今回は、「通知」という英語を解説していきます。今の時代、ネットが普及したことで毎日何かしらの通知に触れている人が多いのではないでしょうか。手紙で来る通知もありますが、仕事で新着メールの通知があったり、友達からのLINEの通知が来たりと、ネット中心になっていますね。日常生活で使う「通知」の英語表現を学び、実際に使えるまで精度を上げていきましょう。
通知は英語で?
結論から先に言うと、「通知」は英語で、noticeやnotificationと言います。英語学習者であれば、一度は見たことがあるかもしれませんね。では、これらの単語はどのように使うのか、例文を含めてみていきましょう。
notice
noticeは、「通知」という名詞や、「~に気が付く」「~に注目する」という動詞として使われます。名詞なのか動詞なのかを適切に判断しなければ上手く訳せなくなってしまうので、語順のどこに配置されているかに注目しましょう。
名詞でも動詞でも、英単語のスペルが一文字もたがわず一緒というケースは多いので両方の意味を覚えておく必要があります。
名詞でnoticeを使う場合、「通知」「通報」「告知」「掲示」と、多くの意味があります。ただ、どれも似たような意味なので一度単語にイメージを持てば大丈夫です。通訳や翻訳者になろうと思えばしっかりとした日本語も知っていなければいけませんが、そこまで求めるのでなければむしろイメージだけの方が好都合です。
noticeという単語を見て、いちいち該当するすべての日本語を頭の中に思い描き、そのうちそのときに使われた意味を見出すとなると時間がかかりますよね。会話中にここまで考えていたら話は成り立ちません。
ですから、一度ですべてを思い描けるイメージにするのです。そうすれば、その場その場でネイティブスピーカーと同じように相手が何について話しているのか、自分が何について話したいのか、スムーズに理解できるようになります。
noticeのイメージを思い描くときには、警告や注意のようなイメージを少し強めにしてみてください。必ずではありませんが、noticeというと少し警戒してくださいという意味を込められた通知を含むことがあるからです。
noticeを動詞として使う場合は、動詞だと名詞にひっぱられて「通知する」という意味ではないかと推測しがちですが、上記のように「~に気が付く」「~に注目する」と異なる意味もあるのでしっかり覚えなければなりません。
「~に気が付く」「~に注目する」には、目で見て気づいたことだけでなく、匂いや味であったり、音で気づいたことも含みます。このニュアンスも覚えておくと良いでしょう。
noticeは、自然と気づくニュアンスがありますが、熟語のtake noticeは自分から意識して気が付くニュアンスがあります。日本語にするなら「目にとめる」などが適切です。
では、noticeを使った例文を見てみましょう。
I did not notice him at all.
「彼に全然気づかなかった」
こちらのnoticeは動詞として使われており、「~に気づく」という意味で訳します。日常会話で、何かを見落としていて気付かなかったと否定形で話すことはよくありませんか?例文のようなシチュエーションで使ってみてください。
I saw a notice on the wall from the school.
「学校からのお知らせが壁に貼ってあるの見たよ」
Have you received a notice from the landlord?
「大家さんからの通知受け取った?」
上記2つはnoticeを名詞の「通知」として使ったものです。1つ目は壁に貼ってある通知として使い、「お知らせ」と表記した方がより自然な日本語になるので少し違う形で訳しました。2つ目は、張り紙ではなく手紙など、実際に手で受け取るタイプの通知をイメージしています。どちらも相手に何かを知らせるものであるのに変わりはないため、タイプが違っても同じ単語、noticeを使います。
notification
notificationも名詞で「通知」「公告」「告示」という意味です。英語を勉強していると、単語の語尾に-tionとつくと名詞だと一目でわかるようになりますね。notificationは動詞としては使わないので、シンプルに名詞として使えばOKです。
ただし、notificationを覚える際の最大の注意点があります。それは、「通知」「公告」「告示」という意味で使うときには、notificationが不可算名詞になることです。しかし、「通知書」「公告書」という意味でnotificationを使う場合は、可算名詞の扱いになります。
ややこしいですが、通知書などの場合は書類の紙の数を数えられることをイメージして覚えましょう。
では、例文をチェックしてみましょう。
I got a notification about the next exam.
「次のテストに関する通知を受け取った」
テストに関する通知についてですが、この例文だけでは、通知が手紙なのかメールなのかはっきりしません。文脈によってわかる場合もありますし、同い年の人と話しているなら相手もわかっていることでしょう。今どきはほとんどネット経由ですかね。
I got a Facebook notification.
「フェイスブックの通知が来てる」
スマホなどの通知もnotificationを使います。スマホの設定を変えて英語にすれば、通知が来たことは「notification」というポップで表示されるかもしれません。
Jim said he received a mountain of notifications from the university.
「ジムは大学からの通知書を大量に受け取ったって言ってたよ」
こちらで使っているnotificationは「通知」ではなく「通知書」という意味なので、可算名詞扱いになっています。いつも通り、複数形で使う-sを忘れないようにしましょう。
ちなみに、これまで習ってきたnoticeやnotificationに関連する、notifyという動詞もあります。noticeは動詞としても使えると解説しましたが、notifyは「通知する」という意味です。つまり、notificationの動詞バージョンは、意味的にはnoticeではなくnotifyの方なのです。この3つはセットで覚えてしまいましょう。
ただ、notifyはnoticeと違って少しお堅い表現なので、日本語にするならば「~をお知らせいたします」や、「~を通知いたします」といった意味合いになります。友達と会話しているときにはあまり使わない表現なので、どちらかというとビジネスシーンで使う単語だと覚えておきましょう。
通知の関連表現
ここからは、「〇〇通知」という表現を英語にしたらどうなるか見ていきます。宅配便が来たときにポストの中に入っている不在通知、学校や会社にOKを出してもらって受け取る合格通知や採用通知は、英語でどう表現すれば良いのでしょうか。
不在通知
不在通知はattempted delivery noticeと言います。
attemptedは「試みる」という意味のattemptの過去分詞形です。deliveryは「配送」なので、「配送を試みた通知」という意味になります。
I got an attempted delivery notice.
「不在通知が入ってた」
合格通知
何か試験を受けて合格の発表を受け取るのであれば、その通知はacceptance letterといいます。acceptanceは「承諾」「受け入れ」「合格」という意味で、学校側があなたの合格や採用を受け入れたというお知らせとなります。
My son has received an acceptance letter!
「息子が合格通知を受け取ったんです!」
ちなみに「不合格通知」や「不採用通知」はrejection letterと言います。rejectionは「拒否」という意味です。反対語も一緒に覚えてしまいましょう。
採用通知
先ほど、合格通知はacceptance letterであると解説しましたが、採用通知も同じくacceptance letterです。
acceptanceが「承諾」「受け入れ」「合格」という意味であると知っていてイメージをつかみきっていれば、、合格通知と採用通知が別々の単語で表現されるとは思わないでしょう。通常は合格通知と採用通知を日本語のように別々の英単語で表すことはありません。
ただ、別の言い回しも一緒に覚えたいのであれば以下を見てみてください。
an acceptance letter
appointment letter
a letter of acceptance
letter of appointment
notification of appointment
これらも同じ意味で、似たような単語が使われていることがわかりますよね。
まとめ
さて、今回は、「通知」という意味のnoticeとnotificationをメインにご紹介しました。単に暗記するだけでも最低限の英語はわかるようになりますが、本格的にネイティブスピーカーと会話するのであれば、その単語が持つ細かなニュアンスまで理解しておいた方が良いでしょう。対応する日本語が多くて覚えづらいと感じるのであれば、単語をイメージで覚えるようにしてみてください。これなら頭の中に一瞬で意味を思い描くことができるため、会話がスムーズにできるようになります。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.