みなさんは、「説明する」と英語で言いたい時、どの動詞を使っているでしょうか?真っ先に思い浮かべるのが「explain」だと思いますが、実は英語には他にも「説明する」を表す動詞がたくさんあります。
今回の記事では「説明する」を表す英語を複数ご紹介します。それぞれの単語の意味やニュアンスの違い、使い分けについても例文とともに詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。また、例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
この記事が、みなさんの英語のボキャブラリーを増やすきっかけになれば嬉しいです。
説明 英語表現
「説明する」の代表的な英単語は「explain」ですが、実は他にも多くの表現があります。ポイントは「何を」「どのように」説明するのかによって使い分けるという点です。
ここでは、「explain」を含む12の動詞をご紹介します。
Explain
「explain」は「説明する・解説する」という意味があります。「わかりやすく解説して伝える」というニュアンスに近いです。ルールを説明する、問題を説明する、意味を説明する、手順を説明するといった場合に使われるほか、ミスやトラブルが起きた際に事情・理由を説明するという場合にも使われます。
ちなみに、名詞の「explanation」を使った熟語「offer/give/provide an explanation」も「説明する」という意味になります。
Could you explain the meaning of this phrase?
このフレーズの意味を説明していただけますか?
I will explain how to use this accounting software.
この会計ソフトの使い方を説明します。
Show
「show」は「見せる」という意味があり、目で見て明らかにわかるように説明したり、実際に何かをやって見せたりして方法を伝えたりする場合に用いられます。また、道案内にもよく使われます。
Let me show you how to make an origami crane.
折り紙で鶴の折り方を見せて(説明して)あげます。
I will show you how it works.
それがどう機能するのか見せて(説明して)あげます。
He showed me how to get to the station.
彼は駅までの行き方を説明してくれました。
Describe
「describe」は「描写する」という意味があり、人や物の特徴・イメージ・様子、出来事の様相などを説明する際に使われます。また、言葉にしにくい状況をあえて説明する場合にも用いられます。名詞形は「description」です。
The police officer asked me to describe the situation.
警察は私に、状況について説明するよう求めました。
She described the man she saw in perfect detail.
彼女は見た男のことを完璧に詳しく説明しました。
Illustrate
「イラスト」という言葉があるとおり、「illustrate」はイラストや絵、実例や図、グラフなどを使って説明するというニュアンスがあります。特に、抽象的で難しいものをわかりやすく図解するような場合にはぴったりの表現です。
「explain」「show」「describe」と比べると使用頻度は少ないですが、ぜひ覚えてみてください。名詞形は「illustration」です。
My mum illustrated this theory with two examples.
私の母はこの理論を2つの例で説明しました。
※mumはイギリス英語のスペルです。
I think it is easier for you to understand if I illustrate the features.
特徴を図で説明した方がわかりやすいと思います。
Demonstrate
日本語でも「デモンストレーション」という言葉があるとおり、「demonstrate」は「実例を使って説明する」という意味があります。説明する対象を実際に相手に見せたり、実演して示したりする場合に使われます。「show」とニュアンスが似ていますが、「demonstrate」の方がややかしこまった言い方です。
The cabin crew demonstrated how to wear an oxygen mask.
客室乗務員が酸素マスクのつけ方を実演しました。
The candidate must demonstrate competence in certain skills at the interview.
候補者は面接で特定のスキルの能力を示さなければなりません。
Elucidate
「elucidate」はここまで紹介してきた単語のなかでも、目にする機会が少ないものではないでしょうか?「elucidate」は、「難しいものを理解しやすく説明する」「説明して明らかにする」という意味合いがあります。
My English teacher elucidated a point of grammar.
私の英語の先生は文法の要点を解明してくれました。
The aim of the paper is to elucidate the main points of the new law.
本稿の目的は、新法の要点を解明することです。
Relate
「relate」は「関連する・関係する」という意味を持つ動詞ですが、何かと何かの関係性を説明する場合や、話・出来事を物語る場合に用いらることがあります。
She related the complex theory to my daily life.
彼女は、その複雑な理論を私の日常生活に関連づけて説明しました。
Report
「report」には「情報を詳細に・正式に報告する、伝える、説明する」といった意味があります。
You should report on your progress to your boss.
あなたは自分の進捗状況を上司に伝えるべきです。
The detective reported that it was a suspicious death.
刑事はそれが不審死だと報告しました。
Interpret
「interpret」は「通訳する」という意味で覚えている方が多いかと思いますが、実は他にも意味があります。「解釈する、物事を理解して説明する」というニュアンスがあります。
ちなみに、「make an interpretation of ~ / put an interpretation on ~(~の説明をする、解釈をする)」という熟語もあります。
I have to ask my lawyer to interpret the law.
私は法律の解釈を自分の弁護士に頼まなければなりません。。
Can you interpret his behaviour?
彼の振舞いを説明できますか?
※behaviourはイギリス英語のスペルです。アメリカ英語ではbehaviorとなります。
Translate
「translate」は「翻訳する」という意味がありますが、こちらも「難しいことなどをかみ砕いて説明する・解釈する」といったニュアンスを持ちます。
Could you translate this theory, please?
この理論をかみ砕いて説明していただけますか?
Expound
「expound」も普段あまり目にしない単語かもしれません。「expound」には、「理論・立場・理念・学説などについて詳しく説明する、開設する」というニュアンスがあります。
Did you think she expounded fully?
彼女は十分に説明したと思いましたか?
The professor expounded on his theory in the course of his talk.
教授は話の中で持論を展開しました。
Represent
「represent」は「代表する」という意味の他に、「何かを示す、表す」といった意味もあります。
One of my team members represented ideas by a diagram.
私のチームのメンバーの一人は、アイデアを図で表現しました。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「説明する」を意味する英語表現について、意味やニュアンスの違い、使い分けについてまとめてご紹介しました。「explain」は幅広く使える単語ではありますが、「何を」「どのように」説明するのかによってさまざまな動詞を使い分けることができます。
今回の記事が、それぞれの表現の意味やニュアンスを理解するきっかけになればうれしいです。今回ご紹介したフレーズを覚えて自然に使えるようになれば、語彙力もアップしますし、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
また、今回学んだ「説明する」を意味する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどんな場面でこれらの動詞を使っているのか知りたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「説明する」を意味する英語表現をさらに練習しても良いですし、他にも一つの日本語に対して複数の英語表現ができる単語などを講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.