海外留学を夢見て英語を勉強している方は多いのではないでしょうか。ただ、海外留学において必要なのは英語力だけではありません。日本と海外では言葉だけでなく気候だったり食生活などの文化だったり、何もかもが違います。その環境の違いに対応できず、様々なトラブルに巻き込まれてしまう留学生も少なくありません。せっかく夢を持って海外留学に臨んだのに、トラブルが起きてしまうのは悲しいですよね。
今日は留学希望者が安心して留学生活を送れるように、海外留学におけるよくあるトラブルとその対処法、事前準備についてご紹介します。
留学中にトラブルは起こる？
海外留学においてはトラブルがつきものです。とは言っても、海外留学で起こりうることなんて、行く前から想像はつきませんよね。具体的な想像がついていなければ対処のしようがありません。
環境の変化による体調不良や日本との治安の違い、言語の違いなど行ってみると実感できる違いがたくさんあり、それぞれがトラブルの元です。一つひとつ想定した上で事前に準備しておくことが必要です。
海外で起こりうるトラブル
海外と日本の違いの分だけ起こりうるトラブルは存在します。特に留学中は周りに家族や友人がいないので、少しのことでも焦りや不安の種になりやすいです。その状態で予期せぬトラブルが起きてしまったら、せっかくの留学も嫌な思い出になりかねません。そうならないよう、事前にどのようなトラブルが起こりやすいか知っておくだけでも安心材料になります。
海外留学中に起こりやすいトラブルをご紹介します。
事件/事故に関するトラブル
留学先の国によっては、クレジットカードや現金、パスポートなどの貴重品を含めた持ち物の盗難が起こりやすいことがあります。
日本ではフードコートなどで席を確保するときに手荷物を置いたままにしておくことがありますが、それを海外でしてしまうと盗まれてしまうことが多いです。
その他にもよくある盗難の手口としては、道で声をかけたり財布を落として拾ってもらったりと気を引いている間に近くにいた仲間が財布を盗む、というようなものです。
また、事件以外にも慣れない交通ルールなどで事故に遭ってしまうというケースもあります。
英語に関するトラブル
十分に英語を勉強してから留学に臨んだつもりでも、いざ現地で会話をしようとすると思うようにいかないこともあるでしょう。特にホームステイを利用して留学する場合にありがちなのが、ホストファミリーとのコミュニケーションが上手くいかないことです。現地の人とコミュニケーションを取るためには、語学力だけでなく相手の表情を読み取ったり現地のアクセントを聞き取ったりできる必要があります。そこまで日本にいる間にできるようにするのはなかなか難しく、留学当初は苦労する留学生も多いです。
お金に関するトラブル
日本人が海外に行くと、スリやひったくりに遭うことが多いです。特にアジア諸国で起きやすいトラブルがぼったくりタクシーに乗ってしまうことです。普段から利用する場所であれば使う道や大体の金額もわかりますが、留学中の土地ではわかりませんよね。そこにつけこまれ、相場の倍以上の金額を気づいたら請求されていた、というようなことも多くあります。
ひったくりに遭った場合でも、海外では日本と違い銃の携帯が許されている国もあるため犯人を追いかけようとしたり抵抗したりすると命の危険があります。
住居に関するトラブル
ホストファミリーのもとで留学期間を過ごす場合、今までの習慣とその家での習慣の違いに戸惑い、トラブルを引き起こすことがあります。
特に気をつけるべきことは音です。
ホストファミリーの起床時間と就寝時間に合わせて、寝ている時間はなるべく音を立てずに過ごすなどの配慮が必要になります。日本との時差に合わせてテレビ電話をしようとすると、夜中になってしまい音が迷惑でトラブルになるということもあります。
その他にも、ホームステイ先で決められたハウスルールが厳しく感じるという方も多いです。国によっては水道代やガス代が日本よりも高く、シャワーの時間が10分以内、洗濯は週に一回などと制限がある場合もあります。日本での生活との違いに驚いてしまうこともあるでしょう。
健康に関するトラブル
日本との気候の違いや時差、食習慣、精神的ストレスなどで海外留学中に体調を崩してしまう方は多いです。
その結果、日本では通常ない感染症にかかってしまったり、不注意により交通事故や犯罪被害に遭ってしまうということもあります。また、家族がいなく慣れない状況で体調を崩してしまうと精神的にも不安になってしまうでしょう。行きつけの病院もないため、どう対処して良いのかわからずなかなか回復しない留学生もよく聞きます。
そして、海外留学の際に保険に入っていない方もよく見かけます。こうなると、いざ病院にかかろうとしたときに高額な請求がきたり、病院に行くのを躊躇ってしまい悪化させてしまったりすることもあります。
空港でのトラブル
留学のスタート地点である空港におけるトラブルも非常に多いです。入国審査の後の税関で輸出入禁止の物を持ってきてしまっていたり、荷物受け取りの際に自分の荷物がなかったりその間に盗難に遭ってしまったりなどがあります。これらのトラブルを対処するためには英語でやり取りする必要があり、それも焦る要因のひとつです。
その他にもパスポートを持っていくのを忘れてしまったり、乗る予定だった飛行機に遅れてしまうなんていうこともあります。こうなってしまうと飛行機の予約を取り直す必要が出てきてしまうので、余計なお金がかかることになります。
留学中のトラブルを回避するために
これだけいろいろな種類のトラブルがあると聞くと、留学に行くのも不安になってしまいそうですよね。
ただ実際にはこういったトラブルを回避し、トラブル無しに留学を終えることのできた留学生もちゃんといます。
せっかくの留学期間、安全に良い思い出として終えたいですよね。そのためのトラブルを回避するための事前の準備方法やそれでもトラブルが起きてしまった場合の対処法についてご紹介します。
事前準備とリスク管理
安全に楽しく留学を終えるため、1番良いのはトラブルに合わないことです。そのためにはしっかりと事前準備をして備える必要があります。また、万が一トラブルが起きてしまった場合でも被害を最小限に抑えられるようなリスク管理も必要です。
まずは渡航前に自分の行く国の情報を集めることが大切です。外務省の「外務省 海外安全ホームページ」で、世界各地の危険情報や犯罪発生状況、安全対策などが確認できます。また、外務省の無料配信サービス「たびレジ」に登録すると、留学先の事件や事故、トラブルについての注意喚起など、最新の情報を日本語で受け取ることができます。
そして、自分ではどうしようもないトラブルに巻き込まれた時に備えて、日本にいる家族や知人、留学エージェントに滞在先やその連絡先を教えておいてください。連絡が取れれば相談に乗ってもらえたり解決に向けて手助けをしてくれたりしますし、事態によっては現地まで来てもらうこともできます。
保険に入ることも忘れないようにしましょう。留学先で怪我や病気で病院に行く場合、保険に入っていないと高額な医療費を請求されることとなります。医療機関にかからなくても、盗難などのトラブルに巻き込まれることもあります。その場合も保険に入っておくことで被害を最小限に抑えられます。十分な補償を受けられる保険を事前に調べておくことをオススメします。
留学中にトラブルに巻き込まれたときは
どれだけ念入りに事前準備をしていたとしても、残念ながらトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。その場合は、入っている保険があればそれに頼ったり、連絡のつく家族や知人に相談したりしてみましょう。
それでも直接的な手助けを受けることが難しい場合は、より専門的な機関に相談してみることがオススメです。たとえば、犯罪に巻き込まれた場合、日本であればすぐ警察に相談ができると思いますが、英語力に自信がなかったり海外の警察を利用するシステムがわからなかったりするとどうしていいのか困ってしまいますよね。
そんな時、各国の大使館などで、警察への届け出を出す方法を教えてもらえます。大使館は代わりに各種手続きを行ってくれたり、お金を貸してくれたりするわけではありませんが日本語で困りごとへの対処法を教えてくれるので何かあったときには安心です。所持金を盗まれてしまいしばらくの生活費を一旦家族から送金してもらいたい、という場合の日本からの送金方法なども教えてもらえます。
日本語の通じる医療機関を紹介してくれるなど、様々なタイミングで支援をしてくれるので大使館の存在を頭に入れておくといざというときに安心して対処ができます。
まとめ
海外留学に行くと、日本ではなかなか起こりえない様々なトラブルが起こります。事件や事故などはできる限り回避したいものですが、生活習慣の違いなどによる周りの方とのコミュニケーションにおけるトラブルなどは実際に経験してみることで学びにつながります。あまりトラブルを怖がりすぎずに対応していくことで留学期間を終えたとき自分の成長を感じられるはずです。
ただ、命の危険があることに関しては話は違います。日本ほど治安のいい国はなかなかありません。海外では、「自分の身は自分で守る」という精神を持ち続ける必要があります。日本ではそこまで気にすることのない貴重品管理や夜の一人歩きなども、海外では常に危機感を持たなくてはいけません。
とは言っても、適切な警戒心を持ち必要のないトラブルには巻き込まれないよう十分に気をつけることで、実際にトラブルに巻き込まれずに留学期間を終える方もたくさんいます。過度に不安になりすぎず、新しいことに積極的にチャレンジするようにして学びの多い留学期間にしてください！
◇経歴（英語を使用した経歴）
大学時代は英語教育を学んできました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしてきました。
◇英語に関する資格（資格、点数など）
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容（仕事、留学、旅行など）
小学3年生〜中学2年生までアメリカのニューヨーク州で過ごし、現地の学校に通っていました。
◇自己紹介
国立大学教育学部英語科を卒業し、現在エステティシャンをしながらWEBライターとして活動をしている五十嵐りんと申します。美容や英語、教育に関する執筆を主にしております。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.
