「あの映画のラストシーンは、主人公が本当に可哀想だった」
「彼女の失恋話を聞いて、可哀想に思った。」
「彼は最近、不運続きで可哀想だ。」
他人の不幸や苦しみ、困難なシチュエーションに対して同情する気持ちを表現する際に、 「可哀想」と言いますよね。慰めたい、助けたいという気持ちを伝えるためにもよく使われる単語です。
今回は、「可哀想」の英語表現を複数集めました。関連表現である「同情」の言い回しや、嫌味や皮肉に使われやすい要注意すべき表現も紹介します。
相手や状況に応じて最適な英語を話せるようになりたい方、必読です!ぜひ毎日の英語表現にお役立てください。
可哀想 英語表現
英語で「可哀想」と表現したい際は、以下のフレーズが活用できます。
・I’m sorry to hear that.
・I feel sorry for you.
・That’s too bad.
・How unfortunate.
・Poor thing.
状況に応じて適切に使い分けられるように、複数の表現を覚えておくと便利ですよ!さっそく、例文と共に確認していきましょう。
I’m sorry to hear that.
「I’m sorry to hear that.」は相手の不幸や困難な状況に対し、「可哀想だな」と思う気持ちを表現するフレーズです。直訳すると「それを聞いて残念です」となりますが、ニュアンスとしては「可哀想に」「それは大変ですね」といった同情や哀れみを含んでいます。
このフレーズは、「仕事がクビになった」「失恋した」「病気になった」などのさまざまな悲しい状況で活用できます。また、誰かが亡くなったときには「I’m sorry to hear about your loss.」という表現がよく使われるので、覚えておくと便利です。
さらに、「sorry」の前に「so」や「very」を加え、「I’m very sorry to hear that.」や「I’m so sorry to hear that.」にすることで、同情の気持ちをより強調することができます。
英語例文は以下を参考にしてみてください。
I’m sorry to hear that. Let me know if there’s anything I can do.
(可哀想に。何かできることがあれば教えてください。)
I’m sorry to hear that you lost your job. I hope you find a new opportunity soon.
(仕事を失ったと聞いて残念です。早く新しい機会が見つかることを願っています。)
I’m very sorry to hear about your loss. My thoughts are with you and your family.
(ご逝去の知らせを聞いてとても残念です。あなたとご家族のことを思っています。)
I feel sorry for you.
「I feel sorry for you.」は、「可哀想に」「お気の毒に思います」といった意味を持つフレーズです。相手が辛い状況に直面しているときに、気の毒に思う気持ちを伝えるのに適しています。
少しカジュアルに伝えたい場合は、「I feel bad for you」と言い換えることも可能です。
ただしこの表現は、相手が同情されることを望んでいない場合は不快感を与える可能性があります。また、状況によっては、自分の問題を軽く見られていると感じられる場合があるため、慎重に使うことが大切です。
英語例文は以下を参考にしてください。
I feel sorry for you having to work so late every night.
(毎晩遅くまで仕事をしなければならないなんて、お気の毒です。)
I feel sorry for her going through such a tough time.
(彼女がそんなに大変な時期を過ごしていることをお気の毒に思います。)
I feel bad for him. It must be really frustrating to deal with all those issues.
(彼を気の毒に思います。あれだけの問題に対処するのは本当にイライラするだろうから。)
That’s too bad.
「That’s too bad.」は、「残念だね」「それは可哀想」といった意味で使われるフレーズです。
カジュアルで軽い反応のため、日常会話でよく使われます。あまり深い同情や感情を込める必要がない場面で使うのに適しています。一方、深刻な状況ではあまり使わないほうがよいでしょう。
英語例文は以下を参考にしてください。
I heard you lost your movie tickets. That’s too bad.
(映画のチケットをなくしたんだってね。それは残念だね。)
It looks like the weather ruined your plans. That’s too bad.
(天気が予定を台無しにしたみたいだね。それは可哀想だね。)
How unfortunate.
「How unfortunate.」は、「なんて不運なんだ」「なんて残念なんだ」といったニュアンスを持つフレーズです。相手の状況が困難であることを認め、同情や共感を伝えるのに適した表現です。
前述した「That’s too bad.」よりもややフォーマルで、感情的な重さを込めることができます。
また、「That’s unfortunate.」と言い換えても同じ意味合いになります。ただし、「How unfortunate.」の方が少し感情的に強調された印象を与えられます。適切に使い分けられるよう、覚えておいてくださいね。
英語例文は以下を参考にしてください。
I just heard that your event got canceled due to the weather. How unfortunate.
(天候のせいでイベントが中止になったと聞きました。なんて不運なんでしょう。)
How unfortunate that it didn’t work out.
(うまくいかなかったなんてとても残念ですね。)
Poor thing
「Poor thing.」も、「可哀想」「お気の毒に」といった意味を持つフレーズです。不幸な状況にいる人に対し、同情や共感を示したいときに使われます。
「Poor thing.」は柔らかく優しいニュアンスを含んでいることがポイントです。嫌味や軽蔑、批判などはなく、共感や優しさ、気遣いといった真摯な感情を込めて使いましょう。
英語例文は以下を参考にしてください。
She just went through a tough breakup. Poor thing, it’s going to take her a while to get over it.
(彼女はつらい別れを経験したばかりです。かわいそうに、気持ちが落ち着くまで時間がかかるでしょうね。)
He’s been sick in bed all week. Poor thing.
(彼は一週間ずっと病気で寝込んでいました。かわいそうに。)
可哀想 スラング表現
続いて、「可哀想」の意味合いを含むスラング表現を2つ紹介します。
スラングはインフォーマルな会話や友人間でよく使われる表現で、言葉に親しみやカジュアルさを加えることができます。ただし、相手や状況によっては不適切になるため、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。
Sucks
「sucks」は、カジュアルな会話でよく使われるスラング表現で、「可哀想」「残念だ」「不快だ」などの気持ちを表現するのに適しています。
「That sucks.」「This sucks.」と使うことが一般的です。
「sucks」は、とてもカジュアルで口語的な表現です。友人やカジュアルな会話で使うのには適していますが、公式な場面やビジネスシーンでは避けるようにしましょう。
英語例文は以下を参考にしてください。
The concert was canceled? That sucks.
(コンサートがキャンセルされたの?それは残念だね。)
Shit
「shit」は「便」を意味する英語で、「クソ」「まじかよ」「最悪」など困難な状況や失望、驚きなどを表現する際によく使われます。非常にカジュアルな口語表現なうえ、強い印象を与える表現なので、使い方には要注意です。
英語例文は以下を参考にしてください。
A: He lost his job and is struggling to find a new one. Shit, that’s rough.
(彼は仕事を失い、新しい仕事を見つけるのに苦労しているみたいだよ。)
B: Shit, that’s rough.
(まじか。それは辛いね。)
同情 英語表現
「可哀想」な気持ちを伝えた後、相手を慰めたいと感じることも多くあるでしょう。そんなときは、以下の表現を使ってみてください。
英語 |
意味 |
例文 |
Hang in there. |
もう少し頑張って。 |
Hang in there. You’ll get through this. (もう少し頑張って。あなたなら乗り越えられるよ。) |
I’m here for you. |
私はあなたのためにここにいるよ。 サポートするよ。 |
If you need anything or just want to talk, I’m here for you. (もし何か必要だったりただ話したかったりしたら、わたしはここにいるよ。) |
Things will get better. |
物事は良くなるよ。 |
I know it’s hard right now, but remember, things will get better. (今は辛いってわかるよ。でも、物事は良くなることを忘れないで。) |
It must be hard. |
それは大変だろね。 |
I can’t imagine how difficult it is. It must be so hard. (どんなに困難か想像もできないよ。本当に大変だろうね。) |
同情や共感の気持ちを伝えることで、英語でのコミュニケーションがよりスムーズになります。良い関係性も築きやすくなるでしょう。ぜひ、必要な場面で使えるように練習してみてくださいね。
嫌味や皮肉に使われやすい英語表現
最後に、嫌味や皮肉に使われやすい英語表現を2つ紹介します。
英語 |
意味 |
解説 |
Poor you. |
かわいそうに。 |
前述の「poor thing」と似ているため注意しましょう。 また、「poor you」も「可哀想に」の意味ですが、軽薄な印象で使うと、同情のふりをしながら実際は軽蔑していたり、皮肉を込めていたりする意味合いになります。 |
Sucks to be you. |
不幸だね。 |
相手の状況が最悪で不幸なことを示すために使われる表現です。冷ややかな印象を与える可能性があります。 |
可哀想 英語 まとめ
この記事では、「可哀想」と英語で表現したいときに使えるフレーズを複数紹介しました。深刻度や相手との関係性に応じて適切な表現が異なるため、ぜひ複数の言いまわしを覚えてくださいね。また、親しい間柄であればカジュアルなスラングを使ってもよいでしょう。
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.