英語「have to」の使い方をあらためて確認しましょう!

have to、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

この記事では英語学習中に沸き起こる数々の疑問や英会話で使える便利な英単語、英語表現について詳しく解説していきたいと思います。今回特集するのはズバリ、「have to」という英語表現です。

この「have to」という表現は「〜しなければいけない」という意味をもつ中学校の英語の授業で習う基本的な表現であるため、すでにご存知である方が多いかと思います。

しかし、実は英語のネイティブスピーカーたちが普段使用する「have to」には意味が複数存在するんです。

また、「have to」という英語表現が「〜しなければいけない」という意味を表すことは認識していたとしても、その表現が表す強さの度合いがどの程度なのかを知ることも重要です。

「have to」の他にも「should」「must」「need to」が「〜しなければならない」という意味で用いられますが、実はこれらの表現が表す「しなければいけない」という意味の度合いの強さや相手に伝わる言葉のニュアンスは全く異なるのです。

オブラートに包んで丁寧に伝えるべきところを、知識がないせいで強く乱暴に伝わってしまっていたらコミュニケーションがうまくいかなくなってしまったり、人間関係に影響するかもしれません。

そこで今回は「〜しなければいけない」以外の意味とその具体的な使い方を例文とともに学習していきましょう。さまざまな「have to 」の使用方法を覚えて、実際の英会話の中でぜひ活用してみてくださいね。

参考資料:英語のhave toの使い方! have got to との違いもわかりやすく解説!
https://toiguru.jp/have-to

have toの意味と使い方

まずは、みなさんが中学校の英語の授業で学習した「have to」の最も基本的な意味と使い方を確認しておきましょう。

おそらくすでに多くのみなさんがご存知の「have to」の基本的な意味は、外部からの要請や義務、リクエストに対して使う「〜しなければいけない」です。

例えば、「あなたは今すぐタバコを吸うのをやめなければいけないよ。」であればおそらく医者や看護師さんにタバコをやめないと健康を害すると忠告を受けたか、もしくは同居している家族の中にタバコの煙を吸っては絶対にいけない人がいるなどの想像ができます。

これは両方とも外部からの義務や要請に対して行わなければ行かない行動と言えますよね。

この意味で使われる「have to」は、いわゆる私たちが中学校の英語の授業で習った「have to」つまり「義務のhave to」と言えます。

ここからはこの「義務のhave to」に加えて、「推量のhave to」「不要のhave to」「指示のhave to」「忠告のhave to」の4つを紹介していきます。ちなみに、それぞれの基本的な日本語訳は以下のようになります。

「義務のhave to」:「〜しなければいけない」「〜しなければならない」

「推量のhave to」:「〜であるに違いない」
「不要のhave to」:「〜しなくても良い」※have toの否定形
「指示のhave to」:「〜してください」
「忠告のhave to:「~したほうがいい」

参考資料:【中学英語】have toって何だっけ?使い方をマスターしよう!まなビタミン by 東京個別指導学院
https://www.kobetsu.co.jp/manabi-vitamin/subject/jhs-english/article-445/

義務のhave to

義務のhave toは先ほど上記でも述べた通り、「〜いなければいけない」「〜しなければならない」と訳され、外部からの要請や義務、リクエストに対するものです。

例えば、「今日は宿題を寝る前に必ずやらなければいけないよ。」というセリフからは、誰か (例えば両親や学校の先生)が宿題をやるべき人に対して「あなたは宿題をやらなければいけない」ということを要請していますね。

また、「君は僕のスマホを見るのをやめなければいけないよ。」というセリフからは、僕 (彼氏としましょう)が「君」にスマホをみることをやめてくれと要請しています。具体的な使用方法を、例文を参照して学習しましょう。

You have to get your homework done before going to sleep today.
今日は寝る前に宿題を終わらせないといけないよ。
You have to stop looking at my iPhone when I'm away.
僕がいない間に僕のiphoneを覗くのをやめるべきだよ。
Gosh, It's almost 8. I have to get ready for school as soon as I can.
うわ、もう8時じゃん!急いで学校に行く支度をしなくちゃ!

推量のhave to

続いては推量のhave toです。

「〜であるに違いない」というように訳します。こちらは中学校の英語の授業ではサラッと触れられるかむしろ扱われなかった方もいるでしょう。

しかし実際、ネイティブスピーカーの会話の中で「have to」がこの意味合いで使用されることも多いです。

例えば、「それって間違った情報に違いないよ!」と相手や何かに対して疑念を抱いて反論する際に「have to (has to)」が用いられますし、「それは綺麗に違いない」と自分の意見を主張する場合も同様です。

No, it has to be wrong information!
違うよ、その情報は間違っているに違いない!
That wallpaper has to be very beautiful.
その壁紙はとても美しいに違いない。
It has to be pretty fantastic.
それはとっても素敵に違いないよ。

不要のhave to

3つ目に紹介するのは不要のhave toです。

不要ということで文字通り、「〜する必要がない」という意味で用いられます。この場合、「have to」を否定形で使用しましょう。

主語がit, she, heや固有名詞であれば三人称単数系にするべきなので「doesn't has to〜」に、主語がI, you, theyであれば「don't have to〜」の形で使用します。

You don't have to be so nervous today. It is going to be fine.
今日はそんなに緊張する必要はないよ。絶対うまくいくからさ。
It doesn't have to be so difficult. You could make it simpler.
そんなに難しいものである必要はないよ。もっとシンプルにできるはず。

指示のhave to

4つ目に紹介するのは指示のhave toです。

指示ということで、1つ目に紹介した義務のhave toと少しニュアンスがかぶるところがあるかもしれませんね。

義務と指示どちらのニュアンスで使用しても特段大きな問題はありませんが、やはり漢字からもわかる通り義務のhave toのほうが強いイメージは伝わるでしょう。

指示の場合は実際にその場で誰かが動作主に向かって指示を出しているというイメージを持って貰えばいいと思います。指示であるため、必然的に日本語訳は「〜してください」となることが多いです。

First thing first, you have to open up the ZOOM app and log in with your Google account.
まず初めに、ズームのアプリを開き、Googleのアカウントを使ってログインしてください。
You have to mix a pinch of salt and egg yolks together in a bowl.
塩ひとつまみと卵の黄身をボウルの中で混ぜてください。
They have to follow the instructions.
インストラクションに従ってください。
If you have any questions, you have to raise your hand and let us know.
もし質問がありましたら、手をあげて私たちに知らせてください。

忠告のhave to

最後に紹介するのは忠告のhave toです。「〜したほうがいい」や「〜すればいい」と訳されます。

忠告というだけあって、例えばAさんがいつも学校に遅刻するBさんに対して「あなたは毎朝早く起きたほうがいいよ。」と伝えるような表現や、新しく働き始めたばかりの職場において上司からの説明で、「とりあえずこのマニュアルを読んでおけばいいですよ。」と言われる場合などが挙げられます。

You are late every morning. I think you have to wake up earlier.
あなたって毎朝遅刻だね。もっと早く起きたほうがいいと思うけど。
All you have to do is read through this manual.
とりあえずこのマニュアルを読んでおくといいよ。

参考資料:have toは義務だけではない! 意味と使い方【完全ガイド】| DMM英会話ブログ
https://eikaiwa.dmm.com/blog/learning-english/expressions/have-to/

まとめ

この記事ではここまで、中学校の英語の授業で必ず習う「have to」について深堀してきました。

みなさんが知っている「〜しなければいけない(義務)」の他にも、「〜であるに違いない(推量)」「〜しなくてもいい(不要)」「〜してください(指示)」「〜したほうがいい(忠告)」の意味があることがわかりましたね!

このどれもが、英語のネイティブスピーカーたちに頻繁に用いられる表現ですので、しっかりとニュアンスの違いを覚えておきましょう。実際の英会話の中で活用できると楽しいですね。

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