中国語を学習していて、自分の実力を試すために試験を受ける方は少なくないと思います。
逆に中国語を学習している方でも試験は受けたことがないという方もたくさんいらっしゃると思います。
そもそも中国語の試験を受けるメリットとは何なのでしょうか。
また、中国語の試験にはどのようなものがあるのかを今回はお話していきます!
中国語試験を受けるメリットは?
一つは自分の モチベーション、ステータスとしての自信 につなげることができます。
どんな試験もそうですが、公に認定された試験の成績を修めると個人のやる気につながります。
それが中国人との会話や仕事をするきっかけとなることも少なくないのです。
さらに見逃せないメリットは、中国で認められた中国語の国家試験を受けることで、
中国での就職や就学に優位になる。
むしろ、これこれのレベル以上でないと入学できない学校もあるのです。
例えば北京大学はHSKという中国語の試験の総得点300点中210点以上が必要だと言われています。
加えて中国で今盛んに言われているランク付け制度にも有利です。
信用指数とも言えますが、中国語の試験であるHSKを持っている人にはその分のポイントがその人に加算されます。国からその人を見られたときにも有利な立場を作りやすいとも言えるでしょう。
中国語の試験には何がある?
中国語試験と一口に言っても主に二種類あります。
一つは中国語検定、
もう一つはHSK(汉语水平考试)
と言われる試験です。
HSKは中国政府が認定している中国語試験ですが、中国語検定は日本中国語検定協会が主体となっています。
つまり根幹となっている母体が違うのです。
HSKは中国政府主体、中国語検定は日本にある協会を基盤としているのです。
そのため本気で中国語を使って中国で活躍したい。また中国企業に就職したい、中国の学校に留学したいのならHSKの試験を受けるほうがメリットが大きいです。
HSKは114の国と地域で認定されている国家資格なので、外国に移動するときにも役立つ資格と言えます。
しかし日本国内での企業に就職する場合は中国語検定を重視する会社が多いのも実情ですので、これからの進路を考えながら選ぶべきでしょう。
中国語検定とHSKの試験とでは問題の傾向がずいぶん異なるので、今回はHSKに絞って解説します。
受験料や会場、開催地
日本各地で開催されています。
今では二回目を無料で受けられたり、口頭試験を無料で受けられるなどの特典あるなどのキャンペーンがあります。
例えば、HSKの1級または2級の受験生に限られますが、合格できなくても再度また同じ級を無料で受けることができるのです。
他の試験でこんなことができるのは聞いたことがないのですが、とてもお得な試験と言えそうです。
口頭試験無料についてですが、これも条件があり、同じ日に2階級の筆記を併願することで、口頭試験を無料で受けられます。
例えば、同じ日の午前にHSK6級、午後にHSK5級を受ければ、口頭試験の高級を無料で受けられるというキャンペーンがあります。
このようにHSKは数々のキャンペーンなどがあるユニークな試験と言えるでしょう。
HSKを受けられる月は決まっています。
試験は1月、3月、4月、5月、6月、7月、9月、10月、12月の年に9回あります。
受験料はHSK1級が一番安く、HSK6級が一番高いです。
1級 3672円
4級 6264円
6級 9504円
口頭試験も同様で、高級が一番高いです。
高級 7344円
中級 5832円
初級 4752円
開催地は試験が行われる日付によって場所の変更があります。
でも大体全国主要都市で行われるように取り決められています。
大体全国の主要都市12から18箇所で開かれていますので、受講をご希望の方は最寄りの場所に行く計画を立てるようにしましょう。
大体の開催地は大学の校内が多いです。
例えば東京大学、神戸大学、九州大学などの校内で試験があったりします。
初めての方は迷われないよう、会場までのルートを当日前までに確認しておきましょう。
求められるレベルや難易度
以前のHSKの試験は10級以上もランクが細かく別れていましたが、それがなくなり、1級から6級までになりました。
数が増えるほどランクが上がります。
ですからHSK6級が一番上ということになります。特に5級と6級は難しいとされ、5級は日常会話を難なくこなせるレベル。
6級は中国語の新聞を閲読できるレベルというわけです。
またしゃべる方のスキルを測るテスト、つまり口頭試験は初級、中級、高級の三段階あります。
中国語では口試と言われています。
口頭試験の初級は基本的な日常のコミュニケーションを問う問題が多いのですが、中級となれば中国人と流暢に会話できるかどうかが求められます。
いわゆる日常会話をすらすらこなせるかどうかです。そして一番上の高級は自分の考えをすらすら話せるいわゆるペラペラレベルにあるかどうかが試されます。
HSK6級は語彙力が特に求められ、5000語が必要です。これは中国で高校入試レベルの試験と言えます。
自分の考えを流暢に表現できるレベル、つまりこの語彙を使って中国で働いて暮らせるレベルなのです。
それに比べて5級ともなれば約2500語となります。
それでも決して少なくない語彙と言えます。
言い換えるとHSK5級の語彙力があれば日常生活は問題なくできます。
簡単なスピーチを中国語ですることもできるレベルにあるのです。
さらに低いHSK4級はどうでしょうか。
必要な語彙は1200語、つまり日常生活の最低限の語彙力が試されます。
このレベルは中国語で基本的なコミュニケーションができます。
中国で暮らしたいならこのレベルを目指すようにしてみてはどうでしょうか。
日本人ならちょっと工夫して努力すればHSK4級合格までそんなに時間はかからないでしょう。
中国語学習者の合格率
HSK5級と6級の獲得スコアは通知されるのですが、合否結果は言われません。
しかし、1-4級は6割以上のスコアが合格基準ですから、5級と6級もそれくらいの基準といえるでしょう。
合格率は一般に公開されてはいませんが、HSK4級では大体40%と言われています。
もちろん難しくなるほど合格率は下がります。
一概に比較できませんが、HSK6級は中国語検定の2級と準一級の間ですので、おそらく20%程度の合格率なのかもしれません。
(なぜなら中検2級の合格率は27%、準一級は13%)
通訳者、翻訳者には必要なテスト?
HSK6級を180点以上持っていると、通訳案内士の資格試験で中国語試験が免除されます。
通訳案内士というのは中国語でガイドをするときに役立つスキルですが、この試験、特に通訳案内士の中国語試験は中検一級並みと言われておりかなりの難関です。
中国語試験だけでも難関なのにそれをクリアしても、地理、歴史、一般常識に関する日本語試験、さらに通訳や観光地などのプレゼンテーションを問う問題をクリアしてやっと合格できるほど難しい試験なのです。
ですから少しでもスムーズに合格するためにHSK6級を通訳案内士への足がかりにするのも一つの手だと言えます。
筆記試験とコミュニケーション能力試験
筆記試験と言っても、HSKの試験は主に以下の3つの形式で出題されます。
・リスニング(中国語の音声を聞いて回答)
・読解問題(中国語の文章を読み解く)
・作文(級によって方法が異なる) があります。
コミュニケーション能力を示す口頭試験はというと、放送を聞いてその言葉を復唱または、要約します。
また朗読や、問題に書かれた質問に中国語で答える試験があるので、ヒアリングとスピーキング能力が試される試験と言えます。
テスト勉強と試験対策
テストは必ず制限時間があります。ですから時間内にどれだけ問題を解けるかが鍵と言えます。
ですから問題を見てぱっと答えられる力が求められることを知っておきましょう。
この傾向は難しい試験になるほど試されます。
じっくり考えて回答する、後で振り返って解くようにするなんて考えは禁物です。
どの試験でも言えることですが、ぱっと解く能力を高めるために過去問題集を買うのはとても良い方法です。
HSKも過去問が売られたりしているので活用してみてください。予想問題集も有効に活用できます。
記述式対策
作文が難しくなるのはHSK4級以降です。
作文の形式も級によって異なります。
4級では写真と与えられた単語で写真の内容を中国語で作文します。
HSK6級を取得しようと思ったら400字程度で記述式の問題にぶつかります。
与えられた情報(中国語)を要約してまとめるのですが、普段から文章を書くようにしないと本番は難しいでしょう。
もちろんピンインを使ってパソコンで文章を書くことは有効かもしれません。
それでも注意したいのは、やはり漢字を書く練習が必要ということです。
メールなどの文章をスマホで打って送ることは誰でもあるでしょう。
でもいざとなったらどんな漢字だっけ?と思うことはありませんか?
同じように、自分の手で漢字を書く練習をしないと、記述式の問題できちんと書くことは難しいのです。
もしHSK6級を目指すなら紙に中国語の文章を書く練習をするようにしましょう。
リスニング対策
特にリスニング試験はすぐに答える力が試されます。聞く練習は欠かせません。
HSKの5級や6級となれば難易度の高いものが出てきますので、ニュースやドラマ、映画など何でも聞くことが必要です。
HSKの問題で特に大変なのはリスニングです。
日本人は特に難関と言えます。
逆に文章の読解問題は比較的優しいと言えます。というのは、漢字は日本人が幼い頃から慣れ親しんでいるので、たとえ中国語が分からなくてもある程度理解できます。
日本人は中国語の文法を集中して学ぶなら読解問題などは比較的高得点を狙えます。
でもリスニングは別問題です。日本語とは違う発音がごろごろあるので、集中的に耳を鍛えないと高得点は難しいと言えます。
HSK1級から3級程度ならスピードもそれほど早くなく、なんとかついていけるでしょう。それでも対策は必要です。
さらなる高みを目指すならいろんなジャンルのものを聞く必要がありますが、HSKの低いレベルの試験なら、試験問題のテープを何度もくり返し聞くだけでも効果があります。
もし自分には早すぎてなかなか聞き取れないと思えば、まずはゆっくりとしたスピードに落としてみてください。理解できる量が違ってきます。
耳を慣らしながら徐々にスピードを上げていきましょう。だんだんと速い速度でもついていけるようになるはずです。
HSK4-6級となればニュースやドラマ、など幅広いジャンルの語彙力が試されます。
耳を慣らすにはいろんな分野のものにどれだけ触れているかが勝負になります。
最初は興味のある分野からリスニングを始めるのは多くの人がしていることですが、HSKの高ランクを目指すなら、好きな分野だけのリスニングでは高得点は難しいことを覚えておきましょう。
まとめ
これから中国経済がさらに発展していくと日本から中国に渡る人も増えるかもしれません。
または逆に旅行客として日本に来る人も増えることでしょう。
お仕事や学業だけでなく、中国人と幅広くコミュニケーションが取れたら交友の輪がぐっと広がることでしょう。
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