stopとquitの違いとは?「やめる」を表す英語表現もまとめて紹介

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今回のコラムでは、「あれ?これって英語でどんなふうに表現するんだっけ?」「言いたいことはあるのに英語で表すすことができない...。」などの想いに応えるべく、リアルな英会話で使える便利な英語表現についてわかりやすく解説していきます。

ズバリ、今回特集するのは「やめる」という意味を持つ英語表現です。

英語には「やめる」という意味を持つ単語が意外にも多く存在していることから、自分が置かれているシチュエーションや状況に最も相応しい単語を選択するのが難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、特定の状況や場面に合わせた「やめる」という意味の英語表現を複数取り上げ、それぞれの具体的な会話の中での使い方を例文とともに確認していきましょう!

stopとquitの違い

「やめる」という表現を使用するシチュエーションといえば、どんなものが挙げられるでしょうか?例えば、

She can't stop talking about her favorite artist.
彼女は彼女の好きなアーティストのことについて話すのをやめられなかった。
I decided that I will quit my job.
私は仕事を辞めることを決意した。

などが想像できるでしょう。

日本語だと、上記の例文のどれもが「やめる」と訳されますが、これらを英語で表そうとすると異なる単語を使用する方が好ましいとされます。

「やめる」という意味の英語表現の中でも最も一般的な「stop」と「quit」の基本的な意味とそのニュアンスの違い、文中での使用方法を確認しておきましょう。

stopの意味と使い方

「stop」の基本的な意味は「止まる」「止める」で、「これまである期間ずっと継続してきたことを辞める」というニュアンスがあります。

また、「stop」にしかない特有のニュアンスとして、「継続してきたことをやめはするが、また再開する可能性が残っている」というもの、「ただいま進行中の物事を止める」というものが含まれます。

ですので、「ずっと吸ってきたタバコを止める」「毎日必ず飲んでいたお酒を今日でやめる」「夜更かしの習慣をやめる」と言いたい時や、「朝からずっと勉強し続けているので一度やめよう。」「笑うのをやめなよ。」と言いたい時などには「stop」が使われます。具体的な使い方は、例文を確認してみましょう。

My grandfather stopped smoking because his doctor told him to do so.
私のおじいさんは、お医者さんに言われたのでタバコを吸うのをやめた。
I think I need to stop drinking.
お酒を飲むのをやめたほうがいいと思う。
I've been sleeping late these days but I will stop being a night owl tonight.
僕は最近ずっと夜更かしをし続けてきたけど、今夜からは夜型の生活をやめようと思うよ。
You should stop laughing, it's a quiet place.
ここは静かな場所だから笑うのをやめなさい。
I've been studying the whole morning since I woke up, so I think I should stop it and have a break.
今朝目覚めてから午前中ずっと勉強をしているので、一度やめて休憩をしようと思う。

参考資料:stopとは・意味・使い方・読み方・例文 - 英ナビ!辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/stop/

quitの意味と使い方

続いて紹介するのは「quit」です。「quit」の基本的な意味は「やめる」「打ち切る」「辞職する」で、「stop」と同様にこれまである一定の期間継続してきたことをやめることを意味します。

また、「quit」特有のニュアンスとして「継続してきたことを一旦やめたらそれを再開する見込みが全くない」ということが含まれます。

また、「縛られ続けたり悩まされ続けた何かから解放される」というニュアンスも含まれているところが、「stop」との大きな違いです。

ですので、「明日でやっと仕事を辞めることができる!」「もう学校なんてやめてしまいたいよ。」「完全にタバコを吸うことをやめたよ。」など、やめたことときっぱり縁を切ったり、関係を断つときに「quit」を用います。例文を確認しましょう。

I am so happy that I can finally quit my job tomorrow!
明日でやっと仕事が辞められてちょー幸せ!
I really want to quit school.
学校なんて辞めたいよ。
I quit smoking.
私、タバコやめたよ。

参考資料:「やめる」は英語でなんて言う? 「stop」や「quit」などの表現の違いを解説! |Kimini英会話
https://kimini.online/blog/archives/21515#:~:text=stop%E3%81%A8quit%E3%81%AF%E7%B6%99%E7%B6%9A,%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

quitとは・意味・使い方・読み方・例文 - 英ナビ! 辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/quit/

そのほかの「やめる」の表現

「やめる」という意味を持つ代表的な英単語「stop」と「quit」の意味とニュアンスの違いを確認したところで、実はまだまだ存在する「やめる」という意味の英語表現を3つほど紹介していきたいと思います。

それぞれニュアンスの違いや使われるべき状況や場面が異なるので、例文をしっかりと確認してシチュエーションをイメージしながら学習してみてくださいね。

suspend

「suspend」という英単語にも「やめる」という意味が含まれます。

「suspend」の厳密な意味は「停止する」「中断する」ですので、継続してきた事柄を一時的にストップさせるというニュアンスが強く含まれます。

「stop」にも似たようなニュアンスがありますが、「suspend」の方が動作や事柄の再会が見込まれている場合が多いです。

また、「suspend」という単語自体に「停学にさせる」という意味が含まれているので、「〇〇は停学になった」や「校長は〇〇を停学にした」という場合にも使用されます。

The school principal suspended James for 1 week.
学校長はジェームスを1週間の停学にした。
Our web service is temporarily suspended due to a system error.
システムエラーにより、私たちのウェブサービスは一時的に停止となっております。

参考資料:suspendとは・意味・使い方・読み方・例文 - 英ナビ! 辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/suspend/

resign

「resign」には「辞職する」「辞める」「降りる」という意味があります。

ニュアンス的には、勤めてきた仕事や職務をやめ、辞職するというときにこの単語が使用されます。また、役職や立場を降りたり諦める場合にも使用されます。

Our head of department resigned over the financial scandal.
私たちの部長は、金銭のスキャンダルによって辞職した。
I will never resign from my job at this company.
この会社では絶対にこの仕事を降りないよ。

参考資料:resignとは・意味・使い方・読み方・例文 - 英ナビ! 辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/resign/

leave

最後に紹介するのは「leave」です。

「leave」には「離れる」の他にも「(学校や職場を)やめる」といった意味があります。何か特別な事情があって学校や仕事を辞めたり、人に辞める理由を詳細に伝えるのが難しい場合、言いにくい場合はにこの「leave」を使うことがしばしばあります。

I don't know why but our manager will leave our company.
理由はわからないんだけど、私たちの部長はこの会社を辞めるらしいよ。
She immediately left her new job.
彼女はすぐに新しい仕事を辞めた。

参考資料:leaveとは・意味・使い方・読み方・例文 -英ナビ! 辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/leave/

まとめ

このコラムではここまで、「やめる」という意味を持つ英語表現の代表格である「stop」と「quit」の基本的な意味とそれぞれが持つニュアンスの違い、具体的な文中での使用方法を例文とともに学習してきました。いかがでしたでしょうか?

主な使い分けの際の注意点は、「継続してきた動作や事柄をもう一度再開する見込みがあるかどうか」でしたね。再開する可能性のある場合は「stop」を、ない場合は「quit」を使いましょう。

また、「suspend」「resign」「leave」など「やめる」という意味を含むその他の英語表現も紹介しました。今回学習した複数の表現をニュアンスや状況に合わせて使い分けができるようになると、よりネイティブライクな英会話ができるようになりますよ。

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