海外で留学をする際にホームステイという方法を選択される方が多いかと思います。
ホームステイが好まれている理由としましては、「安心感がある」ということが一番大きいのではないでしょうか。やはり初めての海外での生活となると一人だと不安になります。
かと言って日本人とシェアハウスで一緒に住むというのはせっかく留学に来たのにもったい。
そこで安心感もあり、英語を話す環境がたくさんあるホームステイが人気になるということも頷けます。
ただ、みんながみんな快適なホームステイ生活をできるわけではありません。
そこには様々なトラブルがあります。そこで今回はホームステイをするにあたって起こりうるトラブルとその回避方法をお教えいたします。
ホームステイって何?
ホームステイは、留学生などが、その国の一般家庭と共に衣食住をともにし、生活体験をすることです。
または、その制度のことを指します。留学生を受け入れてくれる家庭のことをホスト、その家族をホストファミリーと呼びます。
ホストファミリーはどんな人がやっているの?
・他の文化に興味がある家族。
・留学生に自分の国についてもっと知ってもらいたいと考えている家族。
・ボランティア活動に興味がある家族。
上記のように、基本的にホストファミリーになる家族は他国の文化、価値観に興味がありボランティア心がある傾向があります。
でも、それはそうですよね、全くの赤の他人を自分の家に招くわけですからボランティア心がないとホストファミリーにはなれませんね。
そういうわけで、基本的にホストファミリーは優しいと考えていただければいいと思います。
ホームステイの一日
ホームステイをする場合の基本的な1日の流れを平日と休日に分けて紹介させていただきます。
7:00 起床
7:00~ 朝食
(ホストファミリーが用意してくれる)
8:00~ 通学時間
9:00~ 留学先の学校で授業開始
13:00~ 留学先の学校で昼食
(自分のお金を使って好きなものを食べる)
16:00 授業終了
16:00~ 留学生たちと交流
(ご飯を食べたり、ショッピングなど)
19:00~ 夕食
(ホストファミリーが用意してくれる)
21:00~ 学校の宿題
ホストファミリーと過ごす
24:00 就寝
9:00 起床
9:00~ 朝食
(ホストファミリーが用意してくれる)
10:00~ 自由時間
(ホストファミリーとどこかへ行ったり、自分一人で街へ繰り出したり、宿題をしたりなど)
13:00~ 昼食
(自分のお金を使って好きなものを食べる)
14:00~ 自由時間
(ホストファミリーとどこかへ行ったり、自分一人で街へ繰り出したり、宿題をしたりなど)
18:00~ 夕食
(ホストファミリーが用意してくれる)
21:00~ 学校の宿題
ホストファミリーと過ごす
24:00 就寝
もちろん、留学学校のルールなどがいろいろありますので、一概には言えませんが私が聞いた話をまとめると、上記の流れが一般的だと言えます。
まず、ホストファミリーが提供してくれるご飯は1日2食までです。
(基本は朝食と夕食)
昼食は学校に行っているので、自分でやりくりをする必要があります。
留学学校では基本的に宿題が出ます、また定期的にテストもありますので、学校から家に帰ってきたら、その勉強をしないといけません。
でも、日本だったら「これ全然分からない、どうしよう」となっていましたが、ここはアメリカ、ネイティブスピーカーたちの集まり。
分からないことはその場ですぐに聞いてその場で即解決できます。
休日も平日とそこまで違いはありません。
ホストファミリーが提供してくれるご飯は1日2食までです。
ただ、ホストファミリーに時間があるときは、どこかへ連れて行ってくれることがあります。
そのときは特別に昼食も外で一緒に食べることができます。
(これに関しては完全にホストファミリーのボランティア)
ホストファミリーが忙しく、一緒に外へ行くことができないときは、家で勉強をするか外に出かけるかのどちらかになります。
私は家で勉強なんて日本でもできる!という考えを持っていたので、休日は毎週街へ繰り出していました。
ホームステイをお勧めする理由
海外で留学をされる際には、様々な滞在手段があります。
例えば、「アパートでのルームシェア」「語学学校の寮」などです。
(たまにすごいお金持ちの方が、自分で家を六ヶ月契約とかで借りていることもありました。笑)
しかし、上記の例に上げた滞在方法よりも私がホームステイを強くお勧めする理由は大きく分けて3つあります。
・ホストファミリーは長年その土地に住んでいるのでお勧めの観光地、レストラン、レジャー施設、スーパーの特売日などに詳しい。
これは非常に大きなアドバンテージなりますよね。
海外に行くのが初めてで右も左も分からない状況の時に、ホストファミリーの方から色々情報を共有してくれることは留学生活においてとても大事なことです。
また、体調を崩した時もその家族の行きつけの病院を紹介してもらうことができ、安心して海外での生活を送れます。
・ネイティブの生きた英語を毎日聴くことができる。
これは留学をするにあたって一番大事なことであると言っても過言ではないと思います。
ホストファミリーの家族構成は様々ではありますが、自分の場合はお父さん、お母さん、娘さん二人、犬一匹という具合の家族構成でした。
当然家族で会話をするときは英語なので自然と日常英会話の力がついていきます。
自分のホストファミリーはそこまで家でパーティーをするタイプの家族ではありませんでしたが、私の友達の家族はパーティー好きだったので毎週末には庭でパーティーが開かれていたと言っていました。
・留学生活が終わったとしても、その家族との繋がりは一生物。
これは素敵なことですよね。
私と同時期に留学をしていたほとんどの留学生がいまだにお世話になったホストファミリーと何らかの交流があると言っています。
私の場合も誕生日になれば必ずメッセージを送信してくれますし、もし機会があってアメリカに再度来ることになったら泊めてあげるよ、といつも連絡してくれます。
私の場合はネイティブの知り合いがいるというだけで、次回会った時には前よりも英語を話せるようになって驚かせてやろう、という英語学習のモチベーションにもなっています。
ホームステイで起こるトラブルとその解決方法
今までホームステイはいいものですよと紹介をさせていただきましたが、全てのホームステイが快適なものになるとは限りません。
そこには様々なトラブルがあります。
・ホストファミリーがネイティブスピーカーではない
これはよくあるパターンです。
留学をして実際にそのホストファミリーの元へ行くまではその家族がネイティブスピーカーなのか、ネイティブの国に長年住んでいるノンネイティブなのかはわかりませんし、自分でその選択をすることもできません。
まずは学校/留学斡旋会社に相談をしましょう。
ホストファミリーの数には限りはありますが、相談をすることで空きが出たら違うホストファミリーの家に移ることができる可能性があります。
基本的に学校/留学斡旋会社は、留学生が不満を持たないようにできる限りのサポートをしてくれます。
・ホストファミリーがビジネスのためにゲストを受け入れている
先ほど冒頭で「基本的にホストファミリーは優しいと考えていただければいいと思います。」と述べましたが、ホストファミリーの中には完全にビジネスと割り切ってゲストを受け入れているケースがあります。
そのような家族だと具体的にどうなるのかといいますと、ゲストと家族の共有スペースが分かれている。
食事の際も料理が置いてあるだけでそこに家族はいない。会話も必要最低限しかせず、基本的に家にいない、などです。
これはみなさんが想像しているホームステイ生活とはかけ離れていますよね。
こちらも先ほどと同様に、まずは学校/留学斡旋会社に相談をしましょう。
学校/留学斡旋会社は定期的にホストファミリーが本当にその責務を果たしているかをチェックしています。
なのであなたの抱えている不満を相談すれば、違うホストファミリーの家に移れたり、その家族に対して注意がされ、今後ゲストの受け入れができなくなるように対応をしてもらうことも可能です。
なかなか言い出しにくいかもしれませんが、せっかく高いお金を払って留学をすることを決意されましたので、不満を感じた際はすぐに相談をしましょう。
・コミュニケーションの面でのトラブル
日本人は一般的に自分の気持ちをあまり表に出さず、会話を進めていきます。
しかし海外の人は自分の意見をどんどん主張してきます。そしてその言い方もすごく直接的な言い方なので慣れていないときは、怒られているように感じます。
例えば、夕食はどうするかと聞かれ、その日は用事があるので分からないと答えると「自分の予定だろ、いるのかいらないかは自分で判断しなさい!」と言われました。
確かにその通りです。そのときの正解答はこうだったのだと後で気づきました。
「今日は友達と外で遊ぶ用事があって、いつ終わるか分からないので夕食はいりません。自分でなんとかします。」
海外では自分の意見を直接的に伝えても、嫌な思いをされることはありません。
なぜなら、海外ではそれが普通だからです。
なので僕たちの感覚からしたら「失礼かな?」「そんな言い方で大丈夫かな?」と思うようなことでもまずはYes/Noをしっかりと伝えましょう。
それだけでホストファミリーとのコミュニケーション面でのトラブルのほとんどは回避できると思います。
修学旅行でホームステイを予定している人はこちらのブログもおすすめです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ホームステイは基本的にはとても素晴らしい制度で我々はその恩恵を受けていますが、全てが全ていい家族であるとは限りません。
留学中に何かおかしいなと不安に感じることがあるのなら、できるだけ早く周りの人に相談をしてくださいね。
このブログが、皆様の留学生活の役に少しでも立てれば幸いです。

滋賀県出身で現在フィリピンのセブ島で働いているPenです。以前はスポーツブランドのアパレル店員をしておりましたが、そこで海外の人と出会うことが多く、海外に行きたいという気持ちになり、9ヶ月間アメリカのサンフランシスコとボストンで留学を経験しました。アメリカでは主に野球観戦とホットドックを食べていたという記憶しか残っておりませんが、それがなければ今こうしてセブで働くこともなかったと思うので、いい経験にはなりました。性格はとても温厚で他人に対して苛立つということがほとんどありません。そういう性格もあって1年ほど心理カウンセラーの仕事に携わったこともあります。将来的にはそっちの道にも進んでみたいなという気持ちがあります。