リスニング教材のおすすめをご紹介!リスニング力UPのコツ教えます♪

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英語の学習の目的は様々だと思いますが、
「洋画や海外ドラマを見ていても、早くて全然理解できない」
「オンライン英会話で講師の言っていることが理解できなくてレッスンが進まない」「TOEICのリスニング問題の点数が上がらない」

このようにリスニングに関するお悩みをお持ちの方も、たくさんいると思います。

また、英検やTOEIC、受験でも試験問題にリスニングは含まれますし、会話をしていくうえでも相手の話している内容が分からなければ、たとえスピーキングができても会話のキャッチボールは成り立ちません。

今回はそんなリスニング力を上達させるための、教材や勉強方法についてお話しします。

どうして聞き取れない?リスニングの弱点を見つけよう

リスニングをしていて聞き取れない、理解できない原因は何だろうと考えたことはありますか?

実は聞き取れない・理解できないの中にもいくつかの理由(もしくはそれらの理由が組み合わさって聞き取れないもの)があるのです。

以下にリスニングが聞き取れない主な理由を挙げていきます。

1、英単語・英文法の知識不足

簡単な例ですが、例えばapple=りんごを知らない限り、slice an appleと言われても何をスライスするのかわかりません(また逆に、sliceを知らなければ、りんごをどうしたのかわかりません)。

このように、たとえ音として認識できても単語の意味を知らなければ、文の意味を理解することができません。

また、Listening is more important than speaking.という文を聞いたとします。その際も、比較級の概念を理解していなければ意味を取ることができません。字幕やスクリプトを読んでも意味が取れない場合は、上記のように単語・文法知識が足りない状態とも言えます。

2、発音やイントネーションが分からない

日本語と英語はそれぞれが持つ音が違うと言われています。例えば日本人にとって難しいRとL、これは日本語の50音のなかに相当する音が無いからだと言われています。

また、日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つですが英語では(分類方法により異なりますが)10以上の母音が存在します。

使われない音は認識ができない・しづらいということもあり、そこがリスニングの壁となっていきます。他にも私たちを悩ませるものとして、リンキングがあります。

リンキングは音声変化(リエゾン)の一種で、通常は発音されない語尾の子音字が次に続く語の語頭母音と結合して発音される現象を指しています。

英語でもリンキング(linking)、リダクション(reduction)、フリッピング(flipping)と呼ばれるものがあります。

先ほどのapple=りんごの例でもう一度お話しします。
I ate an apple.という文章ではアン アップルではなく、エンナポゥのような発音になります。
(便宜上カタカナで表記しますが、カタカナで発音をとらえていくことはおすすめしません)

ですのでappleをアップルという音で考えているとappleと発話されたことが認識できない、となります。ですがこの場合は、文章として読めば意味は分かるため、「なんで知っている単語なのに分からなかったんだ!」とフラストレーションがたまる状態ともいえます。

3、語順の違いで理解できない

日本語と英語は文構造が大きく異なります。

ですので、英文の語順に慣れるまでは英文を頭からそのまま理解していくことが難しく、それがリスニングを難しくしています。

再度appleを例にとってお話しすると、英語では「I ate an apple.」と主語→述語→目的語という語順です。

ところが日本語では「私はりんごを食べた」と語順が異なります。
また、「私は今朝朝食を食べなかった」を英語にすると、「I didn’t eat breakfast this morning.」となりますが、否定のnotの位置やthis morningという情報の位置に違いがみられるのが分かります。

リーディングではそれぞれの単語を日本語に置き換えながら、日本語の語順になるように戻りながら読み進めていくことも可能です。

しかしリスニングでは次から次へと言葉が流れていき、一度聞いたことは聞いた瞬間から順々に消えていきます。ですので日本語の語順で考えることを卒業していく必要がでてくるのです。

4、速さに慣れていない

こちらは話者のスピードが上がることによって上記3つが組み合わさった状態とも言えます。

たとえば単語帳でrhombus=ひし形は知っていたが、apple=りんごのような速度で無意識的に理解することができずに置いて行かれてしまう。

英語の語順で理解できるのにまだ時間がかかるから速くなるとついていけない。話すスピードが速くなればなるほどリンキングや音の脱落は増え聞き取れない、といった状態です。

リスニング力を上げるには

先ほど英語が聞き取れない原因を挙げましたが、リスニング力を上げるにはまず今の自分は何が原因で聞こえないのかを確認し、それぞれの対策をしていくことが大切になっていきます。

1、読んでも理解できない場合(英単語・英文法の知識不足)

字幕やスクリプトを読んでも理解できない、という場合はまず単語の学習・英文法の復習をしていくところからはじめましょう。

単語を学習する時も、単語帳に付属の音源等を使って実際に声に出して学習していくことをおすすめします。また文法に関しても、学習した単元に出てくる例文を音読すると、より効果的です。

そして、試験対策のためにリスニング力を上げる必要があるという場合、各試験向けの単語帳を使っていくと、リスニングだけでなくリーディングの得点UPにもつながるのでおすすめです。この基礎の部分を固めていくと、次はたくさん聞き慣れていくというフェーズに移ることが可能です。

2、読めば分かるがリスニングでは理解できない場合(発音、語順、速さ)

次は、文章として読めば理解できるが同じ内容でもリスニングでは理解度が下がるという場合です。

まず発音やイントネーションについて。発音に関しては、各単語を学ぶ際にできれば単語の発音もチェックするくせを付けていくことをおすすめします。

インターネットで調べれば音声も出てくるので、発音と一緒に単語を学んでいくことをおすすめします。
(発音が分からないと自分で使えるアクティブな語彙にすることはできないので、この作業は後々スピーキングにも役立ってきます)

そして厄介なリエゾン。こちらはどのような時に音が変化するか大枠のルールがあるので、それらを知識として知っておくと実際にリスニングの際役立ちます。

次にくる語順の違いの壁
こちらはリスニングにダイレクトには繋がらないように思えるかもしれませんが、多読そして多聴のトレーニングが重要となります。

文章で読んでいる場合は意味が取れる、ということなので単語や文法は知識として頭の中に蓄積されていますが、それらが瞬時に活用できるレベルにまで至っていないということになります。

ですので、(リーディングの場合は返り読みをせず)たくさんの英語のインプットを増やしていくことが重要になります。

そして速さへの慣れ
こちらも質→量を意識していくことが大切です。

単語や文法の理解、語順の理解、これらが即座にできるためにも、インプットの量を担保していくことが大切になります。この際、ご自身の英語レベルよりすこし簡単かなと思えるものを選んでいただいて構いません。その代わり、どんどん量をこなすことを意識します。


ここで少し余談!

下記記事では、英文法を学ぶときに最適な「forest」をご紹介しています!なかなか英文法が身に付かず困っているという方はぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


リスニング力を伸ばしたい人におすすめの教材

巷にはたくさんの英語の参考書やリスニング教材があり、どこから始めたらいいのかわからない!という方も多いはず。
ですのでこちらでおすすめの教材をご紹介します。無料で使えるものもたくさんあるので、ぜひご活用下さい。

教材紹介の前にひとつお話ししたいこと。
それは「精聴」と「多聴」です。みなさんも「英語を聞き流しをしたら聞ける・話せるようになった」なんていう話を一度は耳にしたことがあると思います。

とにかく英語を聞く「聞き流し」、こちらは多聴に近いものにはなりますが、やみくもにただただ聞き流していても正直申し上げると効果は薄いです。

現在の英語力のレベルにもよりますが、イメージとしてはまず「精聴」そして「多聴」に移っていく、ととらえてください。質→量にフォーカスを当てるところを変えるイメージです。

まず始めは、使われる語彙のレベルも限定的で速度もゆっくり目の分かりやすい英文を聞き、意味をしっかり理解していくことから始めます。これが「精聴」です。

精聴を続けていくなかで発音やイントネーション、英語特有のリズムに慣れてきたところで、量を増やしていきます。これが「多聴」です。

そして、英語であればすべてリスニングの教材と言えるのですが、自分が何は聞けていて何が聞き取れていないかをクリアにするためにも、まずはスクリプトがあるものをおすすめします。

〇Podcast

英語学習者の方にはおなじみかと思いますが、インターネットラジオのようなもので無料で色々な番組を聞くことができます。

日本語と英語が両方聞けるものや、英語ニュース番組、イギリス英語を学べるもの、ネイティブスピーカーがナチュラルスピードで話すようなもの、と本当に様々な番組があります。

ぜひ、ご自身のレベルと興味にあわせて、楽しい番組を探してみてください。

〇YouTube

YouTubeにもたくさんの英語学習者向けのコンテンツがあります。

日本語も交えて英文法や表現等を解説しているようなものから、映画やドラマのセリフを解説するようなもの等です。

特に英語学習者向けに作られたチャンネルは字幕付きなものが多いので、字幕あり・なしで聞き比べることも可能です。

〇アプリ

今回は音源&文字情報が見れる教材として有名なTED、VOA Learning Englishをご紹介します。

TEDは様々なテーマを題材にした、スピーチ・プレゼンを聞くことができます。モチベーションをあげてくれるようなプレゼンもたくさんあり楽しいです。

VOA Learning Englishはアメリカ国営のラジオ局である「Voice of America」が運営しており、世界のニュースが音源付きでアップされています。それぞれ速度を変更することができるところもポイントです。

〇洋楽・海外ドラマや洋画

音楽が好きな方、エンタメが好きな方は趣味かつ勉強もかねて、洋楽や海外ドラマに浸るのもオススメです。

これらでリスニングをするメリットはまず、楽しい!続けられる!ということ。そして洋楽の場合は、一緒に口ずさみながら英語特有の音のつながりやリズムを学ぶこともできます。

また海外ドラマや洋画の場合、特に大人向けのものは語彙レベルが高く、また通常の教科書等には載っていないようなスラングも多いため、学習用と考えると少しハードルが高いです。

そこで意外とオススメなのが、子供向けのアニメです。ディズニー等の映画ですと大人向けの映画に比べ語彙レベルが限られ、また表現もきれいなものが多いので、楽しみながら学ぶことができます。

ネイティブキャンプでリスニング力強化に使える教材

オンライン英会話自体が双方向の学習となるため、どの教材を選んでもリスニングの練習になりますがリスニングに特化したい方は、下記の教材を選ぶと効果的です。

1、カランメソッド

英語を日本語なしに理解し、素早く反応するための英語脳を鍛えることができるカランメソッド

カランメソッドではレッスン中にテキストを見ることができず、リスニングを頼りにレッスンが進みます。

高速で講師からされる質問をテキスト無しで聞き取り、フルセンテンスで答えるトレーニングのため、自ずとリスニング力が上がります。英語を英語のまま理解することができるようになるというのもポイントです。

2、TOEIC L&R TEST 600点対策/800点対策

TOEIC向けの為、若干ビジネスシーンよりの単語や内容になりますが、TOEIC教材ではただ質問に答えるだけでなく、問題文が一言一句確実に聞き取れているか、一文ずつ詳しく確認していくので、単語の音と音の繋がり(リンキングサウンド)をしっかりと聞き分ける力が付きます。

3、自習コンテンツ(聞くコンテンツ)

著名人のスピーチやインタビュー、ニュースや文法に関するものなど様々なテーマのコンテンツが聞き放題。

この教材の特徴はすべての教材に音源・スクリプトがあること。そのためリスニング→黙読→音読→リピーティング→シャドーイングという流れでのトレーニングが可能です。

4、実践発音

実践発音教材では発音学習にとって一つのゴールである「通じる英語を話す」という点を重要視し、文章の中で正しく通じる発音が出来るようになることを目指します。

そのため、単語それぞれの発音の練習だけでなく、文章の中でのイントネーションやリンキングも学んでいくため、リスニング力を上げるのにも効果的です。また音声データもあるので、自習にも使うことが可能です。

まとめ

みなさん勉強・仕事・育児等々で忙しい日々を送っているので、英語学習につかう時間を捻出するのが大変だと思います。ですがそんな方にも、リスニングが一番隙間時間を活用しやすい学習です。

通学通勤時間や家事の時間、そんな時間をぜひリスニングに使ってみませんか?極端ですが、聞くだけなら音源と耳さえあれば本や教材はいらないので、英語学習に充てることができます。

そして最後に少しだけ個人的なお話しをすると…片耳だけワイヤレスイヤフォンをしながらのリスニングがおすすめです!

私の場合、家事や料理をしながら毎日30分~1時間ぐらいは好きなPodcastでリスニングをしています♪

リスニング力を上げるには、聞く量を増やし、慣れるというプロセスが欠かせません。日々の隙間時間をぜひ、リスニングの勉強に使ってみてください!