英語を勉強するうえで、欠かせない英単語の1つなのがpleaseです。皆さんも、よく英会話をする時に、頻繁に出てくる英語表現として使っているのではないでしょうか。
しかし、普段使っているpleaseの意味合いはもしかしたら相手にとっては違う意味で解釈されているかもしれません。実は、何気なくpleaseを使うと相手に失礼な言い方になってしまう場合があるのです。基本的な意味をしっかりと理解して使っているでしょうか?もしかしたら、ビジネスで英語を使って仕事をしている方の中には相手の人に対して失礼な言い方、失礼な英語になってしまっているかもしれません。
今回は皆さんが多用しているであろう、覚えやすいpleaseという英単語を深堀していきましょう!そして、利用時に気を付ける点などをご紹介していきます。
- 「please」の使い方・用法4選
- 「~していただけますでしょうか?」
- 「お願いだから~、どうか~、頼むから~」
- 「はい、お願いします/よろこんで」
- 「もう、バカなこと言わないでよ/勘弁してよ」
- 「please」を使う際の注意点
- 「please」以外を使った丁寧な依頼表現
- Pleaseの使い方を見直して、適切な表現を!
「please」の使い方・用法4選
会話の基本でもあるpleaseには、使い方・用法が4種類ほどあります。
一つずつ解説していきますので、基本的な使い方も含めておさらい・勉強していきましょう!
「~していただけますでしょうか?」
皆さんがpleaseといえば、この意味でしょう?となりますよね。もちろん、この意味もpleaseには含まれています。
もはや定番すぎて・・と思っているかもしれませんが、これをしっかりと理解しているか否かでは大きな違いが出ます。よく使う表現だからこそ、意味の基本をもう一度理解しておく必要があります。
丁寧に何かお願い事を相手にする時に使う定番のフレーズ
日本語の意味は「~していただけますでしょうか」です。
pleaseは、「~してください」よりも「~してもらえないですか?」と相手に伺うニュアンスが含まれていることを覚えておきましょう。
相手にお願いする時に使う。これは基本中の基本ですので覚えておきましょう!
コーヒーのおかわりをいただけますか?
Aさんへ、伝言をお願いできますか?
ねぇ、寒いからそこのストーブつけてくれない?
「お願いだから~、どうか~、頼むから~」
先ほどの丁寧にお願いする表現から少し違ってきましたね。
ここで使うpleaseは、相手に重要な依頼をする時や真剣な頼みをお願いするときに「お願いだから~してもらえない?」「頼むから~してくれ!」といったように。
使い方や言い方としては、少しイライラしている状態であったり相手を叱る時などに使う言い方・・と行った方がいいかもしれません。また、強い懇願の場合も使います。例えば、「お願いだから教えてくれ!/助けてくれ!」というような強い要望を出すときです。
ここでのpleaseで覚えておくべきことは、基本的に命令形の文章にpleaseを付けることで「お願いだから~」というニュアンスを伝えることができます。
しかし、注意したいのは質問の意味合いでpleaseを使った時にも相手には「お願いだから~」というニュアンスで伝わってしまうことがあります。そんなときは、ボディーランゲージやジェスチャーなどの身体の動きを使って、丁寧なお願いなのか強い懇願なのかを判断してもらう必要が出てきますので注意しましょう。
お願いだから、ドアを開けたままにするのはやめてくれないかな?
頼むから、聞いてくれ!
「はい、お願いします/よろこんで」
このニュアンスのpleaseは、pleaseの前にYesが隠れています。
誰かからのオファーを快諾する場合に使うpleaseですので、例えば店員さんにお代わりを聞かれた返事であったり、相手からの提案を受け入れる場合だったりに使います。
「Yes, please」は、とてもナチュラルな返事として使われますので、ビジネスの場面や友人との会話などでも頻繁に使っているのではないでしょうか。ネイティブスピーカーの方でも頻繁に使うフレーズです。
B:Yes, please.
A:パンのおかわりはいかがですか?
B:はい、いただきます。
B:Yes, can I please?
A:今日の保育園、お迎えいこうか?
B:うん、お願いしていい?
「もう、バカなこと言わないでよ/勘弁してよ」
友人との英会話でこうしたじゃれ合いや楽しい会話で、出てくる様なフレーズですね。
ふざけあっていたり、くだらない会話であったりする時や相手が信じられない発言をした場合などにもpleaseを使うことがあります。「バカなこと言わないでよ~」「何言ってんの~?」といった感じの、相手の会話に突っ込みを入れたりするときにも使えちゃいます。
特徴としては、pleaseを少し間延びしたように発言するとこうしたニュアンスで相手に伝わりやすくなります。
B:Oh please, I don't want to meet someone like that.
A:あの子の結婚式場で彼氏候補でも見つけたら?
B:勘弁してよ‥そんな出会い方嫌よ。
B:Oh, please don't be silly. He's just a childhood friend.
A:あなたと彼、とてもお似合いよ。
B:バカなこと言わないでよ。彼とはただの幼馴染よ。
以上の4点がpleaseが持つ使い方と用法です。お願いだけでは無かったことにビックリしましたか?
「please」を使う際の注意点
pleaseを説明するときに注意したいのは、please+命令形を使った表現の時です。
Please call me.
Please come to the office at 8:00 tomorrow.
日本語訳では、「書類を送ってください」「電話してください」「明日は8時にofficeに来てください」となりますのでなんとも思わないかもしれません。しかし、ネイティブスピーカーからすると少し冷たい・失礼なニュアンスで受け取るようです。
確かに、日本人の私たちでも文章だけを見ると冷たい印象を持つ場合もあるかもしれませんね。それは前後の文章が無いからなのですが、これだけを会話でふと言ってしまうと、相手はムッとしてしまうかもしれませんので気を付けましょう。
他にも、嫌味に聞こえてしまうpleaseの使い方もあります。例えば、Please be quiet./静かにしてください。となりますが、遠回しにうるさい!と言われてるように感じますよね。
このように、命令形にpleaseを付ける時は相手に対し喧嘩腰であったり嫌味を言われてるようなニュアンスで受け取られてしまうこともあるので注意が必要です。
「please」以外を使った丁寧な依頼表現
では、pleaseを使う以外でお願いのニュアンスをもっと丁寧に伝えるフレーズはないのでしょうか?
いえいえ、あります。これはビジネスでも使えるので、相手がよほど仲がいい相手ではない限りはこの表現を多用していけば問題ないです!
Would you mind~
このWould you mind~とWould you mind if~は「~していただいてもよろしいですか?」や「~してもよろしいでしょうか?」と謙譲語の意味合いが含まれる丁寧な言い方です。
お店のスタッフやお客さんからお店の人へなど、多くの場面で聞く機会が多いと思います。とても丁寧な言い方なので、ビジネスでは目上の方や上司などに使えますよね。
会議の日程を変更していただけないでしょうか?
このお皿をさげてもよろしいですか?
Would you be able to
これは、Can you~をとても丁寧にした言い方になります。
Can you~のままでは、カジュアルすぎてため口のように聞こえてしまいますので、ビジネスでは不向き。親しき中にも礼儀ありというように、友人に対しても使うことは多いので覚えておきましょう。
申し訳ありませんが、明日もう一度かけ直していただけますか?
新しいものと交換していただくことは可能でしょうか?
Could you
Would you ~よりも、もう少しカジュアルでCan you~よりも丁寧な言い方です。このCould you~にpleaseを付けることでより一層、丁寧な言い方へとなります。
期限を守っていただけますか?
少しお手洗いにいくので、カバンを見ていただけませんか?
よく使う3つをご紹介しました。
Pleaseの使い方を見直して、適切な表現を!
中学校の英語学習で登場するpleaseは、本当によく使われる英単語なのです。しかし、一度教わったきりで改めて基本の意味を振り返ることが無かったのではないでしょうか?
筆者も書いていて思ったのは、何事も基本の意味を知ることが大事だと思いました。
ベースとなる基本の意味を知ることで、応用できたり丁寧に言い換えることができるので基礎を知ることはとても大切ですね。注意点だけでもしっかりと覚えておき、たくさん使って英会話を楽しんでみましょう。
◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.