anywayとany wayには違いがある?!場面別に正しく使い分けよう!

Anyway、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

今回は、anywayとany wayの違いについて解説していきます!ただスペースがあるかないかといった小さな違いだけですが、実は意味はまったく違います。

英語にまだ慣れていない中学生や、丸っと忘れてしまった方は気を付けなければなりません。意味の違いとそれぞれの使い方について以下で見ていきましょう!

Anywayとany way 違い

簡単に言うと、anywayは「とにかく」という意味で、any wayは「あらゆる」とか「何かの方法」といった意味になります。どういう仕組みなのか以下で違いに注目してみてくださいね。

Anywayの意味と使い方

Anywayは、上記でも解説したように「とにかく」という意味です。話を変えたい時に使う言葉で、中には口癖になっているネイティブスピーカーもいます。

話題の転換時に使うものだけでなく、話が脱線してしまった時に話題を元に戻す時や、要点をまとめる時などにも使います。文脈によっては、会話を終わらせる時にも使えます。日常会話の中でもビジネスシーンでも使えるフレーズなので便利です。

Anyway, what we need is to take a rest.
とにかく、私たちに必要なのは休息ですよ

Take a restで「休憩をとる」という熟語です。「休憩に冠詞のaを付けるの?」と不思議に思うかもしれませんが、決まり文句として覚えてしまいましょう。

前後の文がどのような内容かわからないと、上記の例文が話をまとめているのか、脱線した話を元に戻しているのか、話を転換しているのかわかりませんね。そう考えると、日本語でも「とにかく」はいろんなシチュエーションに対応できることがわかります。

Anyway, I have to go back and cook dinner.
とにかく、帰って夕食を作らなきゃ

この場合のanywayは家に帰らなくてはいけないことを伝えていることから、話し手はどうやら話を終わらせたいようだと考えられますね。

ちなみに、イギリス人は自らを話を終えることが苦手な人種だと説明することがあり、日本人と似た性質を持っています。こういった文脈でanywayが出てきたら早く帰してあげた方がいいかもしれませんね。

よく聞くのは、Thank you anyway.などの言い回しです。

例えば、相手からお誘いを受けて断った時など、結果としては断ることになったけれども、誘ってくれたことにはありがとうと感謝を伝える時にぴったりのフレーズです。

特にイギリスでは日本と同じで、断る時、否定をする時にはやんわりと言わないと相手に失礼に当たると考えます。ただNo.と言うより、Thank you anyway.を付け加えるだけで相手の気分を害さずに済みます。

A: Do you need help?
B: Oh, no. But thanks anyway.

A: 手伝おうか?
B: ああ、いいや。ありがとね

また、Do it anyway. という英語表現もよく聞きます。「とにかくやってみたら?」という意味で、言い方によってはきつくなります。親が子供に、文句を言わずにとにかく勉強しなさいと怒る時などにも使います。

A: I don’t think her way is effective for me though.
B: Do it anyway!

A: でも、彼女のやり方は僕には効果的だと思えないんだよね
B: 四の五の言わずにやりなさい!

Any wayの意味と使い方

一方、any wayはスペースが入っており、2つの英単語から成り立っています。

Anyは「いくつかの」を表すsomeを疑問文や否定文で使う時に現れます。しかし、疑問文や否定文で使うと習うのは学生時代までで、実際には肯定文でも使います。

また、wayは「道」という意味もありますが、ここでは「方法」や「やり方」といった意味になります。よって、any wayは文脈によって「何か~な方法」や「あらゆる方法」と訳します。

Do you know any way to make him give it up?
何か、彼を諦めさせる方法ってない?

ここで使っている動詞のmakeは使役動詞と言い、「~させる」という意味を持ちます。使役動詞にもいくつか種類があるのですが、makeの場合は強制的に人を~させるという意味があり、目的語に人を持ってきます。

Give upは「諦める」というイディオムですが、代名詞のitが目的語の場合は2つの単語の間にitを入れます。Put on「着る」など他のイディオムでも同じで、put on it ではなくput it on が正しい言い方です。

逆に、目的語が具体的な名詞であれば、give up the planのようにイディオムの後に来ます。この違いは、今の中学1年生のテキストに載っていました。

I tried repairing the bike any way I could.
その自転車を私のできる限りの方法で修理しようとしたんです

Any wayの後にI couldを入れることで、「私ができる方法すべて」というニュアンスができあがります。

この例文の中で使われているtriedには注意が必要で、この後にto+動詞が続くと「~しようとした」という意味になりますが、triedの後に~ingが続くと「~してみた」という意味になります。まだ試していないのか、それとも既に試したのか違いが出てくるので覚える際に注意してください。

文字で見るとスペースのあるなしでanywayとany wayの区別が付きますが、リスニングだと発音がまったく同じなので区別がつきません。しかし、文脈から判断したり、語句の置き場所から判断することができるので、文法を学べば問題なく理解できるようになります。

その他の関連表現

Anywayとany wayの違いはわかりましたが、実は、似たようなスペルの単語はまだ他にあります。こちらも違いに注意して見ていきましょう!

Anyways

Anywaysは、anywayのスラングです。つまり、どちらも意味はまったく同じで、よりカジュアルに使うかどうかだけの違いです。「とにかく」と言う際には、相手が友だちや家族のような親しい間柄かどうか見極めて使う必要があります。

Anyways, you should go and see a doctor.
とにかく、医者に診てもらうべきだよ

Go and see a doctorはよく使う言い回しで、「医者に診てもらう」と訳します。また、anywaysは「とにかく」の他にも、「ところで」や「それはそうと」などに言い換えても構いません。自然な言い方で認識しておきましょう。

ちなみに、anywaysと逆でフォーマルな言い方のanywayもあります。それがanyhowです。

Anyhow, we are planning a new project, and it’s going to start next month.
それはそうと、私たちは新しいプロジェクトを計画していまして、来月始める予定なのです

フォーマル度の高い順から言うと、anyhow, anyway, anywaysとなります。

By the way

「ところで」と言えば、英語学習者の皆さんはby the wayを思い浮かべるのではないでしょうか。こちらもよく使う表現のひとつですが、anywaysとはニュアンスが少し違います。

Anywaysは、話の流れの中で関連性があることを言う時に使うイメージです。それに対してby the wayは、急に思い出したことなどまったく違う話題を話し始める時に使います。

その性質から、by the wayは文頭で使うことが多いです。ネットなどでは、BTWと表記されることもあります。

By the way, why don’t we check the new anime?
ところでさ、新しいアニメチェックしない?
BTW, do you really fancy her?
ところでさ、本当に彼女のこと好きなの?

And anyway

And anywayは、「どっちみち」や「どうせ」といった意味合いになります。言い訳を言う時や正当化する時に使うフレーズで、anywayとは意味が異なります。

Anywayの前のandを聞き逃したり見逃したりしても文意は大きく変わらないかもしれませんが、微妙な違いを感じ取るためには正しく違いを理解しておかなくてはなりません。

He won’t come to the party, and anyway, I don’t like him.
彼はパーティーには来ないよ。どっちみち彼のこと好きじゃないし

この例文で使ったwon’tはwill notの短縮形ですが、未来形の否定文ではありません。ここでは、「どうしても~しない」という意味で使っています。人だけでなくモノに対しても使うことができ、以下のようにして使います。

My iPhone won’t work!
私のiPhone全然動かないんだけど!

My iPhone doesn’t work!でも意味は伝わりますが、at all「全然~しない」を付け加えるように否定を強調したい様子を表します。

まとめ

Anywayとany way以外にも似たスペルの言い回しがあることがわかりましたね。英語でコミュニケーションをするならどの単語を選ぶべきか咄嗟に判断できるくらいまで慣れておかなければいけません。

特に、会話はどの言語であれいつでもアドリブなので、言いたいことをサッと言えるように、その場で相手の言ったことを瞬時に理解できるように瞬発力も鍛えておきたいですね。

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