「含む」の英語表現の違いは? contain, include, involveなど

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いきなりですがクイズです。「含む 英語」という語句をGoogleで検索すると、「含む」の翻訳として何種類の単語が表示されるでしょうか?

答えは、なんと、16種類です!

contain, include, involve…これら動詞の類義語をどうやって使い分けたらいいの?使い方に決まりはあるの?と、悩んじゃいますよね。

この記事では、そうした悩みを解消するべく、「含む」の英語を解説します!

まずは、”contain”、“include”、 “involve”の相違点を、その「含まれ方」「含まれる物」という視点から説明します。

つぎに、ニュアンスの違いに注目して、”involve”、“related”、 “entail”の用法を説明します。

もちろん、どちらを使ってもいい、というシチュエーションも多々ありますが、ここは押さえておこう、というポイントがあるので、ぜひ違いを感じてみてくださいね。それでは早速見ていきましょう!

contain | include | involve

contain、include、involve、いずれも辞書を引くとその意味には「含む」という言葉が出てきます。

これらの動詞を使い分けるには「どのように含むか」「何を含むか」に注目し、どのような違いがあるのか把握することが大切です。

語源

まずはじめに、語源を確認してみましょう。

語源を見ると単語のイメージが掴みやすいかと思います。

この3単語はいずれも語源はラテン語で、それぞれ下記のような意味合いとなっています。

u 「contain」…con「共に」+tain「保持する」=「共に保持する」

u 「include」…in「中へ」+clude「閉じる」=「閉じ込める、囲む」

u 「involve」…in「中へ」+volve「巻く」=「包む、巻き込む」

語源には、「どのように含むか」のヒントが含まれている気がしませんか?なんとなく、言葉のイメージが浮かぶのではないでしょうか。

言葉の持つイメージ

これらの3動詞について、含み方の違い、つまり「どのように含むか」について、共通の構文で考えてみましょう。

A contain B.

A include B.

A involve B.

“contain”の語源は「共に保持する」ですが、「入れ物」のことを「コンテナ」と言うように、containは、入れ物の中にすっぽり何かが格納されているイメージです。

“A contain B”の場合、Aが入れ物、Bがその内容物、という感じです。

”include”の語源は「閉じ込める、囲む」。色々な要素が全体を構成していて、その構成の一つとして含まれている、というイメージです。

“A include B”という場合、フェンスで囲まれたところにいっぱい羊がいる、その集合がAで、その中の一頭がB、という感じです。

“involve”の語源は「包む、巻き込む」です。

この「巻き込む(巻き込まれる)」にイメージされるように、“A involve B”といったときのAとBの間には強いつながりがあります。Aには必然的にBが含まれる、AにはBという条件が付随している、という感じです。

以上がcontain, include, involveという動詞が持つイメージです。

「何を」「どのように」含む?

それぞれの動詞には得意分野があって、こういう目的語のときはこれを使う、というパターンが存在します。

ここを抑えておくと、英文の問題を解くときの大きなヒントになるかと思いますので、例文を用いて説明しますね!

「contain」は格納イメージと言いましたが、「物理的に格納」されているものを表すので、「概念的、抽象的に含まれる」状況では使いません。

実際に容器の中に何かが入っている場合はもちろんですが、よく使われるのは「原材料や成分」に関する文章の中です。

例えば、飲料にアルコールが含まれている、チョコレートにナッツが含まれている、などです。

〇 Which drink does not contain alcohol?

× Which drink does not include alcohol?

アルコールを含まない飲み物はどれですか?

「含む」を直訳してincludeを使いたい気持ちもわかりますが、この場合のアルコールはドリンクの成分なのでcontainで表現します。

「物理的格納」でイメージされにくいところかもしれませんが、「手紙の内容」「ツイートの内容」といったケースでもcontainを用います。記事、文書、書籍、といった文章系はすべて同様です。

目次のことを”table of contents”といったり、情報のなかみのことを「コンテンツ」といったりしますが、このcontentはcontainと同じ語源を持つ単語です。

This document contains very important information.

この文書には、とても重要な情報が含まれています。

containが「物理的に含む」状況で使われる一方、includeは「抽象的、概念的に含む」ケースで使うことができます。また、”including”という前置詞としても使われます。

includeが含む対象は「構成要素のひとつ」というイメージなので、その対象以外にも含まれているものがありますよ、ということが示唆されます。追加要素として含んでいる、というようなニュアンスです。

 I am included in the team.

私はチームの一員です。

この場合、チームという集合体には他にもメンバーがいて、そこへ自分が加わった、というイメージです。

また、includeには「算入」という意味もあり、値段関連にはincludeを使います。

〇 The price does not include the box.

× The price does not contain the box.

料金に箱代は含まれません。

旅先英会話で頻出の「ホテルの部屋に朝食は含まれますか?」といったシチュエーションでも使われるのはincludeです。

気を付けないといけないのは、この日本語を直訳してはいけないということです。

日本語では習慣的に「部屋代」ではなく「部屋」といいますが、これを直訳してしまうと「部屋という物理的なものに朝食が含まれるとは??」と、ネイティブスピーカーの方には違和感のある表現になってしまいます。

〇 Does that price include breakfast?

× Does that room include breakfast?

それは朝食込みの値段ですか?

“price”は”room charge”と言い換えてもOKです。金額、を意味する単語を用いましょう。

ちなみに、税込み、税抜き、といった表現も値段関連なのでincludeを使います。

税込み : tax included

税抜き : tax not included (=tax excluded)

involveとincludeは同じように使われる場合がありますが、involveの方がincludeより含まれ方において「関係性や必然性の強さ」が高まります。

先の例文でいうと、

A: I am included in the team.

B: I am involved in the team.

私はチームの一員です。

このどちらも英文としてあり得ますが、Aのincludeが「いちメンバーとしてチームに参加している」程度の状況説明に聞こえるのに対して、Bのinvolvedの方は「私がそのチームの関係者ですが何か」くらいの強さを感じます。

もっというと、Aでは「自分はいなくてもいいし替えがきく構成要員」、Bでは「自分は必要不可欠な人員」というニュアンスがあります。

involveは職務内容などビジネスシーンでもよく使われる動詞です。

A: Your job includes analyzing financial data.

B: Your job involves analyzing financial data.

貴方の仕事には財務データの分析が含まれます。

Aのようにincludeで説明をされたら、他にもいろいろ仕事はあるけれど、その中の一つに財務データの分析があるんだな、と理解し、Bのようにinvolveで説明をされたら、自分の主な業務は財務データの分析なんだな、と理解してよいかと思います。

involveは含む側と含まれる側の関係性が強い、ということはすでに述べましたが、この「強さ」の系統によって、「関わっている」あるいは「必要としている」と訳すことが可能なケースがあります。

「関係のある」を表す英語といえばrelatedがありますね。例えば「関係者」のことは”people involved”や”related persons”ということができます。

A: We'll contact the people involved.

B: We'll contact the related persons.

我々は関係者に連絡します。

どちらも「関係者に連絡します」という意味ですが、やはりinvolvedの方がニュアンス的には「関係度合いがより複雑」な感じになります。

同じ「関係者」でも、Aの場合は「たずさわった人」「巻き込まれた人」「担当した人」など、必要不可欠だった人々、という雰囲気がありますが、Bの場合は「重要度はわからないけれどとりあえず関係した人々」という感じで、ちょっとフラットというか、軽めの関係性という感じです。

involve と entailed

involveは他にも、職務内容の説明などビジネスシーンでも使われることが多い動詞だということを前述しましたが、この場合のinvolveは、entailに置き換え可能なことが多いです。

たとえば、“A involve B”と言った場合に「BがなければAが成り立たない」というニュアンスで「必要とする(必然的に伴う)」「主な部分を占めている」というケースです。

A: Please tell me what the job involves.

B: Please tell me what the job entails.

その仕事の内容を教えてください。

この場合はinvolve、entail、どちらを用いても成り立ちます。

このように、involveとentailは同じように使える場面が多々ありますが、実はこの2語は語源がとても似ています。involveはラテン語、entailはアングロフランス語が元になっています。

u 「involve」…in「~の中に」+volvo「巻く」=「中に巻く、巻き込む」

u 「entail」…en「~の中に」+talio「切る」=「中に割り込む、切り込む」

同じ場面で使えるとはいえ、ニュアンスの違いはあります。

entailはもともとが法律用語だったこともあってか、実際に使用されるときには労力や対価、リスクなどを目的語とすることが多いように思います。意味合いとしては「負う、課す」に近い感じです。

The operation entails certain risks.

その手術にはある程度の危険が伴う。

上記の例文で言えば、「手術」という行為に「ある程度の危険」が「含まれる」のですが、単に含まれると言うだけではなく、そこには因果関係があって、「この手術を行うにはある程度の危険が避けては通れない」「ある程度の危険なしにはこの手術は行えない」といったニュアンスが感じられます。

一方で、involveには、「関わる」「主要な部分を占めている」という意味合いがあるので、必然性という側面ではentailの方が強いように思います。また、involveからはentailのような主語と述語間の論理的因果関係は感じられません。

A: Their decision involves many changes.

B: Their decision entails many changes.

彼らの決定は多くの変更を含む。

上記の例文はどちらも「彼らの決定は多くの変更を伴う」といった意味になりますが、それぞれ、Aの場合は「多くの変更を必要としている」、Bの場合は「多くの変化を引き起こす」という訳も可能かと思います。

記事の前半で、involveの方がincludeより含まれ方において「関係性や必然性の強さ」が高まる、というお話をしましたが、ここにentailを加えるならば、

include → involve → entail

の順に必然性は高まると言えます。これらの動詞からチョイスする機会があるときには、ぜひその必然性の高さを考慮して選んでみてください。


ここで少し余談!

下記記事では、今回の記事のような、日本語では同じ意味を持つ英単語の違いを解説しています!それぞれの使い分けや例文が記載してありますので、是非ご参考にしてください。


まとめ

今回は「含む」という意味を持つ英単語からcontain、include、involve、の使い方について解説しました。また、involve、related、entail、のニュアンスの違いについても見てきました。

ざっくり違いを一覧にするとこのようになるかと思います。

contain:物理的に含む。材料の一部、文章の内容など。

include:追加要素として含む。主要ではないもの、金額関連など。

involve:主要な部分として含む。必要な要件など。

entail:必然的な条件として含む。負担やリスクなど。

語彙が増えてくると、英作文をしているときに、「この用法であっているかな?」「こういう場面でこの言葉を選んで大丈夫かな?」と迷うことがあるかもしれません。

そんなときには、corpus(コーパス)や英語共起表現データベースなどを検索してみてください。ある単語がどのような他の単語と一緒に使われることが多いのか、調べることができます。

言葉の違いやニュアンスを把握して、楽しく正しく使いわけていきましょう!