小さな幸せを英語で

Small Happiness

東日本大震災は私たちにとって、自分がどう生きたいのか、本当の意味で人生を見つめなおす、明確なきっかけとなりました。

日本をはじめ世界でも日々、ネットやメディアに溢れる悲しい事件。

そんな暗い記事を見るたび何となく、気分も沈みがちになってしまうことも少なくないこの頃。

そこでちょっと読むだけで気分が明るくなるような、幸運にまつわるトピックを紹介していきます。

 

 

小さな幸せ、幸福を英語で言うと○○

小さな幸せ・幸福・・・Small Happiness

「小さな幸せ」を言いたい時は、名詞の「Happiness」を使います。

お正月には I wish you a Happy New Year(幸せな新年でありますように)のように 「Happy」という単語が入ったフレーズのカードを目にしますね。

英語でも日本語と同じく、幸せを表現する例文はたくさんあります。

英会話でも慣れたらきっと、たくさんの「幸せ」を伝えられるようになるでしょう。

 

littleは使うのか ―――

曖昧な気持ちを伝えたいとき、ネイティブがよく使う副詞(句)kind of 並び、感情的な表現でもこの little が I am a little bit happyのように使われています。

 

海外の幸運ジンクスについて ―――

四つ葉のクローバーを見つけた、雨上がりに虹を見た、初夢にまつわる幸運など、日本でよく知られるジンクスはいくつかありますよね。

同じように世界でも夢や恋愛、金運等のジンクスは各国それぞれにあるようです。

そこでまずは気になる「お金」のジンクスから紹介していきます。

 

お金にまつわるジンクス

・ブタ年!?に生まれた子は財運に恵まれる

日本のイノシシ年は、韓国・中国・ベトナムでブタ年と呼ばれています。

それらの国ではそのブタ年に生まれた子は、ほとんどお金に困らないと信じられています。

生まれた場所と時間で、その子の将来や運命がわかるという中国の四大占術。

ブタは世界中で貯金箱のモチーフとして使われていますが、それはブタが生涯富をもたらし、幸運を呼ぶ象徴でもあるからなんです。

 

・赤ちゃんが生まれたときに贈る、純銀のスプーン

西洋では銀のスプーンが、古くから財産の象徴とされていました。

銀のスプーンはとても高価なものだったため、裕福な家庭でしか使えませんでした。

そのため、経済的に困らない生活を送るため、貴族に仕えた使用人たちが財産や願掛けとして大切に保管していたという歴史があります。

その他にも赤ちゃんが誕生したことを、最高の幸せとして祝福する意味もあります。

 

・右の手のひらが痒くなったらお金が入ってくる。

ドイツのジンクスでは、右の手のひらが痒くなると、お金が入る前触れだと言います。

それなりに我慢強さが必要で、一見悪い兆しのようですが、実は幸運のジンクスだと言われています。

またアメリカでも同じく、どちらかの手のひらが痒くなると、金運がアップする前触れだとされています。

右手だけでなく、左の手のひらが痒くてもいいそうなので、地域により諸説あるのでしょう。

 

ヨーロッパの恋にまつわるジンクス

スロベニアの首都から1時間ほどにある小さな島の教会、そこで鳴る鐘には願いを叶える力があるといいます。

その周りを囲む湖がとても綺麗で、恋人やパートナーと一緒の旅におすすめしたい、素敵な場所の1つです。

 

次は相手に気づかれないようにするのが前提の、ちょっと紙一重な危ういジンクスです。 

・好きな人の真意を確かめたいとき、その人が飲んだ直後のコップ・グラスの飲み物を口にする。

・靴の中に好きな人の名前を書いた紙を入れておくと、その相手に告白される。

私の通っていた学校にも、マジックペンで上履きに書いている人がいたので、このような言い伝えはやはり、世界共通のようですね。

 

小さな幸せに関する英語の名言 ―――

・世界中に影響を与えた ガンジー

社会の授業でも取り上げられるほど、みなさんにもお馴染みの人物ですね。

彼は植民地解放や人権運動において、世界中に影響を与え「人はみな平等に、幸せを求める権利がある」という未来への、切実な思いのようにもみえる印象的名言を残しました。

If you give me rice, I'll eat today.

If you teach me how to grow rice, I'll eat everyday.

(訳)
もしあなたが私に、お米を与えてくれるなら、私はそれを食べることができます。
もしあなたが、お米の育て方を教えてくれたなら、私は毎日お米を食べることができます。

 

・世界的に多くの称賛を集めた マザー・テレサ

彼女の名言・格言からはどんな不幸があっても、人として素顔のままでいる大切さを教わりました。

We can do no great things, only small things with great love.

(訳)
私たちは、大きいことはできません。
小さなことを、大きな愛をもって行うだけです。

 

・躊躇に待ったをかける元セールスマン
エルバート・ハバード

セールスで成功を収めた後に大学で学ぶアメリカの思想家、会社創設も手掛けた多才な教育家。

人は言葉で強くもなれるが、時として人の言葉で落ち込み、傷ついたりもする。

それでも人が他人による批判を恐れ、批判されるのを避けようとするとき、その人の進歩や成長はそこで止まってしまう。

それどころか人として生きる喜びも幸せも、きっと感じることができなくなるでしょう。

少しでも前向きな言葉を使い、やりたいことを考え動くことで、一瞬の幸せでも未来への成功に必ず、繋がっていくと言います。

To avoid criticism,

do nothing, say nothing,

and be nothing.

(訳)
他人に批判されたくないなら何も言わず
何もやらなければよい。
しかし、それは生きていないのと一緒ではないのか。

 

Happiness is created by your daily habits.

(訳)
幸せというのは、日々の習慣でつくられる。

 

・働く喜びを伝える女流小説家 パール・バック

アメリカで生まれ、宣教師の両親と一緒に中国へ渡る。

代表作「大地」でピュリッツァー賞受賞、ノーベル文学賞受賞。

すべての人が仕事を喜ぶべきだ。ということではなく、人生の目的を持っているかどうか。

漠然と嫌々する仕事より、幸福や目的に近づくためにする仕事を、子供のようにひたすら楽しむこと。

働く人々が持つべきであろう、ハートの大切さを教えてくれます。

The secret of joy in the work is

contained in one word - excellence.

To know how to do something well is to enjoy it.

(訳)
仕事をする喜びをする秘訣は、たった一言の、最高の言葉で言い表せることができる。
それは楽しみながら、やれるようになることだ。

 

・人生で何より大切なもの
オードリー・ヘップバーン

「ローマの休日」でお馴染み、今も昔も圧倒的な人気を誇るヘップバーン。

彼女の言葉は映画同様、一言一言が心に沁みるフレーズばかりです。

The most important thing is to enjoy your life ~ to be happy ~ it's all that matters.

(訳)
何よりも大事なのは楽しむこと。幸せを感じる、それだけです。

  

・できるだけよいことをする ジョン・ウェスレー

すべては自分から始まり、自分に帰する。

これが人間の見出した、世の中の真理であると説くイギリスの宗教家。

ここで言う”よいこと”とは、人が喜び、幸せを感じるようなこと、そして愛の存在が確かめられること、世の中が進歩していくようなこと、自分の心が晴れやかで、爽やかな気分になるような行いなどを指します。

その”よいこと”を自ら、率先してやることで、自分の人生も社会も、だんだんよくなっていけるといいます。

Do all the good you can.

By all the means you can.

In all the ways you can.

At all the times you can.

To all the people you can.

As long as you can.

(訳)
あなたにできることは、すべてやりなさい。
あなたにできる、すべての手段で。
あなたにできる、すべての方法で。
あなたができる、すべての時間を使って。
あなたにできる人の、すべてに対して。
できるかぎりのことをやりなさい。

 

おわりに ―――

「幸せ」を辞書で引いてみると、運がよいこと(さま)しあわせる、仕合せとあります。

寝る前に今日よかったことを数えるのも、辞書のしあわせを意味するでしょう。

偉人たちが残した名言やことわざも読む人の心に、前向きになれる小さな幸せを与え、導いてくれる力があります。

この恩恵のおかげで今ある幸せに気づき、さらにこれを深めていきたいという気持ちにさせてくれました。

もしお気に入りの言葉や例文があれば、ネイティブキャンプでもぜひ使われてみてはいかがでしょう。

ネイティブキャンプの5分間ディスカッションでは、「77:Happiness」というテーマがあります。

また、「13:Superstitious Beliefs」では迷信やジンクスなどについて講師と話す事ができます。

日本や海外の迷信やジンクスをシェアするのにとても役立つ教材なので、ぜひチャレンジしてみてください。

言葉を声にして反復すれば、記憶力が深まるだけでなく、英会話の骨格づくりにもなります。

講師たちとの会話で得た感覚は私たちの「幸福」を形作る枠組みを手に入れたのと同じくらい、大きな価値があると思います。

そして皆さんの夢が、より一歩進んでいくよう願っています。