今回は、ちょっとユニークなタイトルの英語学習本「それわ英語ぢゃないだらふ」をご紹介していきます。
英語は、その書籍によって使い方が異なるので、ここでどのような内容が書いてあるのか、そして正しい使い方とはどのようなものなのかを知っておきましょう。
「それわ英語ぢゃないだらふ」の特徴
ではまず、「それわ英語ぢゃないだらふ」の使い方を知る前に、これがどんな本なのかを知っておきましょう。
どんなことを考えた人がどんな風に何を書いたのかを理解し、自分向きかどうかを確かめるのです。
著者の紹介
「それわ英語ぢゃないだらふ」の著者がどのような人かわかれば、買う価値はあるのか、自分に合っているのかある程度わかります。
「それわ英語ぢゃないだらふ」を書いたのは大西泰斗さん。この方は80万部突破の「一億人の英文法」という英語学習者には有名な本を書いている他、NHK「ラジオ英会話」講師の肩書を持っています。
Amazonサイトでは著者のことがこのように紹介されています。
英語においての知識はもちろんのこと、その独自の考えを世に広めることにも成功している方であることがわかりますね。NHKでの人気も高いですし、書籍の評価も高く知名度が高いです。
英語での会話を目指す本
「それわ英語ぢゃないだらふ」の大きな特徴としては、あくまで英語での会話ができるようにするためであるということです。
よく、英語学習者の中には「英語を習ったのに話せない…」と悩む方がいますが、そんな悩みは抱かなくていいと大西先生はいいます。なぜなら、私たちは会話のための英語を勉強してこなかったから。英会話ができないことを嘆くのは、タネを蒔いてない畑に「なぜスイカが実らないのか」と嘆くようなもの、とも言っています。
学校で英会話を習えなかったのなら、独学するしかないと出したのがこちらの「それわ英語ぢゃないだらふ」なのです。完璧な英会話習得を目指すことを意識し、英語がどんどん飛び出す身体を作るための秘伝の本です。
「それわ英語ぢゃないだらふ」の中身
ここで少し、「それわ英語ぢゃないだらふ」の中身をご紹介しましょう。以下のような内容について書かれています。
・英語は配置のことば
・主語の位置にあればそれは主語
・日本語訳だけの理解では正しく使えない
・itは「それ」ではない
・イメージで理解する
・英会話の定番リスト
では、これを元に「それわ英語ぢゃないだらふ」の使い方を見ていきましょうか。
「それわ英語ぢゃないだらふ」の使い方
いわゆる普通の英文法の解説書や、問題演習のための参考書とは異なるのが「それわ英語ぢゃないだらふ」の特徴ですから、使い方もそれらと異なります。
どうやって使えばより効率的に中身をきちんと理解できるのかを知りましょう。
文法は学校文法だけではない
先ほど紹介した「それわ英語ぢゃないだらふ」の中身に書いてあることをなぞっていってみましょう。
すると、「文法は学校文法だけではない」という記述がありますよね。これは一見簡単な言葉に見えてかなり重い言葉です。
学校で私たちはこれでもかというほどの英語を習いましたが、その大半が文法でした。けれど、学校で習うのはあくまで受験戦争に勝つためのものであり、ネイティブスピーカーと話すためのものではありません。
よって、ネイティブスピーカーにとってはへんてこりんな言い回しや、会話なのにフォーマルすぎておかしいという表現もあるわけです。
ですから、「それわ英語ぢゃないだらふ」を読む時は、学校で習った文法をまたおさらいして共通テストやTOEIC、英検などで良い点数を取れたとしても、それで英語ができるようになったわけではないのだと意識してみましょう。
この本で大切なのはあくまでネイティブスピーカーと同等に、自然に話せる能力を身につけることなのです。
英語は配置のことば
英語は配置のことばと言われて、なんとなくわかった方はいますか?
私たちが英語を学ぶ時、主語+動詞というように、ある程度の形は教わってきましたよね。このように品詞やかたまりとなっている言葉を配置することであらゆる文章が出来上がります。他の言語を学習するとわかりますが、英語はとても簡単な言葉です。
配置するだけで文章が作れること、そのためにはたくさんの語彙を知って実践できるように練習しなければならないことを意識して使ってみましょう。
主語の位置にあればそれは主語
これは当たり前のことを強調しているだけなので、英語が苦手な方や、ケアレスミスを多くしてしまうという方は肝に銘じてくれというメッセージなのでしょう。
主語の位置にあればそれは主語。当然ですが、それでも理解できずに会話ができない人がいるためあえて時間を取って読んでもらえるようにしたのかもしれません。
日本語訳だけの理解では正しく使えない
日本の教育を受け、英語が得意でない方の多くは英語を話そうとするとまず日本語でどう言おうかと考えます。
しかし、ここにある通り日本語訳だけの理解では英語は正しく使えません。これはすでに実感済みの方も多いのではないでしょうか。
リスニングやリーディングなどで、きちんと日本語訳をしているはずなのに理解できない文章があるとすれば、それはあまりに日本の表現だけに頼り切っているからかもしれません。できれば日本語から離れた方が良いという意識でこの本を使っていきましょう。
itは「それ」ではない
先ほど日本語訳だけに頼っては英語は理解できないと言ったように、itも中学生の時にならったように「それ」と訳して理解しようとしてはいけない時があります。
例外が多いと思うかもしれませんが、それは例外というよりどうしても日本人が日本語訳で理解しようとするからなのです。
イメージで理解する
英語を日本語で理解しないのであれば一体何で理解するのかと疑問に思った方はいますか?
その答えは、こちらにある通り「イメージ」です。イメージとは頭の中に思い描くイラストのようなもので、言葉ではありませんよね。
つまり、英語を理解する時には他の言語に頼らないことが重要なのです。これは他でもたくさん言われていることなのですが、いかんせん日本の英語教育が日本語ありきなのでインターナショナルスクールにでも通わない限り学生時代から英語が話せるようにはなりません。
英語に触れる時には、必ずイメージで理解するよう努めましょう。
英会話の定番リスト
英会話を学んでいる方にとって嬉しいのはこちらではないでしょうか。
英会話でネイティブスピーカーがよく使う定番のリストがわかれば、それを丸っと暗記するだけである程度の言葉が使えます。
習った英単語を使ってできた言葉でも、シチュエーションによっては違和感があることもあるので、ネイティブスピーカーが使うものに限定して覚えるのはとても効率的で意味のあることと言えるでしょう。
英語を趣味で勉強している方も、習った英語を披露するオンライン英会話のような場がある方も、今後海外旅行をするために現地で英語力を確かめに行く予定がある方も、このリストを読み込んでどんな時でもサッと口をついて出て来るくらいまで頑張って覚えてみましょう。
自然な表現がサラッと言えたらそれだけでカッコいいですし、何より自分の英語力が上がったことを実感できます。
「それわ英語ぢゃないだらふ」のレビュー
ここからは、「それは英語ぢゃないだらふ」のレビューを見ていきましょう。
実際に読んだ方の感想はとても役立ちます。どんな内容で、読者がどう感じたのかをチェックしてみてください。
https://bookmeter.com/books/18712706
どうでしょうか。日本の英語教育に疑問を持ち、変えていくべきであると訴えていること、タイトルのキャッチーさと裏腹に専門的な内容になっていることなどがわかりますよね。
特に日本の英語教育に前々から疑問を持っていた方や、どうして英語を勉強しているのに話せるようになれないのだろうと悩んでいる方には読んでもらいたい本です。
まとめ
「それわ英語ぢゃないだらふ」、タイトルからしてなんだか今までになかったものですが、どうして英会話ができないのかを考え、日本の英語教育から見直さなければいけないことを伝えている本だとわかりましたね。
英会話ができるための本ですが、ネイティブスピーカーが使う定番の言い回しリスト以外は英語についての向き合い方がメインとなっています。長年の謎を解き明かしたい方はぜひ!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.