ちょっとした汚れなどをとても気にする人のことを「潔癖症」って言ったりしますよね。あなたの周りにもいませんか? という私自身もちょっとそんな傾向があったりするんですが。
今回は「潔癖症」を英語ではどう表現するのかについて、例文を挙げながら解説したいと思います。また、加えて、「高所恐怖症」など、「潔癖症」以外にもよく耳にする「〜症」の英語での言い方も取り上げます。
さて、では、まずは「潔癖症」です。
「潔癖症」には「germaphobe」や「clean-freak」といった表現があります。以下、詳しく説明していきましょう。
germaphobe
「germaphobe」は、「細菌・病原菌」という意味の「germ」に「〜を恐れる人」の「-phobe」を組み合わせた言葉。「潔癖症」あるいは「潔癖症の人」という意味です。
「germa-phobe」と、「germa」と「phobe」の間に「ハイフン(-)」が入ることもありますが、意味は同じです。
「germaphobe」は専門的な言葉です。「細菌恐怖症の人」「極度の潔癖性の人」「病的な潔癖症の人」などのニュアンスがあります。
彼女は潔癖症なのでそのトイレを使えなかった。
ただ、そうした病気と診断されているわけでなくても、「非常に清潔好き」というような意味で日常会話の中で比較的気軽に使う場合もあります。
例えば、「私、潔癖症なの」とカジュアルな感じで言う時も「I’m a germaphobe.」でOKです。
私は時々、潔癖症になります。
clean-freak
「きれいな」「清潔な」という「clean」と、「変わり者」という「freak」を組み合わせた「clean-freak」で、「潔癖症」「異常なきれい好き」などという意味です。
こちらは、専門的な用語ではなく、カジュアルな会話でよく使われる言葉です。
「clean」と「freak」の間の「ハイフン(-)」を除いて「clean freak」でも同じ意味です。
私は潔癖症です。
また、「清潔さ」「きれい好き」という意味の「cleanliness」を使い「cleanliness freak」でも構いません。
彼は潔癖症です。
「cleanliness」を使った「潔癖症」の表現は他にもありますので、「「cleanliness」を使ったその他の潔癖症」としてこの後、紹介しますね。
「freak」を使ったその他の潔癖症
neat freak
「きちんとした」「きれい好きな」という意味の「neat」を使い、「neat freak」で「潔癖症」「極度のきれい好き」といった意味になります。
あなたは潔癖症だよね。
hygiene freak
「hygiene」には「病気を予防するために清潔な状態を保つこと」という意味があります。
これを使い「hygiene freak」で「潔癖症の人」「病的なまでに清潔好きな人」という意味になります。
彼はすごい潔癖症だね。
「cleanliness」を使ったその他の潔癖症
obsessed with cleanliness
「cleanliness」を用いて「obsessed with cleanliness」で「神経質なほどきれい好きである」です。
「obsessed with〜」は「〜にとりつかれている」といった意味ですね。
私は顕微鏡でトイレの細菌を見てから潔癖症になった。
fastidious about cleanliness
「〜にこだわる」という意味の「fastidious about」を使った「fastidious about cleanliness」は直訳すると「清潔さにこだわる」です。「潔癖症」という意味で使えます。
彼はかなりの潔癖症である
stickler for cleanliness
「stickler」は「やかましい人」「うるさい人」といった意味です。
これを使い「stickler for cleanliness」で「清潔であることにうるさい人」、すなわち「潔癖症の人」という意味で使えます。
私の先生は潔癖症なんです。
その他の表現
潔癖症は別名「不潔恐怖症」とも言われます。このように「●●恐怖症」という言葉が、他にもいろいろありますよね。
ここではそうしたさまざまな「●●恐怖症」を英語でどう言うか、紹介したいと思います。
以下、登場する言葉は心理学や精神医学などの専門用語が多いですが、なるべく日常的にも会話の中でよく聞かれるものを中心にピックアップしました。
高所恐怖症
高い場所が苦手な「高所恐怖症」は、専門用語で「acrophobia」と言います。
彼はひどい高所恐怖症なんです。
ただ日常的には、「be scared of heights(高さが怖い)」や「a fear of heights(高さの恐怖)」などがよく使われます。
私は高所恐怖症です。
私は極度の高所恐怖症です。
閉所恐怖症
狭い場所にいることに恐怖を感じる「閉所恐怖症」は、名詞では「claustrophobia」、形容詞では「claustrophobic」となります。やはり専門用語です。
私は閉所恐怖症です。
ワオ、なんて場所だ!閉所恐怖症になりそうだよ。
「claustrophobia」や「claustrophobic」はなかなか難しい言葉ですが、「怯える」「怖がる」といった「be afraid of」や「be scared of」を使って、「be afraid of enclosed places(閉ざされた場所が怖い)」「be scared of a small closed-in place(閉ざされた小さな空間が怖い)」などと、比較的簡単な単語だけで表現することもできます。
彼女は閉所恐怖症です。
ジョージは閉所恐怖症です。
広場恐怖症
「閉所恐怖症」の反義語が「広場恐怖症」です。広い場所に対して恐怖を感じます。
英語にすると名詞では「agoraphobia」。形容詞では「agoraphobic」となります。こちらも専門用語です。
昨今、広場恐怖症の人々への配慮が必要とされています
ナンシーは広場恐怖症です。
13の数字恐怖症
建物の13階、カレンダーの13の日など、数字の13に対する恐怖症を「13の数字恐怖症」、英語では「tridecaphobia」などと言います。
「13の数字恐怖症」は、数字の13への病的な恐怖です。
ちなみに「13」以外にも数字恐怖症があり、「4」を怖がる「4の数字恐怖症」は「tetraphobia」、「8」の数字を怖がる「8の数字恐怖症」の場合は「octophobia」と呼ばれています。
また、「666恐怖症」というのもあります。英語にすると「hexakosioihexekontahexaphobia」となります。読み方をカタカナで書いてみるならば、「ヘクサコシオイヘクセコンタヘクサフォビア」です。
ハイテク恐怖症 / 先端技術恐怖症
先端的な技術等に対して恐怖心を持つ「ハイテク恐怖症」や「先端技術恐怖症」は「technophobia」、そうした人を「technophobe」と言います。
失礼だわ。 私をハイテク恐怖症呼ばわりするなんて。
火恐怖症
火に対する恐怖症である「火恐怖症」「火事恐怖症」を「pyrophobia」と言います。
私の子どもに、火恐怖症を克服させたい。
お化け恐怖症
お化けのようなもの、あるいはその存在に対して恐怖を感じるのが「お化け恐怖症」です。英語では「bogyphobia」です。
「bogy」は「お化け」「悪霊」「人を恐れさせるもの」といった意味です。「bogey」ともつづります。
お化け恐怖症なので、お化け屋敷には入れません。
がん恐怖症
「cancerophobia」は「がん恐怖症」という意味です。
がん恐怖症の祖母は100歳で、元気いっぱいです。
ピエロ恐怖症
海外のテレビドラマや映画を見ていると、時々耳にするのが「ピエロ恐怖症」です。
ピエロに対して強い恐怖を抱く恐怖症です。「道化恐怖症」とも呼ばれます。英語では「coulrophobia」と言います。
勘弁してください。私はピエロに扮することはできません。小さい頃からピエロ恐怖症なんです。
まとめ
いかがでしたか。今回は「潔癖症」の英語での表現、また、加えて、さまざまな「●●恐怖症」の英語での言い方について、解説しました。
難しい単語が多かったかもしれませんが、意外と日常会話でもよく出てくる言葉です。がんばって覚えて、英語表現力の幅を広げてくださいね。
◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.