり、「あてにする」を英語で表現できる単語は複数あるのです。

日本語の「あてにする」にあたる主な英語表現は下記の3つです。

depend on

rely on

count on

どの表現も、「動詞+on」という前置詞という形をとっていますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。そのため、そのニュアンスの違いを捉えて使い分けることが非常に重要なのです。

「あてにする」にあたる英語表現の使い分けを英語例文で習得!

ここからは、上記で挙げた3つの英語表現を実際にどのように使い分ければ良いのか、ケンブリッジの英英辞書を参考にしながら、それぞれの意味をご紹介します。

意味だけが理解出来た後に使いこなせるように、上記の3つの英語表現にそれぞれの使い方も紹介し、英会話フレーズの例文をつけて解説していきます。

Depend onの意味と例文

ケンブリッジ英英辞書では、depend onを下記のように定義づけています。

to trust someone or something and know that that person or thing will help you or do what you want or expect him, her, or it to do:

(誰かや何かを信頼し、その人や物があなたを助けてくれる、あるいはあなたが望むことや期待することをしてくれるとわかっていること)

<引用元:Cambridge Dictionary https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/depend-on-upon?q=depend+on

depend onを使った場合の「あてにする」は、「相手に期待をかけている」「その期待に依存している」というようなニュアンスが含まれています。つまり、物事が自分以外の誰かや何か、または何らかの状況に頼ることで成り立っているイメージです。

depend onを用いて日本語で言い表すなら、「他人をあてにしすぎだよ」がしっくりくるでしょう。この日本語のフレーズを英語フレーズにすると、下記のようになります。

You depend on someone else too much.

また、子供が親のお金などをあてにしすぎているときにも、depend onを使って言い表すことができます。例えば下記のような感じですね。

He still depends on his parents.

(彼はまだ両親に依存している。)=両親をあてにしている

depend onは「あてにする」だけではなく、「依存」や「頼りにしている」と日本語訳されることもありますし、人の考え方に左右されているようなときにもdepend onが使われます。これらの言葉のニュアンスを見れば、「あてにする」という意味で使う「depend on」があまりポジティブな言葉ではないことがわかるでしょう。

「あてにする」という意味でdepend onを使うときには、ややネガティブな意味もあることに注意しましょう。

また、depend onという表現には「あてにする」という以外にも「~次第」などの他の意味もあるため、depend onのさまざまな意味を把握しておくことも重要です。

Rely onの意味と例文

次にご紹介する「rely on」は、depend onよりもポジティブなイメージがある表現かもしれません。こちらもまずはケンブリッジ英英辞書での貞吾を見てみましょう。

to need a particular thing or the help and support of someone or something in order to continue, to work correctly, or to succeed:

(何かを継続したり、正しく機能させたり、成功したりするために、特定のこと、または誰かや何かの助けやサポートが必要であること)

<引用元:Cambridge Dictionary https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/rely-on-upon?q=rely+on

こちらの場合、depend onとは違って「依存する」のような、完璧に寄りかかっているようなイメージはあまりありません。「頼りにする」という意味では同じように感じられるかもしれませんが、depend onのようなネガティブなイメージはないのです。

そのため、「あなたのことをあてにしているよ」という日本語なら、depend onよりもこちらのrely onを使うべきです。depend onを使うと、ポジティブな頼りではなく、完全に依存しているような重たい意味になってしまうからです。

「あなたのことをあてにしているよ」をrely onを使って言い表すと、下記のようになります。

I rely on you.

こちらの文章は「あなたを頼りにしてるよ」と訳すこともできますね。また、人ではなく、何かの物をあてにしているときにもrely onが使えます。例えば下記のような場合です。

I rely on my phone too much. Without that, I cannot survive.

(私は携帯電話をあてにしすぎているね。電話がないと生きていけないんだ。)

こちらの文章にはややネガティブで依存的なニュアンスがプラスされていますが、これは「too much=~しすぎ」という言葉がプラスされているからです。

too muchをつけるとやや依存的なニュアンスが生まれるため、「あてにしている」を言い表すときにどの表現を使えば良いかわからないときには、rely onを使うことをおすすめします。そこにtoo muchなどの他の表現をプラスして、ポジティブな意味にしたりネガティブな意味にしたりすることが可能です。

Count onの意味と例文

最後にご紹介するcount onカジュアルな言い回しで、日常会話の中でよく使われます。アメリカ英語・イギリス英語ともによく使われる表現ですから、覚えておいて損はありません。

こちらも、意味をケンブリッジ英英辞典からご紹介します。

to be confident that you can depend on someone:

(誰かに頼れると自信があること)

<引用元:Cambridge Dictionary https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/count-on

count onrely onとニュアンスは似ているのですが、基本的に人によく使われる表現という点ではrely onと異なります。

例えば上記で「あなたのことをあてにしているよ」という日本語にrely onを使っていますが、こちらは下記のようにcount onを使って表現することもできます。

I’m counting on you. / I count on you.

これは「あなたをあてにしているよ」「頼りにしているよ」というお決まりフレーズなので、覚えておくと良いでしょう。

ちなみにrely onでご紹介した「I rely on my phone too much.」を「I count on my phone too much.」とすることはできません。こうすると、その電話があなたに能動的に何かをしてくれるような少し不思議なニュアンスになります。

まとめ

今回ご紹介した「あてにする」にあたる英語表現はそれぞれ若干ニュアンスが異なるため、使い分けが非常に重要です。特にdepend onと他の2つの間には大きなニュアンスの違いがあるため、使う時にはそのニュアンスの違いを意識して使い分けができるようにしましょう。

もしも今回のフレーズを練習をしたくなったり、さらなる説明が必要なときには、ぜひネイティブキャンプの講師陣にご相談くださいね。

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