英語力をアップさせるために、英会話スクールなどに通うことなく自宅でできることはないかなぁと思ったことはありませんか?
近年は英語教育の早期化が進んでおり、小学生や幼児に英語学習の機会を与えたいという親のニーズが増大しています。スイミングや塾などで忙しい子ども達にとっても、自宅で英語学習をできることは心理的にも身体的にも優しい選択肢になることでしょう。
今回は、自宅で英語力をアップさせるおすすめの勉強法や、その場合に注意しておきたいことなどをまとめてご紹介します。
自宅で英語を向上させるには?
自宅で英会話や英語の学習をすることができれば、移動時間もかかりませんし、何より気楽に取り組むことができそうですよね。
自宅での英語学習にはメリットがありますが、デメリットももちろんあります。特に英語力を効率よく向上させていくためには、賢い自宅学習の方法を選ぶことが大切です。
数ある英語自宅学習方法の中でも、英語力を向上させるおすすめ自宅学習法としては以下のようなものが挙げられます。
・日記を書く
・英語の聞き流し
・オンライン英会話
それぞれの英語学習法について、詳しく説明していきます。
シャドーイング
シャドーイング(shadowing)とは、影(shadow)のように、聞こえた英語音声のすぐ後を追いかけて復唱する英語の勉強方法です。
まずは教材となる英文の音声を聞きながら内容を確認するところから始まり、一文づつシャドーイング、英文を見ないでシャドーイング・・・という具合に徐々に難易度を上げていき、最終的には教材音声と同じようにすらすらとスピーキングができるレベルを目指します。
お手本となる音声を聞いてすぐに発音していくので、正しいアクセントやリズムを覚えやすく、インプットのリスニング(聞く)とアウトプットのスピーキング(話す)を同時に学習することができる効率の良い英語トレーニングです。
シャドーイングは自宅で効率よく英語力を上げられる優れた英語学習方法ですが、少し上級向けな部分もあります。おすすめできるのは、以下に当てはまる方です。
・短時間で英語力アップを実感したい
・繰り返しコツコツ努力できる
逆に、以下のような方は異なる学習方法を試してみることをおすすめします。
・楽しみながら学びたい
・のんびりマイペースで学びたい
シャドーイングではまず「教材となる文章の意味を理解すること」が学習の第一歩となります。教材となる英文の意味がちんぷんかんぷんな状態ではただ音声をリピートしているだけになってしまい、英語の知識として蓄積されないため、トレーニング効果が激減してしまうのです。
シャドーイングに取り組む際には、ご自身の英語レベルにあった教材を使い、正しい方法に沿って行うことがとても重要です。
なお、シャドーイングはオンライン英会話と組み合わせることで、さらに効率的に英語力を向上させることができます。シャドーイングで覚えたフレーズや表現を実際の会話で使ってみることによって、身につけた英語をより定着させていくことができます。
日記を書く
英語で日記を書くことは、英語力アップのために誰でも気軽に自宅で取り組める方法のひとつです。
最初は簡単な内容でよいので、その日食べたごはんのことや、感じた気持ちを書いてみましょう。例えば次のような短い文章で構いません。
今日はくもりでした。
会社の近くにいい感じのカフェを見つけました。
疲れてる。しょっぱいものが食べたい。
日記はノートに書いても良いですし、通勤通学の途中にスマホのメモアプリや日記アプリに書くのもおすすめです。続けやすい方法を探してみましょう。
英語日記を書くことで、次のような英語力向上を期待することができます。
英語の表現が広がる
英語学習法として英語日記を書き始めると、「”ほっとした”って英語でなんて言うんだろう?」という風に、自然と英語表現について興味が湧いてくるものです。
自分の書きたい内容をより正確に表現するために、ついつい英語表現について調べたくなってしまうことでしょう。
日記には自分に関連することしか書かないので、「これはどう表現すればいいんだろう?」「なにか別の言い方はないかな?」というようにモチベーションの高い状態を保ったまま、辞書を引いたり関連学習を進めていったりすることができます。
いやいややらされているようなモチベーションの低い勉強をしているときよりもずっと効率よく英語学習ができるので、英語表現の幅もどんどん広げていくことができます。
アウトプットの練習になる
日記を書くという事は、紙やアプリに自分の考えをアウトプットしていく作業です。
英語を自宅で独学するという場合には英語の教材を読んだり聞いたりといったインプットの学習に偏りがちですが、英語日記を取り入れることによってアウトプットの練習をすることができるようになります。
英語に触れる習慣ができる
日記は基本的に毎日書くものです。短くてもよいので毎日コツコツ行うことによって、「毎日英語に触れる」という習慣が身に付きます。
一日にたった5分だとしても、英語について考えて自分で英語の文章をアウトプットしていくという習慣があれば、半年や1年といった長い期間で考えたときに大きな差を生み出します。
仕事や学業が忙しくても、英語日記を毎日少しずつ書くだけであれば取り組みやすい、というのもメリットです。
英語の聞き流し
自宅で取り組みやすい英語学習法として、英語の聞き流しがあります。「聞き流し」とは、特に集中することなく英語音声を聞いている状態のことを指します。多量の英語をリスニングすることによって脳や耳を英語に慣らし、語彙やフレーズをインプットしていくことができる英語学習法です。
自宅で家事の最中やリラックス時に英語音声をBGMとして流しておいたり、イヤホンで英語音声を聞きながら通勤通学をしたりと、色々なスタイルで取り組むことができます。
聞き流しに使う音声はYouTubeの英語関連のチャンネルの動画などでもよいですし、英語のニュースサイトの音声などもおすすめです。
8割くらいの内容が理解できるものを流しておくのが効果的といわれますが、ご自身の興味のあるジャンルやオーナーの動画や音源であれば、多少英語自体の意味がわからなくても楽しく長時間視聴できるものです。
聞き流しは小学生や幼児のお子さんへの英語教育に取り入れやすいことも特長のひとつです。お子さんの英語教育に取り組んでおられる保護者さんの中には、おうちでは常に英語音声を流すようにしているという方も多くみられます。
お子さんに向けて聞き流しを実践されている保護者の方は、聞き流しを「英語の音声に慣れる」という位置づけで使い、オンライン英会話や親子対話など他のアウトプット的英語学習法と組み合わせて使っていたりします。英語の知識がまだ少ないお子さんの場合は、聞き流しに加えて英語の知識に関するサポートもセットで行うことがおすすめです。
オンライン英会話
自宅に居ながら、英会話スクールに通っているのと同じような効果を得ることができるのが、オンライン英会話です。
幼児や小学生向けに特化した子ども向けのオンライン英会話、ビジネス英語やビジネスプレゼンテーションを徹底的に鍛えるオンライン英会話、豊富な教材や講師を自分の好みに合わせて選べるオンライン英会話など、「オンライン英会話」といっても色々な種類のサービスがあります。
どのような種類のオンライン英会話を選べばよいのか迷う方も多いと思いますが、ご自身のニーズに合うかどうかや、相性が合うかどうかといった点はやはり実際にレッスンを受けてみるのが一番です。
ほとんどのオンライン英会話サービスでは無料体験レッスンを行っているので、まずはそれを受講してみることがおすすめです。
無料体験レッスンの際に、不安に思う点やリクエストについて専門の相談スタッフの方がカウンセリングをしてくれる場合もあります。「こんな英語学習をしたい」「続けられるか不安」といった困りごとを持っている時にはそういったサービスを活用してみてください。
また、シャドーイングや聞き流し、日記と併用してオンライン英会話を使うことは英語力アップのためにとてもおすすめです。
自分のレベルに合ったシャドーイングの教材を講師に相談したり、日記の添削をしてもらうこともできるかもしれません。聞き流しで覚えた表現をオンライン英会話のレッスンで使ってみることも英語力アップにつながります。
自宅で英語を勉強する時の注意点
自宅で英語を勉強する場合、リラックスしてマイペースに学習ができることや、移動の手間がいらないといったメリットがあると同時にデメリットも発生します。
たとえば、自宅で英語学習をする場合は英会話教室などと違って先生が目の前にいるわけではないので、ダラダラと怠けてしまうこともできます。また、間違った発音や知識を覚えてしまった場合でも、チェックしてくれる人がいないと誤りに気づきにくくなったりします。
デメリットを少しでも小さくするために、自宅で英語を勉強するときには次のような工夫をしましょう。
楽しく続けられる工夫をする
自宅で英語を勉強する際には、できるだけ怠け心に負けないようにする工夫をしましょう。おすすめなのは、モチベーションに頼るよりも、英語学習を習慣にしてしまうような工夫をすることです。
毎日歯磨きをするように、英語学習をしないとなんだかスッキリしない、というくらいまで習慣化することができれば、怠け心に邪魔されることはなくなります。
とはいえ、英語学習が辛くて大変でつまらないものだったら、習慣になる前に三日坊主で終わってしまうかもしれません。
だからこそ、「英語学習って楽しい!」「早く英語学習がしたい!」と思えるような、英語学習が楽しくなる工夫をすることが大切なのです。
お気に入りのアーティストの英語インタビューの音声でシャドーイングをする、好きな英語youtuberの動画を聞き流しする、明るくて楽しいオンライン英会話の講師を見つけるなど、ご自身にあった「楽しい英語学習の方法」を探してみてください。
客観的な進捗や達成度の確認をできるようにする
自宅で英語学習をしていると、ずっと同じようなレベルの勉強を続けてしまいいつまでもレベルアップできなかったり、間違った発音のまま学習を進めてしまったりします。
そんな状況を防ぐために、客観的に自分の学習の進み具合や達成度、レベルなどを確認できるような工夫をしましょう。
オンライン英会話で講師に自分の英語を聞いてもらったり、教材を使ったレッスンを取ることで自分のレベルアップ具合がわかりやすくなるようにするのは客観的に自分の英語力を確認するよい方法です。また、定期的に外部の英語テストを受験することも客観的な英語力アップの達成度を測るためにはおすすめの方法です。
まとめ
自宅で英語力を向上させたい、という方に向けておすすめの勉強法や注意点についてご紹介してきました。
適切な方法を選べば、自宅にいながらでも英語力をアップさせることは可能です。ご自身の英語レベルや、目標とする英語力、ライフスタイルなどにあわせて、もっとも効果的に英語力を上げることのできる方法を選びましょう。
「これなら私もできるかも」「ちょっとやってみたいな」と思うものがあったら、ぜひ、始めてみてくださいね。
◇経歴(英語を使用した経歴)
高校時代にイギリスへ短期留学。
大学院進学の傍ら、TOEICスコアアップや海外留学、海外旅行を経験。
社会人生活を経て、現在は英語に関するWEBコラム記事を執筆中。
◇資格
TOEIC900
◇留学経験
・ロンドン:2週間 Harrow School
・ハワイ島:2週間 Universal English Academy
・バレンシア:3週間 don Quijote Valencia
◇海外渡航経験
留学:イギリス、ハワイ、スペイン
旅行:イタリア、チェコ、アメリカ、メキシコ、韓国、モロッコ、フランス、デンマーク、フィンランド、スイス、ハンガリー、ベルギー、オーストリア
◇自己紹介
ラジオ基礎英語をきっかけに英語の世界へ。理系専攻ながら英語を磨き、留学や旅行で色々な国を訪れた。結婚を機にWEBライティングを始め、現在は二児と共に英語ライフを楽しんでいる。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.