「通信手段」や「交通手段」、また「~を使って」「~で」など、「手段」は日常生活において欠かせない表現ではないでしょうか。
英語には「手段」を表す英単語や前置詞がいくつかあります。使う頻度の高い言葉だからこそ、言いたいと思ったときにとっさに口から出せるようになりたいですよね。
そこで、今回の記事では、「手段」を表したいときに使える英単語や前置詞をご紹介します。
それぞれ例文とあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「手段」の英語
みなさんは、「手段」を表す英語は?と聞かれたら、まずどのような英単語が思い浮かぶでしょうか?
ここからは、「手段」を表すことのできる代表的な英単語「way」「means」「measure」の3つをご紹介します。
way
ご紹介する単語のなかでも、最も一般的で、広く「手段」を表したいときに使うことのできるものが「way」です。
「way」は「道、方法、方向、方角」などを表す名詞です。「何をどうしたら良いかわからない状況から、進むべき方法ややるべきことを示してくれる」というイメージを持っているとわかりやすいかもしれません。
名詞「way」の前に置かれる形容詞には、「way」のもともとの意味である「道」に関連したものが多いです。たとえば、「only」「wrong」などです。
例文:
(それが、この戦いに勝つための唯一の手段です。)
( それが、私たちが成功する唯一の手段なのです。)
(私たちが環境を守るための最も良い方法(手段)は何でしょうか?)
(自信をつける唯一の手段は、試合に勝つことです。)
means
「means」でも「手段」を表すことができます。複数形であることに注意しましょう。何かの目標を達成する、成し遂げるための手段や方法を表します。もともと、「means」は「人間と行動や作業のあいだにあるもの」という意味があるため、目的達成のための媒介的手段とイメージしても良いかもしれません。理論的で組織的な手段を表すことが多い単語です。
ちなみに、「通信手段」は英語で「means of communication」、交通手段は「means of transportation/transport」と言うので、あわせて覚えておきましょう!
例文:
(テレビは有効なコミュニケーション(通信)手段です。)
(言語は人々がお互いにコミュニケーションする手段です。)
(私はロンドンに行く必要がありましたが、交通手段がありませんでした。)
(彼に連絡する手段はありますか?)
(彼らは目的を達成するために平和的な手段を使っているのです。)
measure
「measure」は、「問題への対策」「問題を解決するための手段・方法」という意味があります。何か問題やトラブルが発生し、それに対して対策を取らなければならないときに使います。上記2つの英単語と比べて、格式ばったフォーマルな場面で使われることが多いことも特徴です。
「means」が目的の達成に焦点が当てられていたことに対し、「measure」は問題に対処するという点に重きが置かれていることを覚えておくと2つの英単語の違いがわかりやすいかもしれません。
なお、「take measure」で「対策を講じる」という意味になるので、こちらもあわせて覚えておきましょう!また、「safety measures」で「安全対策」、「a temporary/an emergency measure」で「一時的・緊急的な措置」となります。
例文:
(新しい水源の開発は、節水対策とセットで行う必要があります。)
(予算を使いすぎないように対策しています。)
(当局はますます抑圧的な手段をとっています。)
(同社は、労働条件を改善するためのさまざまな施策を導入しています。)
「手段」を表す前置詞
ここまで、手段を表す英単語をご紹介しました。ここからは、手段を表すことのできる前置詞「by」「in」「on」「with」の4つをご紹介します。by / in / on / with
「by」は交通や連絡の手段、また目的達成のための手段など、幅広く使われます。後ろには名詞または動名詞が置かれます。なお、後ろに置かれる名詞は必ず「無冠詞」であることに注意しましょう。
「a」や「the」などはつきません。また、「by」が使われるときは、他の手段も存在することが多いです。
例文:
(私は電車で帰省しました。)
(彼女はメールで仕事を辞めることを彼に知らせました。)
(毎日歩いて体重を減らすようにしています。)
次に、「in」は表現手段を表します。たとえば、「英語で」は「in English」、「書面で」は「in writing」となります。
例文:
(英語でそれを説明できますか?)
(その仕事には書面で応募する必要があります。)
続いて、「on」は特定の交通手段や、得た情報の媒体(テレビで、インターネットで、など)を示す場合に使われます。
例文:
(私は山手線で渋谷まで行きます。)
(インターネットでの検索はどうでしょうか?)
最後に「with」は「物などを利用した手段」を表します。後ろに身体の部位が来ることも多くあります。なお、「by」のように後ろに動名詞が来ることはありません。また、「by」はその他の手段も考えられる場合に使うと解説しましたが、「with」は他の手段が無い場合によく使われます。
例文:
(ペンでフォームに記入してください。)
→この場合、ペン以外で記入することは想定されていない(=他の手段が無い)ため、withを使います。
(あなたの携帯で何枚か写真を撮ってください。)
→こう言われた場合、携帯で写真を撮ることが求められており、その他の手段が想定されていないため、withを使います。
(彼は彼女を指さしました。)
「手段」を含むフレーズ
最後に、手段を含むフレーズをご紹介します。たとえば、「try every possible means」は「あらゆる手段を尽くす」という意味の慣用表現です。また、先ほど「take measures」で「対策を講じる」という意味だとご説明しましたが、それに関連して「take drastic measures」では「思い切った・強硬手段を取る」という意味になります。
例文:
(我々はプレゼンテーションを成功させるために、あらゆる手段を取ります。)
(我々は、現状を変えるために、思い切った手段を取る必要があります。)
「手段」の英語まとめ
いかがでしたか?今回は、「手段」を意味する英語表現について、さまざまな英単語や前置詞を例文とともにご紹介しました。
日本語でも「手段」というのはあらゆる場面で使う言葉だと思いますが、それは英語でも同じです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介した英単語や前置詞をそれぞれ適切なシーンで使い分けることができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はきちんと使い分けられているな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「手段」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「手段」を意味する英語表現をさらに練習しても良いですし、ほかにも1つの日本語に対して複数の英語が使われる例があるかどうかを聞いてみるのも良いのではないでしょうか。
ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
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◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
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I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.