今回特集していくのは「留学中に英語が話せるようになるためにするべきこと」についてです。人生で一度は海外に留学をしてみたいけれど、自分の英語力に自信がなくて一歩踏み出せないでいるという方にはもってこいのコラムです。
今現在、英語を話す力、聞く力などのコミュニケーション力がまだついていない方でも、留学は可能だということを知ってもらうための情報をたくさん用意しました。具体的には、英語が流暢に話せなくても留学できる国や地域について、留学前にしておくべき勉強や準備について特集していきます。
また、実際に留学先についた後からでもできる、英語呂育を上げるために大切な習慣についてもお伝えしていければと思います。
英語が話せなくても留学できる?
結論から申し上げると、今現在英語を話すことができなくても留学できるプランは多く存在しています!筆者が学生時代に留学先のニュージーランドで出会った友達の中にも、中学校で習った英文法さえも忘れていて、ネイティブの会話を聞き取るのもやっとというレベルの人が語学学校に通っていました。
また、「How are you?」と聞かれて答えるのも難しいくらいのレベルの人がワーキングホリデーに行くというケースもたくさんあるそうです。もちろん、英語が話せて現地に行くのとそうでないのでは生活を送る上での苦労の数は異なるでしょう。現地のルームメイトとのコミュニケーションや、お店での店員さんとの会話、語学学校の先生や友達との人間関係づくりなどで英語が役に立つことは明らかです。
現時点では英語が話せなくても大丈夫ですが、これから旅立つ留学先での生活を有意義なものにするためには、事前準備でできるだけのことはしておくことと、現地での生活中の努力を怠らないことが大切です。
語学留学の場合は、文字通り語学を学びに行くための留学ですので最初から英語力が高くなくても全然大丈夫です。むしろ、語学学校に入学後に自分の英語力をブラッシュアップするための留学です。ほとんどの語学学校は自分の現時点の英語力にあったクラスに配属され、同じレベルの学生たちと一緒に授業を受けます。
語学学校でぐんぐんと力を伸ばしたいのであれば、出発前から最低限の英単語や中学で習う英文法のおさらいをしておくのがベターでしょう。
英語が話せない人でも安心な国
今の時点で自分の英語力に自信がない方は、英語が流暢に話せない人でもおすすめの留学先の国を知っておくのも一つの策です。
英語初心者の方に人気と言われる留学先は以下の3カ国です。
-
フィリピン
-
カナダ
-
オーストラリア
フィリピンには多くの語学学校があり、講師とのマンツーマンレッスンを受けることができるのが最大の魅力です。欧米圏の多くの語学学校がグループでの授業なのに対し、フィリピンでは勉強量や会話量をしっかりと確保できます。また、日本人スタッフや留学生が多いことから現地で何かあった時も安心して対応してもらえるでしょう。欧米圏の国と比べて留学費用が安く済むのも魅力の一つです。
カナダは多国籍国家であること、留学制度が整っていることから日本からの留学生にも大変人気のある国です。アジアからの留学生の数がとても多く、カナダにいてもアジアの雰囲気を感じながら生活できることも、初めて留学に行く人や英語力に自信がない人におすすめできる理由の一つです。また、カナダの英語はアクセントや訛りが少ないのが特徴で、スタンダードで綺麗な英語を身につけたいという人には人気の留学先です。
オーストラリアは第二言語としての英語教育が盛んで、教育水準がとても高いです。英語力の向上を目的とした語学留学に加え、専門学校で学びたい人、専門知識をつけたい人に特化したプログラムやワーキングホリデーの人にも大変人気が高いです。気候や治安も良いため、初めての留学先にオーストラリアを選ぶ人はとても多いです。
参考資料:英語が話せない人でも留学できる!おすすめプランや体験談も - 成功する留学
https://www.studyabroad.co.jp/blog/study-abroad/post-7.html
留学前にやるべき勉強
今は英語力がなくても、現地についてから効率よく向上させるために留学渡航前に日本でやっておくべき勉強を紹介します。
基礎的な単語・英文法を身につける
現地で英語を聞いて、内容を理解するために、まずは基本的な英単語や英文法は知っておく必要があります。実は、中学レベルの英単語と文甫の知識があれば、日常会話を話すのには困らないです。「中学英語おさらい」などのテキストを使っても良いですし、映像や音で学習をするのが得意な方はYouTubeなどの動画でおさらいをしてみるのもおすすめですよ。
音に慣れておく
リスニングができて初めて相手とのコミュニケーションがスタートします。ですので、自分が渡航する予定の国英語のアクセントや訛りに耳を鳴らしておくのもおすすめです。筆者が留学していたニュージーランドはKiwiイングリッシュと呼ばれるアクセントがとても強く、現地について1か月くらいは耳を鳴らすのがとても大変でした。
YouTubeやポッドキャストなどのツールを活用して、自分のいく予定の国英語のアクセントの特徴を知って置くだけで現地についてからのリスニングが劇的に楽になりますよ。
留学中に英語を話せるようになるためにすべきこと
ここからは、英語を話せるようになるために留学で現地に到着した後から始められることを3つ、紹介していきます。本当に英語力が上がっていくのは、渡航前の準備期間ではなく現地で生活を始めてから。現地でどのような意識を持って生活するかによって、英語力の伸びは変わっていきますよ。
積極的に英語を話す
シンプルで最も大切なことは「積極的に英語を使って話す」ということです。言葉で言うのは簡単かもしれませんが、現地での生活を始めたら自分の意思に関わらず誰かと英語で話さないと生活をしていけません。例えば、食料品を調達するためにはスーパーのレジの人と話す必要がありますし、ホームステイやアパートで部屋をシェアする場合はそこの住人やルームメイトと毎日顔を合わせ、一つの屋根の下で生活します。
海外の人は特に、日本と比べて他人や知らない人にどんどん声をかけてくれます。スモールトークと言って、「今日はいい天気ですね」だとか「お元気ですか?」と声をかける習慣が根付いているのです。このように誰かから話しかけてもらえたら、そのチャンスを活かして英語でのコミュニケーションを積極的に行いましょう!
その際、「失敗したらどうしよう」「変なこと言ってしまわないかな」と不安な気持ちが頭をよぎるかもしれません。そんな時は、逆の立場で考えてみましょう。日本に来ている海外の方が日本語で話しかけてくれた時、その人の文法や発音が正しいかどうかなんてほとんど気にしないですよね。むしろ、その人と話せたことやその内容に目を向けることが多いですよね。自分が海外にいて、英語で誰かと話すときはそのことを思い出すと心が楽になりますよ。
英語を使う環境に身を置く
特に語学留学中の方に意識していただきたいことが、「英語を使う環境に自ら身を置く」という点です。英語圏に留学しているんだから、英語環境に身を置くなんて当たり前じゃん!と思う方がいらっしゃるかと思います。
しかし、語学学校には同じ日本から英語を学びにきている学生さんもいます。留学中に母語で会話ができてしまうことほど安心で楽なことはありません。そこに甘えてしまって、せっかく留学をしているのに多くの時間を日本語で話してしまっているというのはとてももったいないですよね。
もちろん、精神的な面で同じ日本から留学しにきている方と仲良くするのはとても重要ですが、英語力の向上を望むのであれば日本人とも英語で会話をするなどのルールを設けるなどの工夫をしてみてもいいかもしれませんね。
インプットを怠らない
「インプット」とは、リスニングやリーディングのスキルを使って英語の内容を頭に入れ、理解することを指します。第二言語習得論研究という、外国語の習得方法についての研究分野の中では、外国語を学ぶ際には大量のインプットが必要だと言われ続けています。
アメリカの言語学者スティーブン・クラッシェンが発表した「インプット仮説」には、効果的に英語を学ぶ際には以下の6つのことを意識するべきだそうです。
-
自分の今のレベルより少しだけ高いレベルの教材を選択する
-
自分の興味と関連の深いテーマの教材を選ぶ
-
視覚と聴覚の両方を使用する
-
無意識ではなく、意識的にインプットする
-
インプットした内容をしっかりと理解する
-
理解した内容を実用してみる
留学中は毎日英語に囲まれた生活になるので、日本にいるときよりは大量のインプットに触れる機会が確実に増えます。しかしその上で、仮説の4や5,6のようにインプットをするときに意識や内容理解、もう一度インプットした英語を自分発信で使ってみるといった行動が、英語習得にはとても大事になっていくことも忘れずにいましょう。
参考資料:留学は英語が話せない人でも大丈夫!【心構え5つを紹介】- フィジー留学のフリーバード | 留学費用の安い国で語学留学
まとめ
このコラムではここまで、「留学で英語が話せるようになるためにするべきこと」というテーマについて特集してきました。いかがでしたでしょうか?
冒頭でも述べたように、今現在の英語力がほとんどなくても留学できるサービスやプログラムはたくさん存在しています。まずはIELTSやTOEFLなどの試験を受けて自分の今の英語力を見極めてから、どのような留学が自分に合っているのかを判断することをお勧めします。
また、このコラム内で紹介した英語力を上げるために留学前にできることと留学後にできることは、まさに実践あるのみです。英語学習は努力した分だけ、会話力や理解力となって身に付いてきます。これから留学を検討している方はぜひ、ここで紹介した学習準備や方法を試してみてくださいね!

◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.