ネイティブスピーカーや英語が話せる日本人・外国人の英語を聞いていると、「はい」という意味の ”Yes” にバリュエーションがあることに気づくでしょう。むしろ日常会話では常に “Yes” を使っていることの方が少ないかもしれません。
しかし “Yes” を意味する言葉たちは、それぞれ使うべき場面やニュアンスが異なります。ですから、私たち外国人が “Yes” にバリュエーションをつけるなら、英語を学ぶ私たちも使って良い場面を心得ておく必要があるでしょう。
そこでこの記事では、英語の返事「はい”Yes” 」のバリュエーションについて、使い分けの仕方やニュアンスをご紹介していきます。これを参考にすれば、あなたも “Yes” にバリュエーションをつけて、より自然な英会話が話せるようになりますよ。
「Yes」のバリュエーション
ではまずは、 “yes” が元になった言葉には、どのくらいバリュエーションがあるのか、日常会話でよく使われるもののすべてをご紹介します。
・Yeah
・Yea
・Ya
・Yep
・Yup
なんとなく、左からより丁寧な言い方と思って並べてみたのですが、正直yea以降はどれも同じくらいのカジュアル感があります。
このうち “yeah” はみなさんも目にしたり耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。すでに使いこなしているという人もいるでしょう。
“Yeah” と “Yea” は音が似ているので、聞いているだけではその違いに気づかないかもしれません。”Ya” は日本語で「や」と言ってるような感じの発音です。
また、日常会話では “yep” “yup” も非常によく使われています。それでは、これらの使い方やニュアンスについて、もっとじっくり見ていきましょう。
Yes, Yeah, Yep, Yupなどの使い方やニュアンスとは?
ここからは、Yesのバリュエーションそれぞれの使い方やニュアンスを、例文フレーズとともにご説明していきます。
Yes(フォーマル)
「はい」の英語一つ目は、一番スタンダード且つフォーマルな「はい」を意味する単語yesです。
また、喜びを表すのにも使われます。たとえば、サッカーの試合を見ていて、応援しているチームがゴールをしたときなどに「Yes!!!」とガッツポーズをしているようなイメージです。
フォーマルな場面でも使える単語ですが、カジュアルシーンで使っても堅すぎるわけではありません。友人同士の会話でも「Yes」ということはあります。とは言え多用した場合は、少し堅い感じが出るでしょう。
後述しますが、”Yeah” も喜びを表すのに使える単語ではあるのですが、こちらの例文2の “Yes!” と置き換えると、ちょっと不思議な感じがします。
”Yes!!” がガッツポーズ系なら、”Yeah!” は「わーい!」と両手を挙げて喜んだり、ハイタッチをしているようなイメージです。
Yeah(カジュアル)
yeahは“Yes” と同様にかなり広く使われている表現です。oh, yeah、yeah rightなどと使われることもよくあります。yeahの意味は「うん、ああ」、カジュアルではあるのですが、カジュアルすぎないので、初対面の人や職場の上司などにも使えます。
ただ、丁寧な英語で話すべき相手との会話では、使いどころが難しいので、ニュアンスをしっかり理解できるまでは “Yes” で統一した方が良いでしょう。
家族や友達同士なら、”Yeah” を使っても構いませんが、真面目な話をしているときや、謝罪の気持ちを持っているようなときは、”Yes” にしておいた方が無難です。
また、前述のとおり喜びを表す表現としても使えます。
“Yes” の例文と同じものを使ってみましたが、ここが “Yeah” になるだけで話者間の関係性などがある程度見えます。こちらの場合なら、家族かクラスメートと話しているような雰囲気ですね。
一方、”Yes” を使った例文の方は、先生などに聞かれている雰囲気です。
こんな風に“Yeah” を使うと、”No” と言わずにお断りをすることもできます。ポイントは、”Yeeeeah” と途中を伸ばすところです。
迷っているような、困っているような、そんなニュアンスを出しましょう。
”Yeah” で喜びを表すバリュエーションはかなり多いのですが、ひとまずこんな感じで言えることを抑えておきましょう。
Yea/Ya(かなりカジュアル)
こちらの2つは ”Yeah” と発音などが似ていますが、もう少しカジュアル感が強くなります。
yesやyeahと意味は同じであるものの、よりくだけた普段使いのスラングです。
また、喜びを表すには使われません。(厳密に言えば、”Yea” は使えるかもしれませんが、そうすると語尾を伸ばすことになり、音的に”Yeah”とほぼ同じになります。)
“Yeah” よりもさらに簡単に返事をしたいときに、短めに「うん」というイメージですね。
Yea例文
Ya例文
このように、日常会話の中でサラッと「はい」と言いたいときや、ハイテンポで交わされる会話の中で使われます。
Yep/Yup(かなりカジュアル)
こちらの2つは、ただ発音とスペルが違うだけというイメージで、ほぼ同じ言葉です。
yepの意味を調べてみるとyesと同じであるけれど会話に使う単語ということが分かります。このグループに入るものにyeapもあるでしょう。
カジュアルさは、”yea” や “ya” と同等です。汚い言葉ではありませんが、スラングなのでフォーマルシーンには適していません。
どちらの例文でも “yep” を使っていますが、”yup” に置き換えても全く問題ありません。ニュアンスは和訳から感じ取って頂ければと思います。
ちなみにこの雰囲気でカジュアルに「いいえ」と言いたいときにはnope(ノウプ)がnoと同じ意味になります。
yesとyeahの違い まとめ
今回は、”Yes” と “Yeah” などのカジュアル表現の違いをご紹介しましたが、うまく使えそうでしょうか。
ネイティブキャンプのレッスンで講師と話すときは、”Yeah” は使っても大丈夫なので、”Yes” のバリュエーションとして使ってみてくださいね。親しい間柄の人へはyeaやyepと使い分けます。
また、英会話講師や海外ドラマでネイティブスピーカーが話すのを聞いて “Yeah” の使い方を学んでみましょう。
◇経歴
英日翻訳・校正、英会話講師など
イギリスの現地企業にて就業経験あり
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇海外渡航経験
イギリス5年弱、グアテマラ6ヶ月、合計49ヶ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で活動するWebライター兼翻訳者です。これまで手がけた記事は数千件以上。翻訳経験は通算5年位になります。コロナ禍前は世界中を旅をしながら仕事をするノマドワーカーをしておりました。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.