『君の名は』のセリフで英語学習をしよう!

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子どもから大人まで、幅広い世代に人気のアニメ映画『君の名は』。

2016年に上映されて以降、海外では英語吹替・字幕版も上映されており、大ヒット映画となりました。

本記事では、『君の名は』のセリフが英語でどのように表現されるかをご紹介します。外国の方に、作品について説明するときに使えるフレーズも解説するのでぜひ参考にしてくださいね。

1.『君の名は』って英語でなんていう?

作品名は英語で何というか、外国人にこの映画についてどのように説明するかなどを見ていきましょう。

1-1.『君の名は』は英語で『Your Name』

『君の名は』は、英語で『Your Name』といいます。

この映画をあまり知らない外国人に対しては『Your Name』を使うのが良いでしょう。この映画のファンに話す場合は『Kimi no nawa』で通じる場合もあります。

1-2.作品について英語で説明してみよう

続いて、作品について英語で説明していきましょう。

映画監督は誰なのか、いつ上映が開始されたのかといった情報は、英語で以下のように表現できます。

『君の名は』は、新海誠が脚本・監督を務め、コミックス・ウェーブ・フィルムがプロデュースした2016年の日本のアニメ映画です。
Your Name is a 2016 Japanese animated film written and directed by Makoto Shinkai, and produced by CoMix Wave Films.

また、この映画は興行収入ランキングで上位になったことで話題となりました。この映画がどれだけ人気なのかを説明したい時は、英語で以下のように表現できます。

この映画は商業的にも大きな成功をおさめました。2021年の時点で、世界で歴代5番目に興行収入の高いアニメ映画です。
The film was also a major commercial success. As of 2021, it is the fifth highest-grossing animated film worldwide of all time.

「commercial」というのは「商業の」という意味なので「commercial success」は「商業的な成功」を意味します。

「as of ~」は西暦と一緒によく使われる表現で、「〜現在で」という意味です。「highest-grossing」も映画や音楽の興行収入について説明するときによく出てくる表現で、「最も興行収入の高い」を意味します。

1-3.『君の名は』に出てくる単語

続いて、『君の名は』に出てくる英単語のなかで、特に覚えにくいものをご紹介します。

・彗星:comet
・気まずい:awkward
・守護者:guardian
・からまる:tangle
・ほどく:unravel

これから解説するセリフで出てくる英単語もあるので、頭に入れておきましょう。

2.『君の名は』のセリフはどのように翻訳されている?

『君の名は』のセリフがどのように翻訳されているかを見ていきましょう。

これから解説するセリフを通して、独特の世界観を英語版でもぜひ楽しんでいただければと思います。

2-1.冒頭部分のセリフ

まずは、映画の冒頭部分のヒロインの龍くん・三葉のセリフが、英語でどのように表現されるているかご紹介します。

今回は、冒頭部分を3つに分けて説明していきます。

三葉: 朝、目が覚めるとなぜか泣いている。そういうことが時々ある。
Once in a while when I wake up, I find myself crying.

瀧:見ていたはずの夢は
The dream I must have had

瀧:いつも思い出せない。ただ…
I can never recall. But…

三葉:ただ…
But…

「Once in a while」は「時々」、「find myself ~ing」は「自分が〜しているとわかる/気づく」、「recall」は「思い出す」という意味です。

三葉:何かが消えてしまったという感覚だけが、目覚めてからも長く残る
The sensation that I’ve lost something lingers for a long time after I wake up.

瀧:ずっと何かを、誰かを探している
I’m always searching for something, for someone.

三葉:そういう気持ちに取りつかれたのは
This feeling has possessed me

三葉:多分、あの日から…
I think from that day…

「sensation」は「感覚」、「linger」は「いつまでも残る」、「possess」は「所有する、とらえる」を意味します。

瀧:あの日、星が降った日、それはまるで…
That day when the stars came falling, it was almost as if…

三葉:まるで夢の景色のように、ただひたすらに
as if a scene from a dream, nothing more, nothing less

三葉・瀧:美しい眺めだった。
than a beautiful view.

「nothing more, nothing less」の部分は、直訳すると「それ以上でもそれ以下でもなく」という意味ですが、このシーンでは「ただひたすらに」という意味で使われています。

2-2.瀧くんのセリフ

続いて、ヒロインである瀧くんのセリフを見ていきましょう。

名言とも言われているような有名なセリフもピックアップしてご紹介するので、映画を見たことがある方もそうでない方も楽しみながらチェックしてみてください。

散々だったデートの結果は次に入れ替わった時に話せばいい。そう思った。でも、なぜかもう二度と、俺と三葉との入れ替わりは起きなかった。
I’ll tell her about the disastrous date the next time we switch, I thought. But for some reason, after that, Mitsuha and I never switched places again.

「disastrous」は「悲惨な、散々な」という意味です。

「for some reason」はよく使われる熟語で、「なぜか、どういうわけか」を意味します。これは日常英会話で特によく使われるので、覚えておきましょう。

言おうと思ったんだ。お前が世界のどこにいても、必ずもう一度会いに行くって。
I was planning to tell you that wherever you are in the world, I swear that I’ll find you again, no matter what.

「wherever」は「どこに〜しようとも」という意味です。

「swear」は「誓う、断言する」を意味し、ここでは必ず会いに行くことを表現するために使われています。「no matter what」もよく出てくる熟語で「たとえ〜でも」という意味です。

大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人!誰だ…誰だ…誰だ…誰だ…名前は!?
Someone precious. Someone that I don’t want to forget. Someone I shouldn’t! Who was it? Who was it? Who? Who?! What’s your name?!

「precious」は「大切な」という意味で、「Someone precious」で「大事な人」を意味します。

2-3.三葉のセリフ

続いて、もう一人のヒロインである三葉のセリフは英語でどのように表現されるのかご紹介します。

もうこんな町いややー!こんな人生いややー!来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!
I can’t stand this small town anymore. It’s too small and close-knit. I want to graduate and go to Tokyo!

「I can’t stand this small town anymore.」の部分には、大事な構文が含まれています。それは「not anymore」です。

これは「もはやそうではない」という意味で、物事に我慢できなくなったときや、ずっと続けていたことを辞めてしまったときなど、さまざまな文章で使える便利な構文です。

「close-knit」は「緊密に結び付いた」という意味で、このシーンでは三葉が田舎を狭い世界だと思っている気持ちを表現しています。

デートが終わる頃には、ちょうど空に彗星が見えるね。
By the time the date’s over, you should be able to see the comet in the sky.

「over」は「終わる」という意味です。
「comet」は「彗星」を意味する単語ですが、日常生活ではなかなか出てこない単語なので、この機会に頭に入れておくことをおすすめします。

どうしよう、やっぱり迷惑かな。気まずいかな。それとも、もしかしたら…少し、喜ぶかな…
What should I do? Would I annoy him? Would it be awkward? Or maybe he’d be a bit glad to see me?

「annoy」は「イライラさせる」を意味します。
ここでは「Would I annoy him?」と表現されており、直訳すると「私は彼をイライラさせるだろうか?」という意味です。

「awkward」は「気まずい」を意味します。

2-4.瀧くんと三葉のセリフ

最後に、瀧くんと三葉2人のセリフが英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

三葉:はぁ…?これってもしかして…
Is this… Could this be…

瀧:はぁ?これってもしかして本当に…
Could this be that we’re really…

三葉:私、夢の中であの男の子と…
In our dreams, that guy and I are…

瀧:俺は、夢の中であの女と…
In our dreams, that girl and I are…

瀧・三葉:入れ替わってる?
switching places?

このセリフから、入れ替わりのシーンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
「入れ替わる」は「switch places」で表現されています。


ここで少し余談!

下記記事では、世界に誇るスタジオジブリの中から「耳をすませば」の英語表現についてご紹介しています!ぜひ英語学習に役立ててみて下さい♪♪

nativecamp.net


3.『君の名は』の主題歌を英語で歌おう!

『君の名は』の主題歌である『前前前世』は、イングリッシュエディションと呼ばれる英語版があり、英語でも「Zenzenzense」と呼ばれています。

今回はサビ部分の英語版の歌詞をご紹介します。洋楽を聴く機会は多いものの、邦楽の英語版を聴く機会はなかなかない方もいるかと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。

君の前前前世から
Back in the Zenzenzense ‘til this day

僕は君をさがしはじめたよ
Been looking everywhere for you

そのぶきっちょな笑い方をめがけてやってきたんだよ
I followed the sound of your innocent laughter and it guided me in the right way

「‘til」「until」の省略形です。

「innocent」は「無邪気な、あどけない」などを意味しますが、歌の中では「innocent laughter」で「ぶきっちょな笑い方」というのを表現しています。

4.映画を活用して英語学習をしよう

映画を活用することで、テキストだけを使うよりも楽しく英語を学べます。

今回のように邦画は英語吹替・字幕版でどのように表現されているのか調べたり、洋画を日本語吹替・字幕版で観たりすることも英語を学習する良い方法です。

また、映画の話題は外国人との会話で頻繁に出てきます。

ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せるので、ぜひ本記事で学習した内容を参考にレッスンで練習してみてくださいね。