外国人のような「サイン」を英語で書けるようになろう!

外国人のような「サイン」を英語で書けるようになろう!n

みなさん、こんにちは!

今回は「サイン」をテーマに見ていきましょう!

有名人のサインはもちろん、筆記体で書かれているサインをかっこいいと憧れた人もいるのではないでしょうか?

そんなサインですが、日本でいう「サイン」と、海外でいう「サイン」に違いはあるのでしょうか。

今回は、日本と海外のサインの違い、サインの役割や、サインをもらう時の英会話、そして、自分のサインを作る時のポイントまで、幅広く「サイン」について学びましょう!

日本語でいう「サイン」とは?

まず、日本語でいうところの「サイン」の意味を見てみましょう!

日本人は、「サイン」という言葉をいくつかの意味で使っています。

(1) 署名すること。署名。
(2) 有名人がファンのために自分の名前を色紙などに書くこと。
(3) 合図すること。符号。信号。
(4) スポーツにおける、合図によるプレーの指示。シグナル。

主に、これらの意味をまとめて「サイン」と言っています。

英語でいう「サイン」とは?

では、次に英語の「Sign」(サイン)の意味をみてみましょう!

*Sign (サイン)

〈動詞の意味〉
(1) 署名する。(契約書などに名前を)サインする。
(2) 選手[労働]契約を結ぶ。契約する。

〈名詞の意味〉
表れ、しるし、前兆、兆し、気配、痕跡
標識、看板
~という合図、身ぶり、信号、暗号、符号

名詞の意味での「sign」は標識、合図などの意味が主であり、署名という意味では使われないので注意が必要です。

名詞として使いたい場合は、下記に紹介している「signature」を使いましょう。

*Signature (シグネチャー)

「sign」の名詞バージョンです。
署名、サイン
(かたい意味で)署名すること、サインすること。
特徴、特色
記号

*Autograph (オートグラフ)

〈名詞の意味〉
(有名人の)サイン
自筆の原稿。自筆、肉筆。

〈動詞の意味〉
(有名人などが)~にサインする。
(原稿など)を自筆で書く。

有名人のサインを意味する場合は、こちらの「autograph」が使われますよ!
ですので、基本的には、有名人のサイン(=autograph)以外は、「sign / signature」を使えばよいでしょう。

大まかにまとめると、
「sign」:「(契約書などに)署名/サインする」<動詞>
「signature」:「(契約書などの)署名/サイン」<名詞>
「autograph」:「(有名人などの)サイン」<名詞>、
「autograph」:「(有名人などが)~にサインする」<動詞>

上記のように使い分けると良いでしょう。

例文を見てみよう!

では、「sign / signature / autograph」それぞれの例文を紹介します!

*sign <動詞>

・He signs a contract.
「彼は、契約書にサインします。」

・She signed a deal with the company to release a CD.
「彼女は、その会社とCDを販売する契約を結びました。」

*signature <名詞>

・Her sign is required.
「彼女のサインが必要です。」

・Students collected 15,000 signatures for the petition.
「学生たちがその嘆願書に1万5千人の署名を集めた。」

・Upon the delivery, customers must be available for the signature.
「配達時に、お客様のサインが必要です。」

*autograph

・I asked for an autograph.<名詞>
「私はサインを頼みました。」

・Signing autographs goes with being a professional athlete.<名詞>
「サインをすることは、プロスポーツ選手の仕事の一つだ。」

・He obliged fans by sighing autographs.<名詞>
「彼はサインをすることでファンを喜ばせました。」

・I autograph a copy of my book.<動詞>
「私は著書に署名します。」

印鑑文化と署名文化

日本では、契約書類などにサインをする際、多くの場面で印鑑が必要になりますよね。
これは、日本が“印鑑”の文化だからです。

日本や韓国では、印鑑文化が浸透していると言われていますが、実は、その他の多くの国では“署名”の文化が浸透しています。

私たち、印鑑文化の日本人には、署名に慣れていない方が多いかもしれませんね。

海外でサインをする時は、日本で印鑑を押すようなイメージを持ってもよいでしょう。

海外では、契約書などの重要な書類も、印鑑ではなく署名が使われますので、内容を確認せずにサインしないよう、気を付けましょうね。

海外でのサインは、日本語?英語?

海外でサインをする場合、漢字などの日本語で書けばいいのか、アルファベットを用いて、英語でサインをした方が良いのか、迷ったことがある方もいるかもしれませんね。

「サインは、英語と日本語のどちらで書けばいいのか。」
という問いの回答を挙げるとするならば、
「どちらでも問題ありません。」

もう少し詳しく説明すると、英語の書類で名前(name)を求められた場合は、ローマ字(英語)で記載することをお勧めします。

名前(name)は、相手が理解できるように伝える必要があります。
なので、英語の書類の場合は、英語で書くのが妥当でしょう。

しかし、サイン(signature)は、相手に伝わる文字を書くというよりも、自分が署名したということを証明するためのサイン(記号)を書くのです。

例えば、日本では、複雑なデザインで非常に読みにくい印鑑でも、その印鑑を押すことが本人の証明になりますよね。

それと同様、サインは、漢字で書いて、外国人に読めなかったとしても、本人という証明が取れればよいのです。

サインの目的

上記の文章にも出てきましたが、サイン(signature)は、相手に伝わる文字を書くというよりも、自分が署名したということを証明するためのサイン(記号)です。

サインの目的を簡潔にまとめると、下記の二点に集約されるでしょう。

(1) 本人証明 
(2) 同意したという意思表明

つまり、「私は、“本人”です。」「“本人”が同意しました。」
という本人証明・身分証明することを、サインを用いて表しているのです。

海外でサインを使う場面

海外では、多くの場面で署名が求められます。

例えば、
出入国カード
伝票
ホテルのチェックイン
クレジットカード
契約書などの公的な書類
郵便物の受け取り

などがあります。

ちょっとした郵便物の受け取りや、伝票などは、英語でも、日本語でも、簡単なサインでよいかもしれません。

ただし、気を付けたいポイントは、サインの統一についてです。

例えば、クレジットカードを使った際は、通常クレジットカードの裏にある署名欄に記載したサインと統一させること。

出入国のカードなど、パスポートと併せてチェックされるものは、パスポートの署名欄に記載したサインと統一させるのが基本となるでしょう。

サインをもらう時の英会話

*書類などのサインをもらう

サインをもらう際に使える例文を紹介しますね!
まずは、署名をもらうときの例文を見ていきましょう!

・Could you sign your name here?
「ここにご署名をいただけますか。」

・Can I have your signature here?
「ここに署名をください。」

・Could you sign this document for me?
「こちらの書類に署名していただけますか?」

*有名人のサインをもらう

次に、有名人にサインをもらうときの例文です!

・Can I have your autograph on this book?
「この本にサインをください。」

・Will you please autograph this ball?
「このボールにサインしてもらえませんか。」

有名人のサインに関する他の例文も見てみましょう!

・He is surrounded by people asking for an autograph.
「彼はサイン攻めにあっています。」

・A boy came up to her and asked for her autograph.
「男の子が彼女に近づいてきてサインを求めました。」

・Young girls crowded around the singer for his autograph.
「若い女の子たちがサインを求めて歌手の周りに押し寄せました。」

・He had the cheek to ask for autographs.
「彼は厚かましくサインをねだりました。」

自分のサインを作ってみよう!

「サインの目的」の章で述べたように、サインは、主に下記の2点を表しています。

(1) 本人証明 
(2) 同意したという意思表明 

ですので、サイン作りで最も大切なのは、模倣や偽造されにくいサインを作ることが重要だと言えるでしょう。

それを踏まえて、サインの作り方のポイントを一緒に見ていきましょう!

*サインの形式は自由!

サインの形式は自由です。
日本人だからといって、漢字やひらがな等、日本語で書かなければいけないというような決まりはありません。

筆記体でも、ローマ字でも、漢字でも、ひらがなでも、例えば、韓国人であれば韓国語など、どういった形式でも問題はありません。

*デザインを考えよう!

デザインを考える際に参考になる、いくつかのポイントを紹介しますね。

フルネームとイニシャル

サインの基本となるのは、やはり名前です。

漢字の場合は、漢字のフルネームを基本とし、英語の場合は、フルネーム、もしくは、名前や名字+イニシャルを基本とすることが多いようです。

(例)日本語でフルネーム:山田太郎
(例)英語でフルネーム:Tarou Yamada
(例)英語で名前や名字+イニシャル:Tarou.Y / Y.Tarou

最初にも述べたように、模倣されにくいデザインにすることが非常に重要です。

その観点を踏まえて、海外で使う機会の多い方は、漢字にして、漢字を書けない外国人に模倣されにくくするのもありですね!

*デザインと画数

上記の基本となる名前を、どれだけ崩してアレンジし、デザイン性を追求するのか。
同時に、画数や書きやすさもポイントとなります。

デザインと書きやすさを考慮しながら、画数を省き、自分なりに良いバランスを探してみましょう!

また、本格的なサインを作りたい方は、プロに依頼するのも一つの手かもしれませんね。

*サインの練習をしよう!

本人証明になるサインは、毎回同じサインが書ける必要があります。

例えば、パスポートやクレジットカードにした署名と本人確認のための署名が一致していなければ、本人確認の役割を果たさないですよね。

さらに、模倣されないように、工夫されたサインを作っているかと思います。
ですので、練習しなければ、ぎこちないサインになってしまうのは当たり前のことです。

サインは、日本でいう印鑑の役割を果たす、重要な本人確認の手段ですので、毎回同じサインが書けるように、自信が持てるまで練習しましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本と海外での、「サイン」という単語の使い方の違いはもちろん、印鑑文化の日本と、サイン文化の海外の違いに驚いた方もいるかもしれませんね。

海外に行く際は、サインをする機会が十分にあるかと思います。
ぜひ、サインの違いを把握しながら、サインしてみてくださいね!

また、クレジットカードのサインなど、日本でもサインをする機会は多いにあるかと思いますので、自分のオリジナルサインを作ってみてもいいですね!