韓国語学習に挫折した人の勉強のやり直し方

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韓国ドラマやK-POPの人気で韓国語に興味を持ち、韓国語学習を始めた人やこれから始めたいという人が多いと思います。韓国語は、日本語との共通点が多いため他の言語に比べると習得の難易度が低いです。そのため自分でまずは勉強をしてみることのハードルも低いです。

ですが、韓国語習得を始めて既に数年、人によっては5年や10年というように韓国語学習歴が長いにもかかわらず初級レベルを抜けられないという学習者もいます。

そのような学習者は一度学んだ内容を復習したり、やり直しもしているのにやはり習得ができない、初級止まりでそこから進まず、人によっては習得を諦めてしまう人もいます。

韓国語も含め外国語習得は時間と手間を要するので、やり直すことをせずに順調に学習を進め習得できることが望ましいですが、実際にはそのようにはいかない学習者もいると思います。

特に初級からなかなか抜け出せない初級者にその傾向が見られます。今回の記事では、韓国語学習の正しいやり直しの方法について説明していきます。

やり直しをすることになってしまう原因

まず、既に触れた通りですが、韓国語習得は時間と手間を要するので、できる限りやり直しをするようなことにならないように初めから学習を進めることがベストです。

学習者の中にはやり直しをしなくても学習を進められている人もいますが、やり直しをすることになってしまう原因として以下のようなことが挙げられます。

学習や練習の習慣化ができていない

韓国語習得に成功するためにまず必要なことが学習と練習の習慣化です。韓国語など外国語はスキルの習得です。

スキルの習得はやってすぐに身に付くものではないため、毎日習慣化して習得できるまで学習や練習を継続する必要があります。

習慣化ができないと、勉強や練習をしてもすぐに忘れてしまい、学んだことがいつまでも定着しません。そのため、やっては忘れの繰り返しになってしまうため、何度もやり直しをすることになってしまいます。

特に初心者や初級者はそれまでしていなかった韓国語学習を始めてあまり時間が経っていないため、初めの段階で習慣化をまず身に付けないとその後の韓国語習得が難しくなります。

学んだことを理解しないまま学習を進めている

韓国語をある一定の水準で習得するためには、多くの知識をまずはインプットとして学ぶ必要があります。

具体的には単語や文法で、これらは始めたばかりの段階だと学ぶことが多いと感じる学習者も多いと思います。

そのためか学んだことを理解しないまま先に進むことを優先して焦って学習を進めてしまう学習者が少なからずいるように思います。

また、レッスンを受けている場合でも、一回のレッスンでひとつの学習項目を学んだら次のレッスンでは次の新しい学習内容に進むことがほとんどです。

そのため、自分で復習をしないと理解しないまま先に進むことになります。理解しないまま先に進めてしまえば学んでも分からないものが増えていくだけなので、当然またやり直しをしなければならなくなります。

学習目的や目標を把握しないまま勉強している

韓国語を学ぶ場合、何となく学ぼうと思って始めるわけではなく何かしらの目的や目標が誰しもあると思います。

ですが、いざ勉強を始めるとその目的や目標が明確化されないまま目の前の教材をただこなしているだけといった人もいるのではないでしょうか。韓国語は学ぼうと思えばいくらでも学ぶことがあり、すべてを学ぶことはできません。

外国語として限られた時間で学ぶ場合、自分の目的や目標に合った勉強をしなければ、頑張って勉強をしても自分の目的や目標が達成できません。その結果、また自分の目的や目標を達成するための勉強をやり直すことになってしまいます。

好きな勉強で自分のレベルに合わない勉強をしている

SNSなどでは「韓国語は楽しんで勉強しましょう」といった情報が出ています。

確かに、勉強は楽しんでやる方が継続もしやすくなるため、つまらないとか大変だと思いながらするよりも良いです。

ですが、「楽しむ」の意味は、自分がすべき勉強を工夫して楽しむという意味で、自分の好きなことや、やりたいことだけやれば良いという意味ではありません。

ところが実際には、「楽しむ」の意味を自分が好きな勉強や、やりたい方法で勉強すれば良いのだと誤解してしまっている学習者も少なからずいるように思います。

勉強は目的や目標ありきでやることが決まります。そこを無視して自分が好きな勉強ややりたい方法でしてしまうと、自分の現状のレベルに合わないこともあり、何となくできたと思っても実際にはしっかりと習得ができていないということがあります。

何となくできている状態が積み重なっても、自分の中でしっかりと習得できている実感がないため、結局またやり直さないとダメだと感じてやり直すことになります。

間違った学習法で勉強をしている

何事もそうですが自分が成果を出したいと思ったら、それに適した正しい方法があります。

ですが、正しい方法ではなく間違った方法でしてしまえば成果が出ないだけではなく、スキル習得であれば悪い癖がついてしまい、直すことが難しくなったりもします。

間違った方法で成果が出ない、悪い癖がついてしまえば正しい方法でもう一度やり直しをすることになってしまいます。

韓国語学習の正しいやり直しの方法

前の項目で触れた通り、韓国語習得は多くの時間と手間を使うため基本的にはやり直しをすることがないように進めることがベストです。

ですが、やむを得ずやり直しをせざるを得ない学習者もいると思います。ここからは、韓国語学習の正しいやり直しの方法について説明します。

学習の目的となりたい目標を明確にする

まずは、学習のやり直しを始める前に、自分の学習の目的となりたい目標をしっかりと再確認します。

ここがすべての土台になるため、曖昧ではなく自分がどんな状態にいつまでになりたいのかをはっきりと決め、紙に書くなどして言語化することをおすすめします。

例えば、目的が「韓国旅行に行ってすべて韓国語で用事を済ませられるようになるため」であれば、なりたい目標としては「3カ月後のソウル旅行までに買い物や食事をする時、店員さんにすべて韓国語で話して、相手の言っていることも理解し考えずに返事ができるようになる」というくらい明確にします。

自分の現状の把握と具体的な目標設定をする

目的となりたい目標を明確にした後は自分の現状把握をします。

そして、現状把握をもとになりたい目標を達成するための具体的な行動ができる目標設定をします。現状の把握は、何を学び何ができて何ができないのかを把握します。

例を挙げると、「文法は規則を学んで理解できているけど、それを自分で使って文を作ったり話すことができない」ことが現状だとします。

そしてなりたい目標が、旅行会話や簡単な日常会話をスラスラと話せるようになりたいことであれば、設定する目標は「文法を使いこなせるようになるために文を作って話す練習をすること」です。

ここで現状把握や具体的な目標設定をしないともう一度初めの文法を学び直すところからやり直してしまったり無駄な勉強をすることになります。

やり直しとは必ずしも初めから全部やり直すということではなく、自分が必要なところや必要な部分だけやり直すということです。

学習と練習の習慣化を徹底する

韓国語習得に成功できるかの最も重要な前提条件が学習や練習の継続ができることです。

これができない限りどんなに正しい方法で勉強しても、どれだけ良い教材を使っても韓国語の習得はできません。

単語を覚えたり文法を学び定着させる、発音をできるようになる、会話ができるようになる等、韓国語を習得するまでには日々同じことを繰り返し、それが当たり前になって習慣化されるくらいにならなければ本当の意味での習得はできません。

習慣化をするポイントは、まずは簡単で小さなことから始めることです。習慣化が苦手ということであれば、まず初日はテキストを開くことから始めるくらいの小さなことで良いです。

初めから単語を毎日30個ずつ覚えるとか、毎日2時間ずつ必ず勉強する、といった負荷のかかることをしようとすると人によっては3日も続きません。韓国語の学習項目をどれだけ学ぶかよりもまずは習慣化を最優先にしてください。

先に進むことよりできているかどうかを優先する

韓国語を習得するということは、学んだことを知識として知るということではなく、その知識を使える状態になっているという事です。

そのため、教材を使い学習項目を勉強したり、レッスンで習って終わりの状態を続けても覚えて終わり、知って終わりになってしまい習得したとは言えません。

既存のレッスンのほとんどが、生徒に対し教材に沿って学習項目を説明する知識提供が目的であるため、できるかどうかを基準にレッスンの進度を決めていないことが現状です。

その事実として、毎回のレッスンでは新しい学習項目を学んでいると思います。独学の場合でも勉強したら次に進むという考え方で学習を進めると、できているかどうかが先に進むかどうかの基準ではないため、やはりできるかどうかではなくやったかどうかを優先して学習を進めていると思います。

韓国語習得では、学ぶことが多いため先に進むことを優先しがちですが、できるようになっていないものが増えるだけです。

そのため、多少学習の進度は遅くなってもできるようになっているかを基準にして学習を進めるようにすることが大事です。

まとめ

ここまで韓国語学習のやり直しをすることになってしまう原因と正しいやり直しの方法について説明してきました。

やり直しは全てやり直す必要はないとは言っても人によってはそれなりの量になることもあるため、極力することがないように初めから正しく学習を進めることが望ましいです。

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