海外の水って安全なの?海外の水事情を知っておこう。

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海外に行く際、水について考えたことはあるでしょうか?

水というのは、私たちが生きる上で必要不可欠な物ですよね。

そんな水について、海外の水事情をご存知でしょうか?

訪れる際に、調べておきたい1つですので是非とも知っておきましょう。

海外の水事情って?

日本では水道水は普通に蛇口から飲めるほど綺麗でどこに行っても水はありますよね。

世界的にも、水はどこにでも共有されているものだと思っていませんか?
日本以外の国を見てみると、水事情は非常に深刻な問題を抱えています。

こうして私たちが何気なく蛇口をひねって出てくる水は、どこにでもあるものではありません。

蛇口から出る水もきれいですし、どこのコンビニにいってもミネラルウォーターは手に入りますよね。

ミネラルウォーターは、日本各地でとれる天然水なので日本は水が豊富に採れる国です。

しかし、海外では水に細菌類が入っていて人体に害を及ぼす感染症の影響のあるため、高価な海外産のミネラルウォーターを買う必要があります。

日本のように、国産ミネラルウォーターがどこにでもある国というのは非常に珍しいのです。

日本はとても恵まれている国だと覚えておきましょう。

世界で水道水がそのまま飲める国って?

まずは、日本のように水道水が飲める国をご紹介していきます。

約190か国ある世界中で、水道水がそのまま飲める国がどれだけ少ないかを実感してみましょう。

参考元:米疾病気管理予防センター

アジア諸国で飲めるとされている国

・イスラエル
・韓国
・シンガポール
・日本
・ブルネイ
・香港

アジア圏でもこれだけの国しか、安全に飲めるとされていないのです。

アジアと呼ばれる国は、約52か国ほどと言われている中でこの数しか安全に水道水を飲める国が無いというのです。驚きですよね。

アフリカには、どの国も安全に水道水を飲める国はないとされています。

オセアニアで飲めるとされている国

・オーストラリア
・ニュージーランド

この両国も、水道水を飲んでも害はないと言われている国です。

特に、オーストラリアはミネラルウォーターがとても高い。

筆者もオーストラリアに留学していた際は、普通に水道水を飲んでいましたが腹痛などは一切ありませんでした。

ただし、胃腸が弱いなどある場合は煮沸して冷やした水かミネラルウォーターが良いのかもしれませんが、そこまでにおいや味が気になることは無かったです。

オーストラリアのミネラルウォーター高いというのは、オーストラリア自体が水不足な事もあり割高になっているという背景もあります。

北アメリカで飲めるとされている国

・アメリカ合衆国
・カナダ
・グリーンランド

もしかしたら、アメリカでも飲まない方が良いと雑誌や口コミであるかもしれませんが、研究機関によれば、嘔吐や下痢を起こすような細菌は含まれていないとされています。

しかし、アメリカも地域によっては干ばつがひどい場所もあるのでミネラルウォーターが高い地域が多いようです。

南アメリカでは、飲める国は無いと言われています。

ただし、これは観光や旅行者や海外の人向けで現地の人は飲んでいる方も多いそう。

免疫が出来ていないので気軽には飲めないという事でしょう。

ヨーロッパで飲めるとされている国

・アイスランド
・アイルランド
・アンドラ
・イギリス
・イタリア
・オーストリア
・オランダ
・ギリシア
・サンマリノ
・スイス
・スウェーデン
・スペイン
・スロベニア
・チェコ
・デンマーク
・ドイツ
・ノルウェー
・バチカン市国
・フィンランド
・フランス
・ベルギー
・ポーランド
・ポルトガル
・マルタ
・モナコ
・リヒテンシュタイン公国
・ルクセンブルグ

ヨーロッパは、水道水の整備が徹底されており基準も厳しいものとされています。

他のエリアよりも、飲める国は数多くありますね。

しかし、ヨーロッパに限らず海外は硬度が高い硬水が多いので日本人からしたら飲みにくい国もあるかもしれません。

そういった面を考えると、多少高くてもミネラルウォーターを買う方が良いかもしれません。


水以外にも留学に必要なものはたくさんあります!こちらのブログで確認して見ましょう。

nativecamp.net


どうして水道水が飲めるの?

水道水が飲める国をご紹介しましたが、なぜ水道水が安全で飲めるのでしょうか?

それは、水質検査がとても厳しいのですがそれをクリアしているからです。

大腸菌検査などの、細菌類が混入していないかなど厳しい検査項目が指定されています。

その検査項目をクリアし、上下水道がきちんと整備されているのかなど細かく調査され合格して初めて、一定の水の供給が出来るのです。

日本でも、水の処理には塩素を利用していますので地域によっては塩素のにおいがきついところもあるかと思います。

しかし、これはきちんと処理をしている証拠。

他の国では、それすらできず汚染された水を飲むしかない地域も存在するのです。

水道水が飲める国では、厳しい検査をクリアしインフラ整備を完備し水源が豊かであることが条件ともいえるのではないでしょうか。

しかし水道水が飲める国で共通している事としては、いくらインフラ整備をしていても劣化や老朽化によりサビが混じったり定期的な清掃や処理をしないことには、病原菌や病原体を運ぶ水となってしまう事です。

少しでも、異臭や変な味がした際は水道局へ確認しましょう。

もしかするとそれは汚染された水の可能性があります。

旅行や留学で訪れた場合は、ミネラルウォーターを購入する・ろ過装置を付けるなどで対応して飲む方が良いかもしれません。

水道水が飲めない国ってどういう国?

今までは、飲める国をご紹介してきました。

数えられる程の国しか、水道水を安全に飲むことが出来ないという事が理解できたのではないでしょうか?

そう。つまりは、水道水を飲める=先進国という事です。

逆に言えば、水道水を飲めない=発展途上国や途上国という事なのです。

一概に全てとは言い切れませんが、これからご紹介していく国々はそういった国がほとんどです。

環境が汚染されて、細菌が多くいるような水を使わざるを得ない人々がたくさん生活しているのです。

そういった背景を知れば、普段から水を無駄遣い出来ないですよね。

どんなに汚くても、この水を飲むしかない・・・

日本ユニセフ協会より

このフレーズに隠されている真意は何でしょうか?

世界には10歳も満たない子供たちが汚い水を飲むしかない状況に立たされており、学校も行けず、片道8時間掛けて家族のために水を汲みに・運びに行くのです。

水汲みは子供たちの仕事とされ、貧しい人々はミネラルウォーターを買うわけにもいかず、子供たちが組んできた汚れた水を飲む・使うことで生活している人たちがまだ世界に数億人いるのです。

そういった国々は、アフリカ諸国に集中していると言われています。

日本の裏側で、これだけの先進国の裏側で、こうした10歳にも満たない子供たちが人間には欠かせない水で命を、未来を奪われて行ってるのです。

なぜ、飲める国と飲めない国が存在するの?

前項で、少し重い話をしました。

では、なぜそういった差が生まれているのでしょうか?
それは様々な国の事情があるからです。

先ほどあげたアフリカ諸国ですが、インフラ整備が整っていないため、綺麗な水が手元に届かないという事が理由に挙げられます。

そもそも、インフラ整備には莫大なお金がかかりますよね。

日本は島国で水に囲まれ、活火山を保持している国です。

雨が山々のおかげでろ過され、天然ミネラルウォーターを作り出してくれている、いわば自然の結晶です。

アフリカ諸国は、日本と気候が全く違い雨は降らなくて干ばつしていたり面積が日本と比べられないほど広大です。

その面積をインフラ整備しようとすれば、莫大な金額が掛かってきます。

政府も費用を賄うことが出来ず、こうした国際機構に頼っているという事情も理由の一つです。

更には、水源がなく、川が干上がってしまうほどの乾燥地帯であることも理由に挙げられており、井戸を作るために穴を掘るというインフラ整備もお金がかかるという事です。

ペットボトルのミネラルウォーターを売るほうが、インフラ整備よりもコストが低いという事もあり、そもそものインフラ整備を行わないという事情も重なっているようです。

海外と日本、ミネラルウォーターの値段の差は?

海外と日本では、ミネラルウォーターの値段に大きな差はあるのでしょうか?

日本だと、スーパーでは安ければ約100円ほどで購入できますよね。
自販機でも、安いと90円~120円ほど。

海外では、水不足に悩まされている国ほどミネラルウォーターの値段は高い傾向にあります。

日本とは気候が違い、干ばつの問題などで川や池が干上がったりしてしまうような地域では、ミネラルウォーターは欠かせないですが、輸入に頼ったり少ない水源から採取しているという事情もあってか割高です。

しかし、インドのような暑い地域でも約30円前後で手に入る地域もありますので、暑い地域が全て割高という訳ではありません。

旅行や留学など訪れる際、水で体調を崩さないように、事前に水事情もしっかり調べていきましょう。 

まとめ

日ごろ、何も気にせず飲んでいる・使っている水ですが、世界では様々な事情が存在しています。

ミネラルウォーターを気軽に手に入れられる国でも、悪質な商売でミネラルウォーターを販売しているというような事も報告されています。

なので、購入する際も気を付けなくてはいけない場面も出てきます。

訪れる国それぞれの水事情は、調べておくべき項目であることは間違いないのできちんと下調べしておきましょう。