シズル感の意味や使い方って?語源や英語表現をご紹介!

sizzle

こんにちは!

今回は知っているようで意外と知らない表現 「シズル感」 についてご紹介していきます!

「これはシズル感があって素敵なCMだなー」

「料理の広告にはシズル感が欠かせないよね」

CMや広告業界に携わったことのある人、料理を仕事として扱っている人には馴染みのある言葉ではないでしょうか。

しかし、その語源を聞かれて正確に答えられますか?

そこで今回はそんな「シズル感」について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

シズル感とは?

そもそも皆さんは「シズル感」というものが何なのかをご存知ですか?

辞書で調べたところ、以下のように出てきました。

シズル(sizzle)とは、英語の擬音語で肉を焼く時の「ジュージュー」など。広告やデザインの世界では、見た目や音から人の感覚を刺激するようなものを指す。

具体的にどんなこと?と疑問に思った方に、一つ例を出します。

例えばあなたがビールのCMを見たとします。

・A社のCMは、見たこともないタレントの方が少し水滴のついた、いかにも「さっきまで冷蔵庫で冷やしてました!」というグラスを手にして、ビールが旨くなる黄金比である「7:3」の泡を完璧にクリアしたビールを飲んでいます。

・B社は新しいビールの飲み方の提案として、ワイングラスにビールを注ぎ、泡が全然ない状態のビールをCMに起用。しかしCMに出ているのは有名な俳優さんです。(自分の大好きな俳優・女優さんをイメージしてください)

・C社は盛り上がる居酒屋の雰囲気に重きを置き、勢いよく注がれるビールを見せてくれますが、注がれたビールは泡ばかり。しかし、その雰囲気から「いいなー・・・ちょっと私も飲みたくなってきたなー・・・。」なんて思わせるような内容です。

想像していただけましたか?

A社は有名なタレントを起用せず、第一印象は「この人誰・・・?」って感じのCMですが、私なら断然、A社のビールを買うと思います。

いくら有名な俳優さんや女優さんを起用しても、泡のないビールは美味しくなさそうですし、泡だらけのビールはよくありがちなハプニングとは言え、 「美味しそう!」 と思わせるにはイマイチですよね。

そこで、多くの企業がいかに購買意欲を高められるかを求め、多くの人に 「これは美味しそうだ!」
「これを買いたい!」
と思ってもらえるようにCMや広告を作ります。

また、食事をするシーンでは テーブルコーディネート が欠かせません。

和食で主食や主菜の位置がバラバラだと、いくら美味しそうでもイマイチな出来上がりになってしまいます。

そこで、料理撮影の際にフードコーディネーターによるコーディネートを行うことも珍しくありません。

また広告業界では、この言葉は

「買いたい」

と思わせることがポイントのため、必ずしも食べ物だけに使うとは限りません。

綺麗に磨かれたピカピカのスマホと指紋がついていて少し曇っているスマホだったら、ピカピカのスマホがいいに決まっていますよね。

消費者が買いたいと思うようなCMや写真という意味では、かなり広い範囲使えるような表現です。

シズル感を英語で

さて、業界用語の「シズル感」とは何かが分かったところで、今度は本題の英語について見ていきましょう!

シズル感の「シズル」は英語で、「sizzle」と書きます。

意味をケンブリッジの辞書で調べて見たところ、以下のように出てきました。

動詞:to make the sound of food frying

名詞:the sound of food frying

業界用語である「シズル感」は食べ物に限ったことでは無いと言いましたが、語源である英語の方は主に食べ物、特に焼いている時の音を表すんですね。

例文を色々と見ましたが、どれも 「The sausages are sizzling in the pan.」 のように、ソーセージがジュージュー焼かれているという文章が紹介されていたので、英語の「sizzle」の使い方は食べ物に対するもののようですね。

シズル感を使った会話例を見てみよう

続いては、先ほどの「sizzle」を使った例文を見ていきましょう!

動詞のsizzleを使った例文

・Why don’t you start sizzling those bacon for breakfast?

(朝食のためのベーコンを焼き始めたら?)

・I like the sound of sizzling sausages.

(私はソーセージのジュージュー焼かれる音が好きなんだ。)

名詞のsizzleを使った例文

・I could hear the sizzle from the frying pan.

(フライパンからジュージューと音が聞こえた。)

・The sizzle of the bacon in this commercial is really nice.

(このCMのベーコンのジュージューという音が本当に良いんだ。)

いかがですか?

業界用語である「シズル感」は食べ物に限ったことではない為、試しにGoogle翻訳 「The sizzle of the bacon in this commercial is really nice.」 という文章を「車」に置き換えて訳してみました。

・The sizzle of the car in this commercial is really nice.

Google翻訳が出した訳は、 「このコマーシャルの車の焼けるような音は本当に素晴らしいです。」 でした。

やはり車のような物には使えないようですね。

なお、sizzle自動詞なので、 I sizzled for a while. のように目的語を取らなくても問題ありません。

もし炒めるという英語の「stir-fry」を忘れてしまっても、ジュージュー焼かれていたことを想像させるには「sizzle」で十分伝わります。

「stir-fry」は野菜炒めのようにかき回しながら短時間で炒めることを指すので、厳密に言うと少し印象は違ってきますが、すでにカタカナ英語として印象に残っている単語の方が覚えやすいですよね。

また、逆に「stir-fry」と一緒に微妙な違いをセットで覚えることで、微妙なニュアンスを使い分けることができるようになります。

ぜひ使ってみてください!


英語の「語源」も一緒に理解していくと、より頭に残りやすく、楽しく英語が勉強できます!ぜひ下記記事をご覧ください♪♪

nativecamp.net


味に関する様々な表現を覚えよう!

最後に味に関する様々な表現を紹介していきたいと思います。

甘味

sweet

(よく使う甘味を表す表現。)

sugary

(砂糖がたくさん使われているような甘さ。)

syrupy

(甘ったるくシロップのような食べ物に対して。)

<例文>

This cake was sugary. I prefer less sweet.

(このケーキは甘かった。私は甘くないほうが好きです。)

塩味

salty

(一般的に使われる、塩を感じるしょっぱさの表現)

briny

(塩辛いときに使う表現、海水が塩辛いと言うときはこの形容詞を主に使う。)

brackish

(slatyよりもしょっぱさに嫌な感じがある。)

<例文>

I put too much salt into the soup. It's brackish!!

(スープに塩を入れすぎた。これは《塩辛すぎて》不味いよ!!)

酸味

sour

(一般的に使われる酸味に対する表現。)

vinegary

(vinegar、つまりお酢がよく効いた味。)

tart

(レモンなどの酸っぱさ。名詞だと「トルテ」「タルト」など、みなさんお馴染みのお菓子を表す。)

acidic

(熟していないフルーツの酸っぱさ、不味ささえ感じる味。)

<例文>

I like this vinegary sweet-and-sour pork in this restaurant.

(私はこのレストランの酢の効いた酢豚が好きなんです。)

苦味

bitter

(sweetの逆の表現。一般的な苦味に対して使う。)

bittersweet

(bitterよりも甘味があり、ほろ苦い感じ。)

<例文>

This chocolate is bittersweet.

(このチョコはほろ苦い味です。)

辛味

hot

(一般的な辛味に関して言う。ただし、「I'm hot」と言うとセクシーな人だと言っていることになるので注意。)

spicy

(スパイスが使われている料理についてはhotよりもspicyを使う。)

peppery

(pepperと言う単語からもわかるように、胡椒が効いている時の表現。)

biting

(こちらは辛味とはちょっと言い難いですが、わさびの辛さやマスタードのツンとするような刺激に対して使う。)

fiery・burnt

(火(fire)・燃える(burn)と言う単語からも想像がつくかもしれませんが、どちらも「舌が焼けるような」というような表現。)

<例文>

This fried chicken is so spicy! I feel fiery.

(このフライドチキンすごくスパイシー!舌が燃える感じがするわ。)

その他

savoury

(風味があり適度にピリッとするような料理に使える表現。ジャーキーなどのピリ辛さ・スパイスの風味が効いた塩味などに対して言うことがある。)

mild

(マイルドな柔らかい味。)

mellow

(熟したリンゴなどのフルーツが出す甘い感じ。)

greasy

(脂っこい食べ物に対して。)

oily

(油を使って料理して、たくさん油が浮いているような料理に対して。)

<例文>

There are a lot of oily foods in the Philippines.

(フィリピンには油っこい食べ物がたくさんあります。)


「この言葉よく聞くけど、どうやって使うんだろう??」という言葉は沢山ありますよね?下記記事では「リプライ」という言葉の使い方についてご紹介しています♪♪

nativecamp.net


まとめ

いかがでしたか?

最後の文章は、ネイティブキャンプのフィリピン人講師が言っていたことを載せてみました。

講師とはフィリピンの料理についてよく話すのですが、その中で 「Ginaling(ギナリン)」
「Sisig(シシグ)」
などの伝統料理を教えてもらいました。

早速Googleで画像を検索すると、すごく美味しそうな料理たちが!!

しかし、「Ginaling」が盛られている皿をよく見ると「オレンジ色の液体」が・・・。

恐る恐る講師に詳細を聞くと、その液体の正体は 「Oil(油)」 だったのです。

そこで登場したセリフが先ほどの 「There are a lot of oily foods in the Philippines.」 です。納得ですね。

みなさんも世界中の講師と料理について話をしたい!

そう思っていませんか?

今回のテーマは 「シズル感」 でしたが、料理の話は世界共通。むしろ異文化交流をするのにもってこいのテーマです。

食事をしない人はいませんもんね!

もし、みなさんの周りに英語を話せる人がいない、もしくは 「もっと色々な国のことを知りたい。」
「旅行に行く時間はないけど、日本にいても様々な国の人と話したい」
と言う方がいましたら、ぜひネイティブキャンプを勧めてみてください。

最初はドキドキするかもしれませんが、それは講師も同じ!

講師も 「どんな人が来るのかな?」
「どんな話をしようかな?」
とワクワク・ドキドキしていると聞きました。

きっと「あなたの国の食文化について興味があるんだ」と話を切り出せば、盛り上がれること間違いなしですよ!