多くの女性にとってコスメ(化粧品)は、スキンケアや美容だけでなくお肌を外的な刺激から守るという大事な役割があります。また、化粧をすることは仕事やプライベートにおいても大事な身だしなみの一つでもあります。
日本では化粧品全般のことを省略して「コスメ」と呼んでいますが、正式にはコスメティックといいます。英語ではcosmeticと書きます。私たちのお肌の状態は季節や気候、体調などによっても日々変化しています。
そのため、自分の肌質に合ったスキンケア用品やメイク・ブランドを選ぶ必要があります。日本で販売されている商品は基本的に日本人向けに作られていますが、海外製のコスメブランドやスキンケア用品等を選ぶときは日本人と外国人では肌質や体質などが違うため慎重に選ぶことをおすすめします。季節ごとにスキンケアやビューティーケアを見直したり、自分の肌質が何であるかを把握することも大切です。
コスメ用品やスキンケア用品の中には医薬部外品(Quasi-drug)と呼ばれるものもあります。これらは化粧品(Cosmetic)とは分けて分類されています。化粧品とは口紅や香水、シャンプーやリンス等のことを指します。
医薬部外品とは浴用剤、薬用歯磨き粉、染毛剤などのほかに一部化粧品等が含まれています。また、最近では自分で手作りコスメをする人も多くなってきました。
コスメの英語フレーズ
コスメとスキンケア
健康的でトラブルのない肌。女性の多くは美容や健康、ダイエット等に関心が高いのではないでしょうか。日頃から美容や健康に気を配っていたり、健康ブーム等の流行に敏感だったりする女性は肌トラブルが少ないと思われます。
逆に言えば、肌トラブルが多い女性は日々の食生活やスキンケアに対する注意を怠っています。そのため、生活習慣を改善し、肌トラブルになる原因を作らないように注意しなければなりません。
お肌の基本的な構造
私たちの体を覆っている皮膚にはさまざまな機能があります。大きく分けると表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。
・表皮(皮膚のもっとも外側)
・真皮(汗腺、皮脂腺、血管等が張り巡らされている)
・皮下組織(脂肪細胞が多く存在し、外部刺激から体を守る)
私たちのお肌(皮膚)は紫外線や加齢、ストレスなどさまざまな要因によって肌トラブルを起こしやすくなります。そのため日頃のスキンケアがとても大切になってきます。冬になると空気が乾燥してお肌の水分が失われると、皮膚表面のバリア機能が低下して不安定な状態になり刺激等を受けて痒みが起こります。
痒みの原因は乾燥だけではなく化粧品やアレルギー等も外的因子となります。そのため、自分の肌質に合った化粧品を選び、お肌を保護する必要があります。
4つの肌タイプ
私たちのお肌は大きく分けて以下の4つのタイプに分けることができます。
・普通肌(皮脂量が普通で水分が多い理想的な肌):normal skin
・脂性肌(皮脂量も水分も多い脂っぽい肌):oily skin
・混合肌(皮脂量が多いが乾燥している肌):combination skin
・乾燥肌 / 敏感肌(皮脂量も水分も少ない肌):dry/sensitive skin
スキンケア用品
お肌のお手入れはクレンジングで化粧を落としてから丁寧に洗顔します。それから化粧水で水分を補給し、水分を逃がさないようにクリームやオイル等でお肌を保湿します。
・クレンジング:cleanser
・洗顔:facial wash
・化粧水:toner
・保湿:moisturizer (クリーム/cream、ジェル/gel、オイル/oil)
海外でコスメを買う場合の英語フレーズ
それでは、海外でコスメを買う場合どのように英語で表現すれば良いのでしょうか?日本と同じようにコスメショップではスキンケア用品だけでなくメイクアップ用品やヘア&ボディケア用品もたくさん店内に陳列されて販売されています。また、コスメ用品だけでなく単語を入れ替えればショッピング全般の英会話に応用できます。
コスメショップで買い物
店員:May I help you?
(いらっしゃいませ)
お客:I have dry/sensitive skin, can you recommend a moisturizer?
(ドライ/乾燥肌なのですが、保湿剤でおすすめのものありますか?)
I have oily skin, can you recommend a cleanser?
(脂性肌なのですが、クレンジングでおすすめのものありますか?)
Do you sell toner for combination skin?
(混合肌用の化粧水ありますか?)
I have normal skin so I would like to buy this soap.
(普通肌なのでこの石鹸が欲しいのですが。)
店員:We sell three types of moisturizers, cream, gel and oil.
(クリーム、ジェル、オイルの3種類の保湿剤があります。)
I recommend this cleanser as it is highly effective against pimples.
(ニキビにとても効果があるこのクレンジングをおすすめします。)
We do not sell toner, but the local pharmacy/chemist does.
(当店では化粧水を販売しておりませんが、地元の薬局にあります。)
OK, would you like to pay cash or card?
(それでは、現金とカードどちらでお支払いになりますか?)
医薬品を分類すると、まず大きく分けて医薬品、医薬部外品、化粧品の3つに分類することができます。医薬品はさらに医薬用医薬品と一般用医薬品に分けられています。日本と同じように海外で医薬品等を購入する際は、医師の処方せんにより購入できる医療用医薬品と薬局などで処方せんなしで購入できる一般用医薬品があります。
・医薬品:pharmaceutical product
・処方せん:prescription
・医療用医薬品(医家向け医薬品):prescription only medicine
・一般用医薬品(市販薬):nonprescription drug, over-the-counter drug, proprietary drug
・医薬部外品:quasi-drug
・化粧品:cosmetic
化粧品とは、身体を清潔に保ち、皮膚や毛髪などを健やかに保つために使用されるものです。例えば、石鹸、シャンプー、リンス、スキンケア用品、メイクアップ用品などのことを指します。医薬品と違って承認は必要ではありません。化粧品に含有されている全成分をラベル等に表示すれば承認は必要ないとされています。
薬用化粧品とは?
巷でよく耳にする薬用化粧品。実際には上述したように薬用化粧品という分類はありません。医薬部外品(医薬品ではありませんがそれに準ずるもの。積極的に病気や怪我を治すものではない)として認められた効果・効能をもつ化粧品などのことです。たとえば、ニキビ防止、皮膚の殺菌、美白成分などを目的として使用され、分類上は医薬部外品となっています。医薬用化粧品を使用する場合、ある程度の効果が認められるため、副作用のリスクがあることも注意しましょう。
日本と海外コスメの違い
日本と海外コスメ用品について
日本や海外のコスメ用品は主に女性をターゲットにしています。化粧品やメイクアップ用品、ボディケア用品など多岐に渡って販売しています。最近では、身だしなみに気を配る男性が増えてきたことから、男性用のスキンケア用品も多く販売されています。
化粧品会社は商品の購買意識を高め、女性・男性向けのコスメやスキンケア用品を大衆にアピールするため広告や宣伝に力を注いでいます。TVや雑誌等のメディアで人気のある有名人が起用されているのはこのためです。
男性向けの場合、化粧品というよりは整髪料やヘアトニック、香水、コロンなどの分野が多いです。
日本と海外メーカー
海外メーカーのコスメを日本で購入する場合、日本人向けの処方成分になっている場合もありますが、その国で販売されている処方成分のままであることも。
日本は海外メーカーよりも厳しい安全基準を設けています。日本と海外では配合成分の規定が異なるため、現地や日本で海外メーカーの化粧品を購入する場合は気をつけましょう。
販売場所
一般的には、デパートやコスメ専門店、ドラッグストア、通信販売、コンビニ等でコスメやスキンケア用品、メイクアップ用品を購入することができます。また、インターネットが発達したことから、最近では海外のネットショップから直接購入する人も増えています。
しかし、健康被害等の報告もありますので個人輸入は気をつけなければなりません。また、医薬品等を無許可で販売している個人輸入代理店もあるのでネットショッピングで購入する際は注意しましょう。
海外で人気のある日本のコスメ(or日本で人気のある海外コスメ)
海外で人気の日本コスメ
海外では、高品質の日本製のコスメが人気を集めています。日本製品は化粧品に限らず全般的にクオリティや安全性の基準が高く信頼性があると思われています。
海外のデパートの化粧品売り場でも日本の化粧品メーカーである資生堂のコスメが購入できます。そのほかにも海外進出しているブランド(ファンケル、DHC等)も人気があります。
日本で人気の海外コスメ
国内正規品のコスメ以外にも、海外ブランドの並行輸入品やお肌に安全なオーガニック化粧品(ラッシュ、ニールズヤード等)が人気を高めています。植物成分を使用していることから信頼性が高くお肌に優しいため、特に海外では認知度が高く広く普及しています。
また、海外のコスメと言えば一流ファッションブランド発のコスメ(シャネル、クリスチャン・ディオール等)が有名です。海外旅行に行った際には、空港の免税店で安く購入できます。
メイク用品
スキンケア用品だけでなく、以下のメイク関連の単語を使って英会話の練習をしましょう。
・ファンデーション:foundation
・コンシーラー:concealer
・フェイスパウダー:face powder
・ブラシ:brush
・パフ:puff
・コンパクト:compact
・口紅:lipstick
・リップライナー:lip liner
・リップクリーム:lip balm
・アイライナー:eye liner
・アイシャドウ:eye shadow
・眉ずみ(ペンシル型):eyebrow pencil
・マスカラ:mascara
・チーク:cheek
・(化粧品の)サンプル:sample
・(化粧品の)テスター:tester
まとめ
今回は、化粧品やスキンケア用品を中心にご紹介してきました。基本的なコスメの英単語やフレーズのほかにも、薬用化粧品(医薬部外品等)や安全性のことにも触れました。
現在、海外で流行しているコスメブランドと言えばメイベリン、ランコム、MACなどが挙げられます。海外セレブや有名人が使用しているコスメに憧れてしまう女性も多いでしょう。
しかし、日本と海外では処方成分が違うため、ブランド名で選ぶのではなく自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
ネイティブキャンプの講師はメイクをしっかりしてレッスンに備えています。しかし、中にはアレルギーだからメイクができない!という講師も。
それでもオシャレに気を使っている講師が多いです。
また、普段メイクをしない講師も、パーティーとなると別人のようにバッチリメイク!
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気になる方はこちらから。

イギリスの大学に留学経験があり、その後イギリスに移住。現在はフリーランスライターとして英語学習に関する記事をはじめ、様々な分野の記事を執筆しています。自身も英語ネイティブを目指して英語習得のため日々研鑽を積んでおります。趣味は海外旅行で特にヨーロッパの歴史に興味があります。もともと文章を書くのが好きだったので文筆業を希望しておりライターになりました。よろしくお願いいたします。