「いざとなったら」は英語でどう言えばいい?例文と一緒にご紹介!

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日本語と英語はかなり異なる言語です。そのため、普段日本語で何気なく使っている表現を、いざ英語で言ってみようとするとなんと言えば良いかわからない……なんて経験をしたことがある人もいるでしょう。

今回ご紹介する「いざとなったら」も、そんな英語に直訳しづらい日本語のひとつかもしれません。

そこでこの記事では、「いざとなったら」を英語でどう言えば良いのかをご紹介していきます。いざという時に英会話の中で使えるように、こちらを参考に覚えておくことをおすすめします。

「いざとなったら」の日本語の意味から考えよう

英語にしづらい日本語に出会ったときには、まずは日本語での意味やニュアンスを考えることが重要です。日本語の意味を噛み砕くことで、意外とすんなり英語にできることもあるでしょう。

では、「いざとなったら」は日本語ではどういう意味になるのでしょうか。「いざとなったら」という言葉は、「必要があれば」「大事に至れば」「肝心なときには」というニュアンスを持つ言葉です。日本語で例文をあげると、こんな感じでしょうか。

いざとなったら、借金をしてでも手術をするしかない

では、これを英語にはできますか?この文章では、「必要にかられれば」「他に方法がなければ」というようなニュアンスで「いざとなったら」が使われています。

この日本語を英語にしようとするなら、さまざまなパターンが考えられますが、下記はその一例です。

If required, we have to go into debt to have the surgery.

いざとなったら、借金をしてでも手術をするしかない

これはとてもシンプルに英語にした例ですが、このくらいなら自分でも言える!という人もいるでしょう。

私はいざとなったらちゃんとやれる人間だ。

この例文の場合は「肝心なときには」といったニュアンスで「いざとなったら」が使われています。話者は普段はやや怠け者なのかもしれませんね。これを英語にすると、下記のように言うことができます。

I am a person who can do it right when I really need to do so.

私はいざとなったらちゃんとやれる人間だ。

この英文を直訳すると「本当に必要な時には、ちゃんとできる人間だ」になりますが、「本当に必要な時」は「肝心なとき」と同意語と言えるでしょう。

このように、日本語での「いざとなったら」のニュアンスを掴んでいれば、特別な表現を使わなくても、シンプルな英単語を組み合わせるだけで「いざとなったら」を表現することができます。

ですが実は、「いざとなったら」にあたる英語表現には、定型表現のようなものもあります。そういった表現を丸覚えしておけば、「いざとなったら」と言いたいときに、より自然な文章を作ることができるでしょう。

「いざとなったら」を英語で言うと?

「いざとなったら」に含まれるニュアンスを言い表すために使える英語表現には、さまざまなイディオムもあります。

ここからは、「いざとなったら」の意味で使えそうなイディオムを、その意味の解説や英語例文とともにご紹介していきます。

When push comes to shove

この表現は「いざとなったら」の英語表現としてよく紹介されている表現です。ニュアンスは「必要にかられれば」「いよいよとなれば」という感じで、「いざとなったら」という日本語の持つニュアンスにもぴったりでしょう。

よく使われる便利表現でもあるので、フレーズごとに覚えて使ってみてはいかがでしょうか。

When push comes to shove, we have to go into debt to have the surgery.

いざとなったら、手術のために借金をしなければならない。

We have hardly disagreed with them, but when push comes to shove, we will need to do so.

私たちはこれまで彼らにほとんど反対してこなかったが、いざとなったらそうする必要があるだろう。

日本語の訳文を見てみても、この「when push comes to shove」というのが、「いざとなったら」にぴったりな表現であることがわかりますね。Shoveというあまり馴染みのない単語が入っていますが、こちらは「押す」「押しのける」という意味の単語です。

直訳をすると、ちょっと「いざとなったら」とはつながらない感じで覚えづらいかもしれませんが、ネイティブスピーカーもよく使う表現ですから、丸覚えすれば英語力に磨きがかかるはずです。

When it comes down to it

こちらも上記の「when push comes to shove」と同様に「いざとなったら」として使える表現です。ただしこのフレーズは文脈によってはちょっと異なる意味になってしまうため、注意が必要です。

馴染み深い単語が並んでいるため覚えやすいのですが、使いこなすためにはニュアンスをしっかりつかむ必要があります。そのため、上記の「when push comes to shove」が覚えられるなら、そちらを使った方が間違いが起こりません。

I am a person who can do it right when it comes down to it.

私はいざとなったらちゃんとやれる人間だ。

I’ve been practicing speaking English really hard, but when it comes down to it, I cannot speak with foreigners.

一生懸命英語を話す練習をしてきたけど、いざとなると外国人と話せない。

When it comes down to itを使う場合は、「いざとなったら」の「いざ」は困難に直面した瞬間という雰囲気が強いです。

また、日本語でも「いざとなったらできない」のように、重要な場面で失敗してしまうことを言い表すのに「いざとなったら」を使いますが、when it comes down to itは、その使い方がしやすい表現です。

When the chips are down

上記の2つに比べると、少しマイナーな表現ですが、「when the chips are down」なんて表現もあります。

こちらの「いざとなったら」は、「切羽詰まった抜き差しならないとき」というニュアンスが強いです。

When the chips are down, you will be able to speak English with anyone.

いざとなったら、あなたは誰とでも英語で話すことができるよ。

この例文は「when it comes down to it」の例文2の返事のようですが、「本当に切羽詰まれば(本当に必要にかられれば)、英語が話せるよ」ということです。

普段は緊張してなかなか英語がすらすらと話せない人も、本当に緊急の場合には、火事場の馬鹿力のような感じで英語が話せるかもしれませんよね。

まとめ

「いざとなったら」という言葉は、日本語でもよく使われるように、英語でもよく使われる表現です。

If requiredなどのように、特別な表現を使うことなく表現することもできますが、今回ご紹介したイディオムで表現すれば、英語表現に幅が出ますよね。また、自分で使えなかったとしても、意味を知っていれば、ネイティブスピーカーと会話をするときにも意味がわからないということを防げます。

覚えたい表現があれば、ぜひネイティブキャンプの講師と一緒に練習してみてくださいね。

nativecamp.net

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