雨を表すrainingとrainyの違いって?梅雨に使える英語表現を紹介!

raining, rainy, ネイティブキャンプ

みなさん、こんにちは。日本では梅雨のシーズンがやってきました!英語で「雨」といえばrainですが、みなさんは、rainingとrainyの違いがわかりますか?あるいは、rain, raining, rainyの違いについてはどうでしょうか?

う〜ん、いったい何が違うの?と迷われた人もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。 これらの使い方に迷うのはあなただけではありません。それに、rain, raining, rainyのどれを使っても、「雨」という意味を相手に正確に伝えられるような気もしますよね。いざという時の表現パターンとして、「raining!」と叫んでしまえば、ああ、雨なんだ、と英語圏であれば誰しもが理解してくれそうです。

今日はこれを機に、さまざまな雨の表現パターンを一緒に学び、自由自在に雨の英語表現ができるようになりましょう!

rainingとrainyの違いって?

「raining」「rainy」の違いは文章のなかで果たす役割です。rainingは動詞のrainに進行形のingを付けた形であるのに対し、rainyは形容詞です。一方で、英語のrainは名詞としても、動詞としても使うことができます。

実際、多くの英語学習者が、雨にまつわる英文法や英語表現をあいまいに使っています。これらを表現するための英語は中学レベルでそれほど難しくはないのですが、英語で天気や雨模様についての表現をしっかり習う機会は、日常ではなかなかありません。

それぞれの使い方を詳しく見ていきましょう。

Rainingの意味と使い方

raining=動詞のrainに進行形のingを付けた形です。

A:現在進行形

まずは、英文法「現在進行形」で動詞rainをどのように使うかを、映画館を舞台にして考えてみましょう。

あなたは外の気配がわからない映画館にいます。映画館には午前9時に到着しました。そこに傘を持った人が入ってきました。あなたは尋ねます。

Is it raining?

Yes, it is raining.

雨が降っていますか?

はい、降っています。

この文章では、動詞rainが現在進行形という形をとって「現在、雨が降っているかどうか」を尋ねています。すなわち、It is raining. という回答は「今、雨が降っている」状態です。表現パターンとして、文はIt とbe動詞It’sから始め、It's rainingと表現するのが一般的です。

B:過去進行形

映画は午前10時から始まり、午後12時に終わりました。そして映画が終わり、あなたが映画館を後にしようとすると、誰かがスタッフに尋ねていました。

Was it raining?

Yes, it was raining while you were watching the movie.

雨が降っていたのですか?

はい、あなたが映画を観ている間、雨が降っていました。

この文章では、動詞rainが過去進行形という形をとって「雨が降っていたかどうか」を尋ねています。すなわち、It was raining.「過去、雨が降っていた」状態です。

英文法では過去進行形を使用するとき、「いつ」それが起こっていたのかということを明確にする必要があります。上記の質問には、「いつ」雨が降っていたかの具体的な時間帯については言及していませんが、映画を観終わった人がスタッフに「雨が降っていたかどうか」を尋ねているので、それらは「映画が上映されている間に」と解釈することができます。

C:過去完了進行形

映画を観終えたあなたが外に出ると、地面が濡れていました。もし、あなたが外にいる人に「雨が降ったかどうか」を尋ねるとすれば、こう質問することができます。

Has it been raining?

Yes, it has been raining.

雨が降っていたのですか

はい、雨が降っていたんです。

この文では、現在完了進行形を用いて「最近起こった出来事」について尋ねています。すなわち、「いつ」雨が降っていたかということは重要ではなく、「raining=雨が降る、という出来事そのもの」が起こったかどうかに焦点があてられています。

このあたりの文法をさらに追求したい人は、中学英文法や入試英文法、やり直し英文法、コア英文法などでしっかり文法を勉強して理解することがおすすめです。ぜひ英語ノートを作って重要なポイントを書き出し、あなたの英語学習に役立ててください。

Rainyの意味と使い方

rainy=形容詞です。

形容詞の役割は名詞を説明することです。ほとんどの形容詞は、名詞の前に置いて使うことができます。

例えば、rainy+day=雨の日、rainy+night=雨の夜、 rainy+Sunday=雨の日曜日、などの表現パターンがあります。

rainy +名詞(noun)

A rainy season

梅雨の季節

A rainy day

雨の日

Rainy clouds

雨雲

The rainy season in Japan is in June.

日本の梅雨は、6月です。

The rainy season has started in Japan.

日本では梅雨のシーズンが始まりました。

During the rainy season, it is extremely humid.

梅雨の時期は極めて湿度が高いです。

I like rainy days.

私は雨の日が好きです。

There are many rain clouds in the sky.

空にはたくさんの雨雲があります。

雨に関して相手に質問したいときは、このように尋ねることができます。

Does your country have many rainy days?

あなたの国は雨の日が多いですか?

Do you like rainy days?

あなたは雨の日が好きですか?

What do you do on rainy days?

あなたは雨の日に何をして過ごしていますか?

ところで、wetという英語の単語がありますが、wetとrainyは同じ意味・使われ方をすることがあります。a wet season=梅雨の季節、というように使われ、この場合のwetは、rainyを使うときと全く同じ意味となります。

A wet weather

雨天

A wet day

雨の日

雨に関する英語表現

これからの季節、降雨、大雨に関する会話が多くなりそうですね。雨といっても、実に様々な種類の雨があります。いろんな表現パターンを持っていると、言いたいことを表現でき、英会話も弾みますね。ここでは、様々な雨に関する英語表現を学び、表現の幅を広げたいと思います。

大雨

It's raining cats and dogs!

大雨が降っているときに言う言葉をまずは紹介したいと思います。これは英語のイディオムで、特に激しい雨が降っているときに使われます。

It'sから始まり、It's rainyと続けてン it's raining cats and dogs!と英語表現します。「傘を持っていくのを忘れないで!it's raining cats and dogs! 」という風に使ったり、ン 「Oh, it's raining cats and dogs! 」と、ちょっと感情をこめて言ったりします。日本語でも一緒で、帰ろうと思ったら激しい雨が降っていて、「ああ〜!大雨だよ!!」という感じの感情です。

イギリスの風刺画家 George Cruikshankさんが、「不愉快な天気」という題材でン "raining cats and dogs”の絵を描かれています。1835年に描かれたものですがとてもユニークなので、もしご興味があればご覧ください。本当に犬と猫たちが降っています。

George Cruikshank さんの "raining cats and dogs”の絵のリンクはこちらです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Raining_cats_and_dogs#/media/File:George_Cruikshank_-_Very_unpleasant_Weather_(retouched).jpg

このイディオムの由来については諸説あるもののはっきりしないそうですが、犬と猫が降るなんて、なかなかにユーモアのある英語表現ですよね。他にも、大雨を表す英単語はとてもたくさんありますので、英語圏でよく使われるものを紹介したいと思います。

pour with rain=特に激しい雨の場合、pourという動詞を使い、大雨を表現することができます。

pour down=大雨、土砂降り

deluge=大洪水、または雨の多い時期

What a deluge!

大洪水だよ!

Torrential rain=大雨、土砂降り、あるいは豪雨

cloudburst=突然の豪雨

代表的な雨の英語表現を、小雨から雨量が多くなる順番に並べるとこの様になります。

shower(小雨、にわか雨)→ heavy rain(大雨)→ pour down(土砂降り)→ torrential rain(豪雨)→ flood(洪水)

It's only a shower.

ただの小雨だよ。

This area was hit by torrential rains.

この地域は豪雨に見舞われた。

It was pouring down this morning, wasn't it?

今朝は土砂降りだったでしょう?

I think it is going to rain.

雨が降りそうだね。

日本では降水、特に大雨に関するニュースで線状降水帯という表現があります。みなさんもたびたび耳にされる機会があるかと思いますが、これを機会に線状降水帯とはなにかをぜひ一緒に学びましょう。

線状降水帯とは、英語でlinear precipitation zoneと表現したり、linear rainfall beltと表現したりできます。気象庁によると、線状降水帯とは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。

気象庁による線状降水帯の説明はこちらです。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/kishojoho_senjoukousuitai.html

「顕著な大雨に関する気象情報」の発表基準を満たすような線状降水帯による大雨の可能性がある程度高いことが予想された場合に、半日程度前から気象情報において「線状降水帯」というキーワードを使って呼びかけるそうです。

線状降水帯が発生すると、大雨災害発生の危険度が急激に高まることがあるとのこと。特にこれからの時期、大雨に関する危機感を持って安全な行動を心がけたいですね。

にわか雨

rain shower=短い時間に降る雨、すなわち「にわか雨」と表現できます。

sudden=思いもよらない、予期せぬ、突然やって来る、などの意味を持つ英単語と一緒に使い、突然雨が降ってきたことを強調することができます。

We got caught in a sudden rain shower.

私たちは突然の雨に降られた。

shower, showeryという英語のみでも「短時間の雨」「にわか雨」という意味で使うことができます。

Did you get caught in the shower?

にわか雨に降られたの?

他にも、特定の雨を表す英語表現にこのようなものがあります。

rainstorm=ゲリラ豪雨、突然の豪雨

the rains/monsoon=熱帯の国々で1年のうち特定の期間に降る大雨

通り雨

通り雨とは、さっと降ってすぐに止む雨のことを表現する日本語です。英語では、さっと短い時間に降る雨のことを、rain showerと呼んだりshowerと表現したりします。この「通りすぎる雨」という意味やニュアンスを表現したい場合、pass=特定の場所、人、物に近づき通り過ぎる、という動詞を使って表現する方法があります。

The rain passed right through the town center.

雨は町の中心を通り過ぎた。

go throughという英語表現を使用し、雨の動きについて説明することもできるでしょう。

The rain went through the heart of the town.

雨は町の中心を通り抜けた。

あるいは、英語では「通り過ぎる」という意味を表現するとき、pass by=通り過ぎる、という英語表現を使うことがあるので、それを使い「雨が私のそばを通り過ぎた。」という表現にもできますね。

英文と日本語文は構造が異なっているので、それぞれを直訳すると解釈が困難になる場合があります。例えば「通り雨だったね」ということを表現したい場合、「雨が私の町を通り過ぎた。」と表現するなどし、主語を何に置き換えると相手に正確に伝わるか、ということを考えることも重要でしょう。英語の文を作る際は、英文解釈に主軸を置くことが大切です。

まとめ

今回の記事では、rain, raining, rainyの違いを解説し、raining, rainyのそれぞれの英文法についての使い方を例文とともに解説しました。併せて、降水や大雨を表現したい時に役に立つ、さまざまな雨模様に関する単語や英語表現を紹介しました。

いかがでしたか?ぜひいろんな表現パターンを使い、英会話を楽しんでみてください。英語塾や、英会話レッスンなどに通っておられる方は、先生に積極的に質問することも良い勉強法です。この記事が、あなたの英語学習に少しでも役立つことを願っています。

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