「まだまだやり残したことがあるので、帰国するのが名残惜しい」
「名残惜しいから、好きな人との電話を切りたくない」
「とても楽しい時間を過ごしたので、家に帰るのが名残惜しい」
など、好きな人との別れや楽しい時間・場所から離れなければならないとき、私たちはよく「名残惜しい」という言葉を使いますよね。
そんな胸がキュッとなるような気持ちを、英語でも表現できたら嬉しいですよね。みなさんは、「名残惜しい」を英語でどのように表現するか知っていますか?
日本語の独特の表現であるため、なかなか英語で一言で表すのは難しいですが、さまざまなフレーズでこの「名残惜しい」という気持ちを表現することができます。
今回の記事では、「名残惜しい」を意味する複数のフレーズをご紹介します。それぞれの表現について、意味や使い方、ニュアンスの違いなどを詳しく解説します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
「名残惜しい」の英語表現
この記事では、「名残惜しい」の英語表現について、大きく5つ(「reluctant to leave」「loath to depart」「sad to part」「longing for more time」「It's sad to leave.」)をご紹介します。一つ一つチェックしていきましょう!
reluctant to leave
「reluctant」は「気が進まない、気乗りしない、渋っている、不承不承の、渋々の、不本意の」という意味の形容詞、「leave」は「離れる、去る、出発する」という意味の動詞です。
「reluctant to leave」で「離れることに気が進まない」「去ることに気乗りしない」という意味になります。ニュアンスとしては、物理的に何かの場所や人から離れたくない、という気持ちを表すことができます。
「reluctant」は形容詞ですので、文章で使う際には「be動詞+reluctant to leave」という形になります。
(彼女はパーティーでとてもよい時間を過ごしたので、そこから去るのが名残惜しかったです。)
(私はその日本の伝統的な旅館を去るのが名残惜しかったです。)
(私の夫はABC会社で約25年間働いていたので、そこから去るのが名残惜しかったです。)
(ペットを家に残して外出しなければならないとき、人は家を出るのに気が進まない傾向があります。)
(彼はバンガローを離れたがらなかったといいます。)
loath to depart
「loath」は形容詞で「気が進まない、いやいやの、渋々の」、「depart」は動詞で「出発する、去る」という意味があります。こちらもその場所を離れたくないという気持ちを表すことができます。
なお、「loath」は「reluctant」と同じような意味がありますが、やや文語的なニュアンスがあります。
(彼女は去るのを嫌がるでしょう。)
(その小さい男の子は彼の母親から離れるのが名残惜しかったです。)
(私はイギリスでとても良い時間を過ごしたので、去るのが名残惜しいです。)
(私の息子は、夏休みの終わりに祖父母の家から離れるのが名残惜しがりました。)
sad to part
「sad」は形容詞で「悲しい」、「part」は動詞で「(2つの異なるもの・人が)分かれる、ばらばらになる、別の場所に行く」といった意味があります。
ここまでご紹介してきた「reluctant」や「loath」が「気が進まない・渋々」というニュアンスがある一方で、「sad」を使えば「悲しい・寂しい」気持ちを表現することができます。
また、「part」は「leave」と同じような意味を持っていますが、「part」の方がよりフォーマルな言い方です。また、「part」は短時間ではなく長時間・長期間別れるような場合に使われます。
(彼氏が留学することになりました。私が会いに行くのは簡単ではないことは分かっているので、別れが寂しいです。)
(ビデオ通話で彼女と話せるのは分かっているけど、やっぱり離れ離れになるのは名残惜しいです。)
(私の両親は空港まで私を見送りに来てくれました。分かれるのは悲しいです。)
(彼らは別れを惜しんでいたと思います。お互いにプレゼントし合っていたのは知っていましたから。)
(私の犬と分かれるのは名残惜しかったです。)
longing for more time
「long for」は「~を待ちわびる、~に対する強い欲求がある、~を心から望む、~を恋しく思う、~を待ち焦がれる」、「more」は「もっと」、「time」は「時間」という意味があります。
「longing for more time」で「もっと時間がほしい」となり、少し前向きなニュアンスになります。
「long」は「長い」という意味の形容詞で覚えている方が多いと思いますが、ここではlongが動詞として使われています。「long for」は同じく希望を表す「want」や「hope」よりも「ほしい」という意味合いが強いです。ちなみに、「long for」は書き言葉で使われることも多いです。
(私は仕事でとても忙しいのですが、家族と過ごす時間がもっとほしいです。)
(私はもっと自分の猫と一緒にいたいです。)
(彼はもっとここで過ごしたいと思っていました。)
It's sad to leave.
「It's sad to leave」は「去る・離れるのが悲しい」という意味で、日常会話でもとてもよく使われます。シチュエーションを選ばないので、あらゆる状況で使うことができます。
(あなたが私のためにしてくれたすべてに感謝します。ここを去るのが名残惜しいです。)
(私はここでたくさんの良い思い出があるので、去るのが名残惜しいです。)
(彼はそのクラブを離れるのが名残惜しそうでした。)
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「名残惜しい」を意味するさまざまな英語表現を、例文とともにご紹介しました。
日常生活でも、好きな場所や人から離れなければならないとき、「名残惜しい」と言う機会は意外と多いのではないでしょうか?だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「名残惜しい」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「名残惜しい」にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、ご自身や講師が「名残惜しい」と思ったのはいつ、何に対してなのかなどについて、講師とディスカッションをするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.