英語には、似ている言葉や似ているスペルの単語が、たくさん存在します。
日本語でも、あるように英語にも類義語が存在するのです。
今回は試験に出やすい類義語から、スペルが似ている・意味が似ているなどで分けてご紹介していきますので、英語の勉強をする際に活用してみて下さいね!
- 英語はなぜ、類義語が多いの?
- 辞書ではなく、シソーラスを活用してみよう!
- 使い分けのコツは、ニュアンスの違いを知ること!
- よく出る要注意の英単語と類義語とは?
- 他にもある!1つの意味で沢山の英単語!
- まとめ
英語はなぜ、類義語が多いの?
英語には、数多くの類義語が存在しています。
微妙なニュアンスの違いで、相手に伝わる意図や意味がガラリと変わってしまうことがあるので使い分けに注意が必要です!
正しい言葉の選択をすれば、相手には自分が言いたい意図や意志が伝わるのですが・・
間違った言葉の選択をすれば、英会話自体が成立しないなんてことも。
使い分けをマスターするには、ズバリ英文をたくさん読むこと!
と言い切りたいのですが、それだけではマスターできません。
要注意である単語をあらかじめきちんと勉強し、知っておくことも大切です。
更には、複数の異なる系統の言語(ドイツ語・フランス語・ギリシャ語)から、似たような意味の言葉をそれぞれから取り入れてしまったことから、類義語が増えてしまったと言われています。
辞書ではなく、シソーラスを活用してみよう!
ここで、初めて聞く単語が出てきたかもしれません。
シソーラス ってご存知でしょうか?
類義語を調べるときに名前が出てくるのがシソーラスという言葉なのです。
シソーラス = 類語辞典
のことなのですが、普通の辞書を引くのと何が違うのかご説明しますね!
シソーラスには、1つの英単語に対して数多くの類義語が載っているので同義語や類義語がすぐに分かる辞書になっています。
なぜ、このシソーラスが役に立つかというと・・・
単語を調べる際に使う、辞典には単語の意味や熟語などが載っていますよね。
英単語が分からない場合はおススメなのですが、英語の文章を書くときに類語辞典を使うととっても役に立つのです。
あなたが英語の文章(少し長め)を書くときに、何度も同じ単語を繰り返してしまうことはないですか?
例えば・・ I think~ という単語。
これは、会話をする時にも何度も使いがちな単語ですよね。
Think 以外にも、Guess・Suppose・Believe・reckon などがあるのですが、これを通常の和訳辞典で調べても出てこないことがほとんど。
今は、インターネットのサイトなどで簡単に探すことができますが正確な事を知ろうと思うのであれば、シソーラスを使うことをおススメしますよ!
サイトの中には、必ずしも正しいことが書かれているとは限りません。
一方で、紙の辞典ならば信用性は抜群に高いですよね。なので、重くても辞典を使いましょう。
先ほど挙げた、Thinkという1つの単語に対し、同じような意味を持つ類義語を類語辞典では簡単に見つけ出すことができるのです。
そうすれば、同じ単語ばかり使う必要はないですよね!
ここで少し余談!
日本語のオノマトペを英語でどう表現するかご存知ですか?今回は、そんなオノマトペを紹介している記事を載せておきます!
気になる方はぜひチェックしてみてください!
使い分けのコツは、ニュアンスの違いを知ること!
ここからは、よく間違える・よく使い分けに混乱するような単語をご紹介するとともに使い分けのコツを紹介していきます!
ずばり、使い分けのコツは “ニュアンスの違いを知る” ということです。
言葉には、ニュアンスの違いによって使う言葉が変わってくることがあります。
日本語で例えるとすれば、【1人】と【独り】。
この数字の場合と漢字の場合は、どういうニュアンスの違いなのでしょう?
数字の1人よりも漢字の場合は、どこか寂しげなニュアンスがくみ取れないでしょうか。
こういったように、文字のバックグラウンドに事情や背景が浮かんでくる言葉をチョイスすることで、相手に自分の伝えたいことを伝えることができますよね。
こういったニュアンスの違いが英語にもあり、伝えたい・含ませたいニュアンスを伝えてくれる単語を選ぶことで、使い分けることが自然とできるようになってきます。
英語の学習指導や、翻訳者さんが翻訳する時にはこういったスピーカーのニュアンスをくみ取るために幾つもの類語を把握しているということです。
さらには、受験の時にも英語の類語というのは問題にされやすいです。
日本語にすら沢山の類語がある中、英語での類語の把握というのは非常に膨大な量になります。
しかし、会話の流れや複数の類語を知っておくことでより1歩進んだ英会話ができるようになります!
しかし、言葉で言われてもなかなか難しいですよね。
そこでよくあるニュアンスの違いで使い分ける英単語をご紹介していきますのでコツを掴めるように練習してみましょう!
よく出る要注意の英単語と類義語とは?
試験でよく出る英単語や、みなさんが知っているであろう英単語には類義語がいくつか存在する場合があります。
ここでは、同じ意味を持つ英単語を並べ例文やニュアンスの説明も添えますので是非参考にしてみてください。
理解する
understand、comprehend、grasp
『理解する(した)』と、会話や文章で使う時は” understand “を使う事が多いのでは?
しかし、『理解する』という意味だけで見ると、他に2つの英単語が辞書には載っているのです。
understand:
最も使われる英単語であり、最も一般的な言葉。言葉の意味や、発言を理解するときなどに使うことが多いです。
comprehend:
「理解する」過程や努力に重点を置く場合に使う。Understandよりはフォーマルな言葉だが、傾向としてはネガティブなニュアンスを伝えるときに使うことが多いようです。
grasp:
「つかむ」が元々の意味である。事実や考え、やり方などを説明したい時に使う。 「ぎゅっと掴む」という意味があるので、”掴む”というところから「理解する」と伝える事ができるようになった単語です。
※日本語の「把握する」という言葉も、掴むという意味合いから来ていますよ!
気づく
notice、realize、recognize
『気づく』という単語も、類語が複数ある単語ですので試験でもよく取り上げられます。
noticeをよく使うことが多いかもしれませんが、これとは別に2つの単語が存在します!
notice:
この気づくは、「五感」で感じ、気づくという意味合いで使います。「五感」とは、見る・聞く・触る・匂うなどですね!
realize:
頭の中で一度考えて、気づくという意味合いで使います。ある事実などに対して、自分の頭で一度考えてから理解し、気づく時に使われます
recognize:
過去に見た・知ったなど、見覚えがあって気づくという意味合いで使います。以前に出会った、知った、見た、などの経験に基づいて気づく時に使います。
種類
kind、sort、type
種類と使いたい英単語も、3つ挙げられることができます。
この3つの単語もよく英文の中で使われることの多い単語なので覚えておきましょう!
この『種類』に関していうと、どれでも置き換えができるというのがポイント!他の単語と違い、どれでも意味合いはそれほど差し支えなく同じという事です。
しかし、微妙なニュアンスの違いがありますのでそのポイントだけ覚えていると良いでしょう。
type:
数ある中の種類や、細かい分類を正しくに示したい場合に使われることが多いです。
sort:
性格や性質を表すときに。雰囲気や
kind :
2つの言葉の中間を表すときに。
sortとkindに関しては、とても微妙なニュアンスの違いなのでより具体的に伝えたい場合に使えばいいので、英語を始めたばかりの方はどちらを使ってもさほど違いは無いのでどちらを使ってもOKです!
他にもある!1つの意味で沢山の英単語!
日本語の意味1つに対し、様々な英単語がある英語。
これも、使い分けが大事になってきますよね。
参考までに、1つの日本語の意味に対して複数ある英単語を紹介してみますね!
好き
like, love, prefer, adore, fond, care for
修正する
correct, alter, modify, revise, amend
使う
use, utilize, make use of, try out, share, employ
学習する
earn, study, acquire, master, work, memorize, review
考える
think, consider, deliberate, reflect, contemplate, ponder, regard, view
与える
give, award, present, confer, contribute, reward
選ぶ
select, choose, elect, take, pick
知らせる
inform, notify, warn, announce, advise
笑う
inform, notify, warn, announce, advise
食べる
eat, have, consume, devour, savor, munch
作る
make, create, produce, manufacture, assemble, build, construct, erect, invent, develop
見る
look, watch, see, view, observe, glance, peek, peep, glimpse, stare, gaze, peer, squint, scrutinize, glare, scowl
これだけ見ても、1つの意味に対して多くの意味がありますね!
どれを使うのが適切なのかという疑問に対しては、類語辞典を有効活用して
“自分の伝えたい内容に一番近い”
単語を選ぶことがポイントです。
しかし、そこまで分からない!となる場合は最もポピュラーな単語を選択することをおススメします!
またまた少し余談!
英語で言ってはいけない表現があるのをご存知ですか?今回はそんな英語のNGフレーズご紹介している記事を載せておきます!
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
日本語の使い分けも大変ですが、英語の単語使い分けもかなりレベルが高いかもしれません。
しかし、よくつかう単語に対しては応用として覚えておくとスピーキング・ライティング力がグンと上がりますよ!
語彙力を増やすことにはなるので、同じ言葉ばかりを使うなーと思い始めたら類語辞典をそっと開いてみる、またはネットででも類語を探してみてくださいね!
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。