「at the end」「in the end」の違いを知って使い分けよう!

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今回は、「at the end」と「in the end」の違いを解説していきます!どちらも何かが終わることに関連していると想像はできると思うのですが、前置詞の違いによる微妙なニュアンスを知っている方は少ないのではないでしょうか。

前置詞は日本語に訳すべきものというよりは、イメージでその感覚を理解していくものです。そのため、日本語で英語を考えてしまう人には理解が困難です。言葉ではなくイメージで意味を捉えていきましょう。

「At the end」「in the end」の違い

「At the end」は、「~の終わりに」という意味で、「in the end」は「最終的に」という意味です。使い方も意味も違うので、以下で深掘りしていきます。

At the endの意味と使い方

At the endを和訳するなら「~の終わりに」です。単独で使うのではなく、at the end of~で覚えることをおすすめします。

I’m going to buy a new car at the end of this month.
今月末に新車を買うんです

In the endの意味と使い方

In the endは、「最終的に」や「結局」といった意味合いがあります。こちらは文頭や文末に置く決まり文句として覚えましょう。

She was promoted in the end.
彼女は最終的に昇進した

At the endを使ったフレーズ

At the endは、前置詞ofを使って「at the end of~」で表すのでしたね。どういった例が使われやすいのか、以下でもう少し見ておきましょう。

at the end of the month:月末に
at the end of the year:年末に
at the end of February:2月の終わりに
at the end of the event:イベントの最後に
My cousin is planning to come and have a party at the end of this winter.
この冬の終わりに、私のいとこがこっちに来てパーティーをするんです

このように、後ろに名詞を持ってくることで何の終わりなのか明記することができます。ただ、at the end of~は「~の突き当りに」という場所を示す表現になることもあります。「その場所の最後に」という意味から推測できますね。

You can find a toilet at the end of the hallway.
廊下の突き当たりにトイレがありますよ

また、少し注意が必要なのがat the end of the dayというフレーズです。直訳すると「その日の終わりに」という意味で、この訳通りの意味で使われることもあります。しかし、「結局のところ」や「最終的には」という意味で使われることもあるのです。文脈からよりしっくり来る方を選びましょう。

At the end of the day, she always wins the game.
結局のところ、彼女が勝つんだよね

In the endを使ったフレーズ

In the endは「最終的には」や「ついに」「結局」といった意味合いでしたね。しかし、ここで先ほど解説したat the end of the dayと同じ訳ではないかと気づいた方も多いはず。確かに和訳するとまったく同じ意味になってしまいますが、実は少し違いがあります。

In the endは、その結果や結論に至るまでの時間やプロセスを強調します。一方、at the end of the dayは最も重要な部分を強調し、説得力ある主張がしたい時に使います。よって、他に似た表現のfinallyやeventuallyはin the endの方と言い換えが可能と言えます。

Mr Bell finished his assignment in the end.
ベル先生は、ついに課題を完成させた

関連表現

ここからは、at the endやin the end以外の「終わり」にまつわる英語表現をご紹介していきます!どれも基本となる動詞を使っているため、中学英語の延長戦になります。

2単語以上のまとまりで使う句動詞に慣れるとより自然な英語になるため、自分でオリジナルの例文を作って練習してみてくださいね。

End Up

End upは「結局~になる」「~に終わる」という意味です。Endは動詞で「終わる」、名詞で「終わり」という意味ですが、これに前置詞upが付くことで意味が少し変わります。

和訳からニュアンスを読み取れたかと思いますが、end upはネガティブなことを伝える時に使う表現です。意図したわけではなかったのに、結果としてそうなってしまったという時に使えます。また、過去形で使うことが多いです。

We ended up canceling the trip.
結局、旅行をキャンセルするに終わった

End upの後に来る動詞にはingが付きます。「前置詞の次に来る動詞は動名詞の形になる」これは基本となるルールなので覚えておきましょう。前置詞は、before, after, of, in, at, with, forなどのことです。

Wind Up

Wind upも、「結局~になる」という意味で、end upとの違いはありません。強いて言うならば、windは「風」なので、風が巻きあがっているようなイメージが含まれていることです。実際wind upには「巻き上げる」という文字通りの意味もあるため、その状態が物事を終わりに追い込んでしまう様をイメージできます。

I winded up being demoted.
結局降格されてしまった

Demoteは「降格する」という意味です。「昇進する」がpromoteなので、セットで覚えておきましょう。

Finish

Finishは「終わる」「終える」という意味で、皆さん既にご存じでしょう。シンプルで使いやすい動詞です。

Have you finished your homework?
宿題終わったの?

もしfinishにこれまでに出てきた前置詞upを付けるとどうなるでしょうか。End upやwind upとは違い「終わらせる」という意味になります。

Finishと大きな違いはありませんが、英語では前置詞が動詞の意味を少し変えることが非常によくあります。Upの場合はそのイメージを取り入れて、何かを完璧に終わらせる様を表現します。Upがあった方が、より完璧に終わった様子がわかるのです。

I finished up the cleaning.
掃除を終わらせた

Be Over

Be overも「終わる」という意味です。

「ゲームオーバー」という言葉がありますが、あのイメージと同じでもう次がないことを表します。また、悪いことが終わる時に使われることもあります。ゲームオーバーになるとゲームの続きができないので、悪いことであるというニュアンスがありますよね。

The conference was over at 7 in the evening.
会議は夜7時に終わった

Conferenceは「会議」という意味です。

上記の例文では、会議は完璧に終わったことを意味します。夜になってその日の会議が終わり、別日にまた始まるわけではありません。

ちなみに、例文をend単体で置き換えることもできますが、be overのように追加的な意味はなく単に物事が終わったことを示します。

Finishも同様にbe overと置き換えられます。Finishは何か目的を持って物事を始め、その目的を達成して終わることを示します。そのため、会議のように当然目的があることにも使えます。

Close

Closeも「終わる」という意味ですが、「閉じる」という訳で覚えた方は多いのではないでしょうか。ニュアンス的には似ているので、「終わる」という訳を知らなくても文脈からわかると思います。Closeの場合は特に話などが終わる時に使われます。

His long story was closed.
彼の長話が終わった

Conclude

Concludeも物事の終わりを意味します。和訳では「結論付ける」になっていることが多いです。会議や話などをまとめて終わらせる時などに使われやすいです。名詞はconclusionといい「結論」という意味です。

Our leader concluded that we shouldn’t investigate it.
部長は、その件について調べるべきではないと結論づけた

Investigateは「調査する」という意味の英単語です。

Discontinue

Discontinueは、「(続けていること)が終わる」というニュアンスです。Disが否定を表し、continueは「続ける」という意味の動詞ですから、「続けない」という意味だと推測できます。供給や生産、中継を終わらせる時などに使われます。

The local products were discontinued for some reason.
その地域の農産物は、いくつかの理由により生産が終わった

Productには「農産物」という意味もあります。

まとめ

いかがでしたか?At the end とin the end には、同じに見えても意味に違いがありましたね。中学英語や高校英語も掘り下げると新たな発見があることは珍しくありません。

今回習ったものはネイティブスピーカーの日常会話に出てくるものなので、英会話などのレッスンを受講している方は講師に向けてナチュラルに使ってみてください。前置詞に慣れると、同じ動詞でもよりバラエティー豊かな表現ができるようになります。頭で意味を考えず、自然に使えるレベルを目指しましょう!

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