皆さんは美味しいものを食べるのは好きですか?
もちろん大好きですよね!
中国語を学ぼうと思っている皆さん、中国には美味しいものがたくさんあります。
もちろん中国の美味しいものを食べたらからといってすぐに中国語が上手になるわけではありませんが、“食の観点”から中国語を学んでいくといろいろな発見があります。
しかも、食に関するフレーズや言葉もそれはもうたくさんあります。
中国の方は食べることを非常に大切にしていますので中国の食文化について理解していれば中国の方とも楽しく会話ができ、意義のある文化交流ができること間違いないです!
というわけで、ここでは食べることに関する中国語を紹介していきたいと思います。
中国語の勉強法はいろいろとありますが、ここは是非リラックスして中国の食べ物を想像しながら読んでいってくださいね。
勉強のことばかり考えていると疲れてしまいますからね。
中国国内の食文化
中国料理といっても様々ですし、場所によっても異なる特色があります。
日本料理でも関東と関西で味付けが違いますし、それぞれの地域によっても使用する食材、調味料が異なりますよね。
日本でもそうなのであれば日本の26倍の国土面積を有する中国ではそれこそ多種多様な地域ごとのグルメが存在するわけです。
実際中国国内の方も国内の別の地域に旅行する時にはその土地のグルメを食べられるということを非常に楽しみにしています。
代表的な物を以下に挙げます。
広東料理
名前の通り広東省の料理です。中国語では 广东菜[guǎng dōng cài] と言うこともできますが 粤菜[yuè cài] という言い方の方が一般的です。
もしネイティブの方と話す機会があれば粤菜[yuè cài]という言い方をしてみましょう。
言い回しをちょっと変えるだけで「お、この人わかってるな~」という印象を与えることができたりします。
ことばって面白いですね。
※粤というのは広東地方のことを指す別名、略語のようなもので昔はそう呼ばれていたそうです。
粤菜の特徴はなんといっても飲茶(ヤムチャ)でしょう。中国のお茶を飲みながら軽く食事します。
何とも優雅な食習慣ですね。
中国の人は本当に食べることを楽しんでいます。
この粤菜ですが、シュウマイや蒸し餃子など、日本でよく食されているものに加えて海鮮も多く、日本人にもなじみやすい味付けです。
豆知識:中国には食在广州[shí zài guǎng zhōu ]という言葉があります。
「食は広州にあり」という意味で、中国の中でも飲食に関しては皆広州に一目置いているということです。
(広州は広東省の省都)その理由の一つとして食材の豊富さがあります。
地上爬的——除了桌椅,背脊向天的都可以吃。 天上飞的——除了飞机,只要能飞的也可以吃。
という言葉があります。
訳すと、
「地に足のついているものは椅子と机以外何でも食べる、飛んでいるものは飛行機以外何でも食べる」
と言う意味です。
食に対してあまりにも熱心に研究するあまり何でも食材としてしまうということですね。
四川料理
これも有名ですね。
中国語では 四川菜[chuān cài] とも 川菜[chuān cài] とも言ったりします。
略語を使いこなせている方が言語が堪能というイメージがありますのでネイティブの会話では川菜[chuān cài] と言ってみてもいいかもしれませんね。
川菜はとにかく辛いです。そして唐辛子の色で赤くなっているものが多いです。
火鍋、麻婆豆腐、タンタンメン、バンバンジーなど日本で知られている料理はここからきています。
豆知識:日本の中華料理と中国国内の料理の味付けはかなり異なります。
特に四川料理の場合、花椒[huā jiāo] という調味料を入れるのですが、日本ではあまり使用されておらず、日本の中華料理屋さんでもほとんど使用されていません。
この 花椒(ホアジャオ)ですが、口に入れるとしびれるような辛さを感じます。
この辛さは唐辛子の辛さとは異なります。
花椒の辛さについては後ほど解説します。
四川の独特の味付けは日本ではなかなか味わえないものですから機会があればぜひ現地に行って味わってみてくださいね~。
四川料理を注文するときには辛さの程度を調整してもらうことができます。
一般的には
辣[là]=辛い
微辣[wēi là]=ちょっとだけ辛い
不辣[bú là]=辛くない
この3つに分けられます。もし「私は全然辛いの平気だよ!」という強者の方であればこのように言えます。
超辣[chāo là]
意味は読んで字のごとくです。“超”は“ものすごく”という意味です。
この“超”ですが日本語と同じでビジネスなどのフォーマルな状況ではほとんど使用されません。
若者が喜んで用いる表現ですね。
もちろん日常会話レベルでは問題ありません。
日本の中華料理屋のメニューとの違い
中国国内では日本の中華料理屋さんにあるようなメニューがなかったりします。
例を挙げると
天津飯
中華丼
エビマヨ
冷やし中華
これらのメニューは日本国内で日本人の好みに合うように考案された料理なので、中国にはありません。
豆知識:中国には丼物はありません。丼物というのは日本独自の文化なんですね。
さて、中国の代表的な広東料理と四川料理について取り上げましたが、中国は広く、他にも沢山の特色があります。
八大菜系[bā dà cài xì] (八大料理)と言って地方料理を八つに区別していたりします。
ここではすべての解説はできないので是非ゆっくりと理解を深めていってください。
言語と文化は切っても切れない関係にあります。
中国の文化に関する理解が深まれば深まるほど中国語の勉強にも有利になりますよ。
調理法に関する中国語
調理法に関する中国語ですが、頻繁に使用するものを紹介します。
中国の料理の中で最も頻繁に用いられる調理法はこれでしょう。
炒める=炒[chǎo]
調理人が大火の上で大きなフライパンを揺らしながら食材を宙に放り上げる姿を容易に想像できますね!!
“炒”は動詞ですが、野菜などの食材を炒めると言いたいときは炒菜[chǎo cài]ということができます。
炒めるに次いで多いのが↓
揚げる=炸[zhá]
こちらも人気があります。
中国では骨付きの鶏肉を揚げて食べることが多いです。
フライドチキンに近いですね。
油で揚げると言いたいときは油炸[yóu zhá] といいます。
ただ、中国料理には日本の天ぷらやコロッケといった揚げ物はありません。
これらも日本独特の物なんですね。
煮る=煮[zhǔ]
蒸す=蒸[zhēng]
煮ると蒸すは読み方が違うだけで漢字は同じです。
日本人にとっては覚えやすいと思います。
これらの動詞は食べることと関係のあるものなので覚えておくといいですね。
味についての表現
中国の美味しい物を食べたらやはり中国語でコメントしたいですよね。
ということで味についての中国語の表現を紹介します。
塩辛い=咸[xián]
甘い=甜[tián]
辛い=辣[là]
苦い=苦[kǔ]
これらの形容詞も日常会話でよく使用しますのでよかったらここで覚えていってください。
そして、ここで忘れてはいけないのが先ほど四川料理のところで紹介した独特の味についてです。
四川地方でよく使用される花椒[huā jiāo] ですが、これは山椒の仲間で、食べるとしびれるような辛さを感じます。
この辛さを中国語ではこのように表現します。
麻[má]
これは私たちが日常的に味わっている唐辛子の辛さ“辣[là] ”とは全く異なります。
日本語でも辛いと言っても唐辛子の辛さとワサビの辛さでは異なりますよね。
同じように唐辛子の“辣”と花椒“麻”の辛さは味も違えば表現の仕方も異なります。
他にも
麻辣汤(マーラーのスープ)
麻辣香锅(マーラーの鍋)
麻辣豆腐(マーボー豆腐)
麻辣花生(マーラーピーナッツ)
など、唐辛子と花椒を用いた料理、麻辣菜[má là cài ] は数多くあり、数え上げたらきりがありません。
ここでは中国独特の味付け“麻”を覚えておきましょう。
ここで少し余談!
語学学習で皆さんがまず悩むところは「どうやって勉強したらいいんだろう。。」という悩みだと思います。下記記事では、少し変わった中国語の勉強方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
匂いとごちそうになったときの感謝について
美味しいものは匂いも良いですね。
先に美味しい匂いを嗅いでしまうと最後、食欲を抑えられなくなります。
何とも言えない良い匂い、かぐわしい香りのことを中国語ではこのように言います。
香[xiāng]
漢字を見ると一目瞭然ですね。
この言葉の使いどころですが、例えば中国人の友人の家に招待されて食事をすることになり、机の上に手作りの料理が並んでいて良い匂いがします。
そんな時には
很香[hěn xiāng]
ということができます。
このように相手が作ってくださった料理を食べる前にリスペクトすることができます。
食べ終わったら是非「美味しい」と言ってあげたいですよね。
そんな時には
很好吃[hěn hǎo chī]
と言ってあげましょう。
また、食べているときに「これ私好きだな~」と思ったら是非その場で言ってあげて下さい。
我很喜欢[wǒ hěn xǐ huān]
喜欢は好きという意味です。
很はとてもという意味です。
このようにはっきりと表現してあげると中国の方はとても喜んでくれます。
中国の方はよく友人を招いて食事します。
もし招待されたら断らずに応じてみましょう。
そして、しっかりと感謝の表現をしましょう。言わなくてもわかってもらえるとは思わないでください。
中国語は意思をはっきり伝える言語です。
食べ終わったら最後のお礼として
谢谢你的款待[xiè xie nǐ de kuǎn dài]
中国では一緒に食事をして初めて友達になるという文化があります。
もし中国の友達ができたなら一緒に食事をする機会を大切にしましょう。
そして、相手の方の出身地や食文化について理解してみてください。
きっと良い友情を築けるでしょう。
ここでまた少し余談!
下記記事では中国語の動詞の使い方についてご紹介しています!必ず皆さんの語学学習に役立つと思うので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
最後に
今回は食の観点から中国語を紹介してみました。
いかがだったでしょうか?
食べ物のことをイメージしたのでお腹がすいてきてしまったかもしれませんね(笑)。
言語と食は切っても切れない関係にあります。
中国の食文化を理解するだけで中国語への理解がグッと深まります。
中国語を勉強する時には是非食の観点からも取り組んでみてくださいね!!