マルタ英語の訛りや特徴は?マルタで英語を学ぶメリットを紹介

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「マルタ留学気になるけど、英語はどのような感じなんだろう」
「マルタを留学先として選ぶメリットって?」

昨今は、日本から多くの人が留学するようになりましたよね。マルタは語学学校が多い留学先でありながらも、行く人が少ないことから情報をつかめていない人も多いのではないでしょうか。

マルタは、マルタ語と英語が公用語である国であり、英語を学ぶのにぴったりの環境が用意されています。そこで今回は、マルタ英語の特徴や、マルタ留学のメリットについて詳しく説明していきます。

英語の留学先としても人気!マルタ共和国の基本情報

まずは、マルタ共和国の基本情報や留学ビザについて説明します。

基本情報

マルタ共和国は、イタリア南部の地中海に浮かぶ島国です。マルタ島、コミノ島、ゴゾ島の3島から成り立ち、その面積は東京23区の半分ほどとなります。

小さな国ながらも、観光スポットの多いマルタ。街自体が世界遺産に登録されている首都のヴァレッタや、マルタストーンと呼ばれる石で築かれた神殿があるなど歴史的な景観が広がっています。

温暖な気候で海に囲まれていることもあり、近くのヨーロッパ諸国から多くの観光客や留学生が訪れる国です。

・正式名称:マルタ共和国 Republic of Malta
・首都:ヴァレッタ
・人口:約52万人
・面積:約316km²
・民族:民族:マルタ人(北アフリカ系、中近東系、ヨーロッパ系)
・宗教:キリスト教(カトリック)、その他
・公用語:マルタ語、英語
・通貨:ユーロ
・時差:日本より-8時間

マルタの気候

マルタの気候は、地中海性気候です。夏は乾燥して暑くなるため、スキンケアや日焼け止めなどの肌をケアするアイテムが必須です。一方の冬は、温暖であるものの朝晩の気温の差が激しくなるため、防寒具が必要になるでしょう。

そんなマルタに留学するのであれば、乾季である4〜9月がおすすめです。特に夏であれば、湿気がなくからっとしており、夜遅くまで明るいため満喫できます。

マルタらしいビーチでの海水浴や、美しいサンセットを楽しみたいという方は、乾季に留学しましょう。

マルタにおける生活情報

ここでは、マルタの生活における情報を少し紹介します。

チップ

マルタでは、サービスをしてくれた人に対してお礼をしたい時に、チップを渡す文化があります。一般的な目安としては、料金の10%程度です。ホテルやレストラン、タクシーなどで使うため、硬貨を用意しておきましょう。

電圧とプラグ

マルタは、日本とは電圧やコンセントの形が異なります。電圧は240V(ボルト)です。プラグは、英国と同じBFタイプかB3タイプが使われています。

交通

マルタには電車がないため、基本的にバスをメインの手段として使い、場合によってはタクシーを利用します。バスはさまざまなエリアを走っているので、基本移動には困りません。日本と同じような交通系ICカードがあるため、購入しまとめてチャージして使うと便利でしょう。

留学ビザについて

マルタでは、滞在が90日以内である場合ビザ申請は必要ありません。しかし、91日以上滞在する場合は、D-Visaと呼ばれる学生ビザの取得が必要であると決められています。

学生ビザの申請は、マルタ到着後に手続きします。91日以上滞在する場合には、マルタに到着後約40日を過ぎたごろから手続きを始めることが一般的です。ビザの発給には約30日〜40日かかるため、なるべく早く申請を進めることをおすすめします。

現地でのビザ申請は、留学前に自国でビザ申請するよりはスムーズに行えます。しかし、出発前に用意しておかなければならない書類があるため、準備は入念に行いましょう。

以下は、日本と現地でそれぞれ必要となる書類の一覧です。詳細は、公式サイト等で入念に確認しましょう。

日本で用意する書類
・顔写真2枚
・有効なパスポート
・残高証明書
・入学許可書
・航空券
・海外旅行保険の英文加入証明書
マルタで用意する書類
・ビザ申請書
・ビザレター
・滞在先確認書
・英語力証明書
・ATMの利用証明書

マルタ英語の特徴

ここからは、マルタ英語の特徴について説明します。

マルタは、公用語がマルタ語と英語であるものの、基本英語が通じます。マルタに住む89%の人が英語でも話せるとされており、観光スポットやレストランなどでは英語の表記がされているため、困ることはありませんよ。

抑揚をつけてゆったりと話す

マルタの英語は、イントネーションに強弱をつけゆっくり話すという特徴があります。イントネーションがマルタ語よりのため、日本人にとっては訛りに慣れないかもしれません。ただし、ゆっくり話されることから、ネイティブの早いスピードの英語にはついていけない人にとっては理解しやすいでしょう。

イギリス英語よりである

イギリス英語よりであることも大きな特徴です。マルタは独立直前にイギリスの統治下であったことから、イギリス英語よりとなっています。日本の学校で学んできたアメリカ英語とは発音や単語、スペルなどが異なるため、行く前に調べておいても良いかもしれません。

マルタ英語の歴史的背景

マルタは、歴史の中でさまざまな国に占領されてきたことから、時によって公用語が変化した珍しい国です。最初は、フランスの支配下であったことによりフランス語が公用語でした。その16年後にイギリス領になると、次は英語が話されるようになりました。

一方、イタリアから移民としてきた人も多く、16世紀から1930年代頃まではイタリア語も公用語であったことから、イタリア語も話されていました。現在においてもマルタでは、イタリア語のテレビ番組を包装しており、イタリア語を話せる人も多いです。

そして、1934年に英語、マルタ語、イタリア語の3つの公用語は、英語、マルタ語の2言語へと変更されました。このように、歴史にともなってさまざまな言語を話せる人も増えたのです。

また、マルタでは国の主要な産業が観光業であり、世界中から観光客が訪れるため英語を重視しています。学校においては、英語教育に小さいころから力を入れているため、ほとんどの人が話せますよ。

マルタで英語を学ぶメリット

ここでは、マルタで英語を学ぶメリットをお伝えします。

留学費用が安い

1つ目は、留学費用が安いことです。

マルタは、欧米諸国のなかで圧倒的に安い費用で留学できる国として知られています。生活費は一か月15万円ほどで、年間200万ほどで済みます。留学の定番であるアメリカやイギリスを選んだ場合、マルタの1.5倍の費用が掛かるでしょう。

一方、マルタでもピークシーズンである6月〜9月は費用が高くなる傾向があります。なるべく安く留学したい場合は、避けた方が良いでしょう。ただし、安く抑えつつも温暖なマルタを満喫したいと考えている方は、4月、5月あたりを選ぶことをおすすめします。

英語のアウトプットの良い機会になる

2つ目は、学んだ英語を実践する機会がたくさんあることです。

マルタを訪れる留学生の半数以上はヨーロッパ出身で、日本人留学生はほとんどいません。そのため、英語を常に使う環境でたくさん英語を話せます。また、ヨーロッパから訪れる留学生は、ある程度英語を学んだ状態で留学に来る人も多いです。周りのハイレベルな留学生と生活をともにすることで、英語をアウトプットできるチャンスが多くあるでしょう。

学校生活以外にも、マルタ留学ならではのアウトプットができる機会があります。

マルタは、観光スポットやビーチが多くあることから、学びつつ遊びに来る留学生が多い傾向にあります。学校を終えたらそのまま遊びに行くということも日常的なため、友達と遊びを楽しむ中で、自然に英語をアウトプットできるのです。

治安が良い

3つ目は、治安が良いことです。

2023年の犯罪率の調査においては、デンマークやスイスなど治安の良い国として知られる国よりも、犯罪率が低いという結果が報告されています。スリや置き引きなどの犯罪も、他の国と比べると少ないため比較的安全に過ごせます。女性が一人で歩いていても安心できるような国ですよ。

ただし、最低限の注意は必要です。マルタはイベントやパーティーが多く、友達に誘われて行くこともあるかもしれません。その際は「貴重品を肌身離さない」「お酒を飲みすぎない」など注意を払うようにしてください。

観光も楽しめる

4つ目は、さまざまな観光も楽しめる点です。

マルタには、世界遺産や美しいビーチなどさまざまな観光スポットが存在します。小さな国であるため、気軽に観光に出かけられることが嬉しいポイントですね。

また、マルタ留学では近くのヨーロッパの国々に旅行へ行くことも可能です。日本から行く場合は、ある程度の航空費がかかります。しかし、マルタから行けば国内旅行のような感覚で他の国に行けるのです。特に、マルタから近いイタリアは、日帰りでの旅行もできますよ。

マルタで英語を学ぶ注意点

最後に、マルタで英語を学ぶにあたって注意しておくべき点について説明します。

英語は公用語であって、マルタの母語はマルタ語

マルタでは、母語はあくまでマルタ語であり、英語は公用語であることです。

ほとんどの人が英語を話すことは可能であるものの、マルタ人同士ではマルタ語での会話が一般的です。街で常に英語が聞こえるという状態ではないため、英語漬けになりたいと考えている方は注意が必要でしょう。

さらに、観光地では英語でのコミュニケーションができるものの、マルタ人しかいないエリアでは通じない場合もあるということを頭に入れておきましょう。

発音矯正には向いていない

留学の目的がネイティブスピーカーのような発音矯正である方には、マルタ留学は向いていないかもしれません。

英語を話す国にはそれぞれ独自の発音や訛りがあり、フィリピンならフィリピン英語、マルタならマルタ英語というように特徴が異なります。

マルタの語学学校では、マルタ独自のゆったりスピードの英語にて学ぶ場合も多いため、イギリス発音やアメリカ発音にこだわっている方は、理想ではないかもしれません。

ネイティブスピーカーのような発音を目指しているということであれば、他の英語圏への留学を検討してみてください。

まとめ

今回は、マルタ英語の特徴やマルタ留学について詳しく説明しました。マルタ留学にはさまざまなメリットがあり、日本からの留学生も少ないため穴場の留学先ですよ。留学を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

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