同じ発音なのに意味が全く違う!英語の同音異義語について学ぼう!

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今回は、英語の同音異義語について学んでいきましょう!同音異義語とは、読んで字のごとく「音は同じだけど意味が違う言葉」のことです。

日本語だと、「柿」と「牡蠣」や、「橋」と「箸」などですね。これらは日常的に使われていますが、会話の中で誤解を招いてしまうことはほぼありません。

それは英語も同じで、皆文脈を読んで生活しているからです。では、以下で英語の同音異義語をご紹介していきますね。

 

 

英語の同音異義語

英語で「同音異義語」はhomophoneと呼ばれます。発音は同じなのにスペルが異なる単語のことです。

日本の英語教育ではリスニングを授業中に行うことが少なく、文法やリーディングの授業が多いため読む分には誤解せずに済むでしょう。スペルが違うのなら、同じ音であっても別単語だと認識できるからです。

英語初心者であるなど、まだ英語に慣れていない時にはリスニングで文脈を読むことが重要になります。音が同じなら、単語を区別するのに大切なのは文脈だからです。

意味がかなり異なると、途中で間違えたことに気づけるのが大半ですが、それでもわからなかったら以下のように相手に尋ねることもできます。

例えば、英語で「アイ」と聞こえて、Iかeyeかわからなかった場合、このように言ってみましょう。

Which “I” is it?
どのアイですか?
How do you spell “I”?
アイのスペルはどうやって書きますか?

普通はIとeyeを間違えることはありませんが、単語の暗記をしている時など、学習中にもし混乱が生じたら使うことになるかもしれないフレーズです。

同音異義語を使ったジョーク

英語では、同音異義語を使ったジョークもあります。音が同じであることを利用すれば、ちょっとした「オヤジギャグ」を言えます。

面白いものを2つご紹介しましょう。英語学習者の場合は、同音異義語をどちらも知っていないと理解が難しい高度なジョークです。

musselとmuscle

musselは「ムール貝」ですが、muscleは「筋肉」です。同音異義語なのでどちらも/ˈmʌsl/という発音になります。これらを使ったジョークがこちら。

What is the strongest creature in the sea?
A muscle.
一番強い海の生き物は?
ムール貝(筋肉)

クイズですね。普通に海の中で一番強い生き物を考えたら、サメなど強そうな生き物を想像すると思いますが、ここでは「一番強い」ことを「筋肉がある」と捉えてムール貝を答えにすることができるのです。

musselが「ムール貝」、muscleが「筋肉」、この両方を知らないと、頭の中に「?」が浮かぶやりとりですよね。

pawsとpause

pawsは「(動物などの)手・足」のpawの複数形、pauseは「一時停止・ちょっと止まる」という意味で、どちらも/pɔːz/という発音です。

これらを使ったジョークがこちら。

What kind of buttons do dogs press?
Paws.
犬はどのボタンを押しますか?
一時停止(犬の手足)

これは、犬の手、つまりpawsで押すからpauseという意味です。このジョークも、語彙力がないとなかなか意味がつかめませんね。

食べ物の同音異義語

では、食べ物を含む同音異義語を調べてみましょう。

結構簡単な中学英語でも既に同音異義語が登場しているので、「言われてみれば!」と少し驚くかもしれませんよ?

meatとmeet

meatは「肉」という意味ですが、meetは「会う」という意味です。

日本のテレビ番組で、テロップがmeatであるはずなのにmeetと間違えていたことがあります。中学英語なのに大人が間違えるのはかなり恥ずかしいですね。

これらの単語は動詞と名詞ですから、文脈が理解できなくても単語が使われる場所が異なるため違いを見つけるのは簡単です。

flowerとflour

flowerは「花」、flourは「小麦粉」という意味です。

これらの単語はどちらも名詞になるので、文脈からどちらの意味か判断する必要があります。

例えば、スーパーでWhich フラワー  do you like?と言われたら、食品売り場にいるのか、それとも花屋さんにいるのかで意味はまったく変わってきますよね。書いてしまうとスペルでわかるのですが、音がまったく同じだと気を付けなければなりません。

生き物の同音異義語

動物を含む同音異義語もあります。

hareとhair

hareは「野うさぎ」で、hairは「髪の毛」です。

日本語にもなっている髪の毛の意味で使うことの方が多いですが、環境によっては野うさぎがひょこひょこしている姿が見られるのが日常である地域もあります。英語圏では耳が良くても語彙力が伴っていないと生活が難しいです。

batとbat

batは「こうもり」、batは「(野球などで使う)バット」です。

これらは正確には同音異義語ではなく、スペルも同じなので同音異義語もどきの「同音同義語」ですね。スペルを見てもわからないので、やはり文脈を読むことが重要になります。

会話やリスニングでは普通前後に会話があるのでわかりますが、例えば以下のように例文単体だけがあると、こうもりでもバットでも、どちらの可能性もあります。

I saw a bat on the ground in the park last night.
昨日の夜、公園のグラウンドで”バット”を見た

誰かが野球のバットを探しているという流れでこのセリフが出てきたのか、それとも動物の話をしていてこのセリフを言ったのか、それぞれで意味に変化が出てきますね。

その他の同音異義語

では、ここからはその他の同音異義語をご紹介していきます。中学校で習う単語から抜粋したのでわかりやすいと思いますよ!

ant(アリ)とaunt(叔母)

I like my アント. と言われたら、一般的には叔母を指します。なぜなら所有格のmyが付いているから。

しかし、ペットとしてアリを飼っていたり、夏休みの研究などでアリの観察をしている場合は、アリという意味でも無きにしも非ずです。

break(壊す)とbrake(ブレーキ)

こちらはスペルミスをしてしまう方も多いのではないでしょうか。ブレーキは読めても書けないパターンが多いので、ここで間違えないように注意して暗記しておきましょう。

I break a brake. は「私はブレーキを壊す」という意味です。しかし、通常は過去形のbrokeで「壊した」と使うことが多いので、日常会話ではあまり登場しないでしょう。

for(〜のために)とfour(4)

こちらも、リスニングをしている時に勘違いしてしまうことが多い同音異義語です。しかし、しっかり聞けば間違いであるとわかります。

例えば、I’m looking for a cake. と聞こえたとしましょう。

この場合、4つのケーキを探している、あるいは見ていると勘違いしてしまうパターンがありますが、よく聞けば冠詞のaが入っているので、その前に聞こえた「フォー」は数字の4ではなく、look for~「~を探す」の中のforであると気づけます。

hear(聞く)とhere(ここ)< /p>

これらの単語はどちらも中学校の時点でよく使うものですよね。動詞と名詞なので英語に慣れていれば間違えることはありません。

I hear the news here.だと、「私はここでニュースを聞く」という意味です。

knight(騎士)とnight(夜)

ハリー・ポッターが好きな方は、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でknight busが出てきたことに思い当たるかもしれませんね。knight busは、主人公のハリー・ポッターが乗り込んだバスのことで、日本語訳は「夜の騎士バス」となっています。

無理矢理感がいなめませんが、英語の同音異義語を使った遊びを他言語で表現するのは至難の業ですね。

単に「騎士バス」や「夜のバス」と訳しても良かったのでしょうけれど、どちらの意味も含めたバスであることを表現した結果「夜の騎士バス」になったようです。面白い英語表現です。

our(私たちの)とhour(時)

これらは、どちらも中学校の早い時期に習う単語です。所有格を習う時期にはourを、時間を表す表現について学ぶ時期にはhourを学びます。当時は、hを発音しないのにhourというスペルになることに納得いかなかった方もいるのでは?

冠詞を付ける時、母音が単語の先頭にあればanを付けると習いましたが、例外的にhourは発音が「ア」であることから冠詞がanになります。この知識も中学生レベルです。

right(正しい・右・権利)とwrite(書く)

rightだけでもたくさんの意味があるので、覚えるのに苦労した方もいるかもしれませんね。lとrの発音の違いを練習し、lightとは違うことを意識してきたはずです。

I write right right. と書くと、「私は正しい権利を書く」という意味に…無理矢理なります。音遊びですね。

see(~を見る)とsea(海)

これらの同音異義語として有名ですね。英語がとても苦手な方や、長年使う機会がなかった場合にはスペルミスをしてしまうかもしれません。

I see a sea. なら「私は海を見る」です。

まとめ

こうして英語の同音異義語をまとめてみると、意外と既に習っている簡単な単語でも多くの同音異義語があることがわかりました。

リスニングの強化のためにも、語彙力をアップしてとっさの判断ができるくらい慣れておくことが重要です。英語力を上げるためにも、スペルと音はセットで覚えることが大切ですね。

 

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