日常会話やビジネスでもよく使う「予測する」という言葉ですが、英語では様々な単語で使用され、同じ予測という単語でも意味が違ってきます。
Predict、Forecast、Estimateなどどれも予測を意味しますが、それぞれ使い分けることは難しいですよね。
今回の記事では「予測」の英語が使われる場面を解説していきたいと思います。
使い分けることができれば、日常会話でもビジネスでも表現の幅が広がりますよ。この機会に、それぞれの単語がどのような違いがあってどのように使い分けるのか確認していきましょう。
Predict
意味:予測する、予報する、予言する等「予測する」のひとつ目の英語はpredictです。Predictの予測するという意味は、特に研究や数字的な根拠があって予想される場合に使われます。
つまり、データなどの研究に基づいて予測していますので、観察・科学的根拠に基づく天気予報ではPredictが使われます。
また「予言する」の意味もあり、超能力者がよく使う言葉ですよね。私たち一般人が未来を予測することはできませんが、超能力者にとっては根拠に基づいていますのでPredictが使われます。
天気予報は明日雨と予測している。
明日の天気がどうなるか予想することは難しい。
超能力者は私たちの未来を予言した。
Forecast
意味:予測する、前兆となる等
予測する英語の二つめForecastは、信頼できるデータや統計に基づく予測に対して使われます。
Predictもデータ等に関連して使われますが、Forecastは客観的でより多くの情報や根拠に基づいた予測や予報を表します。
ビジネスでもForecastはよく使われ、過去のデータ、売り上げデータ、マーケットのデータなどを元に経済の動向、今後の予測を立てる時に使われます。
また、発注計画やそれに基づく発注のこともForecastが使われてビジネスでよく用いられます。
気温は40℃に達すると予測されている。
毎月発注するタイミングで3ヶ月先までの発注計画を頂きたい。
毎月の発注計画についてお願いしたいことがある。
Estimate
意味:見積もり、推定、概算書、見積書、(人物などの)評価、価値判断等
3つめのEstimateはビジネスの見積もりという意味でよく使われますね。主に数値で予測する時に使われ、金銭や数量、また程度などの数えられるものを判断する場合に使われます。
もちろん予測するという意味でも使われますが、ある程度集めた情報や単純なデータを元に大まかに予測された場合にも使われます。
彼は損失を100万円と見積もっている。
彼らは修理に3年かかると見積もっている。
私は彼に車の修理の見積もりを頼んだ。
見積書のEstimationとQuotation
ビジネスの場面で見積書は必ず必要ですが、英語で表現するときEstimationとQuotationどのように違うのか使い方に迷った方もいると思います。
まずEstimationは概算の見積もりでQuotationは金額が決定された見積もりと少し意味が違ってきます。
簡単に理解するとEstimationは仮見積もり、Quotationは正式な見積もりであることを覚えておきましょう。
海外におけるビジネスのは契約は特に厳しいので意味の取り違えがないように注意しましょう。
Anticipate
意味:予想する、楽しみに待つ、取り越し苦労する等
「予測する」の動詞Anticipateは予想していたことに対して準備ができているものや結果を変えられるものに対して使われます。可能性が高く期待するという意味もありExpectと近い意味も持っています。
困ったことになりそうで心配である。
私たちが気軽に楽しい会話を行うことを楽しみに期待しています
アナリストは私たちのビジネスの業績は今後も成長が続くと予想している。
Expect
意味:予測する、思う、期待する、要求する、妊娠する等
次の「予測する」Expectは十分な根拠に基づいて予測、期待することに使われています。
予測するという意味以外に、妊娠するといった意味も含まれますので注意が必要です。この場合ですと”She is expecting.” となり、”She is pregnant”と同じ意味になります。
ちなみに、estimateとexpectの違いですが、前者が推定のニュアンスを持つのに対し、後者は予測に自信があることになります。
あなたは当然昇進を期待してもいい。
彼は役者のお手本である。
あなたの今シーズンの活躍を期待しています。
Guess
意味:予測する、推測する、言い当てる等
予測するの表現でもGuessは少しカジュアルな感じで使われ、低い確信で自分の意見を言うときや柔らかく相手に伝えるときに使われます。
よくThinkも使われますが、Thinkよりも不確実の場合や日常会話に使われることが多いです。GuessよりThinkの方が確実性が高いと覚えておきましょう。
私は彼女の年齢が推測できません。
今日はとても疲れたので早めに寝ようと思います。
このプロジェクトについてのあなたの意見は正しいと思います。
Assume
意味:推測する、(証拠はないが)当然のことと思う等
Assumeは根拠はないが思い込む意味が含まれており、ネイティブが会話で使う表現です。Guessと同様に推測に確実性があまりありませんが、Assumeの場合はGuessと比較するとある程度自信や確実性があることに違いがあります。
anticipateとassumeの違いは、前者が期待・予測するのに対し、後者はとりわけ何の事実がなくても推測する場合に使われる点です。
この問題は事実だと考えられている。
私たちはAIロボットがさらに進化すると推測する。
この電車は予定通りに到着するものだと思っていた。
Presume
意味:(確実性を持って)推測する、予想する等
最後の「予測する」の表現Presumeはあまり聞いたり使うこともないかもしれませんが、これを機に覚えておきましょう。
ビジネスなどのフォーマルの場面で使うと良いかもしれません。PresumeはGuessとAssume同様に確実性は欠けていますがある程度の情報や証拠があり予想するときに使われます。
Guess→Assume→Presumeの順に確実性が高くなります。
私はそこに理由があると推測する。
彼のビジネスは成功するだろうと推測する。
彼は会議に時間通りに来ると思う。
意外な意味を持つProjectの”予測”
今回紹介した”予測する”の英単語はビジネスでも日常会話でもよく使われますが、意外にもProjectと言う単語も”予測”を意味します。
Projectは名詞で使われがちですが、正確には動詞で予測されるという意味になりますが、Projectがこのような意味を持っているとは意外でしたよね。
日本語でもよく使うプロジェクトという単語ですが、”予測される”の意味の場合はどのように使われるのか例文で確認してみましょう。
日本以外の人口は増えると予測される。
来年の売り上げ数字は下がると予測される。
「予測する」の英語まとめ
本記事では、様々な「予測する」の英語を紹介し、例文とともにその使い分けを解説しました。
私も普段仕事のメールで英語を使いますが”予測する”と英語の単語を書くときは、どの表現が最も適しているのか調べて理解してからメールを書いています。
また、海外のお客さんが予測するという単語を使ったときは、どのような文脈で使ったかも調べています。ネイティブスピーカーの人が使えば意味は間違いないですからね。
今回は予測するという単語について記事を書きましたが、同じ日本語の意味でも英語ではこれだけ単語があるので覚えることは少し苦労するかもしれません。
微妙な意味の違いかもしれませんが使い分けることができれば、英語を表現できる幅が一気に広がりますのでそれぞれの違いを理解しましょう。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.