pe英語の「per」という単語について、おそらく「〜あたり」「〜につき」などの前置詞としての意味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?実は、perは「dis〜」「un〜」などのような接頭辞として使われたり、「〜によって」という手段を表す意味で使われたりすることもあります。
この記事では、perの意味と使い方について詳しく紹介します。また、perの関連表現についてもまとめているので、ぜひperをマスターして使いこなしてみてください!
- Perの意味と使い方
- 前置詞としてのperの例文集
- 手段を表すperの例文集
- 接頭辞としてのperの例文集
- Perの関連表現について
- 「PER」を調べると「株」と出てくるけど?
- As perの意味と使い方は?
- Per seの意味と使い方は?
- まとめ
Perの意味と使い方
perは前置詞や接頭辞として使われたり、手段を表す時に使用されたりします。それぞれの使い方でperが表す意味は、以下の通りです。
・手段を表すper:〜によって、〜で
・接頭辞としてのper:完全に、徹底的に、通って、超えて
前置詞としてのper
perの語源はラテン語の「per」から来ていて、「〜単位で、〜ごとに」という重量や重さ、面積などを測る時に用いられてきました。
そのため、英語においても同様の意味で使われることが多く、per person(1人につき〜)やper day(1日あたり〜)などの前置詞としてのperが一般的です。perのあとに続く単語には、人数や金額、数量、期間などの数字が入ります。
手段を表すper
手段を表すperの使い方は、per train(電車で)やper mail(郵便で)など「〜という方法で」と表したい時に使います。手段や方法を表す英語では「by」や「with」が一般的ですが、稀にperが使われることもあるので覚えておくと便利です。
接頭辞としてのper
接頭辞とは単語の始めに付け加えられ、その単語の意味を変える重要な要素のことです。例えば、否定や反対を表すun-やim-/in-、再びを表すre-、前や前進を表すpre-/fore-などはよく見かけるのではないでしょうか?
perにも接頭辞としての使い方があり、「完全に、徹底的に、通って、超えて」という意味があります。この接頭辞perをつけることで、強調や全体性を表す単語を形成できます。
前置詞としてのperの例文集
「〜あたり、〜につき、〜ごとに」を表す前置詞perの具体的な例文を紹介します。
制限速度は時速60マイルです。
費用は1人あたり5ドルです。
彼女の年収は5万ドルです。
彼は1日にコーヒーを2杯飲みます。
そのホテルの料金は1泊あたり100ドルです。
このレシピでは1人前あたり大さじ1杯の砂糖が必要です。
服用量は8時間ごとに1錠です。
1日に8杯の水を飲むべきです。
購入ごとに2枚のチケットを受け取ります。
学生は科目ごとに1つのレポートを提出しなければなりません。
前置詞としてのperを使う時には、perのあとにa,an/theの冠詞は続かないので注意しましょう。ビジネスなど丁寧な言葉を要求される場面でよく使われるため、仕事で英語を使う機会がある人は覚えておくのがおすすめです。
手段を表すperの例文集
「〜によって、〜で」などの手段や方法を表すperの具体的な例文を紹介します。
支払いは小切手で行われます。
書類をメールで送れます。
彼は電話で決定を伝えました。
指示は手紙で伝えられました。
結果は社内ネットワークを通じて共有されます。
返信をファックスで送ってください。
彼らは宅配便で商品を配達しました。
申請はオンラインポータルを通じて提出されました。
メッセージはテキストメッセージで送信されました。
フィードバックは調査を通じて収集されます。
手段を表すperを使う時には、同じ手段を表す前置詞byとの違いを理解することが大切です。「per」は比較的フォーマルな表現であり、ビジネスや公式な文章で頻繁に使用されます。カジュアルな会話では、より口語的な表現として「by」を使うほうが自然です。
接頭辞としてのperの例文集
「完全に、徹底的に、通って、超えて」を表す接頭辞としてのperの具体的な例文を紹介します。
Perfect
perfectは「完璧な」という意味ですが、動詞として使うと「完璧にする」という意味になります。接頭辞のperが「完全に」という意味を強調しています。
彼女は絵画のスキルを完璧にすることを目指しています。
Perceive
perceiveは「知覚する」「認識する」という意味があります。接頭辞のperは「通じて」「超えて」という意味を持ち、全体を通じて感じ取ることを表しています。
彼は遠くにかすかな光を感じ取れました。
Permeate
permeateは「浸透する」という意味です。接頭辞のperは「通じて」「完全に」を意味していて、物質が全体を通じて広がることを示しています。
新鮮なパンの香りが空気中に広がりました。
Persist
persistは「持続する」「続ける」という意味です。接頭辞のperは「通じて」「完全に」を意味し、徹底して継続することを表しています。
困難にもかかわらず、彼女は努力を続けました。
Permit
permitには「許可する」という意味がありますが、接頭辞のperは「完全に」を意味していて、完全に許可することを強調しています。
マネージャーは従業員が早退することを許可しました。
Persuade
persuadeは「説得する」という意味があります。接頭辞のperは「完全に」を意味し、しっかりと納得させることを表しています。
彼女は彼を説得してチームに参加させることに成功しました。
接頭辞としてのperを使う時は、似たような接頭辞を持つ単語と混同しないように注意することが必要です。それぞれの接頭辞は異なる意味を持つため、間違えて使用すると意味が変わってしまいます。
permanent(永続的な) vs. prominent(著名な)
Perの関連表現について
前置詞や接頭辞のほかにも、perにはいくつか関連表現があります。ここでは、perを用いた関連表現について紹介します。
Per capita
per capitaはラテン語で「1人あたり」を意味していて、特に統計や経済の文脈で1人あたりの値を示す際に使われます。
その国の一人当たりのGDPは増加しました。
Per diem
per diemはラテン語で「日当」や「1日あたり」を意味し、日々の手当や費用を示す際に使われます。
会社は旅行費用として日当を支給します。
Per annum
per annumはラテン語で「年間」を意味していて、特に年利や年間の統計値を示す際に使われます。
金利は年率5%です。
Per centum
per centumはラテン語で「100分の」を意味します。現代では「percent(%)」として知られているもので、割合や比率を示す際に使われます。
ローンの金利は5パーセントです。
Bits per second
bits per second(bps)はデータ転送速度を示す単位のことで、1秒間に転送されるビット数を表します。デジタル通信やコンピュータネットワークで頻繁に使われる単位です。
インターネット接続速度は毎秒100メガビットです。
「PER」を調べると「株」と出てくるけど?
英単語のperについて調べると、「株価収益率(Price Earnings Ratio)」という言葉をよく目にするかもしれません。株式投資においてPERは重要な指標の1つであり、株価がその企業の1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍であるかを示します。
英単語のperとは直接関係のない言葉ですが、株式投資に興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね!
As perの意味と使い方は?
as perは、「〜に従って」「〜に基づいて」という意味を持つ慣用表現です。指示や規則、契約などに従うことを表していて、ビジネス文書や公式なコミュニケーションで頻繁に使われるフレーズです。
as perと似たような意味を持つ慣用表現に、「according to」や「in accordance with」があります。普段よく見かける表現であるaccording toは、一般的な情報源や人の言葉、データ、報告書などに基づいていることを示す際に広く使われるため、日常会話やニュース記事などで使用されています。
契約に従い、支払いは毎月1日に行われます。
あなたの指示に従って進めます。
会社の方針に従い、全社員は研修を受けなければなりません。
Per seの意味と使い方は?
per seはラテン語で「それ自体」「本質的に」という意味を持つ単語で、英語ではある物事や概念がそれ自体で特定の性質を持つことを強調する際に使われます。日常会話やビジネス、公式なコミュニケーションや文書でも頻繁に使用されています。
そのアイデア自体は悪くないが、もっと発展させる必要がある。
上記の例文では、The idea is not badのあとにper seが続くことで、「そのアイデア自体は悪くない」という意味になり、「アイデアそのもの」を強調する役割があります。
私を悩ませるのは価格そのものではなく、品質の欠如だ。
上記の例文では、It’s not the priceのあとにper seが続くことで、「その価格そのものではなく」という意味になり、価格自体ではなく品質の問題をより強調しています。
まとめ
この記事では、perの意味と使い方について、またperの関連表現について紹介しました。perがよく使われる表現は以下の3つなので、しっかり覚えましょう!
・手段を表すper:〜によって、〜で
・接頭辞としてのper:完全に、徹底的に、通って、超えて
「as per」や「per se」も一般的に使用される慣用表現なので、ぜひ合わせて覚えてみてくださいね。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.