速単の使い方!効果的な学習法とシリーズ別紹介

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Z会が出版している「速読英単語」は受験向けの英単語帳としては有名で一度は手に取って学習された方も多いと思います。

今回はこの「速読英単語」について解説していきますが、受験生だけではなく社会人でも学習することができますので参考にしてみて下さい。

速読英単語とは

本書の特徴としては単語を習得するだけではなく、長文読解の中で英単語を学習できる一石二鳥の単語帳です。

基本的には大学受験向けなのでそれ相当の単語が網羅され、効率よく学習できるように作成されています。

構成としては見開き1ページの左に英語長文、右側に日本語訳となっています。次のページからは前のページの英語長文で使われた単語の意味とその解説が記載されています。

最初は比較的簡単な長文から始まりますが徐々に難しくなりますので手応えのある内容となっています。

速読英単語の効果的な学習方法

効果的な学習方法としてはStep1、Step2、Step3の順に紹介したいと思います。

Step1:英文読解

まずは意味がわからなくても英文を全て読み通してみましょう。

難しい単語や理解できない文脈もあると思いますが、それでも読み進めて下さい。

もちろん1回読んだだけでは内容もわからないかもしれませんがそれでも何度も読んでみて自分でも単語の意味を予測しながら丁寧に確認してみましょう。

最低でも5回は読んでそれでも内容がわからなければ右ページの日本語訳を見て英文と照らし合わせて意味を確認して下さい。

どうしてもわからない箇所があった場合は本書が解説動画(必修編のみ)を出していますので、各項目ごとにあるQRコードから視聴できますのでチェックすることをオススメします。

Step2:単語の習得

本書で重要なことは単語を覚えることです。

英文の中で使われた単語の意味を覚えましょう。付属で赤シートが付いていますので単語をシートで隠して、そして単語を書くなどして覚えていきましょう。

また、単語ごとにチェックボックスがありますので理解度に応じて◯X△などをつけたら復習にも良いと思います。1回だけでは覚えることはできませんのでこちらも何度も繰り返して学習することが効果的です。

Step3:繰り返し読む

英語長文と単語は何度も繰り返して読んで頭の中に染み込ませましょう。

Step1でも読むことを推奨していますが、Step3では全て理解した上で読むので理解度が全く違います。Step3でも最低5回は読んで更に理解を深めましょう。

もし可能であれば声に出して読むことも効果的な学習方法の一つなのでチャレンジしてみて下さい。また、別売りになりますがCDも販売されていますので併用すればリスニングのトレーニングにもなります。

Step1〜3までの学習方法は本書でも推奨しているので必ずこの通りにすればレベルアップします。

ここでは余力のある方向けの学習方法を紹介します。それは長文を「精読」することです。

精読とは文章の一文を丁寧に読み進めることで単語だけではなく、文の構成や文法を確認しながら読むことです。

SVOやSVOC等の構成を意識してもしくは教材に書き込んでみましょう。

この精読はかなり時間もかかりますので途中で嫌になるかもしれません。いきなり難しい文章から精読すると続きませんので、比較的短めで簡単な長文から精読を始めてみましょう。

長文対策と速読力

先程も紹介しましたが速読英単語は単語だけではなくそれぞれ長文が付いていますので、長文を読みながら単語を覚えることができます。

長文は実際に入試で出題された内容もありますので読み込んで長文に慣れましょう。

難しい内容もありますが比較的優しい長文もありますので様々な内容にもチャレンジしてみて下さい。案外参考になる内容も含まれていますので自分自身の知識もアップするかもしれません。

また、長文対策をしていると速読力も必要になります。大学入試ではもちろん時間の制限がありますので、速読は大切になってきます。

社会人でも英語のメールを確認したり難しい英語の書類に目を通したりと速読力は必要です。速読は同じ文章を何度も繰り返し読むことで身につくものなので速読英単語をやり込むことでかなり役に立ちます。

社会人向けの学習方法

速読英単語は基本的には大学入試向けの単語帳ですが、社会人の英語学習でもかなり活用できます。

もちろん受験単語が多いですがビジネスシーンでも使える単語も多く記載されています。社会人の方も上記のStep通りに学習することが効果的ですが、時間も限られるので読むことに集中して取り組んで下さい。

また、別売りのCDを購入することになりますが通勤時間を活用して何度も英文と単語を聞くこともオススメの学習方法です。

英文の内容も科学、文化、医療、環境、歴史、教育など様々なジャンルが扱われていますので話題の豊富さにも長けることができると思います。

音読とシャドーイング

学習方法のStep3で音読の重要性について触れましたが、シャドーイングも英語上達のカギになります。

シャドーイングには音声が必要なのでCDを購入しなければなりませんが、続けることができれば効果は抜群です。

CDから流れる音声に沿って同じように真似をして声に出して文章を読んでみて下さい。この時もできる限りネイティブスピーカーに近い発音を意識しながらシャドーイングをしてみましょう。

もちろん数回だけでは効果がありませんので最低でも10回は挑戦してみて下さい。1回目と10回目では定着力と理解力も全然違います。

音読とシャドーイングのように声に出す学習方法は繰り返すことで効果が表れますので諦めずに何度も声に出してみましょう。

速読英単語シリーズの紹介

速読英単語 入門編

入門編は高校1年生レベル程度で比較的簡単な単語と長文が扱われています。

社会人でも英語をやり直したいという方は入門編からスタートしてみて下さい。簡単に感じるようでしたらサクッと進めて必修編へ移っても大丈夫です。

速読英単語 必修編

多くは必修編を使って勉強したという方も多いのではないでしょうか。

私も高校時代は必修編から勉強をスタートしました。必修編は入門編と比較するとレベルも違いますのでこのブログでも紹介したように何度も長文を読んで単語を覚えて速読力を鍛えて下さい。

速読英単語 上級編

上級編はレベルが一気に上がり大学入試でも難関国立や早慶レベルになります。

より難易度が高い長文と単語を習得したい方には必要な一冊です。社会人の方にとってはあまり使わない単語も多いので上級編までは必要ないと思います。

TOEICで900点以上の高得点を狙いたい方や余力のある方はチャレンジしてもよいと思いますが、必修編と次に紹介する速読英熟語を何度も徹底的にすることがビジネス英語には役に立つと思います。

速読英熟語

速読英単語シリーズの英熟語バージョンになります。必修編と同程度のレベルで構成されていますので、必修編→英熟語の順に学習することをオススメします。

英熟語は単語に比べると学習する比率が低くなりがちですが、意味がわからないと文章は読めませんし間違った意味として文章を読んでしまう可能性もあります。

単語だけではなく英熟語も一緒に学習することも長文読解と速読力アップにも繋がります。

速読英単語の学習サポート

Z会の公式ホームページから速読英単語の学習サポートが無料で受けられますので是非試してみましょう。

長文の音声は別売りのCDを購入しなければなりませんが、単語のみの音声でしたら無料でダウンロードできます。

見出しの単語の音声を聞いて日本語訳を確認することで発音や聞き取りの練習もできます。

先程紹介しましたように英文解説動画も視聴できますが必修編のみとなりますので注意が必要です。この解説動画では全70の長文が解説され文章の構成等を詳しく説明してくれています。

もう一つが英単語学習アプリ「mikan」を使ったサポートです。

このmikanはTOEICや英検等の資格対策から日常会話まで使われる単語をアプリ上で学習することができます。

様々な参考書と連携していることも特長の一つでその中に速読英単語の参考書も入っています。本書とアプリの両方を使いながら学習することで覚えた単語も定着できます。

※英語学習アプリmikanについて

先程も説明しましたがmikanは単語学習アプリで収録されている単語帳や教科書は50冊以上あります。

速読英単語以外に受験生向け単語帳のターゲット1900等の有名な教材も揃っています。

mikanの使い方としてはアプリ上で単語がどんどん出題されますのでそれに対して回答するシンプルな学習方法になります。

出題量も多いので短期間で多くの単語に触れることができます。アプリでスイスイ学習できますので時間の限られる社会人の方でも通人途中や休憩時間でもmikanのアプリを使って英単語学習ができます。

これだけボリュームの詰まった速読英単語シリーズはそれぞれ一冊1,000円ちょっとで購入できます。CDは購入しなければなりませんが、Z会の学習サポートも利用することができるので大変お得です。

私は必修編をオススメしますが1,900語の単語と70の長文が一冊に含まれていますので1,000円以上の価値は絶対にあります。長文+単語で単語だけではなく速読力も磨けることが速読英単語の魅力だと思います。

まとめ

私も大学受験のときはこの「速読英単語」を学校で使っていたことを今でも覚えています。

当時は必修編を使っていましたが、かなり難しく苦戦していました。大学に入ってからはTOEICを受験する機会が増え本書を改めて使い、TOEICのスコアも伸ばすことができました。

長文と単語を一緒に学習することは効果的な学習方法なので受験生だけではなく社会人の方にもオススメできる一冊です。