英会話をしていても、TOEICの点数アップを目的にしていても、一定レベルにまで達するとどうしても必要となってくるのが英文法の理解です。
そのためにはわかりやすい英文法教材を一つ手元に持っておきたいところですが、たくさんの教材が出回っている中、一体どの教材が良いのでしょうか。
今回はたくさんのおすすめのテキストを用意しましたので、ぜひ自分に合っているものを見つけていってくださいね!
Next Stage
さて、早速紹介したいものにNext Stageがあります。これは高校時代に使ったという経験がある人も多いのでは?ちょっと分厚いので持ち歩くには不向きですが、それだけ文法を全て網羅してくれているということなので一冊あれば十分と言えます。
高校で使っていたことがある人は、きっと難関大学を目指していたのでしょう。この参考書はそれくらいのレベルになっています。大学受験にもってこいの一冊なので、これを授業中や受験勉強中に使ったのではないでしょうか。
これを既に持っているのであれば、古いバージョンでも構わないので使ってみてください。一度使った経験があるならとても使いやすいですし、使い方がわかっていると思います。
難関大学を目指す人用とありますが、大人になってから見てみるとそこまで難しくは感じないはずです。それだけ脳みそも発達していますからね。
Nest Stageの良いところは、問題が1400問以上も掲載されていることです。英文法を学ぶためのテキストという立ち位置でありながら、問題を用意しているのでどれだけ文法を理解したかを即座に確かめることができます。
理解しただけでは本当に問題を解く時に、正解に辿り着けるかまではわかりません。そのためいくつか問題を解く必要があるのです。
このテキストは、全てをやらなければいけないわけではありません。自分のレベルに応じて飛ばすことができるよう、レベル別となっています。
問題に難易度が表示されているので、それを見て自分はどのレベルなら解けるのだろうかと考えてみましょう。適切なレベルがわかれば余計な問題を解かずに、効率的に文法理解ができます。
ちなみに、学生時代に使っていて懐かしいと思える赤シートも付いてくるので有効活用してみましょう!赤ペンや緑のペンを100均で買ってくると自分オリジナルのテキストになり、一緒に使えます。
大学入試世界一わかりやすい英文読解の特別講座
こちらはもうテキストのタイトルが既にわかりやすいですよね。大学受験用に、わかりやすく英文読解を解説してくれているテキストになります。皆さんは、最近テレビCMなどで聞く「スタディサプリ」を知っていますか?
これは英語をアプリで学べる大人向けの勉強スタイルで、毎朝通勤時間などの隙間時間を利用し、これで勉強しているという人が増えているそうです。そのスタディサプリを監修した講師が出版した参考書というだけあって、とてもわかりやすく丁寧に解説されています。
これは厳密には英文法教材ではなく英文読解のための教材ですが、英文を読解するには文法を理解していなければいけませんよね。だからこそおすすめ教材として選ばせて頂きました。英文の構造をしっかり解説してくれているので、文が長くなると文法構造がわからなくなりやすいという人におすすめです。
特に英文は直訳でしか訳せないという人の場合は、それをかみ砕いて意訳にする方法も学べます。
複雑な文になると文脈が捉えられずにTOEIC対策ができない時など、大学受験以外にも使えるので大人向けでもありますね。大学入試に対応できるくらいの英文読解ができるなら、当然文法も身についてくるのでかなりのレベルまで行けることになります。上級者にもおすすめです。
入門英文解釈の技術
英語初心者にもおすすめしたいのが、この入門英文解釈の技術です。こちらも英語長文読解ができるようになりたい人向けの教材なのですが、やはり英文解釈をするためには文法がわかっていることが必須なので、英文法の教材として使えます。
おすすめポイントは、見開き1ページに要点がまとまっていることです。構文から和訳の解説までがまとまっているため、長々と理解に苦しむことはありません。
人間の集中力がもつ時間は決まっているので、無理をして長い間勉強する必要がないのがこの教材です。特に社会人、大人になると勉強に割ける時間が少なくなるので、効率的に勉強できる教材を持っていることは大切な要素となるでしょう。
これなら一つのテーマを見開きで理解できるので隙間時間にもぴったりです。
英文をなんとなく読んでしまっているけれど、文法をしっかり理解した中で読みたいと思っている人や、英文読解と難しく考えず、洋書が読めるようになりたいと考えている人にもおすすめです。
休日にはがっつりと問題集を解いて勉強し、平日にはこれで毎日見開き1ページを理解すると決めてみると良い成果が出ると思いますよ!
ここがおかしい日本人の英文法
中級者から上級者におすすめしたいのが、ここがおかしい日本人の英文法という教材です。ちょっとタイトルが面白くないですか?日本人が間違えやすいミスを集めた教材になっており、日本語との齟齬を解説してくれています。私たちがやりがちなミスが既に網羅されているなら、これを一冊持っておけばひっかけ問題にはつまずかないということになりますよね。
文法は、理解して学ぶインプットと、実際に生きている英語として使ってみるアウトプットとは異なります。アウトプットの段階で、日本人がやりがちなミスを防ぐのにはこの教材がもってこいです。
具体的には、例えば未来形として習ったwillとbe going toの違いなどを解説してくれています。これらは高校受験レベルの時にはどちらも同じ意味として習いましたが、高校の時には少し違う意味を持つと習ったはず…なのですが、大人になったら忘れてしまったという人も多いでしょう。
このような似た意味の文法の違いを解説してくれているので、適切な時に適切な方を選べるようになるのです。使い分けがわからずに使用すると、ネイティブスピーカーからするとちょっと変な言い回しになっていて混乱させることもあります。
もし、今までに習ってきた英語のおかしい点があれば教えてほしいという気持ちが強ければ、一冊手元に置いておくことをおすすめします。そうすれば、誰もが間違えやすいところを修正でき、より正確な英語が使えるようになるでしょう。
関係詞の底力
皆さんは、関係代名詞をどの程度理解していますか?中学3年生で習うことなのでさほど難しい文法ではありませんが、特に話す時になると使いこなせていない人が多い印象です。慣れてくればそれほどでもないのですが、慣れるまでの工程に時間がかかることが厄介ですよね。ということで、関係代名詞を強化することに集中したいなら、関係詞の底力という教材をおすすめします。
こちらはどちらかというと上級者向けであるように感じました。なぜなら文法の専門用語を多用しているからです。
これがどういう意味かわからないと理解もできませんし、調べられるからと思い、買っても、わからない単語に出会う度に調べているととても億劫に感じてしまうと思います。ですから、ある程度の英語の文法知識がついている人におすすめします。
関係代名詞については基礎から応用まで解説してくれているので、もし英語を習っているうちに苦手意識が出てきたら使ってみてください。まずは基礎からおさらいし、関係代名詞はどんな時にどんな風に使うのかを把握します。
それができたら応用に言っても良いのですが、英会話をしたいのなら基礎をしっかり言えるようになるまで待つというのもアリでしょう。基礎が言えるようになってから応用も言えるようにトレーニングをすれば、自分のものにできます。
イメージで捉える感覚英文法
イメージで捉える感覚英文法は、個人的にはまさに私が待ち望んでいた教材です。なぜなら、私は論理的に文法を理解するというよりは、話ながら脳に定着していきたい派だからです。
もちろん学生時代には文法の何たるかは勉強しましたが、机上の勉強より、実際に英語を使って学習した方が楽しかったのです。その時に役立ったのがイメージ・感覚でした。
しかし、学生のうちはきちんとルールにのっとって学習しなければならないので、イメージや感覚で文法を理解することは許されませんでした。
けれどそれも大人になったら解禁です!日本人でも既に英語の感覚を持っているのなら、存分に生かしましょう!それをあえて捻じ曲げてルール通りにしか使えないのはとてももったいないことだと思います。
よく、英語のネイティブスピーカーが持っているニュアンスを理解したいという人がいますが、それを可能にしてくれるのがこの教材です。本当なら教材ではなく実践英会話の中で学んでほしいものなのですが、それがつかみにくいという人にはおすすめしたいテキストですね。
出てくるのはどれも基本的な文法なのに、そのニュアンスまで習ってこなかった分、奥深く感じられると思います。
「そんな意味があるなんて知らなかった!」、「このシチュエーションでこの文法を使うのはおかしかったのか!」など、知らない発見がたくさんあることでしょう。より正しく英語を使えるようになるので、大いに期待して良い教材だと思います。
まとめ
さて、ここまでたくさんの英文法教材を紹介してきましたが、何か気になるものはありましたか?どれもおすすめですが、自分に合ったものを選んでいただけると幸いです。
ある程度はレベル別で選んでもらって、あとは自分が学びたいものに特化しているものがおすすめですね。できれば本屋さんで中身を少し見てみましょう。そうしてから買った方が間違いがありません。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。