過去完了・過去完了進行形っていつ使うの?現在完了との違いとは

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過去完了(had done)と過去完了進行形(had been doing)っていつ使うの?


先日「現在完了・現在完了進行形を使いこなそう!その意味の見方とは?」で、現在完了についての説明をしましたが、今回はそれに引き続いて、過去完了についてご説明していきます。

過去完了は現在完了に輪をかけて苦手な人が多い文法。結構英語が話せる人でも、よくわからないまま放置しているということもあるくらいです。
そんなとっつきづらい過去完了も、しっかり意味を知って英語で表現できる幅を広げましょう。

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過去完了は過去のある時点からある時点まで継続していた事実

現在完了は「過去から現在まで継続している事実」です。では過去完了は何かというと、「過去のある時点からある時点まで継続している事実」というのが一番しっくりくる説明でしょう。ちなみに過去完了は(主語+had+動詞の過去分詞形)で作ります。現在完了との違いは、haveがhadと過去形になるところです。

現在完了では現在もその現象が続いています。例えば現在完了の記事でも使った例文”I have never been to Canada.”(私はカナダに行ったことがありません。)を例にすると、「行ったことがない」という事実が今でも続いています。
これが過去完了の形”I had never been to Canada.”となると、ある時点までは行ったことがあり、現在はおそらくカナダに行った経験があることを意味します。
つまりこういう感じです。

I had never been to Canada until I went there last month.
(先月行くまで、私はカナダに行ったことがありませんでした。)

 現在完了が表す「〇〇したことがある」という意味の文章は、過去完了形にはしづらいので実はネイティブでもあまり過去完了を使うことはありません。経験があるという状況は変わらないからですね。
ですが、上記のように「カナダに行く」という経験について、「行ったことがない」から「行ったことがある」という風に状況が変化すると、過去完了形にすることができます。

他の例文も見てみましょう。

My father has finished his beer.(私の父はビールを飲み終えています。)

この現在完了形の文章でも同じことが言えます。これも以下のような状況なら、過去完了形が使えます。

My father had finished his beer when I ordered for the next one.(私が次のビールを頼んだとき、父はビールを飲み終えていました。)

では何故これはただの過去形ではないのでしょうか。
My father finished his beer when I ordered for the next one.
このシンプルな過去形の文章だと、どういうことになるかというと「私が次のビールを頼んだ時、父はビールを飲み終えました。」という意味になります。

この2つの英文についてニュアンスの違いがわかるでしょうか。
ただの過去形の文章にしてしまうと、次のビールを頼んだその瞬間に、父がビールを飲み干したようなイメージになります。
しかし、過去完了形だと「ビールを飲み終えた」のが「いつ」ということは言及しておらず、「次のビールを頼んだときには、いつ終わったかは分からないけれど、ビールを飲み終えた状態がいつの時点からか続いていた」ということになります。

このニュアンスの違いがわかれば、過去完了は使いこなせるはずです。日本語でもこの文章には違いがあるので、とらえやすいのではないでしょうか。

過去完了は時制を合わせるときにも使う

ちなみに過去完了は時制を合わせるときにも使います。
例えば誰かがあなたに、”I have been to the UK.”(私はイギリスに行ったことがある。)と言ったとします。そしてあなたが誰かに伝えるとき、以下のように言えるでしょう。

He said he had been to the UK.

「彼」が”I went to the UK last week.”(私は先週イギリスに行きました。)と言った場合も、
He said he had been to the UK last week.
となります。

上記の例文で過去完了になっているのは、時制を合わせるためです。事実としては、”He has been to the UK.”(彼はイギリスに行ったことがある。)もしくは、”He went to the UK last week.”(彼は先週イギリスに行った)なのですが、”He said”という過去形をつけていることによって、時制を一致させる必要があり、その後の文章が過去完了になるというわけです。

この2つの文章の違いは、”last week”という時間を表す言葉が入っているかどうかです。これがあることで、「先週」「行った」と言っているのか、「行ったことがある」と言っているのかがわかるわけです。

時制を一致させるために過去完了形を使う場合、過去形や現在完了形だったものをそのまま過去完了にするだけですから、使う時にはあまりその意味合いや使い方を考える必要はないでしょう。
しかし事実の見分け方は、時間を表す言葉があるかどうかで見分けることができます。

仮定法でも過去完了が使われる

過去完了は他に仮定法と言われる用法でも使われます。「英語の仮定法はConditionalsで制す!複雑な仮定法もシンプルに理解できる方法。」で仮定法についてご説明していますが、この記事の例文を例にとると下記のようになります。

If you had helped me, I would have been finished much earlier.
(もし君が助けてくれたなら、もっと早く終われたのに。)

I wish I hadn’t told a lie to my mother.
(お母さんに嘘をつかなければよかった。)

 これが何故過去完了になるかは、”You haven’t helped me./You didn’t help me.”や、”I have lied to my mother./ I lied to my mother.”という事実があるからなのですが、こちらは仮定法という文法の用法がわからなければとっつきづらいかと思うので、詳細は上記の仮定法の記事を参考にしてください。

過去完了進行形の考え方

最後に過去完了進行形についても少しご説明しておきます。過去完了進行形は、(主語+had+been+動詞のing形)で表します。

意味は過去完了形とほとんど一緒ですが、それが進行形になっているだけです。
現在完了の記事でも使った例文で考えてみましょう。

現在完了進行形:My father has been drinking beer for long.(私の父はビールをもう長いこと飲んでいます)

過去完了進行形:My father had been drinking beer for long, when I ordered the next one.(私が次のビールを頼んだとき、私の父はビールを長いこと飲んでいました。)

 過去完了の場合は、「私が次のビールを頼んだ」という過去の時点が存在していて、そこまでの間父がビールを飲み続けていた事実を表しています。
ちなみに時制の一致として過去完了進行形を使う場合ももちろんあります。

まとめ

よく分からないと感じる人が多い過去完了を、なるべくわかりやすく解説したつもりですがいかがでしょうか。今まで過去完了が何者かよくわからなかったという人も、前よりは理解しやすくなっていると幸いです。

本文中でも少し触れていますが、時制の一致や仮定法以外ではネイティブでもあまり過去完了を使うことは多くありません。通常の会話であまり必要になることがないからです。
とは言え、わかっていればいざ誰かが使った時に意味を完璧に理解できますし、自分も使いどきがわかるはず。使用頻度は低いとは言え、文法的には大事な文法の1つですから、しっかり理解できるようになれるといいですね。

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