韓国ドラマやK-POP、旅行などの影響で韓国語に興味を持ち、いざ韓国語の勉強を始めてみようと思う人、また実際に始めた人も多いと思います。
ですが、始めようにもどうやって勉強すれば良いのか勉強法が分からない、どんなテキストを使えば良いのか分からない、独学でも習得できるのか、習いに行く方が良いのか等、これから始める人にとっては何かと分からないことが多いと思います。
今回の記事では、これから韓国語の勉強を始めたいという超初心者と、始めて間もない初級者向けに韓国語勉強法を中心に韓国語習得をする上でのポイントや注意点など書いていきます。
韓国語の勉強を始める前にすべきこと
韓国語の勉強を始めようと決めて、いきなり韓国語の勉強を始めないでください。
勉強を始めるより前にすべき大事なことがあります。
それは、韓国語を勉強する目的の確認と目標の設定をすることです。
韓国語に限らず英語でも他の外国語でも同じですが、その言語を何のために学ぶのかとそのためにどんな目標を持って勉強していくかを決めなければ、目標達成や目的を果たすことはできません。
例えば、ハングル検定や韓国語能力試験のような試験合格を目的に勉強するのか、もしくは会話ができるようになりたいのかでは、同じ韓国語の勉強であっても、より集中してやることが違ってきます。
つまり、韓国語会話ができるようになりたい人が試験対策のような勉強をしても会話ができるようにはなりません。
こういった、実際にする勉強と目的のズレが生じないようにするためにまずは目的と目標をしっかりと確認してください。
韓国語初級者の効果的な勉強法
ここからは、初級者向けに効果的な韓国語勉強法について書きます。
1.まずはハングルを学ぶ
目的と目標を設定した後は韓国語の学習を始めるわけですが、まずすることはハングルと発音を覚えることです。
基本的な文字と発音をテキスト使ってしっかりと学び、ハングルを書きながら発音をすることを何度も繰り返しすることで覚えましょう。
韓国語には英語と同じように子音で終わるパッチムや子音の後ろに母音が来ると音が繋がって発音される連音化、発音変化などがあります。
これらを理解し、できるようになる為には、まずは規則を学び、その後実際に何度も練習する必要があります。
2.初級段階では単語と文法学習が重要
ハングルをゆっくりでも読めるようになったら、単語と文法学習を始めます。
外国語習得を大人になってから始める場合、子供のようにただ聞いているだけでは習得はできません。
意図的に勉強をする必要があり、その勉強として単語と文法学習は欠かすことができません。このふたつは、どんな目的で韓国語を勉強するかどうかに関係なく必ずする必要があります。
勉強方法は、テキストを使って文法の解説を読み理解し、単語もひとつひとつ意味の確認をします。
その後、例文を見て文の中で単語と文法がどう使われているのかを理解し、練習問題をやってみて自分で使えるようになっているか確認します。
韓国語文法は英文法に比べると日本語と類似点が多く日本人には理解がしやすいです。
ですが、外国語である以上、似てはいても全く同じではありません。
そのため、日本語と韓国語の違いをしっかりと理解することが大切です。
なぜかと言うと、そこが実際に使う場合に間違いやすいところだからです。
練習問題でしっかり理解ができていることが確認できたら、例文を基に単語を入れ替えてパターン練習をすることをおすすめします。
自分で文を作ることは、ある程度の単語力と文法力がついてこないと難しく、また、良くできない段階で無理に文を作ろうとすると間違った文を覚えてしまうことにもなります。
韓国語教室などに習いに行く場合、作文を確認してくれる先生がいるので良いですが、独学の場合は無理に作文をするよりも、例文をアレンジすることを多くこなす方が良いです。
3.発音と音読練習を多くこなす
初級段階では、初めのハングルを覚える段階だけではなく単語と文法学習の段階になっても、発音と音読練習は多くするようにしてください。
これをすることによって、より早くハングルを覚えられます。
また、聞き取りをできるようになるためには、まず発音や音読ができるようになる必要があります。
その理由は、次の項目でより詳しく書きます。
また、韓国語を勉強している人の多くが、韓国語を話せるようになりたいと思っているはずです。
ですが、いざ会話をしようと思っても韓国語を口から出すことをそれまでまったくしていなければ、いきなり会話をしようと思ってもできません。
話せるようになるためには、まずは自分で話す前に、日ごろから音読練習をすることを通し既にある例文で良いので口から韓国語が出てくる状態にすることが大事です。
4.聞き取り練習はある程度の知識がついてからする
韓国語に限らず英語でも聞き流しをする人がいますが、聞き流しをしても聞き取りはできるようになりません。
そのため、韓国語が分からない状態でいくら韓国ドラマを見たりK-POPを聴いたところで聞き取り力がつくことはありません。
聞き取れるのはたまたま知っている言葉や決まった挨拶やフレーズだけです。
多くの人が誤解をしていますが、聞き取りは自分でまず発音ができなければできません。
なぜかと言うと、自分が認識できていない音を脳は理解することができずスルーしてしまうからです。
また、ある程度の単語力と文法知識がないと、音は聞き取れるようになっても文の意味を理解することはできません。
これは、同じ日本語であっても全く聞いたこともない古典を、現代語を使う私たちが何の知識もなしに何度聞いても理解ができないのと同じことです。
発音が自分でできるようになれば、音を自分が認識しているので音を聞き取れ、単語力と文法知識があれば聞き取れた音の塊、つまり文の意味も理解ができるということです。
ここで少し余談!
下記記事では、韓国語を効果的に独学する方法をご紹介しています!初級者の方は韓国語を習うか、独学で勉強するか迷っている方も多いのではないでしょうか?この記事を判断の参考にしてくださいね♪
韓国語学習のポイントと注意点
ここからは、勉強法以外で韓国語を勉強する際のポイントと注意点について書きます。
1.テキストは総合書を1冊選ぶ
韓国語のテキストは多く出ていますが、まず1冊目として使うものは総合書を選んでください。
総合書とは、韓国語会話、単語集など特定の学習目的に作られたものではなく、1冊で一通り学べるものです。
テキストにより多少の差はありますが、大体の構成としては、会話サンプル、新出単語、文法説明、読解文、練習問題が含まれているものです。
テキスト選びで注意すべきことは、しっかりと学びたいのであれば、「簡単にできる」、「すぐできる」といった楽とか簡単さを売りにしたテキストやあまりにも薄いテキストを選ばないことです。
既に書いた通り、テキストを選ぶ時は内容を確認して、上の総合書の構成要素が含まれているものを選ぶようにしてください。
また、いろいろなテキストを複数使ってやることはしないようにしてください。
例えば、単語集、発音などのテキストを同時進行でやることはNGです。
初級段階で大事なことは、いろいろなことをできるようになることではなく、基礎をしっかりと理解しできるようになることです。
あれこれと同時にやると、本来やるべき基礎の習得が疎かになってしまう他に、勉強の負荷が掛かり過ぎて勉強が続かなくなってしまう原因にもなります。
それまでやっていなかった韓国語の勉強を始めた段階では、勉強を継続して習慣化させることが最も重要です。
そのため、それを難しくさせてしまう負荷の高い勉強は避けるようにしましょう。
2.習いに行っても独学でも韓国語習得は可能
次に、韓国語を習いに行った方が良いのか、それとも独学でも習得ができるのかどうかについてです。
これについては、どちらでも習得は可能です。
ただ、これについては個人差があるので一概には言えません。
既に触れた通り、初級段階では、それまでしていなかった韓国語の勉強を始めたばかりなので勉強の習慣化ができずにいつの間にか挫折してしまっていた、ということが起こりやすいです。
また、独学で勉強をしてみてもテキストの内容がなかなか理解できないという人もいると思います。
他にも、一緒に勉強する仲間がいた方がお互いに励まし合いながらできて良いという人もいるかも知れません。
こういった場合には、独学よりも習いに行く方が良いでしょう。
逆に独学が向いている人は、自分で計画を立ててコツコツと勉強することができる、自分でひとまず勉強をしたい、時間の制約等でレッスンを受けるのが難しい人です。
また、ひとつ注意点があります。
習いに行くにせよ独学にせよ会話ができるようになりたい場合は必ず練習が必要です。
つまり、学校の勉強や受験勉強のようにテキストの内容を理解し知識を増やすだけでは話せるようにはなりません。
勉強によって得た知識を使える知識に変えるためには、覚えた単語と文法を使って、自分で文を作れるようになり、それを口から出して言えるようにならなければなりません。
とは言え、初級段階では自分で文を作ることをやるよりも、まずは例文をそのまま真似し、次にそれをアレンジして文を作れるようになることに重点を置いた勉強をすることをおすすめします。
ここでまた少し余談!
下記記事では、韓国語初級者がやりがちな間違った勉強法をご紹介しています!自身の学習が間違ってないか、改めて確認しましょう♪
まとめ
ここまで初級者向けに韓国語勉強法とポイント、注意点について書いてきました。
初級段階は、韓国語習得の中では最も重要です。
何事もそうですが、基本がなければその後の応用や、よりレベルの高いことを理解することができないからです。
そして、初級で学ぶ内容は汎用性が高く中級や上級になっても使う知識です。
そのため、あれこれと手広く勉強するのではなく、基本にだけ集中して、「分かる」ではなくしっかりと「できる」ようにしてください。
韓国語学習の目的が、韓国語の勉強そのものではなく、話したり書いたり出来るようになることであれば、知識習得で終わらないようにしてください。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
韓国語能力試験(TOPIK)6級
延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。