等位接続詞(and, but, orなど)とは?中学英文法を基礎から解説

等位接続詞, オンライン英会話, ネイティブキャンプ

 

英語学習者のみなさん、こんにちは!今回もネイティブキャンプのこのコラムでは、英語でのコミュニケーションの際に役に立つ、ネイティブスピーカーが日常生活で頻繁に使用する英語表現を紹介、深堀りしていきます。英語での会話中だけでなく、文章を書く際やリスニング、書籍や雑誌、書類を読む際などさまざまなシーンで便利だと感じるような解説をしていきます。

ズバリ、今回特集していくのは英語の「等位接続詞」についてです。等位接続詞ときいてピンとくる方はいらっしゃいますか?少々難しく聞こえますが、等位接続詞とは読んで文字の如く「等位」=「同じもの」・「接続詞」=「文と文をくっつける品詞」であり、要するに同じものを並べる性質のある品詞のことを指します。

ここからは、英語の等位接続詞にはどのような物があるのか、1つ1つピックアップして解説していきます。また、等位接続詞のさまざまな役割を英語例文とそれに対応する日本語訳を参照しながら学習していきましょう。あまり難しく考えずに、等位接続詞の文章中での役割に焦点を当てて学習していけば大丈夫ですよ。

英語の等位接続詞とは?

では早速、等位接続詞という品詞の役割について詳しく見ていきましょう。代表的な等位接続詞には、「and」「or」「but」「for」「yet」「so」の7つがあげられます。先ほど少し触れた通り、これら等位接続詞文法上の位が等しく、同じ性質を持つ物同士をつなげる役目を持つ品詞です。では「同じ性質を持つ物」とは具体的にどんなものをさすのでしょうか?

等位接続詞は何と何を結ぶのか?

「And」「or」「but」などの等位接続詞を使って繋ぐことのできる同じ性質を持つものとは例えば、「単語と単語」「句と句」「説と節」「文章と文章」があげられます。等位接続詞を使うときは、等位接続詞の前後にくる物が等しく、重要であることを覚えておきましょう。

等位接続詞の役割と例文

等位接続詞の前後には必ず等しく、重要な物が来るという基本的なルールは理解しましたね。ではここからは、もう少し等位接続詞の役割を掘り下げていきましょう。等位接続詞には、以下で紹介する4つの役割 (並列・順序、選択、逆説、結果)があります。これらの性質は文章中でどのように使われるのかを、英語例文とその日本語訳を確認しながら学習していきましょう。

並列・順序

まず最初に紹介するのは「並列・順序」という役割です。並列・順序の役割を持つ等位接続詞「and」です。その中でも、主に3つの使い方に分けられます。

1. 語・句・節動詞を接続する「AとB」「A、そしてB」
2. 物事の順序を表す「AしてそれからBをする」
3. 名例文 + and「Aしなさい、さもないとBになります」

1. 語・句・節動詞を接続する「AとB」「A、そしてB」の例文:

You play the piano, and I sing.
あなたがピアノを弾いて、私が歌うよ。
I followed him, and he started running.
私は彼を追いかけて、彼は走り出した。

2. 物事の順序を表す「AしてそれからBをする」の例文:

I woke up late and took a shower.
私は遅く目覚めて、その後シャワーを浴びた。

3. 名例文 + and「Aしなさい、そうすればBになります」の例文:

Work hard, and you’ll be appreciated by people.
たくさん働きなさい。そうすればみんなから感謝されるよ。

選択

続いて紹介する等位接続詞が持つ役割は「選択」です。「選択」を表す等位接続詞には「or」「nor」があげられます。「Or」の場合は以下の3つの使用方法があります。

1.「AかそれともBか」
2.「A、すなわちB」
3. 名例文「Aしなさい、さもないとBになります」

1.「AかそれともBか」の例文:

Would you like a cup of coffee or tea?
コーヒーか紅茶、どちらが良いですか?

2.「A、すなわちB」の例文:

I guess this is good, or even fantastic!
多分これがいいな。いや、つまりこれ最高だ!

3. 命令文「Aしなさい、さもないとBになります」の例文:

Just ask some questions or you'll fall behind.
何か質問をしなよ、じゃないと置いてきぼりになるよ。

また、等位接続詞「nor」を使用した場合も、「選択」の役目をします。「Nor」には以下の使用方法があります。

1. 否定文 (not, no, neverを含む文章中で)「AもBも〜ない」

例文:

She doesn't drink nor smoke.
彼女はお酒も飲まないしタバコも吸わない。

逆接

等位接続詞には「逆説」という役割もあります。逆説を表したい時には「but」が用いられます。

1. 「A、しかしB」

例文:

I don't play any instruments but I love singing.
私はどの楽器も弾きませんが、歌を歌うことは好きです。
You never showed up for your dad's birthday party but you never forget to send him a birthday present.
あなたは父親の誕生日パーティーに来たことはないけど、プレゼントを送ることだけは忘れないよね。

結果

等位接続詞の4つめの役割は「結果」です。「So」「for」といった単語で表されます。「So」を使った場合は以下の使い方になります。

1.「A、だからBだ」

例文:

A big earthquake happened yesterday, so we can't go to school today.
昨日大きな地震があったから、今日は学校へはいけない。

一方、「for」結果を表すには、以下の用法があります。

1. 「Aだ、というのもBだから」

例文:

I believe Matt is a great teacher, for many students are always having so much fun in his class.
Mattはとても素敵な先生だ。というのも、多くの生徒がいつも彼の授業でとても楽しそうにしているから。

従属接続詞とは?

ここまで、等位接続詞という品詞について、その4つの役割を詳しく説明してきました。実は、等位接続詞と似た性質を持つ品詞に「従属接続詞」という物があります。せっかくですので、従属接続詞という品詞についても簡単に学んでおきましょう。

従属接続詞の基本理解

従属接続詞とは、一言で表すと「文章の中の主節と従属節を結びつける接続詞」です。「主節」とは、文章の中でメインとなる文のこと、従属節とは、おまけとなる文のことです。これらを繋げて1つの大きな文章にするときに使われる接続詞のことを従属接続詞と言います。例えば、「that」「when」「while」「if」「before/after」「because」「since」などが代表的な従属接続詞です。

 

等位接続詞と従属接続詞の違い

等位接続詞は、単語と単語、句と句、説と節、文と文などさまざまな等しい物同士を繋げられたのに対し、従属接続詞主節(文)と従属節(文)をつなげるためだけに働きます。

主節従属節の見分け方は以下のようになります。

主節:ないと全体の文章の意味が成立しない節
従属節:必ずしも必要ではない節

例文:

I canceled the plan because I was not in the mood to go out.

上記の例文の赤い文字の部分が主節、青い文字の部分が従属節になります。赤い文字の部分がなければ文章全体の意味が成立しませんね。一方、青い文字 (「外に出る気分じゃなかったから」)の部分がなくても、「予定をキャンセルした」という意味自体で文は一応成立します。

まとめ

このコラムでは、英語の等位接続詞という品詞について深堀してきました。いかがでしたでしょうか?主に4つの役割 (並列・順序、選択、逆説、結果)があり、それぞれの役割を担う等位接続詞 (and, or, but, for, nor, yet, so)の中から決められていましたね。

同じ接続詞の中に、従属接続詞というものもありますね。こちらはメインの文である主節とサブの文である従属節をつなぐ性質を持つ接続詞でした。

英語の文章を書く際や、会話をする際には必ず必要となる大切な接続詞ですので、今回のコラムを読んでしっかりと理解しましょう!

 

nativecamp.net

nativecamp.net