silly・foolish・stupidの違いとは?「バカ」の英語表現

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皆さんは、「バカ」という意味の英単語をいくつ知っていますか?

「バカ」という言葉は、様々なシチュエーションで使われる言葉ですが、「バカ」という言葉以外にも、「まぬけ、鈍くさい、天然、あほ」など「バカ」のニュアンスによって、言い方がたくさんありますよね。

実は、英語でも「バカ」を表す言葉のバリエーションって、とっても数多く存在しています。

それぞれ微妙なニュアンスの違いを知っておくことで、洋画などを見る時により感情移入でき楽しめますし、新しくできた外国人との英会話の幅も広がりますよ!

今回の記事では、数多くある「バカ」の英語表現をまとめていきます!

「バカ」という英語表現はたくさんある!

「バカ」と一言で言っても、

・友達をからかう時の「バカ」
・本当に怒っている時の「バカ」
・嫌味や悪口を言う時の「バカ」
・呆れた時の「バカ」
・批判する時の「バカ」などなど、様々なニュアンスの違いがあります。

そしてそれぞれのシチュエーションに合わせて、「アホ」「天然」「まぬけ」・・・と言った別の「バカ」を表す言葉を使い分けますよね。昔のドラマで恋人の胸を叩き「バカバカ馬鹿!」と言うシーンも思い出します。

英語にもそう言った「バカ」を表す表現がいくつもあり、そのバカさの度合いやニュアンス、意味によって使い分けます。

ここでは最初に、「バカ」を表す「Silly」「foolish」「stupid」の3つの単語のニュアンスをそれぞれ紹介しています。洋画や日常会話などでよく使われる、頻出単語でもあるので、ぜひ見ていってくださいね!

「バカ」の英語表現1:silly

馬鹿の英語でも、まずは最も軽い「バカ」の表現をご紹介します。

「silly」は今回紹介する中でも程度の低いソフトな「バカ」を表します。

単語自体の意味は、「子供じみてくだらない、バカバカしい、浅はかなさま」を表し、日本語にすると、「(お茶目な)おばか」くらいのとても軽い表現です。

可笑しいや面白いと言う意味の「funny」に近いニュアンスでもあり、友達や家族に対して冗談っぽく親しみを持って使ったりします。言われた方も笑って済ませられるくらいに軽いバカの英語表現です。

Sillyを使った例文

You are so silly.
くだらないな〜/アホなんだから/(おばかで)面白いなぁ〜

Don’t be silly.
冗談はよしてよ/バカいうなよ/(感謝された時などに)そんなことないよ

It was silly of me to believe you.
あなたを信じた私がバカだった

「バカ」の英語表現2:foolish

「知能/判断力が低い」「常識が欠如している」「状況を鑑みない愚かな人」をという意味の言葉です。

その人の頭そのものの悪さをバカにしているのではなく、何か考えが足りなかったときや、軽率な行動を取ってしまった時などに、その行動に対して使うイメージです。「愚かな行動」についてバカだなぁと表現したい時に使います。苛立ちがこめられるニュアンスで覚えましょう。

ばかの英語でも、どちらかというとシリアスな響きです。

冗談で使われる場合もありますが、自分以外の誰かに対して使う時は、悪い意味に捉えられてトラブルになる可能性もあるので注意しましょう。

foolishを使った例文

I realized how foolish I was.
私がどれだけバカだったか気づいたよ。

You were foolish to do a thing like that.
あんなことをするなんてあなたもバカだ。

There are more foolish buyers than foolish sellers.
愚かな売り手よりも、愚かな買い手の方が多い。

「バカ」の英語表現3:stupid

「silly」や「foolish」よりも、より相手を馬鹿にしているような強めの「バカ」の表現です。

「知性のなさ」や「愚かな」という意味で、はたからみていてイライラするような「バカ」というニュアンスで使われます。言う方はかなり感情的になって相手を批判する時や、文句を言う時にも使われるネガティブな言葉です。

馬鹿だなぁと可愛さをこめたようなsillyとは違い、本気で怒っているようなときに使うのがstupid、この違いを徹底的に覚えましょう。

使い方や相手との関係性によっては非常に上から目線に聞こえ、反感を買ってしまう危険があるので、使用する際は注意です。

自分の行動や容姿を自分で皮肉して冗談を言うために使われることもあります。物や事に対しても使える形容詞です。

stupidを使った例文

He is not stupid enough to believe what she said.
彼女の言葉を信じるほど彼はバカではない。

Even smart people sometimes do stupid things.
いくら賢い人でも、たまにはバカなことをする。

I feel stupid.
私、バカみたい。

最近では、「すごい、めちゃくちゃ、ヤバイ」という意味で、「stupid」を形容詞につけて表現することもよくあります。

Stupid fresh!
本当にイカしてる!/カッコイイ!

That’s stupid­-cool!
バカみたいにカッコイイ!

日本語で言うと「バカカッコイイ」「バカ面白い」「バカ美味い」「バカ可愛い」など、(バカみたいに)めちゃくちゃ(すごい)というニュアンスです。

「バカ」の英語表現4:その他の表現

以上3つの頻出する表現をご紹介しましたが、この他にも様々な「バカ」の表現があるのでご紹介します。

それぞれ微妙に違うニュアンスがあり、絶対に使ってはいけない侮辱・差別的な用語も併せてまとめて行きますのでチェックしてみてください。

idiot

「stupid」と似た意味で、軽い悪口のように聞こえる「バカ」の表現です。

「stupid」は人・物事に対しても使えますが、「idiot」は対象が人の時のみ使います。

ridiculous

「ばかばかしい、とんでもないような、話にもならない、ありえない」と言った意味で使われます。

物事・状況を見下して批判する時に使える、ネガティブなニュアンスの言葉です。

ちなみに、「ridiculous」はスラングで「すごい!やばい!」と言うようなポジティブな意味で使われたり、(人や外見が)バカバカしくて面白いと言う意味でも使われることがあります。

Jerk

「Jerk」は、「嫌なヤツ」「最低な人」と言う意味を持ちます。

映画やドラマで主人公が恋人に裏切られたり、ひどいことをされた時に”You Jerk!”“You are such a Jerk.”と言うような台詞とともに感情的になるシーンを観たことがある人もいるのではないでしょうか?

「理解力がない」「頭を使えていない」「のろま」といったニュアンスで、差別的な意味合いもある侮辱語のため、使わないことが無難です。

dumb

「口のきけない」「愚かな」と言う意味があります。

「理解力がない」「頭を使えていない」「のろま」といったニュアンスで、差別的な意味合いもあるため、使わないことが無難です。

brainless

言葉のとおりですが、「能無し」「頭が悪い」と言う意味です。

moron

医学では「児童レベルの成人」という意味で使われ、そのまま「低脳」「能無し」といったニュアンスで使われるようになりました。基本的に人を侮辱する差別語ですので、使わないようにしましょう。

直接的な「バカ」ではないですが、似た意味を持つ英語表現もご紹介します。

crazy

「気が狂った」「どうかしている」と言う意味。どちらかと言うとポジティブなニュアンスで、気が狂ったようなバカさ加減を面白おかしく表現する時に使われます。

ignorant

「無知の」「無学の」「教養のない」と言う意味があります。軽い冗談では使わず、ネガティブな意味合いがあります。

unintelligent

「知性のない」「理解力に乏しい」と言う意味。

bird -brained

言葉どおりですが、「鳥の頭のように脳みそが少ない」と言う意味合いがあります。「まぬけ」「愚かな」「能無しの」と言う意味があります。

noob

こちらは直接「バカ」と言う意味合いはありませんが、ネット上でオンラインゲームの知識が薄い初心者や新参者に対して煽ってバカにする目的で使われることがあります。

blockhead

「わからずや」「ボンクラ」「愚か者」といった意味があります。

muppet

「バカ」「間抜け」の意味。主にイギリスで使われる軽いバカの表現です。

slow

「鈍い」「物分かりの悪い」という意味で使われる表現です。

dense

「鈍い」「のみこみが悪い」「うとい」

thick

「厚い」という意味のthickですが、イギリスでは「バカな」「知性のない」と言う意味でも使われます。

tool

「(道具のように)他人に利用されやすい人」という意味があり、「バカ」の意味で使われます。

silly/foolish/stupidの違い まとめ

この記事では、「バカ」の英語表現をまとめてきました。「バカ」と一口に言っても、様々なニュアンスの英単語があることがわかりましたね。

最後に注意したいことは、そもそも「バカ」という言葉を使う時、日本人同士でも勘違いが生まれてしまったり、使い方を間違えてしまうと人間関係のトラブルが起きてしまうこともある、ということです。

英語など、外国語で話すときはなおさら注意が必要です。

軽い冗談のつもりが、ただの悪口や罵りになってしまったり、無知故に無意識に差別表現を使ってしまっていた!なんてこともあったりする可能性もあります。

そのため、ネイティブスピーカーではない私たちがこういった言葉を英語で使う際は、相手との関係性やシチュエーションを考慮した上で、使いましょう。

しかし「バカ」と言う単語は海外映画やドラマでは本当によく登場する言葉なので、覚えておいて損はありません!
(試験ではあまり使われることがないかもしれませんが・・・!)

こうした少し汚い?口語表現はネットや友達同士との会話でよく使われます。
知ることで、よりネイティブスピーカー同士の会話を理解することができるようになりますし、より一層英語の理解力も上がります。

様々なジャンルのボキャブラリーを増やして、英語学習ライフを楽しみたいですね!