海外の街やショッピングモールを歩いていると可愛いぬいぐるみを見かけることがありますよね。
そんな時に店員さんと英語でぬいぐるみの話題で盛りあがれると楽しいのではないでしょうか。ぬいぐるみを買う時に自分の好みを英語で伝えることができたら、お店の裏からあなた好みのぬいぐるみを持ってきてくれるかもしれません。
今回はぬいぐるみに関連する英語表現をご紹介します。
ぬいぐるみは英語で何ていう?
英語でぬいぐるみは「stuffed ○○ 」です。
stuffedは形容詞で「詰まった、いっぱいになった、詰め物をした」という意味です。
○○は名詞が入ります。
例えば猫のぬいぐるみでしたら「stuffed cat」
犬のぬいぐるみなら「stuffed dog」になります。
日本語で直訳すると「詰め物をされた猫」「詰め物をされた犬」という意味になりますね。ぬいぐるみは綿などが詰められているので、このような表現になるのです。
特に名詞の部分を特定のものにしないなら
「stuffed animal」詰め物をされた動物
「stuffed toy」詰め物をされた玩具
という具合に名詞の部分を広い意味にすれば良いのです。
ただし慣例的に熊のぬいぐるみは「Teddy bear」テディベアと言います。テディベアは熊のぬいぐるみ全般を指すのですね。
ただしイギリス英語ですと、また違った表現になります。
イギリス英語だと、ぬいぐるみは
・soft toys
・cuddly toys
と呼ばれます。
softは「やわらかい」
cuddlyは「抱きしめたいような、とても可愛い」という形容詞です。
ちなみに世界3大テディベアをつくっているメーカー「メリーソート」はイギリスの会社です。
余裕があればイギリス英語の表現もあわせて覚えてましょう。
英語で人形・おもちゃってなんていう?
英語でぬいぐるみと間違えやすい表現として、人形やおもちゃの英語表現も確認してみましょう。
・doll:人形
・bobblehead:アメリカなどで作られる大きな頭が、ゆらゆらと動く人形
・puppet:下から手を入れて動かしたりすることができる人形
・Tin doll:ブリキ人形
・plastic model : プラモデル
・costume : 着ぐるみ
海外でぬいぐるみを買うための英語表現集
海外でぬいぐるみを買うための英語表現集をまとめてみました。買い物の時に使えるフレーズやぬいぐるみの特徴を説明する語彙を身につけましょう。
買い物の時に使えるフレーズ集
入店時のフレーズ
店員:Hello, How are you?/ Hi, there. How’s it going?/ Hello. How may I help you?/ Are you looking for anything in particular?
(こんにちは。お元気ですか?/ 調子はどうですか/ こんにちは、何かお伺いしましょうか/何かお探しですか?)
あなた:Hi, I’m good. Thanks!/ Just looking, Thank you./ Yes, I’m looking for stuffed animal.
(こんにちは。ありがとう/ 見てるだけです/ はい、ぬいぐるみを探しています。)
海外ではお店に入る時に店員さんも、お客も挨拶をするのが一般的です。入店時には笑顔で英語で反応を返すと以後のお店でのやりとりもスムーズに進みます。
細かいフレーズよりも笑顔で店員さんに反応することを、まずは心がけてみてください。
何か探す時、店員さんに頼む時のフレーズ
あなた:Could you help me?/ Excuse me./ Do you have stuffed animal?/ I’m looking for stuffed animal.
(すみません(直訳:お手伝いいただけますか?)/すみません/ぬいぐるみはありますか?/ぬいぐるみを探しています。)
売り場や商品について尋ねるフレーズ
あなた:Whereare soft toys?/ What floor is a teddy bear on?/ Where can I buy a teddy bear?/ What time do you close?)
(ぬいぐるみはどこにありますか?/ テディー・ベアは何階にありますか?/テディ・ベアはどこで変えますか。/ 何時に閉まりますか。)
ここに出した表現はほんの一例です。中学生で習うレベルの英語表現でも、笑顔でしっかりと言うことが大切です。特に聞きたいことを強調して言いましょう。
「ぬいぐるみ」を探しているなら、名詞のstuffed animal やteddy bearを強めに言うのがポイントです。
ぬいぐるみの特徴を説明するための英単語集
ぬいぐるみの特徴を説明する語彙を覚えましょう。
ぬいぐるみの特徴を説明するため表現が出てこないと、欲しいぬいぐるみの特徴を説明できないことがあります。そこで色・形・素材・大きさの英語表現をまとめて確認しましょう。
<色>
white(白)、black(黒)red(赤)、 pink(ピンク)、 orange(オレンジ)、 blue(青い)、 yellow (黄色)、green (緑)、purple (紫)、gray(灰色)、 brown(茶色) gold(金色)、 silver(銀色)、sky blue(水色)、flesh color(肌色)、beige(ベージュ)、cream(クリーム)、vermilion(朱色)、indigo(藍色)、lavender(ラベンダー色)、olive(オリーブ色)、lime(ライム)、ivory(象牙色)、amber(コハク色)
ぬいぐるみの色にはこだわりたい。そんな人もいるのではないでしょうか。そこでwhiteやblackなどの色の前に形容詞を加えることで、より細かい色を表現できます。
細かい色を表現する形容詞 : bright(明るい)、light(薄い)、 pale(淡い)、deep(深い)、dark(暗い)
ぬいぐるみの説明をする時に英語で形を表現できると自分のイメージに近い特徴を説明できるのではないでしょうか。そこで基本的な形・動物・顔のパーツなどの英語表現をおさえましょう。
<形>
square(正方形)、rectangle(長方形)、parallelogam(並行四辺形)、triangle(三角形)、isosceles triangle(二等辺三角形)、right triangle(直角三角形)、pentagon(五角形)、hexagon(六角形)、heptagon(七角形)、octagon(八角形)、nonagon(九角形)、diamond(菱形)、cross(十字形)、circle(円)、cube(立方体)、cone(円錐)、cokumn(円柱)、sphere(球)、
ぬいぐるみに使われる素材の英語表現です。
<素材>
cotton(コットン)、polyester(ポリエステ)、knit(ニット)、wool(ウール)、stretch(ストレッチ)、felt(フェルト)、linen(リネン)、acrylic(アクリル)、silk(シルク)、nylon(ナイロン)、Button(ボタン)、down(羽毛)、leather(皮)、alpaca(アルパカ)
ぬいぐるみの特徴を説明する時の顔や体パーツの英語表現です。
<ぬいぐるみの顔と体>
head(頭)、eye(目)、nose(鼻)、mouth(口)、ear(耳)、cheek(頰)、eyebrow(眉)、hand(手)、arm(腕)、chest(胸)、knee(ひざ)、foot(足)、toe(つま先)、heel(かかと)、ankle(足首)、sole(足裏)、back(背中)、elbow(肘)
ぬいぐるみには、たくさんの種類の動物がモチーフになっています。
<動物>
horse(馬)、wolf(狼)、kangaroo(カンガルー)、giraffe(キリン)、ape(猿)、deer(鹿)、Zebra(シマウマ)、elephant(象)、tiger(虎)、sheep(羊)、pig(豚)、lion(ライオン)、camel(ラクダ)、goat(山羊)、penguin(ペンギン)、Whale(クジラ)、chick(ひよこ)、魚(fish)、犬(dog)、mouse(ネズミ)、cat(猫)
ぬいぐるみをプレゼントする時の英語表現集
ぬいぐるみをプレゼントとして買う人も多いですよね。そこでプレゼントをする時の英語表現を集めてみました。
プレゼントをあげる時の表現
あなた:This is for you./Here is a present for you./I hope you like it./ Here is something for you.
(これどうぞ/あなたへのプレゼントです/気に入ってくれると良いな/これあなたへのプレゼント)
プレゼントもらう時の表現
あなた:Thank you very much. It’s so cute!!/ This is always what I wanted. Thanks a lot./ You know my taste!/ Is this for me?
(ありがとう!とても可愛いよ/ これずっと欲しかったの!ありがとう!/ 私の好み分かってるね!/これを私にくれるの?)
テディベアの由来
ぬいぐるみでも特にクマのぬいぐるみをテディベアといいます。テディベアの名前は第26代アメリカ合衆国大統領のセオドア・ルーズベルトの有名なエピソードが由来しています。当時、欧米ではハンティングはスポーツや紳士の嗜みという側面もあったのです。
1902年の秋にルーズベルト大統領は趣味の熊のハンティングに出かけました。すると瀕死の熊と遭遇しました。ルーズベルトはこの瀕死の熊を撃ちませんでした。理由はスポーツマンシップに反すると考えたためです。このことがアメリカの新聞に掲載されたのをみたとあるお菓子屋さんが、一体の熊のぬいぐるみを作りました。
そのぬいぐるみには、セオドア・ルーズベルトのニックネームの「テディ」の名前をつけました。これがテディベアの名前の由来です。
つまりテディベアのテディはアメリカのセオドア・ルーズベルトのニックネームだったのです。
世界の有名テディベア
テディベアというのは熊のぬいぐるみ全般のことを指します。しかし世界的には有名なテディベアと呼ばれるブランドが存在します。海外旅行に行った際のお土産としても人気です。世界でも人気のテディベアのブランドを見てみましょう。
シュタイフ
シュタイフ社はドイツの1880年創業のドイツのぬいぐるみメーカー。主力製品は現在、テディベア。職人によって1つずつ丁寧に作られているテディベアです。そのため同じ顔立ちのテディベアはないと言われています。
粗悪品と区別するため、シュタイフのボタンとタグが埋め込まれています。耳につけられたタグはシュタイフのテディベアのトレードマークにもなっています。タグの種類によって定番商品だったり、限定商品だったり、レプリカだったりとテディ・ベアの特徴が分かるようになっています。
メリーソート
1930年に創業されたイギリスの企業でテディ・ベアの製造と販売をしているのがメリーソートです。チーキーという頭と耳が大きく可愛らしいデザインのテディベアシリーズで人気があります。
チーキー(cheeky)は「生意気な」「いたずら好きな」という意味。当時のイギリス女王だったエリザベスがメリーソートのテディベアを見て「生意気そうな顔」だとつぶやいたことがきっかけでチーキーという名前になったそうです。
ハロッズ
イギリスの老舗百貨店のハロッズは毎年、クリスマスに「イヤーベアー」を販売しています。左足にロゴと年号が刺繍されるのが特徴で、日本でも人気のテディベアです。ハロッズの店内には昔からテディベアがあちらこちらに住んでいるという言い伝えがあったことから、「今年のテディベア」が1点ずつ選ばれ販売されるようになりました。
まとめ
ぬいぐるみは英語で「stuffed animal」詰め物をされた動物、「stuffed toy」詰め物をされた玩具といいます。イギリス英語だと「soft toys」「cuddly toys」です。ぬいぐるみの特徴を英語で伝えるには、色・形・素材・大きさ・動物の名前・顔や体のパーツなどの英語表現を身につける必要があります。色や形、素材の英単語は普段、使っていなければ出てこないのではないでしょうか。
自分の身近な、ぬいぐるみや鞄、服、家、コップ、家具などを試しに英語で表現してみる練習をしてみましょう。するとすぐに出てこない英語表現が出てくるのではないでしょうか。自分の身近なものを英語で表現する練習をすると英語力が上達します。
ネイティブキャンプのトピックトーク「Colors」では講師と色について学習できます。
その中で「自分の子どものために好きな色の自転車を買う」という設定で店員、客になりきってフリートークをするパートがあります。
好きな色の自転車を買うためのやりとりがスムーズにできるようになれば、ぬいぐるみを買うことも楽勝ですよ!
是非挑戦してみてください。

石川県出身。明治大学法学部の国際法コースで英米法を専攻。卒業後、日本の小学校教諭を経てタイ王国の首都バンコクの国立大学RMUTRの教養学部・日本語学科にて専任講師。日本語の講義や日本・タイの私立大学の交換留学提携、タイ全土の日本語コンテンストの審査員を経験。帰国後は留学生支援の財団法人・外資系小売業を経てライター職。好きな食べ物はカレー。東京に行く度にカレーの聖地、神保町のカレー屋巡りをしています。